国境を超えた人とモノ、そして情報の移動が、国境線をあいまいにした近未来。
世界は、「共和国」と「連邦」に統合され、国連事務総長の引いた「事務総長子午線」が世界に残された唯一の国境線となった。
しかしその人為的にひかれた国境線を拒み、各地で
紛争が相次ぐ時代となった。
その世界で、「共和国」と「連邦」関係なく人々の心をとらえる、大人から子どもまで楽しめる健全な仮想空間、『レヴィアタン・オンライン』。
そこに降り立った一人の男。
共和国軍大尉、"キャプテン・ミコガミ"、ジン・ミコガミ。
清潔に漂白された、西洋中近世風の世界に、本物の血のにおいを持ち込んだこの生粋の軍人は、ある任務を帯びていた。
その任務とは、『レヴィアタン・オンライン』の世界に姿を消したある男を見つけること。
その男の名前は、共和国軍大佐、"メイジャー・クルス"、クルス大佐。
戦争遂行の塊であるこの男は戦争の狂気にとらわれ、軍令部に無断で殺人を犯し、『レヴィアタン・オンライン』の世界に姿を消した。
そしてクルスはこの仮想現実に自らの王国を作り、プレイヤーを訓練して神とあがめられ、そして現実世界に時折現れては虐殺を行い消え去っていく。
ミコガミの任務はクルスを見つけ出し、「その指揮権を完全に絶つ」ことである。
ミコガミは慣れないゲームの世界に戸惑いつつも、現実の戦場で培った技術や知識と、仲間たちの協力により、徐々にクルスの姿を、彼が求めるものへと近づいていく。
しかし、クルスの心の"荒地"へと足を踏み込もうとするとき、『レヴィアタン・オンライン』の、自分自身の、そして現実世界の背後に潜む"真実"を知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-28 00:00:00
100705文字
会話率:42%
「お迎えに上がりました。お嬢様」
きちんとした身なりの上品な男性が馬車から降りてそう言ったのはほんの3ヶ月前のこと。
わたし、ディアドラは母と二人で慎ましく暮らしてきた。祖父の遺した田舎の家で貧しいなりに幸せに。
母を突然の事故で亡
くして一人哀しみに暮れていると父親だという人物の使用人が迎えにきた。
その使用人、執事が言うには父親が男爵というのだからもう…一体なんの少女向け物語かしら…。ほのぼのと羊や牛のお世話してたわたしがお貴族さまですって。ホントにこんなことあるのねぇ…。
そこからは突然の貴族生活、淑女教育と通う学校への入学準備。
学校というのは貴族だけではなくいわゆる魔力を持つものが全員通うことになっている。
この国では魔力を持つ者=貴族、で学校に通う生徒の殆どは貴族。魔力は遺伝的要素が強く遥か昔の建国当初、魔力で以て国に貢献したことで爵位を与えられた者がこの国の貴族のルーツなんだとか。
父がわたしを迎えに寄越したのも母の忘れ形見というのもあるが密かに調査した結果わたしに魔力があることが判明したからだと正直に告げられた。
魔力を持つことがわかっているのにきちんと魔術学校に通わせないとその家の主に何かしらの罰が下るらしい。魔力を持つ者はその力を正しく制御出来ないと周囲に迷惑が掛かるから。
まーわたしも魔力があるなんて自覚なかったし、てゆーか魔力ってナーニー?それ美味しいのー??くらいの感じなので魔術学校とか、実感わかないなぁ。
とゆーわけで淑女教育もそこそこに本日4月1日、わたしは王立魔術学園に入学します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-23 23:24:59
54035文字
会話率:38%
田舎育ちの元男爵令嬢アリスは、無理だと思っていた王宮での仕事に合格してしまう。
ひとり、王宮にやって来るも、実は間違いだったことが判明したのだが、そのまま王宮勤めをすることに。
下っ端からスタートしたアリスだったが、田舎育ちのアリスは落ち込
むことなく、仕事に励む。
持ち前のポジティブさとバイタリティーでのし上がる、シンデレラ・サクセスストーリー(当社比)
完結済みです(o^―^o)
※貴族制度など参考にしていますが、あくまでも『架空の世界』の物語ですので、ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-02 01:29:58
159374文字
会話率:46%
「人外企画2017」参加作品です。
とあるお屋敷に住む孤独な少女は、月に願いごとを続けていたが――。
物語は童話風になっています。
最終更新:2017-06-11 00:12:29
4505文字
会話率:27%
「お迎えに上がりました。イザベル・ヴァランティーヌ・フォン・アリウス殿下」
女優になることが夢だった平民イザベルは、ある日突然この国の王女なのだと告げられる。
何もかもが未知の世界で生きていかねばならなくなったイザベルは、怜悧な美貌を持
つお世話係、エドガーに次第に惹かれていって……。
四章で完結の予定で、只今第一章が終わったところです。第二章を執筆中。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-10 18:14:19
89936文字
会話率:28%
主人公エリックが竜騎士を目指して成長してゆく物語。
はたして彼を待ち受けるのは生か死か。
中世から近世風のハイファンタジーです
初投稿です。よろしくお願いします。月曜日更新予定です。
最終更新:2016-10-24 12:00:00
3939文字
会話率:21%
はじめからなのか、今そうなったのか。記憶のない、性別もあやふやな自称「俺」は、気づくとノアという少女だった。それも彼女は、命や精神が窮すると狂った漆黒の獣鎧戦士へと一時的に化す身体を持ち、意識とわずかな五感を残して別の生物のように殺戮に明け
暮れた――
なすすべのないノアは、女の素性を隠して山奥で暮らしていたある日、赤黒い犬に追われていたところを、ある王国の神秘術(魔法?)師の少女サジュに助けられる。少年の深緋と獣の漆黒?――2つの心魂をノアに見たサジュは、彼女の狂戦士化を一時封じ、謎の霧の調査へと連れ出した。その霧とは異界とつながり、人をさらい、バケモノ(魔物や魔獣?)を往来させる噂があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-22 00:05:03
54935文字
会話率:21%
探せば掃いて捨てられるほどありきたりでどこにでもいそうな夫婦による、当人達にとっては真剣大真面目に語られる悩み事。
ほんのり甘くてラブコメちっくな、ふんわり西洋近世風世界観で語られる夫婦の日常風景。
///ナツ様主催の『共通プロローグ企画
』参加作品です。全六話+オマケ一話の、あっさり中編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-31 12:00:00
29215文字
会話率:44%