昭和45年……1970年、北海道―札幌。
冬季オリンピック開催を2年後に控え、道都は好景気と来るべき豊かな未来を信じ、熱気にあふれていた。
日米安全相互条約締結を頂点とする、国内での学生運動は、東大安田講堂の陥落が決定的となり、市民からは醒
めた目で見られ始めていた。北海道大学の学生・椙原守意は「東京の意思」により支配されつつある北大学生自治会にあり、ひそかな決意を秘めている。樺太出身の彼は思っていた。
――北海道を日本から独立させる。北海道民の目を覚まさせ、独立独歩の道を「否応なく」歩ませるのだ。
上川攻は、軍、警察に次ぐ第三の「暴力装置」である国家公安機構の職員であり、目下、北海道へ飛び火しかけている新左翼・民族派ゲリラの活動を監視していた。北海道旭川市出身――札幌が目の前で姿を変えていく。
定山渓鉄道は東急に買収され、「札幌急行鉄道」として生まれ変わり、オリンピック招致を機に地下鉄南北線の建設が急ピッチで進んでいた。人が流れ込み、金も動く。よからぬ考えを抱く輩も増える。彼は北海道の治安を維持し、上層部の命により、「何としてでも」札幌冬季オリンピックを無事開催することを至上命令とされていた。
大東亜戦争を経験していない日本。
南樺太・千島が日本領であり、アメリカとは微妙な力関係を維持し、欧州では史上最大の戦争と言われた独ソ戦を経て、ドイツ・ソ連の対峙が続く、「もう一つの世界」。
物語は、「街が生まれ変わっていく」札幌を舞台に、進む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-25 23:00:47
36888文字
会話率:75%
極東ソ連軍により南樺太・北海道が戦場になったもう一つの日本。陸軍空挺士官の上良大尉は、大連・インドシナでの戦いを終え、新たな戦場にやってきた。彼は軍上層部に呼び出され、「生ける軍神」と全軍から尊敬を受ける唐津大佐の暗殺指令を受ける。唐津大佐
は北海道戦線で離反、大雪山の中に独立王国を築いているという。上良は陸軍の74式戦車を引き連れ、クルーに目的地を知らせぬまま石狩川沿いを遡行する。上良は唐津の資料を読む。上良大尉らを待ち受けていたのは、開拓した土地を躊躇なく捨て去ろうとする北海道民と、樺太を捨て石にした日本軍の姿だった。
コンラッド「闇の奥」
コッポラ「地獄の黙示録」
滝沢聖峰「Heart of darkness」
以上より翻案。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-02 04:50:13
29264文字
会話率:69%
ソ連のロケットのお話を聞いて、何気なく書いてみた(関係ない)
最終更新:2022-07-19 19:31:34
819文字
会話率:0%
ファイルナンバー*****……Venus。
気温460℃、圧力90気圧、地表付近風速1メートル。
1982年、ソ連のベネラ14号が電波を確認。
ロシア語で金星の事をベネラと呼ぶ…
何の成果も果たせなかった私に、当局からは何のお咎めもなかっ
た。メモリーに記されなかった映像や音声も、磁場による機器の故障と判断されたが、多分信じてはいないだろう。
AIラムダのデータ解析により、私の無実は証明されたが疑いはまだ晴れていない。公式文書には、まだ調査中と記されている。
何らかの接触があった事には間違いはない。
私の記憶でさえ確かではないからだ…
彼らとの約束は、その時が来るまで封印されるだろう。
守らなければならない、それが、人類の進化に必要なことだから。
金星⋯⋯折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-22 00:21:53
5805文字
会話率:29%
終戦時、満州に取り残された一兵卒である下田信は、ソ連軍の銃撃を浴びながら機略縦横の逃走劇を演じ、危機一髪シベリア抑留を免れた。
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この作品は投稿者の祖父が残した
手記をデジタル化したものです。今日では差別的ないし不適切とされる語彙や表現が含まれていますが、執筆当時の時代背景を伝えるため、明らかな誤字以外は原文のまま掲載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-08 03:00:47
51139文字
会話率:2%
ソビエト社会主義連邦共和国は崩壊した!
冷戦の終結をもって社会主義は滅びるかと思われた!
だが社会主義は滅んでいなかった!
宇宙世紀になっても旧東側国家を名乗り社会主義を標榜する国家が存在したのだ!
立ち上がれ万国の労働者よ!
《
ぼくのかんがえたさいきょうのそれん》のために!
大統領「というわけで、うちは今からソ連な」
そんな感じでうっかり一国だけでロシアもいないけど復活しちゃったソ連が宇宙時代に打ち上げた宇宙戦艦のただの一般兵のお話…だといいなあ
*突っ込みどころを探しながら読んでください
*大統領は主人公ではありません…たぶん
*あくまでも架空の国です。そのアイスピックを下ろそうか、同志
なお一話目見切り発車なので更新予定は不明です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-16 10:18:27
5714文字
会話率:26%
ソ連がそのまま残ったらしい近未来。「私」はチャイコフスキー没後150年を祝してチャイコフスキーの複製を作ることになったが、社会史的歴史記述の手法を駆使して人格を再現しようとしたらふしだらな性行動の記録が亀頭の色に反映されてスターリンが怒っち
ゃった! 何回作り直しても亀頭がピンクにならないし、このままじゃプラウダ批判の再来になっちゃうよ〜! そんな「私」が取った行動とは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-12 00:24:16
3982文字
会話率:23%
「本能寺から来た男」の外伝エピソードになります。
ノモンハンで鹵獲したソ連軍のT32戦車に搭載されていたV型12気筒34リッターエンジンが東京に届きました。
集まった技術者たちが、赤坂宮からの無茶な命令にどうやって応えるか、頭を絞ります。
最終更新:2022-04-05 00:00:00
10559文字
会話率:93%
本能寺の変の最中、昭和天皇の要請に応じる形で織田信長は昭和十二年への転世を果たします。
350年の時を超え、信長が見た日本は、強国アメリカ、ソ連にさまざまな罠をしかけられ、しかも日中戦争によって焦土作戦の泥沼に引き込まれている状況にありまし
た。
天皇の依頼を受け、大日本帝国憲法の摂政の規定に則り、征夷大将軍として軍事と外交を総攬する幕府を率いることになった信長は、赤坂宮として日本へ伸ばされる国際的な陰謀を避けるため、日中戦争から撤収、軍を改革し、外交方針と国家戦略を一新します。
そんな時、ノモンハン事件が勃発、情報を探り対策を入念に練った関東軍はこれを見事に阻止、戦利品としてソ連軍の最新鋭戦車と、優秀な機甲師団指揮官を手中に収めます。
これを日本の産業構造を大きく変えるものとして活用した赤坂宮は、外交ではイギリスと英連邦諸国へと急接近を試み、国際社会における日本の立ち位置を好転させてゆきます。
アメリカ、ルーズベルト大統領の張る、巧妙な日本参戦シナリオを回避しながら、アメリカを日本にとって危険の無い国に改造していく、という赤坂宮の計画が着々と進められていきます。
第一巻は史実では真珠湾攻撃が行われる昭和16年12月までを、第二巻は昭和十八年、第三巻では昭和十九年を描いています。
日本の置かれた厳しい状況に織田信長はどのように立ち向かうのか。
戦国時代の知恵を戦前の日本に活かした信長の活躍をお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-25 00:00:00
493172文字
会話率:25%
ドイツは領土獲得のため、ポーランドへ侵攻。戦車部隊の活躍で勝利し、続いてフランスも占領。しかしイギリスへの攻撃は失敗し、ソ連へと矛先を転ずる。また、日本も参戦し、戦火が拡大。世界大戦へと発展。イギリスはアメリカ、ソ連と手を連合を結成して日独
と対立。英米はフランスを取り戻し、ソ連とともにドイツを東西から攻撃、ベルリンを陥落させる。太平洋でも米海軍が日本に勝利。輸入路を断たれた日本は降伏する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-29 10:06:08
15465文字
会話率:1%
架空戦記創作大会2022冬参加作品です。
ソ連の裏切りにより北海道を奪われた日本。
統一の機会を奪われお互い銃口を向け続けて長い年月を経て日本国防軍は北海道奪還へと動き出した。
最終更新:2022-02-11 11:55:36
1691文字
会話率:4%
架空戦記創作大会2019春参加作品です。
ソ連軍の侵攻を自衛隊が迎え撃つストーリーです。
最終更新:2019-05-05 13:03:34
2785文字
会話率:31%
これは世界大戦が起こらなかった世界。
1917年に滅亡したソ連の残党は、東ロシアに「東ロシア・ソヴィエト社会主義共和国」を建設。さらに、その一部は各地へとちらばっていった。
1941年に始まった華露紛争、防共戦争。
散らばっていった社会主
義者達が建てた国家「日本社会主義同盟」。
そして防共軍事機構。
三者が交わり、世界は動き出す。
これは、ノベプラ架空戦記復興計画の作品です。
また、ノベプラにて同名タイトルで掲載しています。(ノベプラでの作者名義は五條諷春ですので、作者名が異なっても気にしないでください)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-04 13:12:24
11094文字
会話率:37%
「宇宙に国境線はない」
ある国の天文学者が言った。
この言葉には続きがあって、
「これから、つくるのだ」
一九五七年。
ソ連が世界で初めて、人工衛星の打ち上げに成功した。
さらに一九六九年。
今度は米国が成し遂げる。月への
有人宇宙飛行だ。
そして、その翌年。
ソ連も月面着陸に成功し、そこで予想外の行動に出る。
これは、月面における戦いの記録。
月面での借りは、月面で返す。
過熱する米ソの争いに、日本も巻き込まれていく!?
(※この物語は、フィクションです)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-01 08:00:00
8273文字
会話率:22%
かつて、合衆国大統領経験者が放った名言がある
「宇宙人のように強大な敵が現れない限り人類は団結できないであろう」
二〇二〇年、その予言は現実となった。円盤襲来!宇宙大戦争!
核で世界を巻き添えにしつつ円盤の破壊を企んだホワイトハウスに対
し、航空自衛隊戦闘機パイロット出身の若き防衛大臣【荒垣健(あらがきたける)】は全世界の航空戦力による全世界同時反撃作戦【ヤタガラス作戦】を国連安全保障理事会に上程。
日本の与野党右翼左翼の団結の輪は日米、そして世界へと広がり、人類は円盤に勝ったのだ!
だが、それもつかの間だった。
二〇二二年、ロシアは旧ソ連衛星国のNATO加盟の連鎖を受けウクライナ国境に地上部隊を布陣、ウクライナを威圧。
台湾を狙う中国と連携し、同時侵攻で米軍を消耗させるシナリオだ。
強大な敵を前に団結した人類だったが、共同戦線を自ら、あっけなく解散してしまったのだ。
東の台湾、西のウクライナ。二〇二二年、第三次世界大戦が始まる──!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-26 17:21:37
5847文字
会話率:50%
1945年には史実とは違う世界地図が広がっていた.....日独伊は1945年に圧勝し、ドイツは鋼鉄条約を、イタリアはドイツと決別し三頭連合を、大日本帝国は大東亜共栄圏という三大陣営が覇権を握っていたが、アメリカもそれに対抗し「OFN」の冷戦
が起きていた、しかし、ツェントラルシベリア国家高等弁務官区より東のソ連の死体にはあらゆる思想が散らばっていた....世界の破壊や皇帝の幻覚を追う軍閥や、ナチズムこそロシア人にふさわしいという軍閥がいる....この作品はその軍閥の中のドイツを根本的に破壊し、大ロシアを建国することを掲げている組織が中心である。この先の世界の行く末はどうなるのか....主よ....どうかお助けください....折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-24 06:00:00
652文字
会話率:13%
ソ連の軍人「ソフィア」がある日突然現代の東京にタイムスリップ!?
そこで偶然出会った東京で一人暮らしをしている「凛」の家に泊めてもらうことに、現代の日本は発見と驚きがいっぱい!
一方ソ連ではソフィア救出作戦が!?
東京、東北、関西、沖縄、北
海道、そしてソ連!
タイムトラベルに、観光に、飯テロに、ミリタリー!
どうなるソフィア!!
ほのぼのコメディヒューマンストーリー、東京コミンテルン、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-07 01:02:57
179972文字
会話率:73%
流氷ダイビングに参加した北海道警察中標津警察署刑事課巡査長、臼渕大空は、流氷の下で氷柱に閉じ込められた青いドレスの女性の死体を発見した。捜査担当に割り当てられた大空は、先輩の牛岡と共に捜査を始めた。
死体は羅臼出身の女優、月影永夜だった
。月影は戦争中にソ連に亡命した騒動で有名な女優だった。死体の格好は、月影の主演した映画に関係したフェルメールの『絵画芸術』を模倣したものだった。
流氷に閉ざされた羅臼の町で、大空は月影の過去を捜し求めた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-19 16:00:00
199089文字
会話率:42%
私には全く霊感がありません。UFOを見た経験もなければ、金縛りに遭ったこともありません。
そんな私ですが、オカルトが大好きで、中学校から高校時代にかけて、オカルト雑誌を愛読していました。ところが、ある時期を境に一切それを読まなくなりまし
た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-03 11:00:00
1774文字
会話率:0%
『収容所群島』はノーベル賞作家ソルジェニーツィンによるソ連収容所の記録である。スターリン統治下のソ連にはあちこちに収容所が設けられていた。そこにはスターリンの統治に邪魔となる人々が種々の罪名で囚われていた。ソルジェニーツィンは権力の監視網を
掻い潜りながら収容所の資料を集め、その実態を暴露する記録を編纂した。『収容所群島』はソルジェニーツィンが生死をかけて記録した歴史の証言である。
2010年執筆折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2021-10-28 09:58:37
36647文字
会話率:15%
北の大国と呼ばれた帝国は度重なる戦争を貧弱な国力で何とか耐え抜き、最終的には主要な戦勝国となった。しかし、長く続いた戦争により帝国は疲弊し、崩壊寸前という状態になってしまった。
そこにある1人の青年が現れたことで帝国は変わる。もちろん、
良い方向へと。
帝国は不死鳥の如く力を取り戻し、かつての旧領を奪還し、やがて世界帝国を築く。
これは瀕死の帝国が再び立ち上がる様子を描いた物語である。
※イメージは第一次世界大戦を生き残ったロシア帝国です。動きはソ連に近くなる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 18:03:15
6225文字
会話率:23%
「旅を基軸とした中編小説」を連載します。掲載のリズムとしては週2、3回の割りで予定しています。
1972年の冬、信太はリュックサックを背負ってナホトカ経由でソ連(現ロシア)へ向かい、ヨーロッパと北アフリカを旅する。その間に旅費を稼ぐため現
地で働いたり、奇々怪々な場面を目の当たりにしたり、ひょんなことから惑星ベーダに飛び行くことになったりで、にもかかわらず、地球に帰還して旅を続けることに。
「前書き」には目次のみ掲載した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-15 17:00:07
105555文字
会話率:39%
“あの独裁者”、再始動――。
西暦1914年、時は植民地獲得競争の全盛期。著しく発達した帝国主義が激突する世界で、一人の男が目覚めた。
男の名はニコライ・アレクサンドロヴィチ・ロマノフ……超大国ロシア帝国を統べる皇帝でもある彼には、
しかし未来から憑依した別の男の意識が宿っていた。
その名はヨシフ――またの名を“鉄の男”『スターリン』と言う。
大陸を2つに分断する戦争の中、独裁者から皇帝に生まれ変わった男はどこを目指すのだろうか……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-09 22:00:00
197870文字
会話率:23%
気が付いたら恋姫の世界に転生していた。しかも袁術の部下の劉勲とかいう人物に。そして、残念な主君と同僚に囲まれながら、分不相応に高望みする小物臭ただよう主人公は……。
作者は主人公チート等のご都合主義はできる限り排除する予定です。あと、更
新は不定期です。
「にじファン」サービス停止以降、「真・恋姫†無双 仲帝国の挑戦」は「ハーメルン」様にて行なっております。http://syosetu.org/Novel/1653/
しかし、「ハ―メルン」様のマルチ投稿解禁を受けて、こちらでも掲載する事に致しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-03 00:24:23
817873文字
会話率:38%