時はヘイアンの世、三人の貴公子が交換視察団として月へと降り立った。主人公は身分を隠した時の帝。都造朱鷺(みやこのつくりこ とき)と名乗り、従者である三条水影(さんじょう みなかげ)、春日安孫(かすが あそん)と共に、長年の悲願である月の都の
女人――「天女らとの酒池肉林三昧の日々を送る」という最大の目的の為に動き始める。三人は歓迎の宴に出席する為に、用意されていた「しゃつとすうつ=シャツとスーツ」に着替えるが、そのお粗末な姿を覗き見ていた一人のメイド――ルーアンに笑われる。宴の中でメイドのルーアンが、かつての第一王妃の娘であることを知った朱鷺は、彼女を目的完遂の為の援者とすることに決め、悲願が成就した暁には天女であり女中であることから、天女中と渾名したルーアンの望みを叶える手助けをすると約束する。
酒池肉林において、どうしても第一王女のスザリノを侍らせたい朱鷺は、水影の策で目的とする彼女に近づくことが出来た。だが、彼女は第二王妃(現第一王妃)エトリアの娘であり、第三王女である時から願い続けてきた、王族特務課のセライとの結婚が頓挫してしまったことに未練を断ち切れないでいた。その最中、スザリノに他家の王族との見合い話が持ち上がり、セライの進行の下、朱鷺ら三人もその様子を見聞する。その席に、エトリアと宰相に僻地に追放されたかつての第一王妃のミーナやルーアンの支持者(反乱者)が現れる。彼らとの戦いの中で月の世の不穏を知った朱鷺は、悪の根源である宰相、ハクレイと対峙することを決意する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-07 11:41:09
356254文字
会話率:61%
俺は東京下町の母一人子一人の家庭で育った。小さい頃から下痢気味の虚弱体質で、小中学校時代に話し相手は一人もいなかった。母子家庭で貧乏で虚弱体質、そして影が薄いことを、不思議と寂しいとも悲しいとも思ったことはない。俺は相当無気力で鈍感な子供
だった。
小学校5年生の時、校舎の裏で悪ガキ4人に取り囲まれて殴られているうちに腹の調子がおかしくなり脱糞した。そこで俺に付いたあだ名が「クソオ」だ。中学を卒業するまで俺は女子を含めたみんなから「クソオ」と呼ばれ続けたが、そのことだって気に病む程のものではなかった。俺には人並なプライドもなかった。
高校に入学するとすぐに母親が車にはねられて死んだので、俺は高校を退学した。すると担任が日本料理屋を紹介してくれて、そこで働き出した。俺は案外料理人に向いていたようで、店の同僚とそれなりにうまくやっていき、そこで社会人としての知識や振る舞いを身に付けて、15年が経った。このまま順調にいけば、俺は結婚して小料理屋を持って、妻と子供と一緒に、ささやかではあっても幸せな生活を送ることができたはずだ。
そんな俺が満員電車の中で腹を壊して脱糞し、その車両に乗り合わせていた人々は悪臭でパニックに陥った。この現場の模様はSNSで流された。このことがきっかけで、俺は料理屋を辞め、10年間住んでいた「カスミアパート」の四畳半一間の部屋に引き籠ることになった。
引き籠って10年が経った頃、いきなり大家のミドリさんが俺にアパートからの退去を通告してきた。俺が1年間家賃を滞納していたせいである。それでも退去するまでに2ヶ月の余裕が与えられた。
俺はホームレスになることを決意し、彼らが住む簡易テントを下見することにした。そこで親切にしてくれたサンちゃんが、若者のホームレス狩りにあってあっけなく殺された。次の夜、テントの中に寝ていた俺もそいつらに襲撃された。
俺は彼らへの復讐を計画したが、復讐する前にかれらはあっさりと警察に捕まってしまった。そこで俺は計画を無差別大量殺人に切り替えることにして、そのための準備を着々と進めた。ところが、この計画に末期がん患者のミドリさんが乗って来て、計画は大きく変更されることになった。「FBT」とミドリさんが名付けたおぞましいテロを、ハローウィンの日に渋谷のスクランブル交差点のど真ん中で、二人で実行することになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-22 00:00:00
91244文字
会話率:39%
先代勇者の末裔として、人里離れた村で生活してきたレイド。しかし、今代の魔王によって、先代勇者の末裔は皆殺しにされた。一人生き残ったレイドだが、魔王に呪われてしまう。呪いはレイドの体を蝕み、いずれ死に至るというものだった。
レイドは魔王を
倒せる唯一の存在、勇者になるために聖剣を引き抜こうとするが、レイドに勇者の資格はなく、聖剣は抜けない。
そこへ現れたのは、人間族最強の魔術師、アルマだった。アルマの協力により、レイドは先代勇者の遺体から右腕を切り落とし、自分の右腕と付け替えることによって、右腕だけ聖剣を握ることができる偽りの勇者となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 18:02:18
74544文字
会話率:51%
先代勇者の末裔として、人里離れた村で生活してきたレイド。しかし、今代の魔王によって、先代勇者の末裔は皆殺しにされた。一人生き残ったレイドだが、魔王に呪われてしまう。呪いはレイドの体を蝕み、いずれ死に至るというものだった。
レイドは魔王を
倒せる唯一の存在、勇者になるために聖剣を引き抜こうとするが、レイドに勇者の資格はなく、聖剣は抜けない。
そこへ現れたのは、人間族最強の魔術師、アルマだった。アルマの協力により、レイドは先代勇者の遺体から右腕を切り落とし、自分の右腕と付け替えることによって、右腕だけ聖剣を握ることができる偽りの勇者となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-02 12:21:31
50819文字
会話率:47%
「人外だろうが何だろうが、俺の家族を傷つける奴は倒す!」
2022年人類文化の営みは途絶えず着実に進歩していった。
しかし、宇宙から飛来した生物。機械生命体によって人類は破滅への道を進んでいくことになった。
魔法と言う未知の力を携え
た新たなる生き物に科学と物理法則の城は崩れ去り、たった1年ほどで8憶人の人類は死滅するほどの獰猛力。重火器を防ぐほどの装甲を持った生物相手に損耗戦を仕掛けられていた。
何故現れたのか、どう言う原理なのかはわからない。
何処かの秘密機関が作った兵器だとか、神の怒りに触れたのか……。それは九年間立った現在でもわからない。
2031年、機械生命体の猛攻は鈍化していたがそれでも被害は少なくなく都市部ではたびたび停電が発生する始末。
そんな初夏、自転車で山道を走る少年。実吹海斗(みぶき かいと)は山の中で倒れていた少女を見つける。
長身で髪を三つ編みにし扇情的な体を持ち、胸に宝石が埋め込まれていた少女であった。
露出度をが高く扇情的な少女を見て興奮する血のつながらない妹。舞(まい)と共に拾うことを決意する。
記憶を無くし助けられた少女。文月礼(ふみずき れい)。
しかし、少女の正体により思いもよらない争いに巻き込まれることとなる。
少年は銃を持ち。少女は剣を携える。
もう二度と失いたくないから。
まるでコンセントを引っこ抜くように、チャンネルを切り替えるように視界が赤く染まっていく。不快だとは思わない。頭痛を刃で食いしばって戦う。
そして二つの世界を跨ぐ戦いが今始まる。
――少年は焔を両目に宿し、少女は思いを宝石に。
〇ほぼ毎週日曜午後六時頃投稿予定です。
〇本作品はフィクションです。実際の地名、団体、国家、人物とは一切関係ありません。
また、一部流血描写など過激なシーンがあるので、分別が付かないお子様と”分別が付けられない大人”には本作を読むことはお勧めしません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 18:10:00
602097文字
会話率:41%
ごく普通に魔法の存在する世界エイトオリジン。
大国や小国に分かれ小競り合いを繰り返しつつも生命の循環を彩るこの世界に、突如として空の一切をシミの如く染める黒い異変が襲う。
絵の具の原液を捻り出すような、光の何もかもを受け付けないそれは大地に
雫をもたらした。
後に異骸蝋と呼ばれるその現象は世界の全てを黒に汚染し生も死も塗り替える。
各国は滅び絶滅の危機を迎える最中、大国の一つである神聖王国フェネキオンの最高神官ユスタシアは禁断の魔術である異界人召喚の儀式に赴くのだった。
※読み易さ重視で行きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 10:05:08
37546文字
会話率:40%
マリエールとミリーは10歳を迎え自宅から近い冒険者ギルドに入会する。始めは採集からと思って出掛けたがゴブリンの群れが居てミリーに確認してゴブリン討伐に切り替える。戦いの中でマリエールは魔法にミリーは剣に目醒める。武具や防具を買い、この街で
冒険者として活動する。
オーガと戦った。勝利した。老女の魔術師がフライを2人に付与してくれた。3人は一緒に旅をする。いろいろな魔法を付与され、2人は献身的に老女の世話をした。旅の末人が立ち入れない風光明媚な秘境に家を建て住んだ。老女は自分の最後を知り2人に別れ告げた。最後まで老女の世話を続け、墓を作り丁重に別れを告げた。2人はそこに住み続け、万能の魔術師と魔導剣士のS級冒険者チー厶として活躍する。2人は年を取らないようだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-06 22:05:12
6404文字
会話率:36%
~あらすじ~
7年前、街一番の器量よしと言われていた姉が突然連れ去られ、この国の王と隣国の皇子、さらには貴族や商人たちに散々に犯され尊厳を奪われ死んだ。
姉を助けに向かった婚約者のパウロ兄も、顔の形が判別できなくなるほどに激しく殴り殺さ
れた。
俺はあの日、最愛の姉とその優しい婚約者の命を奪った王侯貴族・商人たちを、片っ端から容赦なく皆殺しにすると誓ったんだ。
だからこれは、俺が最愛の姉とパウロ兄の仇をとるための、ただそれだけの、それ以外には何もない、復讐という名の物語。
「貴族だろうが、王だろうが、魔人だろうが関係ない。俺はこの手で、全ての理不尽をねじ伏せる──!」
~~~~~~
完結済みの同タイトルを、2万字の加筆修正、追加エピソード、エピソードの順番を入れ替えるなどして全面改稿しました。
リュージの年齢を冒頭15歳→12歳に変更。
師匠との過去エピソードを追加して掘り下げ。
三人称小説なのに一人称になっていた箇所を修正などなど多数、加筆修正しています。
(*)カクヨムにて完結済み折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-03 07:10:00
157555文字
会話率:50%
良くない噂もあってクラスで浮いている美少女・小杜妃華(こもりきっか)。ミステリアスな雰囲気のある彼女からある日、滝沢律(たきざわりつ)はおかしな提案を持ちかけられる。
「このままだと不便だし、パートナー契約をしない?」
ときに友人として、と
きに恋人として——そんな時と場合に応じて関係を切り替えるパートナー契約を結ぶことになったのだが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-11 22:00:00
214407文字
会話率:54%
ある夜、杉丸伯爵家三男の完介は想い人である玲佳様が男爵嫡男の南山田と密会しているところを目撃してしまう。
「つまり玲佳姉さまのあられもない姿を想像して忍び込んだところ、2人の逢瀬の場面に遭遇したのでそちらを覗き犯罪の対象に切り替えることで自
分の汚らわしい欲望を満足させて帰ったということですわね」
「全然違うよ!?僕の話ちゃんと聞いてた!?」
そして玲佳様の妹の真理佳の協力を得て玲佳様達の連絡方法を調査する完介だったが
「この手紙は駆け落ちの計画を伝えてるのか!?」
宗助は玲佳様の駆け落ちを阻止することができるのか?
そして事件から五十年後に明らかになるメッセージとは?
全9話完結折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-20 18:23:11
21038文字
会話率:50%
宇宙領域を切り替えるように脱皮する猫カフェ。その店で過ごす小山さんは、砂漠を探している。看板ネコのはるちゃんは、クリーム色。
キーワード:
最終更新:2024-05-18 01:36:18
4914文字
会話率:58%
アタシは異世界モノってのが大好きだ!!
<サマルとは、前衛後衛兼務・器用貧乏の代表「サマルトリアの王子」が語源のスラング>
異世界転生モノや電脳ネット世界モノが大好きな主人公が
「なろう世界」の定番やパターンに逆らおうと七転八倒!
「アタ
シの最大の能力は、大量の異世界テンプレート知識だよっ」
テンプレ展開をせまる見えざる「何か」に抗う主人公のメタベタファンタジー
スキルも一通り習得してちょっとマンネリ化してきたんでお休みしてたMMORPG
ふとした気まぐれで久しぶりにアクセスしてみたら、そのまま世界に入っちゃった
なによコレ、Web小説では最も典型的なパターンじゃないの!ベタ過ぎ!
<ただ1つ大きく異なっていたのは、主人公は「なろう系愛好家」だったのです>
トートツに進化するスキルってなにさ、ヒントとかくれる神様メッセージってなにさ、
最強チート?ハーレム?神様超えちゃう?
貴方の為に創られた世界なの?
21世紀の科学知識?近代兵器?自動車?ロボット?
素材や部品に構造、厳密に完璧に覚えてるんだ、すっごーい
妄想だだ漏れご都合主義、そんなに甘い世界なんてないよっ!
「元の世界に返りたい」だって?
よっぽどリア充だったんかいな、とっととカエレ!ほぽー!
こちとらずっと願い続けていた夢がやっと叶ったんだ
このアタシのファンタジーライフを邪魔するヤツは許しゃしないよっ
ちょっとだけノンフィクション入り
クラス型レベル制RPGの世界に、たった一人のスキル型システムのクラス無し
・・・え?他の人って職種固定なの?職種毎に習得スキルって決まってるの?
臨機応変に超多数のスキルを切り替えるスーパーサマルの冒険が今・・・始まるといいなっ
『メタもベタも極めてみせるよっ!』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 03:48:47
734545文字
会話率:37%
継母からは本来ならばその座は娘のものだったと言われ、婚約者はことあるごとに異母妹を引き合いに出して愛想がないことに文句を言われ、肝心の異母妹からはそんな姿を憐れまれる日々。
父親もそんな継母に注意せず、むしろ次期当主ならそれくらいの問題は自
分で対処しなさいなんていう始末だった。
望んでもないのに次期当主だからと我慢を強いられ、その上文句ばかり言われるのにうんざりしていたエティカは、とうとう『肉体と魂を入れ替える魔法』を編み出した。
魔力は体に宿るものですから、魂さえ入れ替えれば全て丸くおさまりますよね?
ということで私は、執事と一緒に家を出ます!お幸せに!
……そう思っていたら、父親と血相を変えて会いに来た。
え? 体を元に戻して欲しい?
今の私に力なんてありませんから、異母妹が頑張らないと元には戻せませんよ?
困ると言われましても、それを望んだのはあなたたちじゃありませんか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 02:01:19
5843文字
会話率:34%
短い粗筋:
魅了の魔女の魂を受け継いだクリスティンが、稀代の魔力持ちであるライアンとともに、生贄となる運命を打破し、厄災から世界を救う物語。
冒頭紹介:
聖騎士オーランドに、王家をかどわかす魅了の魔女の断首が言い渡される。
突きつけられ
た魔女は学院時代の同級生であり兄の婚約者のリディアであった。
鬼哭の森にある古代神殿に旅立ったオーランド一行は懇意にしている男爵が住む古城に立ち寄った。タイミング悪く、男爵夫人は分娩中であり、さらに悪いことに産まれた赤子は死産だった。
断首されるリディアは命と引き換えに赤子を蘇らせる。
リディアの魂を受けついだ赤子はクリスティンと名付けられた。
男爵やオーランドに見守られ、クリスティン・カスティルは健やかに育つ。
リディアを古代神殿で断首しその血を捧げなかったために、クリスティンが産まれて以降、森から流れる瘴気の悪影響は増すばかりであった。男爵領内は、作物や家畜へ被害により他領に移住する領民も出てきていた。人口も農作物の生産量も減るばかり。
もうすぐ十六になる何も知らないクリスティンは、領地のことが心配でならなかった。
リディアの記憶が戻らないまま、魔力だけを発現させたことで、クリスティンは師から王都の学院で学ぶように薦められ、旅立つことになる。
王都で暮らし始めたクリスティンは、朝はパン屋の売り子、平日は貴族学院の一年生、休日は剣豪オーランドの直弟子として三役をこなすことになる。
その三役すべてに絡む学院の先輩ライアンへの対応に困りながらも、彼に助けられ学院生活を過ごしていく。
順調に見えた学院生活の最中、リディアの魂を受け継ぐことが判明したクリスティンは、国により命を脅かされる。そんなクリスティンをライアンは助け、二人は世界を飲み込む厄災を鎮めるために動き始める。
・ぶった切るのは第三章後半。
・『公爵令嬢に婚約破棄を言い渡す王太子の非常識をぶった切った男爵令嬢の顛末(短編版)』なろうコン一次通過作の長編化。1万字台の短編が100万字ぐらいになりそうです。https://ncode.syosetu.com/n6459hd/
・執筆期間22年11月25日~23年月日:(C)礼
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 07:00:00
435803文字
会話率:32%
あたし、朝日詩苑(あさひしおん)は勝気な性格とギャルのような見た目のせいで人から遠ざけられる事が多かった。
だけど高校入学の際に心を入れ替える。
今度こそ、皆と同じように大人しく友達を作ろうと。
そして隣の席になったのは氷乃朱音(ひのあか
ね)という学年主席の才女だった。
あたしは友好的に関わろうと声を掛けたら、まさかの全シカトされる。
うざぁ……。
とある日の放課後。
一冊のノートを手にするが、それは氷乃朱音の秘密だった。
そして、それを知ってしまったあたしは彼女に服従するはめに……。
ああ、思い描いていた学校生活が遠のいていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 21:10:00
102200文字
会話率:37%
神は世界を愛し、世界は神を否定する。
少年少女は運命の歯車を狂わせながら、神の世界を塗り替える。
───「例え、何を失おうとも」
死をも恐れないダークファンタジー、ここに開幕。
最終更新:2024-04-25 23:27:14
2162文字
会話率:45%
わたしはクラデンティーヌ。コルヴィシャルデ公爵家令嬢。
コレットギュール王国のマクシノール王太子殿下の婚約者。
わたしの人生の出発点は、日本。
しかし、わたしは病弱だった。
恋をすることもできないまま、高校二年生でこの世を去った。
その後、
わたしは三度転生をした。
一度目の転生は、王太子殿下に婚約を破棄され、そして、処断されるという、わがままで傲慢な悪役令嬢として。
二度目の転生は、幼馴染の王太子殿下と結婚するものの、浮気をされ、心が壊れてしまう女性として。
転生していた世界は、いずれもわたしが出発点の人生でプレイをしていた乙女ゲームの世界だった。
三度目の転生は、一度目の転生先と同じ世界。
わたしは三度目の転生で、今までの転生の記憶を思い出す。
そして、自分が転生を続けていたことを理解する。
しかし、転生の記憶が戻ってきた時は、処断の予定まで後半年ほどになっていた。
時間がもうあまりない。
わたしは、処断を避ける為、心を入れ替えることを決意する。
そして、わたしは自分磨きを一生懸命行い始めた。
その努力をしていく内に、マクシノール殿下との心の距離は少しずつ縮まり始め、周囲の評判も良くなり始める。
わたしは、マクシノール殿下に溺愛され、仲睦まじい状態で結婚をして幸せになっていきたいと願うようになっていく。
こうして、この転生では、原作のゲームに設定された人生とは違う、わたしという意志を持った女性としての人生が展開されていくことになる。
この作品は、「カクヨム」様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-15 20:40:00
151990文字
会話率:17%
部活の途中、トイレに行くため下駄箱で靴を履き替えていたところ、偶然にも同じ部活で仲の良い木下さんの制服が入ったバッグを見つけた僕、青柳。『トイレに持ち込んで着てみたい…』という欲望が湧き、バッグを持ち、着替えられる広さのある多目的トイレに入
った。
早速その制服に着替えると、自分のあそこが硬くなっていることに気付いた。そしてそれを擦っているうちに気持ちよくなってしまい…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-06 19:29:34
4685文字
会話率:5%
もう1ヶ月ほど変な夢を見続けていた咲紀は、もうすぐ桜も開花しようという高校1年生の最終日に下校する途中で夢の光景が現実になり意識を失う。気が付いた時には見も知らない洞窟の中で、状況が把握できないまま外へ出ると場所の分からない山の中で夕日の時
間帯になっていた。
分からないながらもなんとか状況を把握しようと努力しているうちに人家らしい物を見つけてそこにいた人に情報収集しようと突撃してみるが色々と不審な点がある。そもそも家の造りが都会ではない。ここはいったい何処?
数人の現地人は平安風な服を着ているし見た事のない乗り物を操っているし、どう見ても自宅に帰れるとは思えない上になまじなラノベの知識が少しあるが故になんとなく先が想像出来てしまった為になんとなく無駄な努力をするよりここでなんとかするほうが得策なのでは?と切り替えるにも展開が早過ぎてついていくのが大変な16歳です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-03 15:16:46
5007文字
会話率:44%
ー五十六億七千万年後ー
世界の終末_
人々を救済する為、釈迦の後を継いで、兜率天より弥勒菩薩が降り立つという。 ー弥勒伝承
洪水から人々を救うのも神ならば、洪
水を起こすのも、又神である。
では、その神は、善なのか、それとも、悪なのか。
神が、進化を戻すために起こした洪水は、善なる洪水として、我々は受け入れるのか。
それとも、あがなうのか。
ルートAを辿った進化は、限界を迎えた。
地球は温暖化の一途をたどり、後を戻ろうとするも、動き続ける経済にもう立ち戻ることができない。
神は、足りないという、果てなき欲望が原動力となる人類を滅亡させ、ルートBの進化へ向かうことに決めた。
魂を入れ替えることのできる能力者、REIYAは、病気や老いのない、欲苦や厄災もない人類を夢見ていた。だが彼は、魂を載せて宙をゆく、パンドラの箱舟から出る事が出来ない。神の意と同じくするREIYAは、やがてパンドラの箱舟から、現人類を駆逐し、新人類を生み出す作戦に加担する。
哀しみ、苦しみ、悼み、欲苦こそが、人類の成長と進化の糧であると信じ、種を守ろうとする現人類の揚力者たちと、欲など無意味であり、戦争のない世界を作ることが正義だと、新人類の世界を生み出そうとするREIYAと新人類変異種たち。
それは、欲望を悪とするものと、欲望を善とするものの戦いであった。
ー五十六億七千万年の依存 パンドーラの戦いは 今、始まるー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 04:13:39
127670文字
会話率:36%
五大ダンジョン。
世界にダンジョンは無数にあるが、その中で特別なダンジョンが5つある。
5つ全てを踏破した者はどんな願いでも叶う、と言われているのだ。
ラーズもそれを目指す一人だ。
冒険者に成れる15歳になると幼馴染のクリストフ
と一緒に『始まりの街』へ向かった。
ラーズは仲間を集め、パーティー『無窮の翼』を立ち上げた。
彼らは1つ目のダンジョンを3年、2つ目を1年半という、記録を大幅に塗り替えるスピードでクリアした。
そして、ラーズ以外のメンバーは皆、強力なユニークジョブを授かった。【勇者】、【剣聖】、【聖女】、【賢者】。
一方のラーズは不遇職と言われる【精霊術士】。
数十年に一人というレアなジョブだが、その評価は極めて低かった。
普通の人には精霊が見えないからだ。
それゆえ、精霊を使役して支援するラーズの働きも、パーティー内で評価されなかった。
『無窮の翼』のリーダーはラーズから【勇者】クリストフに変わり、いつの間にか『勇者パーティー』と呼ばれるようになった。
クリストフはラーズを役立たずと罵倒しこき下ろす。ラーズを侮る空気はパーティー内に広まっていき――。
3つ目のダンジョンを攻略中、ラーズは唐突にクリストフから追放を告げられる。
クリストフは長年ラーズにコンプレックスを抱いており、その復讐としてラーズの追放を果たしたのだ。
失意の中転がり込んだ宿、夢の中でラーズは精霊王に出会い、新たな力を授かり、もう一度最初から五大ダンジョン攻略するよう命じられ、決意とともに『始まりの街』に向かう。
数少ない友人だった回復職の女性シンシア。
四大精霊王の子ども達。
自分を信じて付いて来てくれる仲間たちとともに、ラーズの快進撃は止まらない。五大ダンジョンを踏破するその日まで。
一方の『勇者パーティー』は、ラーズがいなくなってから、どんどんと落ちぶれて行った。
格上の先輩パーティーからメンバーを引きぬこうとすれば散々にコケにされ。
冒険者ギルドの対応は冷たくなり。
ようやく新メンバーが入ったと思ったら、初戦闘でボコボコに。
潰走する姿を見られ、嘲笑されるように。
クリストフらには破滅への道しか残されていなかった。
※勇者パートは猟奇的な描写を含みます。苦手な方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-29 21:09:10
556812文字
会話率:32%