歌うことが大好きで町のみんなに愛されているエレナ。裕福な家ではないが幸せで充実した日々を送っていた。
父親の誕生日に花束を作ろうと山奥に入ったエレナは、森の中で迷子になってしまう。不安ながらも道を進むと、先から美しいヴァイオリンの音色が聴
こえてくる。おそるおそる覗いてみると、そこには金髪を揺らす美少年、ネオがいた。彼はこの国の第二王子で、そこで人知れずヴァイオリンを演奏していたという。ネオの演奏に一目ぼれしたエレナはネオとまた会う約束を取り付けた。
しかしその日、唯一の家族であるエレナの父が家に帰ってこなくなり、幼馴染のカインをはじめとする町のみんなで捜索をするが、父は帰らぬ人となる。天涯孤独になったエレナを、町が、カインが、そしてネオが支え、それに応えるようにエレナは歌でお返しをするようになる。
ネオとカインの恋心、そして父の行方不明の原因――
エレナの周りで巻き起こる切なくも温かいストーリー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 12:00:19
10718文字
会話率:34%
早く追放してくれよー……
ヴァイオリンを鳴らすことで人に活力を与える力を持つ、「音の魔女」と呼ばれるミューズ。
彼女は、帝国南西部にあるクランギル伯爵家の長子アナトールの許婚として、戦争で兵士達を勢いづけ勝利をもたらすために演奏を強い
られていた。
そんな彼女はクランギル家の屋敷に出入りするパン屋の青年ペーチャにヴァイオリンを聞かせ、親交を深めていく。しかし、アナトールが連れてきた”正妻”エレナにより仲を引き裂かれる二人。
一方、帝国本国の騎士団は、クランギル家の崩壊を画策し、暗躍する。
戦争が次第に市民の自由を奪っていくなか、ミューズもまた、己の使命を意識していく……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 06:25:03
34802文字
会話率:36%
駆け落ちした貴族の母と、バイオリン職人だった父を持つ少女、カンナ。母の友人である子爵家に引き取られ、父から継いだ技術を活かしバイオリン職人として生活していたが、ある日、馴染みの店主から店に来ないでくれと告げられる。
このままでは生きていけな
い。バイオリン製作をやめ、縁談を探し始めるカンナだったが、バイオリンを路上演奏していた青年と出会い、事態が変わり始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-20 19:01:02
8559文字
会話率:49%
どこからか聞こえる楽器の音。音を奏でる少女はなぜ話さない。なぜ毎日楽器を演奏するのか。その理由を僕がそしてあなたが探すお話。
最終更新:2025-03-16 21:19:58
651文字
会話率:50%
1960年代後半、学生運動が盛んだった頃。
大学生・水原三郎は、デモの帰りに寄った飲み屋で、見知らぬ隣客に反米帝論を語る。
その客はジャズサックス演奏者の内田勝男。終戦後、演奏の機会をくれた米軍に感謝の念を抱いていた。
※執筆にあたり生成A
Iを使用しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 18:02:05
1520文字
会話率:41%
音楽教師の菜緒子は、エンジニアの隆介をカンボジア支援のNPO活動に誘う。隆介は技術支援として参加するうち、菜緒子からポル・ポト政権時代に音楽家たちが虐殺され、カンボジアから音楽が失われたことを知らされる。彼女の熱意に動かされ、隆介はカンボジ
ア訪問に同行することを決意する。
プノンペンの芸術学校では、日本の国歌「君が代」を菜緒子が演奏すると、驚くべきことに子どもたちが歌詞を暗唱して歌い始める。カンボジアの紙幣には日の丸が印刷されるなど、日本への尊敬の念が表れていることに二人は驚く。
その後、キリングフィールドとトゥール・スレン刑務所を訪れ、200万人もの命が奪われた残酷な歴史に直面する。特に衝撃的だったのは、拷問や殺人を実行したのが笑顔の少年兵だったという事実だ。菜緒子は「人間の残酷さではなく、社会正義やイデオロギーの名の下に普通の人々が残虐行為を行った」と説明する。
帰国の飛行機の中で、二人は日本に生まれた偶然の幸運と、政治への無関心が招く危険性について語り合う。「無関心でいることは一種の同意になる」という気づきを得た隆介は、音楽とプログラミング教育を通じて子どもたちの批判的思考を育てる活動を続けることを決意する。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-14 23:39:09
4087文字
会話率:44%
“壇上の天使”
音楽業界でそう呼ばれる四宮奏楽は、世界でもトップクラスの事務所、スターホープ事務所の若き天才ヴァイオリニスト。
観客を惹きつける、甘美な笑みに超人越えした高い演奏スキル。
彼はまさに、天使と呼ばれるにふさわしい人物だった。
しかし、ある日彼が活動を休止することを発表。
世界中のファンはが復帰を心待ちにしている中、本名逢沢空は、母親が決めた高校に通うことに。
そこで偶然であった担任教師は、昔の幼馴染、駒田美空。
「お願い、聞いてくれるよね?」
「好きだよ、空くん」
久しぶりに再会した幼馴染に、想いがあふれる美空。
「ピーピーうるせえ小鳥だな。一回黙らせてやるよ」
「なんのためにヴァイオリン弾いてるのか、わかんなくなった」
世界の舞台を無双した彼は、学校でのクラスメイトや勉強、恋に悩むようになる。
「俺が演奏する理由、それはーー君だ」
そして伝説の彼が、再び弦を手にとったとき、世界は熱狂する。
止まったはずの時間が、彼をとりまく環境により動き出す。
そしてこれから、彼の舞台(人生)が、変わり始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-09 18:37:48
25722文字
会話率:41%
大学進学を機に一人暮らしを始めたレイは、音楽を愛しながらも現実的な道を選び、親友・彩月のバンドの誘いを断った過去に「間違ってないよな」と思いを巡らせる。しかし、偶然目にした憧れのバンドの演奏に心を揺さぶられ、ベースを手に衝動的に彩月の家へ向
かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-07 12:57:45
1710文字
会話率:6%
流れのピアノ弾きであるレナは、親子ほど年の差のある相棒マッシュと共に各地を巡りながら夜の酒場でキーボードを用いてピアノ演奏をしていた。
だが、彼女の音色が響く街では、何かが起こっていた。
そして世界には街が消えるなどの不穏な噂が流れている。
しかし、自由を求めて鍵盤を叩く少女とその相棒には、ある秘密が隠されていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 20:17:11
4933文字
会話率:27%
坂本良子は、三味線奏者の母と板前の父のもとに生まれた。父は修行と称して家を出たまま戻らず、母が仲居と演奏の仕事を掛け持ちしながら家計を支えた。幼い良子もまた、母の三味線に合わせて歌い、わずかなお金を手にするようになる。そんな生活の中で、彼
女の心には「演歌歌手になる」という夢が芽生えていった。
中学卒業後、母は旅館の仲居を辞め、家を出た父と離婚し、三味線を背負って全国を巡る旅に出る。良子もその旅に同行し、各地で歌い続けた。そして、15歳でのど自慢大会に優勝し、16歳で念願の歌手デビューが決まる。だが、運命は彼女に過酷な試練を与えた。
デビュー目前に腹膜炎で倒れ、手術と長期入院を余儀なくされる。ようやく退院の兆しが見えた矢先、今度は交通事故に遭い、大腿骨を骨折。左半身をギプスで固められ、長期間の療養生活を余儀なくされた。痛みと床ずれに苦しみながら、彼女は自らの未来を見失いかける。それでも、「もう一度歌いたい」という想いだけが彼女を支えていた。
退院後のリハビリは困難を極めた。歩くことすらままならない。それでも、彼女は少しずつ歌を取り戻していった。そんなある日、地元のライブハウスから出演依頼が届く。足元に不安を抱えながらも、彼女は決意を固め、ステージに立つ。そして、歌うことで再び生きる力を得た良子に、さらなる転機が訪れる。
ライブ終了後、ひとりの音楽プロデューサーが彼女に声をかけた。「君のような声を探していた」——彼の言葉に、良子は運命の扉が開かれるのを感じる。数週間後、彼女はプロデューサーの紹介するオーディションを受けることとなった。
長い試練を乗り越えた先に、彼女の夢は再び輝き始める——。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-20 12:32:05
43063文字
会話率:17%
魔族と人族が争っている"世界樹大陸"。
魔族の少年ゼベルトは演奏家の父を幼い頃に人族に殺されてしまった。そんなゼベルトは魔族の少女フィリアルと出会う。
「私が人族も魔族も、悪いヤツはみーんなぶっ飛ばしちゃうから、その
後ゼベルトが『みんな友達になる曲』を演奏するの。そしたらみんな友達になってセカイヘーワが訪れるでしょ。」
ゼベルトとフィリアルはそんな約束をして夢を語ったが、この世界は純真な二人にとってあまりにも厳しいものだった。
「魔王になるわ。私一人で、人族も魔族も何もかも、全部ひっくり返せるぐらい強くなるわ。」
フィリアルは強かった。ゼベルトは厳しい世界に心を踏み躙られたが、彼女は負けず、夢のためにゼベルトと別れ、一人で旅立った。フィリアルが強く生きるならと、彼女にもう一度逢うためにと、ゼベルトはまた生きることを決心する。
そんな彼らが行き着くこの世界の真相とはー。
「魔王なる君へ...。」
そう呟いてゼベルトの演奏する曲には果たして何が込められているのだろう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 11:03:39
352754文字
会話率:56%
誕生日に贈られた『カリンバ』を演奏すれば、音符たちも楽しく踊る♪
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最終更新:2025-02-09 20:43:27
439文字
会話率:39%
『イル・カノーネ』
それは前世の俺、ニコロ・パガニーニが終生愛用したヴァイオリン、グァルネリ・デル・ジェスのことだ。
それまで使用していたヴァイオリンを賭博――いや、不幸な出来事によって失ってしまったのだが、リヴロンという商人が俺のため
に家宝ともいえるこの名器を無償で譲ってくれたのだ。
俺はその恩義に報いるため、このイル・カノーネは俺以外の奏者には絶対に弾かせないという誓いを立てた。
そして演奏家として引退した際、俺は生まれ故郷であるイタリア・ジェノヴァ市に『他人に譲渡、貸与、演奏をしない』という条件でこのヴァイオリンを寄贈した。
だが俺の死後、約70年後にその遺言ともいえる約束は突如として破られた。聞けば現在に至るまで多くの演奏家に貸与・演奏されてきたというのだ。
……ふざけんじゃねえ。
その昔、人間が天まで届く塔を作らんとしたとき、神もいいかげんキレた。それぐらい俺も怒っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-01 21:31:38
37920文字
会話率:49%
これは、『ソング・オブ・"アンドリッド"』をめぐる物語。
かつて「Song of Undred」は呪われた鎮魂歌(レクイエム)として恐れられていたが、音楽一家に生まれながら過去の悲劇で音楽を捨てたノエルと、歌を愛し続ける
アリアが力を合わせ、逆行カノンという手法で楽譜を解き明かしていく。フルート奏者リディアや仲間たちの協力により、呪われた曲は徐々に祝福の光を取り戻すが、負の感情を糧に暗躍するアンドリッドが幾度となく妨害を仕掛ける。フェスの舞台で激突し、ノエルとアリアは命懸けで演奏を続け、ついに曲を本来の形へ変容させることに成功。呪われたはずのレクイエムは、悲しみを浄化する祝福の旋律へと昇華し、街と人々を救い、ふたりは新たな一歩を踏み出す決意を固める。家族を失った過去を克服したノエルと、声を取り戻したアリアは「Song of Undred」を世界へ広めるべく、これからの未来へ進んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 19:00:00
143048文字
会話率:37%
「……なんの曲聴いてたの?」
「……4分33秒、かな」
内気な女子高生の藤堂はクラスメートの高瀬からの質問に咄嗟にそう答えた。その曲は楽器が演奏されない沈黙の曲ともいうべきもので……。
沈黙の曲を聴く女子高校生の甘酸っぱい青春ラブストー
リー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 19:14:05
9948文字
会話率:28%
本作品では2018年11月16日に行われた amazarashi 様のライブ、「朗読演奏実験空間新言語秩序」の講演でおこなわれたディストピア物語をモチーフとさせて頂いてます。
小説本編ではお見苦しい点や拙い点など様々見られると思われますが、
最後までご愛読いただけるよう努めていきますのでよろしくお願い致します。
ご質問等、要望などございましたら筆者のXアカウント(旧Twitter)アカウントにお問い合わせください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 23:49:31
22571文字
会話率:20%
学生の頃から音楽大好きな少女【篠原紗月】は音楽大好きすぎることから大人になり、吹奏楽団を立ち上げようとアマチュアでも楽しめる吹奏楽団を立ち上げた。吹奏楽団は順調に言っていたが、ある日、体に異変を感じ病院を受診。数か月に及ぶ検査の末、難病が発
覚。
絶望の淵に立たされた紗月に更に、世界中が混沌の渦にさらされる大規模な感染症で大好きだった音楽に制限をかけざるを得なくなってしまう。
そんな中で出会った一つの吹奏楽団。
その出会いが彼女の運命を変えていくきっかけとなる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-17 02:11:29
339文字
会話率:0%
世界一の演奏家がコンサート中に亡くなってしまった。
だが、音楽の女神がここで人生の幕を閉じるのはもったいないとのことで転生させることにした。
不安と恐怖はあったが、演奏家として音楽を続けたい気持ちと、異世界に今の世界とは違った文化、
音楽を期待して転生するのだった…
異世界にしかない種族にしかできない奏法、異世界にしかない素材で作る楽器、異世界にしかない音楽文化で異世界を感動の渦に包む…!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 17:38:39
45562文字
会話率:42%
西の町・ローゼンメイトを訪れた双子のラファータとレシータ。2人は演奏旅行で各地を巡るピアニスト。ひょんなことで訪れたこの町は大変な問題を抱えている。3人兄弟が魔女の呪いで氷に閉じ込められてしまっていたのだ!呪いを解くカギは彼女たちのピアノ?
!果たして、3人兄弟の運命はいかに。ラファータとレシータは呪いを解くことができるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-11 17:45:36
4519文字
会話率:59%
何かになりたい。何者かとして世間に認められたい、そう思っていた谷香織は、普通の女子高生として日々を送るなかで、転校生である七海葵と出会う。
七海葵は若くして成功を収めた天才ピアニストだった。同年代にしてプロのピアニストとして活躍し、将
来を嘱望された彼女を見て、香織は嫉妬や羨望に似た感情を抱く。
ある日、ひょんなことから葵に声を掛けた香織は、葵が出演するピアノコンサートに行くことになる。香織はそのコンサートで葵の演奏を聴き、彼女への態度を一変させる。圧巻の演奏を聴いたことで、自身の内に抱いていた葵への嫉妬や羨望が憧れに変わっていた。
しかしそれは、コンサート直後に葵が交通事故に遭ったことで、歪みを見せていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-11 16:15:20
120610文字
会話率:38%