異界で行方を晦ませた妹を探して三年が経った。官吏養成のための太學に入学した皓輝と翔は、過熱する学生運動の波に揉まれながら、この国での立ち居振る舞いを模索する日々を過ごしていた。
最終更新:2024-04-27 08:00:00
190550文字
会話率:44%
202X年。
最悪の歴史を辿った世界の現代日本。
戦後間もなく始まった学生運動は鎮圧されず、現代に至るまで学生運動を行う学徒会という組織が誕生していた。
それだけではない、70年代から80年代後半にかけては暴力団による抗争が激化。全国で警察
と暴力団による激しい銃撃戦が繰り広げられ、ほぼ内戦と変らぬ有り様であった。暴対法は成立せず、暴力団が政府と絡み合い、その力を保持したまま存続していた。
そして90年代からは世紀末が近づいた事によりカルト宗教が横行、各地でテロや暴力団にひけを取らぬ抗争が繰り広げられた。
このような最悪な歴史を辿り、現代日本に至る。
これは、そんな治安の悪い現代日本に生きる便利屋の少年の、激闘の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-24 11:45:41
28327文字
会話率:50%
第二次世界大戦後、ブリテイン合衆国に併合された大扶桑帝国を、ブリテインから取り戻す一青年ヨハンの物語
ヨハンは生まれる前に父をミッドマレー海戦で喪い、母と貧困な家庭で育った…そんなヨハンは国体改革の野望を抱くようになる…
ヨハンの組織し
た扶桑民族派学生連合(扶学連)は次第に学生運動に留まらず政党「扶桑改革党」になる
しかしそれは表の名前、、この政党の渾名は「扶桑決死隊」
ヨハンの思想は帝国主義体制を取り戻し、再び強大な帝国を創る…意思に、思想に、信念に波乱万丈な人生を送る青年の反逆劇である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-04 16:46:21
31920文字
会話率:40%
建築士を目指して日大に入学した康一だが在学中に日大闘争が勃発し、活動家だった土木科の嶋田と知り合う。嶋田の実家は東中野駅のすぐ近くにあり、離れには防空壕の上に木造で建てられた古い民家があり、1971年頃からそこを改修して康一ら嶋田の学友四
人で卒業までの数年間暮らせることになった。
伽藍工房と名付けたこの家は駅から近く、住人の知人たちが入れ替わり立ち代わりやってきた。康一は、そこで由紀子と出会い恋をする。この家に訪れてくる多くの若者と関わりを持つことで様々な経験を積み、まだなしえない女性体験への期待に膨らむ日々を過ごしていた。ある日、そこによく遊びに来ていた不思議な女ミーコが突然康一の部屋を急襲し抱き着いてキスをしてきたのだった。
※「防空壕のあるシェアハウス「伽藍工房」で恋は彷徨う」シリーズ「由紀子」編と連携折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 18:00:00
20643文字
会話率:32%
民主主義と平和主義を愛する早田学院大学人間科学部4年生の沖田正輝は政治団体「民主の盾」を結成して学生運動に参加していた。そんな中、国会前でのデモ中に交通事故で死亡した彼は異世界のダモクレス王国に転生し、国王リッケンミー3世から魔王ドクーサを
打倒する勇者として任命される。
※この作品は「小説家になろう」「アルファポリス」「カクヨム」「エブリスタ」に投稿しています。
※この作品は2021年に文芸同人誌で発表した作品を改稿したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 16:30:21
4385文字
会話率:51%
“革命の士”になりたくてわざわざ東京の大学に入学したオレは『革命』には挫折し濡れ手に粟のシノギに手を染めて行った。
最終更新:2023-04-25 16:37:12
5545文字
会話率:13%
昭和45年……1970年、北海道―札幌。
冬季オリンピック開催を2年後に控え、道都は好景気と来るべき豊かな未来を信じ、熱気にあふれていた。
日米安全相互条約締結を頂点とする、国内での学生運動は、東大安田講堂の陥落が決定的となり、市民からは醒
めた目で見られ始めていた。北海道大学の学生・椙原守意は「東京の意思」により支配されつつある北大学生自治会にあり、ひそかな決意を秘めている。樺太出身の彼は思っていた。
――北海道を日本から独立させる。北海道民の目を覚まさせ、独立独歩の道を「否応なく」歩ませるのだ。
上川攻は、軍、警察に次ぐ第三の「暴力装置」である国家公安機構の職員であり、目下、北海道へ飛び火しかけている新左翼・民族派ゲリラの活動を監視していた。北海道旭川市出身――札幌が目の前で姿を変えていく。
定山渓鉄道は東急に買収され、「札幌急行鉄道」として生まれ変わり、オリンピック招致を機に地下鉄南北線の建設が急ピッチで進んでいた。人が流れ込み、金も動く。よからぬ考えを抱く輩も増える。彼は北海道の治安を維持し、上層部の命により、「何としてでも」札幌冬季オリンピックを無事開催することを至上命令とされていた。
大東亜戦争を経験していない日本。
南樺太・千島が日本領であり、アメリカとは微妙な力関係を維持し、欧州では史上最大の戦争と言われた独ソ戦を経て、ドイツ・ソ連の対峙が続く、「もう一つの世界」。
物語は、「街が生まれ変わっていく」札幌を舞台に、進む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-25 23:00:47
36888文字
会話率:75%
ドイツのブルシェンシャフト運動より始まった学生運動は全世界に広まり、日本でも反戦・弱者救済を求めて大学を中心にデモや集会が繰り広げられた。しかし、反対するばかりで実際に物事をまとめるという努力はどれほどなされてきたのだろうか。社会正義という
名の下に弱者を救済するというのはもっともな意見ではあるが、少数の意見ばかりを重視し、圧倒的多数の人々が犠牲を強いられるようなことはなかったのだろうか。この物語は、一九九三年報徳大学教養部改革によって明らかになった大学に内在する矛盾を少しでも解消するため、寮改革に乗り出した主人公高林義之(たかばやしよしゆき)の、闘いの日々について記したものである。
※本作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-13 22:38:47
14030文字
会話率:18%
人類が進化し既存のそれとは全く異なる感覚器官「第七感(セブンスセンス)」を獲得した、現在よりずっと未来の日本が舞台。都内有数の進学校「尋常高校」に通う有望な学生たちが国に対し学生運動を行う物語。
何事にも興味が持てず、その日暮らしを良しとす
る高校二年生の亜門鉄郎。そんな彼の周りは超エリート。何かに打ち込むことで輝く青春に挟まれて、なんだかんだ忙しない生活を送る巻き込まれ体質の鉄郎。そんな中とんでもない野心家の後輩が現れ、彼の日常はさらに慌ただしくなるとともに、怠惰な心境にもやがて変化が訪れる…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-20 21:06:12
103243文字
会話率:40%
大学図書館の棚から見つかった手作りノート。かつての学生運動家が隠していたそのノートには、「意見を頂戴したい」というメッセージが書かれてあった。大学デビューに失敗した女子大学生は、約半世紀の時を超えた、奇妙な文通を始める。
最終更新:2021-06-22 18:33:20
19736文字
会話率:3%
昭和四十五年五月、東京で大学生活を送る「僕」こと波多野啓次郎は、高校時代の友人である大貫恵子が婚約したとの報せを受ける。いったい僕の、この数年間とは何だったのだろう。ロックに野球、そして恋心。学園紛争華やかなりし時代、追憶が東京と関西を駆け
巡る僕らの青春譚、ここに開幕。
※『セルバンテス』様においても同内容を投稿しています。
https://cervan.jp/story/p/164折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-15 20:19:39
433883文字
会話率:48%
湯河原の温泉町にある小旅館『湯本荘』で女将として忙しい毎日を送る湯本美雪。ある日、学生時代のゼミ仲間であり、学生運動の過激派の主力メンバーであり、美雪の恋人でもあった杉田英雄と再会する。
最終更新:2020-11-21 14:42:18
34306文字
会話率:71%
江戸の時代は一揆、昭和の時代は学生運動、その先の近未来の時代は如何に。
最終更新:2020-06-03 23:40:12
3762文字
会話率:50%
今をさかのぼる1973年から1975年あたりのこと、往時は私も今の皆さんと同じような若者でして、「若きウエルテル」に描かれるところの、生命の疾風怒濤期に右往左往するような存在でありました(何も生まれた時から爺だった分けじゃありません^_^;
)。当時の若者はーいわゆる団塊の世代ですがー戦前・戦中への反発・禊という時代の大波をもろにかぶったような世代でして、国家や家庭に縛られることを頓に嫌うような風潮があったと思います。俗に云う修身や孝忠観を否定し、それよりは人間一個人の自由と人権を謳歌するが如き、謂わば日本のルネサンス(人間復興)と個人の青春時代を一にしたような塩梅でした。生意気に人並み以上に芸術、分けても文芸に感受性の強かった私であったので、ひとこと紹介文に記した通り、なるようにしてランボー教の信者となってしまったのです。往時も(恐らく)今でさえも彼アルチュール・ランボーは名を変え、顔を変えて時代時代の若者たちに、文学潮流にその影響力を発揮していると私は見ます。それはなぜか。青春とはいつの時代にもそれぞれの体現者と系譜者が当然いるものだからです。そして青春とは常に親・時代・地域の慣習などに一時的にせよ反発し、その独自性を模索するものだからです。そのような青春の寵児であった彼ランボーは往時殆どあらゆるものに反発・反抗しましたが、それをするに当たってただひとつだけ拠るものがあったようです。それは何かと云うに、嘘のつけないもの、ごまかしの効かないものと表現するしかなかった、彼の言葉で云えば「来ないものか、来ないものか、恍惚のその時は…」という「最高の塔の歌」に表現されたものがそれに当たりますし、あるいは「酔いどれ船」に描かれた詩境そのものがそれに相当するでしょう。それを彼なりのイデアと申しましょうか、あるいはただ単に魂と表現したらいいか判然としませんが兎角それがあった。反発と独自性を旨とする青春であってもその拠るところは学生運動であったり革命だったりします。なかなか普遍性には存し得ないのですがその中でこのランボーのそれは特異だったと云えるでしょう。そしてそれがゆえの青春の神ということなのですが…しかしさて彼のこのイデアは未だ感性のそれであり、血肉を持ったこの世的な把握までは世に提示し得ていませんね。それゆえ私は大変な苦労を、路頭に迷う思いをしたのですが、以下その辺りを…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-09 12:28:20
3655文字
会話率:6%
俺は学生運動に参加している、一般的な夢見る共産主義青年活動家だった。
そして、闘争は進み、遂に安田講堂へとたどり着く。最後の時を同志たちとともに過ごす中で、俺は周囲に流され暴力的手段に出たことへの後悔、結局何も変えることなく、誰も幸福にで
きなかった喪失感に襲われ、あることを天に願う。
「もし生まれ変わることができるならば、世界のあらゆる存在を幸福にできるような、そんな革命家になりたい」
すると、床に置いたはずのモロトフカクテルの炎が俺の体を包み、異世界へと吸い込んだのだった。
その世界は、誰もが職業と能力を生まれながらに決められ、種族ごとに役割という名の身分が存在する、超階級社会だったのだ!
この物語は、自由の素晴らしさを伝え、真に平等なる新たな社会を構築するために異世界に現れた、"同志"の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-17 22:49:27
780文字
会話率:23%
世界各地で続く紛争の中、ウォーカーと呼ばれる人型兵器が生み出された。
そんな世界の発展途上国の一つ、トルバラド王国に暮らす孤児、シオンという少年は、現国王ガダル=トルバラドの暗殺を計画する少女サラに協力することを誓う。共に暮らす仲間の孤
児達や、外国から来た工作員であるボリスと共に協力し、暗殺計画の準備を進めていた。
ある日、大規模化した学生運動のグループが中央都市にある講堂前広場を占拠。
王国側は武力によってこれの排除を行うが、横暴に対する反抗と仇討ちという大義を得た反政府系武装勢力が一斉蜂起し、大規模な内乱状態となる――。
以前投稿していたものを大幅に改稿し、第26回電撃大賞に応募したのですが、見事に一次落選となってしまいました。という訳で、電撃一次落選原稿のサンプルということで、再び投稿させていただきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-10 21:58:53
117694文字
会話率:31%
1970年代~それは若者が最も自分らしく生きれた時代、
言葉を換えれば飾ることのない自分を素直に受け入れてくれた仲間がいた時。
この物語は毎日、友の為に泣き、友と共に笑えていた、そんな輝く眩いばかりの蒼い時を描く
青春群像劇です。
女子学
生たちは何を見ていたのか
学生運動で荒れるキャンパス。毎日学内に響くシュプレヒコール。
一人また一人と学友が学舎から姿を消していく
語る夢は限られていた。見えない明日、募る不安。
それでも彼女たちは前を向いた。
学生運動に挫折し行き場を失った友がいて、
仲間とのはざまで自分の夢を追いかけることの矛盾に悩む仲間がいて、
そして春を待つ越後新潟の地でそんな仲間を想う夢破れし子もいた。
思うように進まない自分達の道を彼女達はどう歩んでいくのか。
夢にまで見た大東京で彼女たちは何を夢見て何を失うのか。
それぞれの蒼い時のエピローグが今、訪れようとしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-14 19:22:29
7890文字
会話率:29%
誰もが学ぶことが可能な時代となり誰もが意見を言えるような時代のように一見すれば見れるが、果たしてそうなのであろうか。否、そうではないと知った人々の戦いの日々である。いつの日かこの手に幸せをつかむために活動した者達の記録でもある。
第一章は前
作”ある人々の願い”の6話に出てきた人物が主役です。毎日16時更新な予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-26 16:00:00
5623文字
会話率:51%
人は、生き物は、何かを犠牲の上で生きている。それは例えば貧富の差、能力の差、身体的特徴や周りの環境などであったりする。そのような自然の摂理の中で生きている人々の願いの話である。
1~3話が現代であり、4~6話が過去です。3話と6話のみ系統が
少し違います。どの話から読んでも大丈夫です。
1話:あるものを失うと知っているからこそ自分の思いに蓋をする少女の話
2話:叶うと信じていたことが叶わないと知った青年の話
3話:失ってから新たに得ることもあった少年の話
4話:失いたくなかったものを失ってしまった壮年の昔の話
5話:恋をしてはいけないと知りながらもしてしまった女性の話
6話:罪を犯してしまった老人の昔の話
心情描写がメインです。
全6話を現時点では予定しています。6話が少し残酷な描写を挟みます。毎日16時に投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-13 16:00:00
10389文字
会話率:4%
六十年代。
健太郎は大学一年生。
初めて経験するヨコハマでの寮生活。
純真・一徹な関西人の彼の眼に映ったものとは。
学生運動・バイト・ヨットetc。そして純愛。
最終更新:2019-02-03 21:55:45
38088文字
会話率:41%
とある高等学校。
主人公たちは新入生としてその学校へ入学する。しかし、校長先生の突拍子もない校則改定の発言により学校は変わってしまう。
しかし、それを変えようと立ち上がった生徒たちもいた。だが、学生運動を起こしたメンバーたちに悲劇が訪れる。
(1章あらすじより)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-10 10:00:00
31534文字
会話率:28%