夏の足音は微かな波の向こう
夏の概念は暗がりに転がる風鈴に日差し
玄関に置かれた洗われたばかりのサンダルに夏の神様は棲む
バケツの中の金魚が恋をした相手は出目金だというから蛙の子を
家族の遺影を抱えて弟の消えた宿場町を練り歩く何処からか
焦げた匂い
夏の香りを閉じ込めたあの路地裏の片隅折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 02:05:10
2605文字
会話率:0%
過去は問いかける
不思議の森は鎮守の森
注連縄の内側で神を守る狛犬は
夜になるとお面をつけて踊っているそうな
風の旅人は帽子の内側に
五億年前の林檎を隠していて
たまに刻を超えて
風を届けに行くらしい
船町の洗濯物は夏の香りすなわち潮の香
り
子供達のはしゃぎ声が
今でも響き渡る古き通り折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-24 17:00:29
2654文字
会話率:0%
雨は呼ぶ
闇の生き物を
そっと法螺貝に耳を澄ませると
過去が囁きかける
夢を見ているのだ
低い男の声が腹から
雨が降っているからでしょうか
お腹の子は随分野太い声
それでなくても
仏間は線香の香りで
亡くなった人達の遺影が
笑ってゐる
雨の
中
美しいかんばせの着物の男が
神社へ向かっていく折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 15:02:13
4017文字
会話率:0%
「君を愛することはない」と初夜に言い放った旦那様。
自由に過ごす許可をいただき、自由にしていたらなぜかしばしばかえってくるようになりました。
最終更新:2024-12-18 17:14:08
7446文字
会話率:64%
夫婦海賊ラヴィータ&エベッラは、宿敵ブラックスターと相見え多くの世界問題に直面した。(シリーズ物です)
「いい匂いがする」
海賊らしく良い女の香りに誘われるままに赴く夫婦は、ハーブとケモノの香りがする町に辿り着く。
其処には絶句する程
の男女の闇の惨劇が巻き起こっており、海賊夫婦が活劇で男女の光を撒き散らす痛快ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 10:44:13
18354文字
会話率:63%
香りに敏感すぎる男子高校生の「僕」は、いつも匂いで人を見てしまう。そんな僕の前に現れたのは、まったく香らない“無香料女子”、甘すぎるシャンプーの香りを漂わせる“幼馴染”、そして大人びた香水が魅力的すぎる“先輩”。
香らないはずの無香料女子
の謎に興味を持ち、シャンプーの匂いに心を揺さぶられ、香水に翻弄される日々。香りの先にあるそれぞれの「本当の姿」を知るたび、僕の気持ちは少しずつ揺れ動いていく――。
「僕の鼻が選ぶ“運命の香り”は誰のものなのか?」
香りと恋が交差する、甘くてちょっぴり騒がしい青春ラブコメ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 01:35:08
11118文字
会話率:48%
初恋は実らないと言うけれど、それは本当だろうか。危険な香りのするものほど魅力的に感じるもの。アウトローな世界で生きる彫師とヤクザの歪な関係。
最終更新:2024-12-16 16:30:14
45283文字
会話率:62%
小学生の立石香には、家に生えている大きな木の香りを嗅ぐ習慣があった。
最終更新:2024-12-16 01:03:46
2075文字
会話率:5%
立石香には、木の香りを嗅ぐ習慣があった。
最終更新:2023-10-04 18:00:30
1386文字
会話率:4%
中学生の立石香には、木の香りを嗅ぐ習慣があった。
最終更新:2021-02-14 22:43:16
1407文字
会話率:4%
とある高校生の男女の話
読んで頂けるだけで感謝
最終更新:2024-12-15 21:57:03
18962文字
会話率:46%
調香師として名を馳せる涼音は、吸血鬼のクォーターという秘密を抱えていた。
祖父が吸血鬼である涼音は、生まれつき吸血鬼としての特性を持ちながらも、人間らしく生きる道を選んできた。
しかし、その体には吸血衝動という呪いのような宿命が流れている。
吸血衝動を抑える香りを作るため、涼音は希少な香料を求めて危険な旅に出る。
「シルバーミスト」や「エクリプスアッシュ」といった特別な香料を手に入れる過程で、彼女は吸血鬼としての本能と人間としての心の狭間で葛藤する。
香りが記憶を呼び覚ますたび、涼音は祖父から受け継いだ血の呪縛と向き合い、自らの過去と未来に問いを投げかける。
ついに完成させた香りは、吸血衝動を抑え、心に安らぎをもたらす力を持っていた。
だが、その香りの特別な力を知った他の吸血鬼たちが現れ、香りを巡る戦いが幕を開ける。
涼音は香りの力を守るため、吸血鬼としての本能を超え、人間らしい未来を求めて歩み続ける。
香りが紡ぐ記憶と希望、そして涼音が見つける自分自身の真実とは――。
これは、吸血鬼の血を受け継ぐ調香師が、香りを通じて過去と未来を繋ぐ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 17:30:00
11689文字
会話率:27%
春の冷たい空気に包まれた街を、彼女と歩く。何気ない日常が幸せだ。
最終更新:2024-12-13 11:28:34
975文字
会話率:16%
彼が感じたのは潮の香り。
キーワード:
最終更新:2024-12-12 13:15:25
528文字
会話率:0%
干磯の浜にふらりとやってきた男子学生みたいなベリショーの旅人が先輩・有妃史澪・ユウキフミオであるのに和田能直ヨシナオが気がついたのは…"かなりの時間”が経っていたのかもしれない。
とある香り…その一つの誘惑によってたどり着いた
のかもしれない。
…もう一つ。
たしかに、とある中学の文集が弾ハジいた呪いには金属が燃えるような不快なにおい「カネミ臭」があった、彼ら文芸部の多くを追い散らすような巨きな力もあった。
…その埃を纏いやすく胡散臭く脂臭くもある…臭いはヒトの嗅覚を…わからないようにゆっく~り、見た目に誘導しやすくしてきた…のでもあった。…あるいはそうだったのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 00:51:01
131962文字
会話率:4%
「ヤバい、本当にヤバい……イケメン侍らせて遊んでる場合じゃない……」
九条ロゼリアは顔しか取り柄のない傲慢悪女。
ある日、夢の中で自分が楽しく女子高生として過ごす日々を思い出し、更には『九条ロゼリア』は「レッド・ロマンス~この恋は血の香り
がする~(通称:レドロマ)」という乙女ゲームの悪役、実質ラスボスの悪女であることまで思い出した。
現時点で攻略対象たちからの評価は地よりも低く、周りからは疎まれ放題。
このまま突き進んだらヒロインに殺されるデッドエンド一直線!
前世とゲームの内容を思い出した悪女の悪あがきスタート!
※中盤まで恋愛要素はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-06 20:10:41
966325文字
会話率:41%
とある異世界にある不思議なBAR「ダンディ ワールド」。ここにある日見目麗しくも美しい若い女が颯爽と現れて、ドアのベルを鳴らす。「問おう、ここがダンディワールドか?」
突然現れた謎の美女の目的、そして正体は?
人は一人では生きてはいけな
い。あまりにも悲しすぎるから。
魔族も一人では生きていけない。あまりにも分かり合えないから。
このBARには、孤独で寂しい飛べない鳥たちが、愛を、癒しを求めてやってくる。
勇者、貴族、魔法使い、剣士、僧侶、聖女、人間、魔族、獣人、、、、、どこからともなく次々とやってくる、どこか心に傷を抱えた、苦悩に満ちた異世界の住人たち。それぞれの事情で、それぞれの仕事特有の悩みで、一歩間違えれば割れてしまいそうなガラスのハート。
BARのマスターこと、ダンディ・クールハートと病み落ち寸前の客たちが繰り広げる、少し渋めの大人のトーク。そんな輩を受け入れ、癒し、再び旅立たせるための愛と感動の物語にも似た、ちょっぴりクールでハートフルなギャグストーリー。
個性的で憎めないBARのスタッフと、常連たちが物語にアクセントと花を添えていく。
古き良き昭和の香りに、クスッとハートを打つ、細かいギャグと洒落っ気満載の、疲れた現代人の祈りにも似た、癒しと希望の物語。
時を超え、場所が違えど、いつもハートは病んでいる!だから誰もが孤独を癒したい、そんな心の拠り所をユーは持っているか!?
【主要登場人物】
⚫️マスター
ダンディ・クールハート/
BARダンディワールドのマスター 世界一のダンディで凄腕の勇者。オールマイティな能力を持ちながらもダンディであることにこだわり続ける男
⚫️バイト
デッチ・ボーコー/
最強の魔族の刺客 兼調査員 無駄に美人な完璧超人だが、自分のことが分かっていないため、やることなす事全て裏目に出てしまう不遇な女。
真名はデビルスター・パパラッチ・ボージョレー・コーネリアス二世
⚫️チーフ
スギタル・ダメージ/
ダンディの一番弟子 マスターへの敬愛がすごい
⚫️オーナー
爺さん/
ダンディをスカウトした凄腕の元勇者 かつ現国王
⚫️影
半蔵/ 国王付きの凄腕の守護聖者。
⚫️ゲストたち
世界を支えている、ほんとはすごい人たち。職業病でメンタルストレスと慢性病を患っている病み落ち寸前のい人たち。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 06:40:00
55005文字
会話率:74%
かつて赤間関と呼ばれた海峡の都市、下関。
続く怪事象と不穏な呪力場から、瓦そばの香りに誘われながら、特別調査課の西京太郎と瑠璃光寺光は調査に赴くことに。
そこで、信じられない怪事変が起きることにーー
● おもな人物
・西京太郎(さ
いきょう・たろう)
特別調査課、三十代刑事。
・瑠璃光寺光(るりこうじひかる)
同じく特別調査課、二十代女子
・江藤優作
探偵。おもに邪神や怪事象を扱う
・神楽坂文(かぐらざか・ふみ)
妖孤、ドラえもんのようなナニカ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-29 18:20:00
62716文字
会話率:43%
春を迎えるころ。
日本のお隣は韓国のソウルでも、人びとが春の到来に心を躍らせる中、ある事件が起きていた。
“連続人さらい事件”――
それも、被害者には“茶会の招待状”が届けられるという奇妙なものであり、その招待状も、花をモチーフに痛
覚を司る神経系や伝達物質などのイラストが描かれるという、悪趣味かつ不気味なものであった。
そんな不穏な香りの漂う案件を、“スタイル”ことカン・ソジュン率いるSPY探偵団が調査する中、神楽坂怪奇探偵コンサルタント事務所に相談することに……
■■ 主な登場人物 ■■
● 神楽坂文(かぐらざか・ふみ)
事務所副所長の肩書を持つ妖狐。
北川景子似の美女の外見にして、性格はクズでキモキャラ。声色は子安武人似。
チートクラスの力を持つも、その妖力はリボ払い式。
● 綾羅木定祐(あやらぎ・ていすけ)
事務所所長の中年男。
人間嫌いで仕事嫌いのダメ人間。
● 上市理可(かみいち・りか)
事務所助手。
武田玲奈似の20代女子。
◆ SPY探偵団メンバー
● カン・ロウン
SPY探偵団団長。丸サングラスをした中年。コードネームは“スタイル”。
● パク・ソユン
モデル体型の美女で、ソウの芸名で兼業モデル。あだ名は“ソウ”、“ジグソウ・プリンセス”。
● ドン・ヨンフォ
黄色とピンクの組み合わせの奇妙なスーツを着た、長身の兼業実業家。あだ名は“フラワーマン”。
● キム・テヤン
中年男で兼業屋台のオヤジ。あだ名は“チジミ屋のおっさん”。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-10 13:16:57
120228文字
会話率:39%
冬の香りがすると、寂しい感覚に包みこまれるような気がするのです。甘くて優しい香りは何処へ行ったのでしょうか?
キーワード:
最終更新:2024-11-28 22:47:44
222文字
会話率:0%
私は蕎麦屋が好きだ。蕎麦そのものもさることながら、店の雰囲気がたまらなく好きなのだ。木のぬくもりが感じられる座席、魂のリレーというべき、代々受け継がれてきた店員の丁寧な接客。そして何より手打ち蕎麦の香りと味。昔ながらの蕎麦屋には、温もりと
人情が詰まっている。
店の暖簾をくぐると、外の世界とは違う時間が流れているように感じられる。古き良き時代の面影が色濃く残っていて、何とも言えない安堵感があるのだ。
もちろん、時代は移ろうものだ。しかし、この店の味は変わらない。常連の私は、今日もその「安定の港」に船を寄せるつもりだっ――
「タッチパネル……!」
店内に入ると驚いた。各席にタッチパネル式端末が設置されているではないか。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-23 11:00:00
3009文字
会話率:56%
とある晴れた日の午後。風が吹き抜け、カーテンを揺らす。ベッドの上で上半身を起こして窓の外を眺める彼女は、すぅと鼻から息を吸った。そして、彼女は春の香りに思いを巡らせる。春は出会い、そして別れの季節だと……。
彼女は今度は息を吐いた。ただ
し、そばにいる彼に気づかれないように、そっと。彼が動かす筆の音を聞いていたいから。
しかし、彼はぴたりと手を止め、彼女を見つめる。それに気づいた彼女が困ったように笑顔を作ってみせると、彼もまた同じように笑う。
――わかってる。『あたしはもう長くない』なんて後ろ向きなことを考えること自体よくない、あなたがやめて欲しいって思っていることは。でもね……
彼女は心の中でそう呟き、そしてその言葉を押しとどめる。彼女がまた息を吸うと今度は嗅ぎ慣れた病院の匂いが鼻腔を満たした。
――あたしが生きてこの病院から出ることはないんだろうな……。
彼女は今浮かんだその想いを頭を軽く振って追い払い、そして彼に向かって明るい声で話しかけた。
「どう、よく描けてる?」
「……ああ」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-06 11:00:00
2303文字
会話率:84%
都会は文字通り、ごみごみとしていた。
人、車。毎秒蠢く雑踏。歩けば落ちているゴミが足に当たり、鼻をひくつかせれば肛門を拭いたトイレットペーパーのような香りがした。
息苦しい……。そう感じた彼は立ち止まり、遠くを見つめる。尤も、伸ばした
視線はすぐに目の前のビルに衝突し、ギラッと跳ね返る太陽光に目を背ける。
せめてこの精神だけでも逃がしたい、と彼はそのまま目を閉じ、思い馳せる。連なる木々。流れる小川。風に揺られ……
「おい、おーい」
「あ、うん、なんだ?」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-24 16:00:00
1844文字
会話率:72%
昭和の香り漂う田舎町で静かに暮らしていた80歳のおじいちゃん・昭二と72歳のおばあちゃん・美智子。ある日突然、二人は異世界に「勇者」として召喚される。召喚主たちは、若くて強い勇者を期待していたが、現れたのは高齢の夫婦。最初は失望の声が上がる
ものの、二人に宿った力は予想をはるかに超える規格外のものだった__!?
大工仕込みの腕と異世界の魔法を組み合わせた「構築の力」を使いこなす昭二と、「癒しの力」と優しい人柄で味方も敵も虜にする美智子。
その力に加えて、昭和仕込みの知恵と人情が二人の真価を発揮させ、異世界で次々と功績を上げていく。
魔物との争いで荒廃した異世界で世界も人の心すらも救って救って救いまくる老夫婦勇者はやがて「伝説」となる____。
普通の老夫婦が紡ぐ、最強の異世界冒険譚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 01:50:43
541文字
会話率:24%
敬愛なるとう様 かあ様
クチナシの香りが漂う季節となりました。
お変わりありませんでしょうか。
僕は無事、進級し新たな生活となりました。
新入生は人数が少なかったのですが、僕が指導生となりました。
その方は、とう様もかあ様もご存知の方です。
とても聡明で、とてもお優しくて。
とても強い方です。
その方の指導生に選ばれ、不安と期待が入り混じった状態ですが、
日々、とても楽しく過ごしています。
その方のためにできることをしたいと考えています。
その方は僕の特別です。
とう様 かあ様
僕は今幸せです。
するべきことが見つかって、そのことに向かって動けることが。
お二人に、そしてあの方に。
スピネイルの名のもとに。
誇れる自分となることをここに誓います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 01:20:00
94747文字
会話率:37%
ここは小さな香茶《こうちゃ》店。幻術《げんじゅつ》を使って香りをつけた、甘い紅茶を扱う店。年若い女店主ハニアは、以前は一人前の幻術師《げんじゅつし》になるべく、養成学校に通っていた。
幻術師とは、一言で言えば『いかさま師』。様々なイメー
ジを具現化して、客をまぼろしの芝居の主人公に仕立て、楽しんでもらう商売だ。だが鼻の良さがあだとなり、香りしかイメージ出来ないハニアは、幻術師の道に見切りをつけて学校をやめる。
細々とお店を続けているハニアのもとに、ある日恩師カークゥの息子、カシュアが「弟子入りしたい」と訪ねてきて……。
これは香りを愛する人たちの、香りにまつわる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 20:01:40
93220文字
会話率:40%
西暦2008年、ヒノモト国はS県沼津市。
高校1年の秋。連夜(れんや)は向かいの席に座る女の子、陽(ひなた)に友達になって欲しいと意を決して声を掛ける。
彼女は少し考えた後、それを快諾したが、それは連夜の冒険の始まりであった。
――ドッペ
ルゲンガーって知ってるか?
――怪人:黒仮面を知っているか?
これは一人の少年のささやかな恋の物語。
だが、彼を穏やかにいさせてくれない「何か」が、そこにあった。
きな臭い魔術の、きな臭い力の香りが、港町を蝕みつつあったのだ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 00:34:24
165250文字
会話率:51%