ある時、地球全土を巻き込む大戦争が勃発した。
傍観することなど許されない。世界の国々は二つの勢力に分かれて争い、そして次々と滅んでいった。その最中に吸い尽くされていく資源。地球は荒れ果て、それでもまだ終わりは見えない。どちらかが負けを認
めるか、または手を取り合うまでは。
「……この戦争を終わらせる。いいな!」
「はい!」「はい!」「はい!」
ある日、おれたち特殊部隊隊員十数名は上官に呼び出された。
ついにこの日が来たとおれは思った。目隠しをして連れて来られたこの軍事秘密基地に、最終兵器が眠っているに違いない。その存在はにわかに噂になっていたのだ。おれたちはそのパイロット。さすがに高揚を抑えきれない。それは上官も同じようだ。鼻から息を吐き、上官は声を張り上げた。
「君たちは厳しい訓練を乗り越えたエリート部隊だ!」
「はい!」「はい!」「はい!」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-08 11:00:00
2844文字
会話率:78%
朝。とある町の宿屋。その薄汚れた白いシーツが敷かれた木のベッドに腰かけ、「ううぅ」と呻く、ある男。
昨晩は飲みすぎた。頭が痛む。そして記憶がまったくない……わけではない。だから呻いている。その悩みの種だけは色濃く頭の中に残っていたのだ。
「入りますよ。おや、起きたんですね。どうも、おはようございます」
「あんたは……」
「おや、お忘れですか? お二人の決闘の立会人を務める者ですよ」
ノックとともに部屋の中に入ってきた男がツカツカと窓の傍へ歩き、外を眺める。
そう、決闘。その約束をした記憶はあった。ただ、理由は覚えていない。恐らく酒場に居合わせた誰かと何かで揉めたのだろうが、相手の顔もふにゃふにゃであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 11:00:00
2604文字
会話率:42%
とある夜。あの街にて。巡回中である警官はふーっと、ため息をついた。
昨夜の騒ぎが嘘のようだ。まったく迷惑な。まあ、気持ちはわからなくもない。なにせ――
「えっ」
と、彼は思わず声を漏らした。そして、柵の傍で水を滴らせている男に近づ
き、声をかける。
「あ、あのー」
「はい。こんばんは」
「あっ、こんばんは……あの、もしかしてなんですけど」
「はい?」
「今、上がってきませんでしたか? その、道頓堀から」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-12 11:00:00
1166文字
会話率:87%
ある日ユルふんわり大団円な乙女ゲームの悪役令嬢に転生したことに気づいたロゼット。
王太子妃にはなりたくないので、断罪エンドに向けて喜んで悪役令嬢を演じることに。
追放先の僻地でのんびりするぞー!
と喜んでいたら、牢に入れられてしまう
。
重罪人用の牢獄ということは、まさか死刑!?
ヒロインも王太子もなぜか様子がおかしくて……。
なぜか呪われていた悪役令嬢が、傍若無人な辺境伯に助けられ、反発しつつも仲を深めていくお話。
※アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 19:07:54
30824文字
会話率:36%
魔法少女プリティアが大好きな佐藤悠真は「プリティアーーーー! がんばえーーー!」と幼女顔負けな声援を画面の前で送っていると、貧血で倒れ、頭を打ち死んでしまった。そして異世界転生する。彼にはティナという精霊が傍に居た。彼女の力は少女に魔法少女
になれる力を与えることであった。魔法少女プリティアのオタク知識を使い、世界に溢れる悪を成敗して欲しいとお願いされる。佐藤悠真は魔法少女プリティア……ではなく、魔法幼女プリティアを異世界で誕生させる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 20:06:50
1963文字
会話率:40%
マーシャには生まれながら秘密がある。左手に悪魔の印があるのだ。
悪魔の囁きに負けないように精霊たちの守護のもとドルイダスとして生きることを決めた。
ある日、マーシャは青年王に捕縛される。
彼は数年前に、たかだか石に刺さった剣を引き抜いただけ
で王になった青年で、剣を石から引き抜くように導いたのはマーシャだ。
ずっと捜していた、好きだ、と青年王に言われたマーシャは自由を望みつつも彼の傍から離れて難くなっていく。
精霊と悪魔のブルターニュファンタジー。
2022/10/7 完結折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 16:49:19
151218文字
会話率:41%
基本的に怠惰だが、どこかネジが外れている社会人「九識湊」は友人を通り魔から庇って刺されつつも通り魔をボコボコにして死亡。扱いに困った神に天使の体(女)を与えられて天界の業務を手伝うことに。
元々の社畜体質が抜けない《九識湊》は、天界でも働き
過ぎで熾天使になっていたが、徳の溜まりすぎて転生することになる。
チートを与えられて転生することになったが、長期の休暇が欲しかった「九識湊」は、神に「二重人格の裏側の人格になりたい」と願う。
現代日本よりも少し未来のような世界だが、どんな人間も「異能」を持って生まれる。人間に害を為したり為さなかったりする仮想生命体、通称《仮想体》のいる世界で「九識湊」は大概チート主人公な表人格をたまに手を出しながら裏人格として見守っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-03 22:18:38
283817文字
会話率:59%
誰もが自分だけの異能を持ち、仮想体と呼ばれる存在が蔓延る世界。
そんな中で異能を持たず、敵もいなければ味方もいない孤立無縁な大学生「時雨 幽」(シグレ ユウ)。
ある時孤立無縁な彼は今まで自分に見向きもしなかった人達から一身に注目を浴びるこ
とになる…無実の罪を押し付けられて。
自分の味方など1人も居ない状況に疲れ果て、あてもなく街をふらふらと彷徨う時雨幽は見知らぬ建物の扉の前で足を止める。
扉のすぐ横にかけられた看板には『湊探偵事務所』の文字。
藁にも縋る思いで開いた扉の先には、どこかふざけた態度の探偵「双葉 湊」(フタバ ミナト)が待っていた。
「面白おかしく完膚なきまでに壊してあげるよ?」
ふざけた態度の名探偵「双葉湊」に振り回されながら、孤立無縁で異能を持たない大学生「時雨幽」は数々の厄介な事件に巻き込まれていくことになる。
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こんにちは。作者の位名月(クライメイゲツ)です。本作は私が書いている『熾天使さんは傍観者』と同じ世界のお話です。最近バディサスペンスTRPG『フタリソウサ』にどハマりしているので探偵物を書きたくて『熾天使さん』を書きながらこちらもコツコツ書き溜めていました。『熾天使さん』と『昼行燈探偵』で同じ人物が登場することもありますので、よろしければ『熾天使さん』も読んで頂けると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-30 00:43:31
4247文字
会話率:54%
僕は同じ学校の、でも、名前も知らないあの子に、恋をした。
本人さえ、確証のないくらいの、仄かな恋の物語……?
最終更新:2024-07-03 21:42:01
1338文字
会話率:8%
五月病を乗り切ったとある日、妹からゲームに誘われた。
"Lost Child Online"それがゲームの名だ。
操作性やグラフィック、五感に収まらず第六感まで時代を先取りしすぎたゲームだ。
攻略を進めていく人を傍
目に俺は俺の道を往く。
初期スキルもステータスもランダム。初ログインでウェルカムキル。踏んだり蹴ったり、手が出たり。そんな俺の冒険譚。
とりあえず主人公が好き勝手します。
リハビリがてらゆるゆるやっていきます。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。
R15は念の為です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-01 12:00:00
79812文字
会話率:32%
「ゆっくり眠りたい。あの人の傍で」
眠ることが好きで、いつもうとうとしていて、マイペースで、学校や友達が大好き。影宮唯葉は、そんな高校一年生だった。
しかし、目の前に突然現れた魔法陣により、唯葉は異世界へと召喚された。───狐の獣人
として。
獣人の迫害された世界で、わけも分からないまま奴隷にされてしまった唯葉は、真っ暗な絶望の中をひとり彷徨っていた。だけど、そこに一筋の光が差し込む。
その光は、魔王と呼ばれる少女だった。
────これは、魔王に救われた狐の少女が、その全てを魔王に捧げ、やがて成長していく物語。そして、かけがえのない幸せを見つける物語だ。
(注)残酷な描写があります。特に序盤。苦手な方はお気をつけ下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-01 00:00:26
247469文字
会話率:41%
石化した世界を、魔法使いシエラと精霊チーリィは旅をしていた。
そこには誰もいないのに鳴り続けるオルゴールと、傍らには石化した青年の姿があった――。
「これ、なかなかのイケメンじゃない? アンタ、面食いでしょ?」
「石だと造形もわからないよ
……」
青年の石化を解き、シエラは世界の全容を告げる。
そこに広がるのは、遠くの果てまで石に覆われた世界だった――。
「シエラは、僕を絶望させたいの……?」
青年は絶望し、シエラは淡々と眺めていた。
これは、そんな石化世界から脱出を目指す物語。
■ ■ ■
全七話、毎日20:00更新
アルファポリスに同時公開
※作品内に挿絵が含まれます。
苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 20:00:00
43436文字
会話率:30%
シシリアは父から受け継いだ名を背負い、暗殺者として大都市コルストヴァの夜を駆けていた。しかしとある市民の暗殺の際に同じ流派の少年と出会う。任務の傍ら、父の死とその足跡を追っていた彼女は彼を知る者と出会い、徐々に真実を知ることとなる。
全てを
知った彼女は果たして何を決意するのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-27 23:23:30
91476文字
会話率:60%
ごくごく平凡な高校生の主人公は故郷の村に帰省した。傍らには幼馴染の女友達。彼らはそこで何を見るのだろうか。
最終更新:2022-02-28 20:30:44
9343文字
会話率:55%
「私は、魔法を使えない。ゆえに、魔法使いではない。今はまだ、ただの魔法使いの弟子なのさ」
清川素子は、荒井淳太に対してそんな風に自己を紹介した。
初夏の昼下がり、授業にも出ずに上った屋上での出来事だった。
更に何を気に入ったのか、素子は淳太
を己の弟子にしようと誘ってくる。
すげなく断る淳太だったが、なぜか執拗に食い下がる素子。
そのあまりの必死さと……どこか縋るような目に、淳太が折れることとなった。
弟子になる気はないが暇な時にただ傍にいるだけならいい、と約束し。
自称『魔法使いの弟子』と、彼女に『弟子候補』と呼ばれる自称不良。
互いに望まぬ才能と欠陥を抱え、孤独だった二人の関係はそうして始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-27 17:12:02
96225文字
会話率:37%
退屈しながら人間の世を傍観する神が1人の人間のとある行動を見て興味を持ってしまう。
好奇心でその人間の記録をみようとしたら記録が書かれた手帳を落とした神が取りに行くことになった
最終更新:2024-06-26 10:52:12
1117文字
会話率:34%
女子高生、足利歩夢は夢を見る。
それはすべてを焼き尽くす煉獄の光景。
黒く焦げ溶けゆく庭園。曼荼羅のごとく散らばる骸。鳥の悪魔。突き立つ大剣。学園の崩壊。世界の終焉。
女子高生になったばかりの足利歩夢は、夢を見ない。
自分が何を訴えようと
も何を努力しようとも、世界はそんなことはお構いなしに廻っていく。
そして自分は、すり抜けた運命を粛々と受け入れるだけだ。
物言わぬ歯車たらんとしていた歩夢だったが、入学式の日に、夢と同じく学園に突き立つ巨大な剣を見る。
世界を食らう上霊を選定するオーバーロード、上帝剣。
それをめぐる学生たちの生存競争に、歩夢もまた巻き込まれていく。
そしてその傍らには、彼女を案じるまんまるなカラスの姿もあって……?
趣味と経験を混ぜ合わせてぶち込んだ、闇鍋学園ジュブナイルです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-24 09:00:00
444308文字
会話率:35%
荒谷敬人(あらやたかと)
28歳童貞引きこもりニートは過酷な環境に生まれ育ち挫折し引きこもってしまう
ゲームと恋愛に活路を見出すが傍から見れば些細な事で自殺してしまう
何も無い空間に現れた謎の少年との織り成す転生ストーリー
最終更新:2024-06-24 03:36:23
6557文字
会話率:25%
”私”は大学を辞めた。理由は何かが違うなと思ったから。
けれど、大学を辞めた私の心にはぽっかりと大きな穴があいてしまった。
心の穴は私から生きた心地を吸い取っているみたいで、私は生きた心地を取り戻す為にも心の穴を埋めることにした。
その方法
は散歩。ただそれだけ。
私は引きこもる日常の傍で様々な場所を見て、様々なものに触れ、少しずつだけれど心の穴を埋めていく。
これは、そんな私が心の穴を埋めきって生きた心地を取り戻すまでのお話。
目もくれなかった幸せに気がつくまでのお話。
後になって振り返ってみれば、実に馬鹿らしい事で悩んでいた様だと気づかされた。
実にくだらない事で救われていたのだとため息が溢れた。
そんな私の人生だけれど、それでも私の過ごしたあの日々は私にとって確かに必要だったものだ。
楽園の姿を知らない私にとっては、確かに。
__________
本作は文学フリマで定期的に販売する予定の連載作品です。
基本的に短話完結でオムニバス形式に物語が展開されます。
それがある程度貯まると、書き下ろしのお話を含めて文学フリマで販売しますので、よかったらお手にとってください。
2020年1月19日の京都文学フリマにて配布いたしましたフリーペーパーに
お試し作品と称して載せていた作品となります。
その際には本作のストーリー「コンビニ」を掲載しました。
同フリーペーパーでは本作のタイトルを『楽園の形を知らない』としていましたが、小説家になろう及びノベルアップ+で連載するに合わせて、『楽園の姿を知らない』へと改題しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 21:11:27
53427文字
会話率:15%
妹がやっていた乙女ゲームに転生した。その乙女ゲームの設定を回避しようとするために調べ物をしていた時傍に婚約者のフランチェスカが居た。
そして、乙女ゲームが始まった。
最終更新:2024-06-22 13:00:00
4743文字
会話率:47%
前世の記憶があるからやったチートになれるぜと息込んでいたのは黒歴史。俺の傍には神力優れているの幼馴染がいて、彼女はあっという間に聖女になった。そんな幼馴染が勇者と共に魔王討伐に向かったのだが、何年かたって、大怪我を負ったと連絡が入り……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-19 13:00:00
5958文字
会話率:52%
聖女ライアは聖女でありながらその役目を放棄して、国は凶作が続いていると王太子が処罰を告げる。そんな王太子の傍には侯爵令嬢。誰もライアが罰せられるのが当然だと思っている中ライアが告げた。
「警告:この国には聖女は生まれません」と――。
最終更新:2023-09-16 13:00:00
2205文字
会話率:46%
下位の聖女であるノルマリスは、朝から晩まで神殿で働かされている。
期待を裏切った彼女に見切りをつけた両親は、妹のエリナを溺愛していた。
エリナが黄薔薇の聖女となった、その日。
ノルマリスは婚約者のアリスターから婚約破棄を宣言されてしまう。
しかも彼は、新たにエリナと婚約を結ぶという。
ノルマリスにとって不名誉な噂が流れる中、彼女は女神ローゼリアからある場所へ向かうよう神託を受ける。
旅立ちを後押しするかのように、周囲の人々から助けの手が届いてーー。
さっそく旅立った彼女の傍には、なぜか義弟の姿が!
さらに、訪れた廃神殿では奇跡が起きて……?
これはハズレ聖女と義弟騎士のじれじれな恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 19:10:00
27328文字
会話率:25%
「ベアトリーチェ! 悪辣な所業を働いた貴様との婚約を破棄し、デアンジェリス子爵令嬢・ジュリアマリアと婚約するっ!」
巷で流行の小説のような婚約破棄。甥が婚約者に返り討ちにされるのを見ていた王弟・レナートは、ふとひとりの令嬢に目を止める。王太
子の傍らで化けの皮がはがれた令嬢——その姉・フェデリカは、扇の陰でひどく愉しそうに嗤っていた。
「君は何を隠している?」
王弟殿下の興味から、ヒロインの姉は逃れられるのか。
腹黒二人が送る異世界ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 08:00:00
51987文字
会話率:63%
近いようで遠い未来――2055年 東京。
サイバーネオン街に進化した秋葉原で、配送業の傍ら万屋『万華鏡』を営む鉄平は、行方不明になってしまったハッカーの姉を助けてほしいと懇願する楓と出会う。
ネオン街の楓とアンダーグラウンドの鉄平、愛と
情と欲が交差する48時間の濃厚ラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-20 11:50:42
18980文字
会話率:41%
エリザベスは婚約者であるバーナード王子から無実の罪による婚約破棄をされる。
王子の傍らには浮気相手とされているアマーリエが勝ち誇ったかのような醜悪な瞳を向けており、ここまでくれば仕組まれたと分かるがエリザベスは至って冷静であった。
既
にこの時点で彼女の計画は崩れているのだ。あの一族の者の進言と国王が対処してくれたお陰で。
なのでエリザベスは至って冷静に口を開いた。「殿下と私の間の婚約は1ヵ月程前に解消されておりますよ?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-19 20:51:02
10793文字
会話率:45%