継母からは本来ならばその座は娘のものだったと言われ、婚約者はことあるごとに異母妹を引き合いに出して愛想がないことに文句を言われ、肝心の異母妹からはそんな姿を憐れまれる日々。
父親もそんな継母に注意せず、むしろ次期当主ならそれくらいの問題は自
分で対処しなさいなんていう始末だった。
望んでもないのに次期当主だからと我慢を強いられ、その上文句ばかり言われるのにうんざりしていたエティカは、とうとう『肉体と魂を入れ替える魔法』を編み出した。
魔力は体に宿るものですから、魂さえ入れ替えれば全て丸くおさまりますよね?
ということで私は、執事と一緒に家を出ます!お幸せに!
……そう思っていたら、父親と血相を変えて会いに来た。
え? 体を元に戻して欲しい?
今の私に力なんてありませんから、異母妹が頑張らないと元には戻せませんよ?
困ると言われましても、それを望んだのはあなたたちじゃありませんか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 02:01:19
5843文字
会話率:34%
フレイヤ・イフェスティオは、直系唯一の後継ぎとして育てられた令嬢だった。
女ゆえに完璧を求められる日々。
そんなある日、彼女は事故に遭い傷痕が残るほどの大怪我を負ってしまった。
そのせいで入り婿が見つからず父には理不尽に叱られ、何より完璧で
なくなったことに心がすり減っていく。
そんなとき決まった婚約者は、なんとフレイヤを意図的に傷物にした詐欺師だった。
あまりの衝撃に、フレイヤの心は壊れ……そして解き放たれた。
「見る目のない小者なお父様も、私をこんな目に合わせた詐欺師も必要ないわ」
私は私の力で当主になり、私らしく生き、そして今まで抑圧してきた人間全てに報復をするのだ――
「婿なんてもううんざり。独り身で生涯を終えて差し上げるわ」
そうは言ったものの、協力者の幼馴染との仲が急激に縮まりなんだかんだと恋をすることになる天才才女の快進撃。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-08 18:02:00
35885文字
会話率:27%
エーデルシュタイン子爵家は、宝石の妖精の血を継ぐ家系。
その中でクシェルは、宝石の妖精が持つとされる『主人の不幸を背負い幸福を分け与える』力を持たず、また黒髪黒目という価値の低い色を持って生まれた娘だった。
そんな彼女の嫁ぎ先にと決められた
のは、エルツ家。
エーデルシュタイン家の娘として価値がないクシェルは、幸せになど決してなれない、はずだった。
なのにエルツ家はクシェルを暖かく迎えてくれるし、当主であるイェレミアスもとても優しい。
(私は石ころなのに……幸せになっても、いいの?)
これは不幸な生い立ちの少女が、嫁ぎ先の人たちの優しさに触れて幸福を知っていくお話。
※アルファポリスにも投稿しています
(先行はなろうです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-06 19:00:00
131241文字
会話率:36%
時は大正。公爵家の女中である十五才の【田中かめ】は、公爵令嬢・徳川菊子の専属女中。奉公期間が終わったあとの【髪結い】になるということを生きがいに毎日を明るく生きていた。
ある日、【奉公人全員解雇】の日に自分だけが残されるという異常な事態に
驚くかめ。
当主・葛丸に呼ばれて書斎に行くと、初めて会う三人の色男たちに囲まれて・・・?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 10:25:06
120077文字
会話率:25%
カグワトは、シュクラに特有の習慣だ。
家に仕える専任の神子のようなもので、家名を継ぐべき嫡男の『護り』というべき存在だ。大抵その家の次男か庶子が、十三かそこらのときにカグワトの儀式を行って長男に仕えるものだ。護りといっても武術に長けた弟
が、兄の護衛をするということでは無い。もっと呪術的なもので、カグワトは大抵屋敷の奥深くの一室に、ひっそりと暮らして主の訪れを待つ、厳しい戒律に縛られた霊的な存在だ。神殿の僧侶なみの潔斎を強いられ、当主以外の他人には顔を見せることも憚り、また結婚などももちろん禁じられている。それを侵せば本人にも、またその主にも災いが及ぶと信じられている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 19:20:00
80724文字
会話率:49%
侯爵家に嫁ぐことになったのは悪女として噂されていた女だった。
親を亡くして若くして家を継いだ当主を守るために、使用人立場彼女を警戒し、苦しい生活をしいた。
侯爵自体もその噂を見極めるために静観をする。
けれど、彼女は噂とは違いとても良い子
だと分かっていく。やがてその人となりが徐々に受け入れられて侯爵に愛されるようになった。
噂を信じて使用人や結婚相手に酷い扱いを受けるけれど、広い心で許した彼女の・・・・・・その後の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 14:59:35
16071文字
会話率:24%
魔と呼ばれる存在が蔓延る世界
魔は人々の負の感情を食らい強くなり人々を襲う怪物
多くの人々はその存在を知らず怯える事も無く生活をしている
魔は人を襲う、それ故に陰陽師と呼ばれる人々が人知れず魔を祓う
陰陽師の一族の1つ涼海家、陰陽師の中でも
最上位に君臨する程の強い力を持つ血筋
当主は強い者が成り現当主は涼海家歴代最強と謳われ多くの魔を祓っていた
だが当主は一体の魔に敗れた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 18:05:59
2397文字
会話率:77%
伯爵家の長男のはず。母親が亡くなり、父親が後妻+弟をつれてくると、主人公は弟を大事にしていた。しかし、父親が亡くなると、後妻が伯爵家で大きな顔をしだし、次期当主には長男の主人公ではなく、自分の息子を指名しだしだ!その後、主人公は虐げられる生
活を送るようになる。
というお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 10:41:53
2624文字
会話率:36%
貧乏子爵家がなぜか公爵家から縁談がもちこまれた。貧乏子爵家ゆえに公爵家のお話は断れず、娘を嫁に出す。話によると、公爵はご高齢。娘は生贄のようだ。しかし、公爵家に行ってみると、当主は存在せず、侍女に言われるがまま地下に行くと棺が…。
最終更新:2024-03-02 13:00:00
13382文字
会話率:49%
『かの者は幻宝石を求め、その光に縋る』
その由緒正しき侯爵家は代々宝石商を家業とし繁栄を遂げていた。
革命と栄光に包まれた時代を生きる侯爵家当主の宝石への執念は誰よりも強く、幻宝石と呼ばれる未知なる輝きを追い求める。たとえどんな手段を使っ
てもーー。
これは宝石への欲望に囚われた若き当主のおはなし。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 23:59:55
57337文字
会話率:47%
「ねぇお姉様、ミナリーの代わりに嫁いでくれない?」
人の顔の見分けがつかないファンデッド伯爵家長女のサラは、家族に蔑ろにされ使用人のような扱いを受けていた。
そんな中、妹のミナリーから言い渡された縁談の身代わり。
相手はカリクス・アー
デナー。残忍で冷酷、顔に火傷痕があると噂の公爵家当主。その人にサラは嫁ぐことになった。
しかし実際に会ったカリクスは優しく気遣いもでき、サラの『顔が見分けられない』ことも信じてくれて―――。
自分の苦しみを家族にも信じてもらえなかったサラと、『悪人公爵』カリクスの溺愛ぶりが徐々に明らかになり少しずつ距離が縮まっていく恋物語。
【短編版】日間短編ランキング4位ありがとうございます。7/7~7/8
【連載版】1話の2話は短編版とほぼ同じ内容になっています。3話から完全に書き下ろしです。
よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 08:22:20
322797文字
会話率:43%
「ねぇお姉様、ミナリーの代わりに嫁いでくれない?」
人の顔の見分けがつかないファンデッド伯爵家長女のサラは、家族に蔑ろにされ使用人のような扱いを受けていた。
そんな中、妹のミナリーから言い渡された縁談の身代わり。
相手はカリクス・ア
ーデナー。残忍で冷酷、顔に火傷痕があると噂の公爵家当主。その人にサラは嫁ぐことになった。
しかし実際に会ったカリクスは優しく気遣いもでき、サラの『顔が見分けられない』ことも信じてくれて―――。
自分の苦しみを家族にも信じてもらえなかったサラと、『悪人公爵』カリクスの心惹かれあう物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 07:18:57
6675文字
会話率:44%
かつて魔法、剣術、体術すべてを世界トップクラスの当主が率いる鬼龍院家一族がいた。
鮮血の一族と呼ばれ一族が住んでいた和光帝国の300年に起こったすべての侵略戦争、防衛戦争に関わり多大なる活躍をしていた。
和光帝国以外の国の民からは畏怖と恐
怖を和光帝国の民からは尊敬と信頼を集めていた。
だが伯爵家であった鬼龍院家の存在力と発言力が大きくなりすぎ和光帝国を統べる帝ですらも鬼龍院家の意向を無視できなくなっていた。
やはり、そんな鬼龍院家を恨み、嫌うものが和光帝国内でも全貴族の過半数を超えるほどに増えていた。
それでも鬼龍院家の力は衰えず繁栄の一途を辿っていたが一族の血の流出に加えて当主がある呪いに侵された。
呪いの名は破魔の呪い。
呪いをかけられた人間は魔力を体の外から吸収し体内で外から吸収した魔力を自分が魔法を使うための心魔に変換することが出来なくなる。
それによって魔法を打つことは愚か身体強化して戦うことも出来なくなった。
呪いをかけられた19歳だった当主も今代の自分だけにかけられた呪いだと思うが破魔の呪いは24歳になってできた子供にも受け継がれ、今まで戦場を常に渡り歩くことはできなくなった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 00:00:00
310文字
会話率:0%
先祖代々、宿命の戦いを繰り広げてきた魔女と聖騎士の一族。
両家は戦いに明け暮れるあまり、すっかり晩婚化が定着してしまっていた。
そんな中、同じく晩婚化が問題視される王都にて、あるギルドが注目を集めることに。
それは、婚活ギルド。
魔女一
族の当主ベルファは、王都でギルド主催の婚活パーティーが催されることを知る。
婚期の遅れに悩んでいた彼女はパーティーの参加登録を済ませるのだが、なんと宿敵である聖騎士一族の当主までも参加が発覚!
身バレすれば即死闘!!
素性を偽って婚活を進めるものの、なぜか聖騎士から熱烈なアプローチを受けることになり……。
混迷極まる婚活パーティー!
果たしてベルファは未来の伴侶を見つけることができるのか?
魔女の婚活の結末はいかに!?
※本作は「ノベルアップ+」に公開中の作品を加筆修正したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 12:12:33
65178文字
会話率:47%
「――つまりこれは、筋書きのある舞台のようなものなのね?」
恋愛シミュレーションゲーム【月光のリーベリウム】における『悪役令嬢』、アーデルハイド・フォン・ヴァンデルヴァーツは、ある日自分を待ち受ける運命を知った。
『主人公』たる異母
妹、レティシア・フォン・ヴァンデルヴァーツをいじめ抜き、そして最後には復讐され、断罪されるのが役所。
「私の『役』は……『いじわるな腹違いの姉にして、人の優しさを解さぬ高慢ちきなお嬢様』?」
未来は、ほんの些細なことで変わってしまう。
きっと、舞台をぶち壊すこともできる。
「よろしい。与えられた役を、演じ抜いてみせましょう」
けれどこれは舞台。
誰かが作った、誰かを幸福にするためのストーリー。
「あー、うちの妹可愛い……めっちゃかわ……はっ、いけない。いじめ抜かなきゃ……」
だからこれは、気の迷い。
台本の行間に記されず、台詞にして語られぬこともあるものだから。
「演じ抜きましょうとも。したくないことをするのには慣れている。そして今度は、自分の心までは裏切らずともよいのだから」
だからこれは、演者に許された裁量の範囲内。
この舞台をぶち壊しかねない素人どもに、未来を変えさせない。
「目標その一、【最後の舞踏会】。目標その二、【断頭台】。ありとあらゆる抵抗を排し、全てをあるべき未来へと」
目標その一、【最後の舞踏会】。
目標その二、【断頭台】。
「そのためにこれまでの全てがあったと言うなら、私の人生も、この血塗られた公爵家の歴史も、少しは報われるというもの」
善良な妹に幸福を。
非道な姉に報復を。
「私の妹に、幸福を贈る。誰にも、邪魔はさせない」
異母妹――自分の地位を脅かすかもしれない、"冷徹非情のヴァンデルヴァーツ"の当主にとっての『敵』を。
血を分けた妹を、本当は大好きな姉がいただけの話。
「お姉ちゃ……お姉様!」
でも、その妹も、姉(私)のことが大好きみたいで……。
目標達成の一番の障害になってるのどうしよう。
・あらすじ圧縮版
悪役令嬢のお姉ちゃんが、妹の幸せのためにゲームシナリオ通り断頭台エンドを目指す。
……でも、妹は姉妹百合エンドを目指しているかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 10:03:34
512634文字
会話率:21%
「前世は犬だけれど、今世は人間ですもの。待てなんて出来っこないですわ!」
北の大地アルベロンドを治めるノヴァリス伯爵家の若き当主、ジルベルト・ノヴァリスに、突然の縁談が舞い込んだ。
相手は侯爵令嬢フィオレンティナ・エルミーニ。王都では『エル
ミーニの薔薇』とまで謳われる絶世の美少女だ。
そんな雲の上の人物が、なぜこのような田舎貴族に嫁ごうというのだろうか。しかし謎の令嬢フィオレンティナは、どうやら訳ありのようで……
北国で生真面目に生きてきたジルベルトと、そんな彼が好きで好きでたまらないフィオレンティナのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 08:11:47
92085文字
会話率:39%
大富豪斎藤正也のコレクション、ピンクダイヤモンドのペンダント『女神の涙』が消えた。
刑事伊藤大吉と藤田建造は、現場検証を行うが手掛かりは出てこなかった。
後妻の小夜子は、心臓病により車椅子生活となった当主をよく支え、二人の仲は良い。
宝
石コレクションの隠し場所は使用人たちも知らず、知っているのは当主と妻の小夜子だけ。
しかし夫の体を慮った妻は、この一年一度も外出をしていない事は確認できている。
しかも事件当日の朝、日課だったコレクションの確認を行った正也によって、宝石はあったと証言されている。
最後の確認から盗難までの間に人の出入りは無く、使用人たちも徹底的に調べられたが何も出てこない。
消えた宝石はどこに?
手掛かりを掴めないまま街を彷徨っていた伊藤刑事は、偶然立ち寄った画廊で衝撃的な事実を発見し、斬新な仮説を立てる。
他サイトでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 07:00:00
143851文字
会話率:57%
子爵令嬢ながら看護師をしているジリアン・マルレーネは、兄の依頼で暫く個人付きの看護をすることとなった。
馬車に揺られ、たどり着いたのは国内でも有名な名家キャンデール家だった。
看護対象は当主のコンラッド・キャンデールで、看護中の助っ人として
紹介されたキャンデール家次男のブルースにジリアンは動揺する。
彼はジリアンにとって、会いたいけど会いたくない、忘れられない人だった……。
時間を経て再開した二人が、ハッピーエンドに辿り着くまで。
設定緩めです。
温かい目でお読みくださると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 03:24:45
85200文字
会話率:27%
――裏社会が支配する羽無町。
退廃した町で何者かに狙われた陽野月音は、町を牛耳る二大組織の一つ「月花」の当主であり、名前に恥じぬ美しさを持った月花泰華により九死に一生を得る。
溺愛しつつも思惑を悟らせない泰華に不信感を抱きながらも
「匿ってあげよう。その命、必ず俺が守る」という提案と甘美な優しさに絆されて、生き延びるため共に過ごすことになる。
だが、やがて徐々に明らかになる自分自身の問題と、二つの組織に亀裂を入れる悪が月音と町を飲み込でいく。
「私は、生きなきゃいけない。死んでも殺しても生きる」
月音の矛盾した決意と泰華の美しくも歪んだ愛、バランスを崩し始めた町の行く末は破滅か、それとも――。
溺愛✕隠れヤンデレイケメンと警戒心MAXの猫のような少女の同棲生活。
ほんのりミステリー風味がします。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
反倫理的、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※アルファポリスさま、カクヨムさまにも投稿しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 12:06:15
112635文字
会話率:28%
もうすぐひな祭り。
『美味しそう』な友香は、幼馴染で親友の白蛇妖怪の夢月と、その姉である美月からお使いを頼まれた。
何度手放しても、何度捨てても、帰って来る人形を受け取りに行って欲しいとのことだ。
今日も今日とて、妖怪、悪霊、生霊、出会いの
日々である。
【人物紹介】
友香…十四歳。控え目な性格だが、心の中では毒を吐いている。ツッコミ隊。
大伴夢月…性別を卵の中に忘れて来ちゃった十四歳。母親が白蛇の大妖怪。友香の幼馴染。寒いのが苦手。
大伴華月…夢月の兄。ちょっと先の未来を曖昧に分かる能力がある。
大伴美月…夢月の姉。華月の双子の妹。実母がアレなので、夢月の母親代わり。
九堂早季…十四歳。夢月の従妹で許嫁。朝霧神社の後継者で、一族の当主の一人娘。最強。早季の父親と夢月の父親は双子。
大伴夕樹…十四歳。夢月の従兄で同級生。夕樹の母親が、早季の父親と夢月の父親の姉。夕樹の兄は美月の求婚者のひとり。
前作『嫁が君』 ⇒ https://ncode.syosetu.com/n1843hu/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-22 14:56:31
64643文字
会話率:44%
『蛍狩り』から数ヶ月後、中学3年生の秋。ゆずると直久、そして、数久たちの祖父が死んだ。九堂家当主を決めるその座に突如として現れたのは、ゆずるの実父と異母弟だった。
最終更新:2008-02-16 21:20:08
38249文字
会話率:33%
「ル―――――――――――ルルルルルルルルルルァ!! ヘーイ、センキュエビバディ!! ルックアットミーマイダイナマイトバディ!! ベリーナイスアンブレーラァ!!」
私――音に聞こえたド貧乏男爵家の娘、グレイス・リンプライトの実家は、代々積
み重なった借金によって家計は火の車。日夜食うや食わずの生活にウンザリしていた時に王都内で見つけた「お飾りの妻募集!」とのチラシに飛びつき、私は言われるがままホイホイとお飾りの妻として生きることを決める。しかもお飾りの妻を募集していた相手は、この国イチの金満家貴族家であり、美貌の若き当主として知られるアデル・メレディア伯爵であった。
顔の良さに似合わない、その生来の気弱さから女性が苦手なアデル様は、「早く来孫の顔を見せろ」とうるさいひいひいお祖母様からの圧力に屈し、愛のない偽りの結婚相手を探していたのだった。チラシで。
「一年後には子供が出来ないことを口実に離縁するから、それまでどうかお飾りの妻でいてくれ」と懇願してくるアデル様だったが、こちとら生来の貧乏人、底抜けの明るさとカネヅルを逃してなるものかの闘魂で、私はこの偽装契約結婚をどうにか本当の結婚ということにしてしまおうと画策するものの、顔以外は至って普通の人間であるアデル様は常に塩対応。お飾りの妻としてこちらを努めて無視しようとしてくるアデル様にブチギレた私は、遂にある日、妙案を思いつく。
「そうだ、どうせお飾りの妻というなら、着飾って着飾って死ぬほど着飾って、お飾りの妻である私を無視できないようにすればいいじゃない」と――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-22 12:10:00
51315文字
会話率:41%
【第一章全33話完結】第二章は2020年12月27日開始。
人間と妖怪が共存する世界。
その世界で私は、珍しい雪女の半妖であることを隠して、学業に生徒会にと忙しくも楽しい毎日を送っていた。
しかしそれはある日を境に崩れ去る。なんと生徒会長で
超名門妖狐一族の次期当主、九条神琴に私が雪女の半妖であることがバレてしまったのだ!
しかも私まで九条くんの抱えていた秘密を知ってしまって、私たちは互いの秘密を守るため、ある契約を結ぶことになる。
その契約というのが、私が九条くんの癒し係になることで――?
……という雪女の半妖な主人公と九尾の妖狐系イケメンが、生徒会の仲間たちを巻き込みながらわちゃわちゃする妖怪学園ラブコメ(を目指す)です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-22 11:14:42
468432文字
会話率:49%
わたくしの主で、いとこで、親友のアレクシアは、彼女が9才の時にご両親が暗殺されたことで、壊れてしまいました。10才の時、喪が明けてもいつまでも喪服を脱ぎたがらないアレクシアに困り果てた侍女がムリヤリ喪服を脱がせたら、入水してしまいました。将
来の夢は、兄君で次期北領当主カール様の影武者になり、身代わりとなって殺されること。兄様至上主義で、ノーザンブリア至上主義です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-22 07:00:00
516997文字
会話率:27%
候爵令息フィディアス・シュギットは、その容姿と生活により、家族から【暴食豚】と呼ばれていた。
奴がいるせいで候爵家が繁栄しない。そう思った当主は、彼を勘当した。
しかし当の本人は堂々と余裕で受け入れ、使用人と共に家を去って行く・・・。
菓子作りが好きな元従者×実家に尽くしてきた元候爵令息折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 20:11:45
4162文字
会話率:30%
権力者モーファ家を刺客が襲い、当主の弟ジャック・モーファやその婚約者を守ろうと庇い、命を落とした姉エリーゼ・モーファ。
彼女はその直後、同じ世界にて話せるドラゴンに生まれ変わる。しかし事件後、なんと弟が刺客を呼んだ首謀者として捕まっていた
・・・!
ーーー理由なんか分からなくて良い。チャンスを与えられたのなら、それを掴みましょう・・・!
pixivにも同じ作品を投稿しています。
pixiv:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19060967折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-25 21:00:02
14548文字
会話率:44%