干磯の浜にふらりとやってきた男子学生みたいなベリショーの旅人が先輩・有妃史澪・ユウキフミオであるのに和田能直ヨシナオが気がついたのは…"かなりの時間”が経っていたのかもしれない。
とある香り…その一つの誘惑によってたどり着いた
のかもしれない。
…もう一つ。
たしかに、とある中学の文集が弾ハジいた呪いには金属が燃えるような不快なにおい「カネミ臭」があった、彼ら文芸部の多くを追い散らすような巨きな力もあった。
…その埃を纏いやすく胡散臭く脂臭くもある…臭いはヒトの嗅覚を…わからないようにゆっく~り、見た目に誘導しやすくしてきた…のでもあった。…あるいはそうだったのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 01:28:26
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