鎮魂祭をきっかけに大幅に増えてしまった実の魔力。
それは肉体の許容量を大幅に超え、魂までもを攻撃し始める。
このままでは、死は免れない。
様々な人からの協力を得て対策を進め、あっという間に一ヶ月が経過していた。
そんな中、実を悩ませるもの
はもう一つ。
誰かから呼ばれている気がするのだ。
そう打ち明けると、尚希が途端に顔色を変えて……
自分を呼んでいるのは―――母!?
しかも病に伏しているって、どういう…
想いが絡み合う、異世界ファンタジー第15弾!
壊れかけた家族の絆はどうなる!?
※こちらの作品はシリーズものです。これまでのお話は、作品タイトル上部にある『世界の十字路』と書かれたリンクをクリックorタップしてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-30 02:05:14
132186文字
会話率:29%
なんだよ。たいして可愛くねぇじゃねえかよ。。
俺はがくっと項垂れた。
もともと期待はしていなかった。
親の再婚で突然できた
俺の義妹。
外見はたいしたことなかった。地味眼鏡女子だった。
ただ、俺と高校が同じだった。
でも、俺はそいつの存
在を認識していなかった。だって、空気みたいなんだもん。
学園のマドンナとかじゃない。
目立たない空気のような女だった。「橘ヒナタです。宜しくお願いします」
義妹になる女の名前。
ヒナタ。
名前はかわいいけど、印象がいまいち。
自分で言うのもなんだけど、イケメンだと周りからチヤホヤされてる陽キャな俺はいつだってモテて女に不自由していなかった。
だから、目が肥えてる。
義妹とは言え、同級生になる。
俺のが早生まれだ。
「こちらこそ、よろしく」
形ばかりの挨拶。
本当はかわいい義妹がほしかったが、
これじゃ、陰キャ義妹だよ。同居後は、義妹に対して素っ気ない態度をとった。
可愛い子であれば、一緒に買い物とか行きたいし、外食もしたいけど、これじゃあな。
可もなく不可もなく、ただ接してるだけだな。おはようとかの挨拶程度。
別段、他のことはなにもない。
ただひとつ、俺は義妹に伝えておいた。
伝えた、といっても約束をさせたんだ。
同居が決まってすぐに。
俺の家に、新しい父親とともに義妹が転がり
こんできてすぐに、陰キャ義妹にこんな約束をさせた。
「あのさ、俺らが義理の兄妹になったことは
高校のやつらには絶対内緒な。
いいか、口が裂けてもいうんじゃねぇぞ」
他の人にとっては俺らの同棲は格好の話題になりかねなかったからだ。
「は、はい。。こちら、はなからそのつもりでした。シンジくんはイケメン過ぎるから、
そんなイケメンとこんな地味な見た目の私が兄妹になったなんて、恥ずかしいですもんね?」
「そうだ。その通りだ」
我ながらキツイことを平気で言ってると思う。
まぁ、でも、眼鏡をかけてる地味子、
もとい、ヒナタが顔色ひとつ変えないので
別にこいつは、なにを言っても傷つかないのかもな、と思ったりもした。
「わかりました。約束します。
私としても、シンジくんに迷惑はかけられませんし...」
「おう。頼むぞ。絶対に俺らの関係性を周りにはバレないようにしてくれよな?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-14 17:41:31
4154文字
会話率:20%
この所ずっと体調が悪かった。
一日中体がだるく、咳も続き、頭も働かない。
だけど「具合が悪い」と言ってみた所で誰も私を気にかけない。
「我儘を言って気を引きたいのか?」
「あなたは姉なのだから少しくらい我慢が出来るでしょう?」
両
親からの答えはそれだけ。
私は公爵家の長女『アイリス・ミラー』
私の上には兄がいて、下には妹がいる。
兄はヒューゴと言い、学問でも武術でもとても優秀で両親の誇りだ。
妹はリリアナと言い、儚げで可憐な容姿と生まれつき体が弱い事も相まって両親から溺愛されている。
真ん中の私はと言うと兄や妹ばかり優先される環境下で育ったせいなのか、両親から「我儘を言うな」と言われ続けたせいなのか親兄妹の顔色ばかり伺って生きるのが当たり前になっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-23 19:09:26
7702文字
会話率:24%
わたし、久坂 明日菜。S高に通う二年生……のはずだったんだけど何故かよく分からない場所に来ちゃってます。電車を降りて学校に向かっていたのに、敷石につまづいちゃって「おっとっと」ってなった拍子に良く似た煉瓦路だけど噴水のある広場にいたの。
わたしにも訳が分からないよ! しかも、いつの間にかわたしの傍に立っていた顔色の悪いけど可愛い男の子が「早く……魔力を回復させないと死んじゃうよ」だって。どうやって? えっ、キス? キスって、キス?
嫌だよ、わたし初めてだもん!!
あれよあれよといううちに、人がたくさん集まってくるし、ゲームに出てくる騎士みたいなお兄さんはいるし、これってどうしたらいいんですかっ!?
※ゆるい感じで平日に不定期更新していきます。よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-14 03:57:58
670147文字
会話率:56%
私、フィオナ・メラレイアは昔から人ならざるモノを視ることが出来た。
それらは特に人に何か害を成すわけでもないので、あまり気にする事はなく生きていた。
しかしとある夜会で、人ならざるモノの塊…否、それに囲まれた見目麗しい公爵閣下と出会う。
その公爵閣下は、常に顔色が悪いことから「身体が弱いのでは」「病気持ちなのでは」などと噂されてきたのだが…。
いや、そんだけ囲まれてたらそりゃあ顔色も悪くなりますわ!!
そんな、人ならざるモノが視える令嬢と、人ならざるモノにつかれやすい公爵のお話。
※短編「視える令嬢とつかれやすい公爵」の連載版です。
☆第5回アイリスNEOファンタジー大賞にて、金賞を受賞いたしました!一迅社様より書籍化予定です。☆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-27 18:00:00
123374文字
会話率:32%
私、フィオナ・メラレイアは昔から人ならざるモノを視ることが出来た。
それらは特に人に何か害を成すわけでもないので、あまり気にする事はなく生きていた。
しかしとある夜会で、人ならざるモノの塊…否、それに囲まれた見目麗しい公爵閣下と出会う。
その公爵閣下は、常に顔色が悪いことから「身体が弱いのでは」「病気持ちなのでは」などと噂されてきたのだが…。
いや、そんだけ囲まれてたらそりゃあ顔色も悪くなりますわ!!
そんな、人ならざるモノが視える令嬢と、人ならざるモノにつかれやすい公爵のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-03 23:28:38
3868文字
会話率:18%
ルシンダ・ホールソングは婚約者から婚約破棄を告げられていた。 まぁ貴方が良いならお受けしますと破棄届けにサインすると顔色の悪い国王様が入ってきたてん
最終更新:2021-12-11 10:59:25
2380文字
会話率:65%
主人公の江波戸蓮(えばとれん)は、''ほぼ存在しない''高校生。
影が絶望的に薄い、ほぼ存在しない男と自称している。
そんな蓮が、台風の影響で強風と大雨に襲われながら下校していた時の話だ。
その道中、蓮はこの土砂降りの雨の中で傘も
ささず佇んでいる女性を見かけた。
その女性の名は白河小夜(しらかわさよ)。
蓮の通う学校では[学園の姫]と呼ばれ、文武両道、容姿端麗、品行方正が揃ったハーフの少女だ。
そんな小夜だが、影が薄いのもあり蓮は興味を持たなかった。
しかし、さすがにこのまま無視して下校するのは目覚めが悪い。
そう思った蓮は、持っていた傘を小夜の手に押し付けて走った。
…まあどうせほぼ存在しない自分は気づかれちゃいないだろう。今後姫と関わることも無いだろう。
その時、蓮はそう思っていたのだが…
「昨日貸していた傘を、返しにお伺いしたのですけど……」
次の日、散歩から帰った蓮の部屋の前で、昨日蓮が押し付けた傘を持った小夜が立っていた。
──なんと、小夜は何故か''ほぼ存在しない''蓮のことが普通に認識できる人物だったのだ。
つまり昨日蓮が傘を押し付けていたのをしっかりと覚えており、今蓮の目の前にたっている。
それに驚く蓮、その蓮の顔色を見る小夜。
蓮の顔色を見て、小夜は蓮が風邪をひいているのだと認識し、返しに看病すると言ってきた。
そう、蓮は昨日雨に濡れたにも関わらずろくに体を温めなかったため無自覚にも風邪をひいていた。
そして風邪をひいていると自覚した蓮は、小夜の看病するという提案を拒んだ。
とある事情の上、蓮は今の日常を壊したくはなかったのだ。
しかし、小夜は諦めずに理屈を並べ強引に蓮を説得を試みた。
あまりのしつこさに頬を引き攣らせる蓮だが、次の交流はどうせないと思いたって小夜の好きにさせることにした。
今後、予想外に小夜との交流が増えていくのも知らずに…
これは、''影が絶望的に薄い蓮''と''その蓮を唯一見つけることができる小夜''が少しずつ近づく、恋の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-01 00:00:00
10675文字
会話率:13%
高校時代の友達だったミキに呼び出された主人公・蓼雲 ナミ。話の内容は高校時代にナミから借りたお金を返したいというものだった。ミキは遅刻しつつもしっかり約束の場所に表れ、お金が入った封筒を渡すが、顔色が悪い。まさか・・・と封筒の中を確認する
と借金は半分しかなく、ミキは苦笑いしつつ「お母さんが増やしてくるって・・・持ってっちゃった・・・」と一言。厭きれて帰ろうとするとミキは何でもするからバイトをさせてほしいといってきたのでナミは自分の仕事を紹介することにする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-28 22:59:55
120178文字
会話率:74%
人の顔色をうかがい、愛想笑いばかりの男。
そんな男のもとに現れた、疑心暗鬼と名乗る小鬼。
自分の心と反する事を行ったり、心の声を無視して人に合わせたりするのは苦しいものです。
しかし、ただ心のままに行動するのは本当に正しい事なのか。
まし
てや、ありのままの心の声というのが決して社会的に望ましいものではないとしたら。
自分の心に向き合いながら、望ましい行動を取る事は出来るのか。
小鬼と出会い、自分のみにくい心に気づいた男は、何を考えるのでしょうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-28 06:00:00
5025文字
会話率:35%
ティムは両親から『どじで、まぬけで、のろま』と言われ続けて、いつも細かい注意を受けてばかりの少年でした。
優しい心を持っているけれど、親や他人の顔色を気にしてばかりで自分に自信が持てないティムは、周りにもぞんざいに扱われて、幸福ではない一生
を終えました。
ただ、そんなティムは生前に死神の使いである黒猫を助けたことがありました。
そのお礼として、死神からもう一度生き直すチャンスを与えられるのですが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-01 22:29:00
12183文字
会話率:25%
見ず知らずの男の子を助けようとして、うっかり死んでしまった私、来澄碧(きすみあお)25歳。乙女ゲームのような世界に転生して欲しいと、なんと神様からの依頼が! 彼氏いない歴=年齢の私だったが、来世ではついにイケメンの彼が!? と、ウハウハで
了承するも…転生した先で私を取り囲むのは、顔色の悪い死人たち!! あれ? これってどういうこと!?!? ヒロインの美少女に転生すると思っていたのは勘違いで、本当は、悪役王女に転生だったの!? 悪役王女って、アンデッドじゃん!! 嫌だよ、アンデッドなんて! 私はゾンビが大嫌いなんだーーー!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-21 00:00:00
337575文字
会話率:24%
全国からヒト・モノ・カネが集まり何不自由なく暮らせる大都会。彼はそんな大都会のごく普通の一般的家庭に生まれた。しかし、そんな大都会に住んでいる彼『倉橋 優』には悩みがあった。
それは優秀すぎる二卵性の双子の姉『倉橋 由愛』という存在だっ
た。志望校への入学試験で二卵性の双子姉倉橋 由愛は高名な進学校に首席で合格し、そして弟の倉橋 優は第一志望校に落ちたのだ。充実した高校生活を満喫する姉の由愛。かたやすべり止めで受けた高校には受かったものの、思い入れのない普通科の学校に惰性のように通う自分。
そして、優は成績においていつも父親の顔色を窺う毎日―――。そんな学生生活も今年で二年目に入ったある日―――
「普通科のクラス二位と、進学校学年一位とじゃあ・・・比べものにはならないって・・・―――」
二年生一学期の中間考査。半ば自棄になって鞄を乱暴に投げ置いたそんなおり、彼は写真立てを床に落としてしまう。そんな彼、優は落とした写真が納まった写真立てを拾い上げようとして―――、それは子どもの頃に母方の田舎で撮ったいとこ達との写真だったのだ。
「――――――」
その写真を見つめたとき、優の中で懐かしく楽しかった記憶が鮮やかによみがえる。優はそのとき心中の『霧杳』が晴れ渡るような感覚を覚えたのだ。一大決心をした優は―――
「母さん、大事な話があるんだ―――」
と、母へとある相談。はてさて、優はその街で成績や勉強の他に、大切なものを手に入れることができるのか―――。優の心の『霧杳』は晴れるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-01 18:47:08
7579文字
会話率:50%
“リュウランゼ”と呼ばれる大陸の人間を襲う“バグ”と呼ばれる化物を退治する職業があった。そんな死神と同一視される程の存在の中で、同業者からもあまりの強さに嫌われる通称“ジャンク・ボンド”。何と、飛び切りの美女だったりするのだが、血を浴びても
顔色変えずにバグを一刀両断するクールビューティーだったりする。ある日、見届け人(リュウランゼが仕事を完遂したかを見届ける役)のレッドという男と組まされることから、物語が始まる。レッドは、ジャンク・ボンドという噂を知らず女と組まされたためか、そんな彼女の魅力的な尻を追い掛けるために、見届け人として仕事を請けた。それなのに……。化物も彼女が簡単に倒してくれると思ったのに。世の中そんなに甘くない。結局、どの登場人物よりも、走ったり、跳んだり、慣れない刃物を振り回すハメに――。しかも彼女の持っていた日本刀が、とても性格が悪く(何と喋るどころか、触れた者の体を乗っ取り、好き勝手に動いたりする)、レッドも揉め事に巻き込まれてしまう。その他胸もデカいが態度もデカい“回収屋”のユズハもレッドを振り回す。チート? 転生? ハーレム? そんな言葉知りません。 ……あ。一応、主人公はレッドです。多分。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-22 12:07:21
184092文字
会話率:28%
私は元来非常に大人しい、人畜無害な生き物なのです。臆病で弱虫だと言い換えていただいても構いません。常に他人の顔色を窺い、こびへつらい、ビクビクと震えながら目立たぬよう生きてきたつもりです。
それなのに、ふとした瞬間、心の奥底からどす黒
く濁った感情がむくむくと沸き上がってきてしまうのです。一度溢れ出したそれは自力で抑えつけることなど到底叶わず、膨れあがりながら脳内をみるみる圧迫していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-19 20:37:51
720文字
会話率:0%
むかしむかしのポエムシリーズ:
果てしない青さに遠く吸い込まれていくよう。
気持ちを膨らます白い雲、街を騒がすセミの声。
見上げる度に顔色を変える空が目まぐるしい。
熱く燃える不知火の季節...
そんな夏の滴を集めました。
最終更新:2021-08-10 18:29:00
2419文字
会話率:15%
西暦1917年3月15日(ユリウス暦3月2日)、一羽の鷲が地に伏した。
鷲は、名を『ロシア帝国』と言う。
周辺諸国を武力によって併合し、『民族の監獄』とすら呼ばれた帝政ロシア――ツァーリによる専制体制は、強大な軍事力によってのみ、そ
の秩序を保っていた。その軍事力の脆弱さを露呈させ、帝政ロシア崩壊の遠因を作った戦争が、『日露戦争』。中でもロシア海軍が決定的な大敗北を喫し、時の皇帝ニコライII世を講和のテーブルに引きずり出した戦いを、『ツシマ海戦』と言う。日本で言うところの『日本海海戦』。東郷平八郎率いる連合艦隊と、ロジェストヴェンスキー率いるバルチック艦隊の決戦である。
ジノヴィー・ロジェストヴェンスキー中将――敗戦の将と言うこともあり、何かと悪く書かれることの多い人物であるが、実際はどうであったろうか。
1905年……帝政末期のことである。官僚機構は腐敗し切り、労働者はストライキやデモに明け暮れ、ウラジーミル・レーニン率いるボリシェヴィキが既に暗躍を始めている時代に行われた、4000海里にも及ぶ想像を絶する大航海。道中の海は全て敵国イギリスもしくはイギリスの顔色を伺うばかりのフランスに握られ、碌に寄港も出来ず、慣れない熱帯の気候で病死者が相次いだ旅路。
実に1万人もの将兵及び非軍人水夫を、遠くバルト海からアフリカ大陸は喜望峰を回り、対馬海峡まで引っ張り続けた彼を、その統率力を、『敗戦の将』などと言う言葉で纏めてしまって良いのであろうか。
これは、ロシア帝国海軍バルチック艦隊司令官ロジェストヴェンスキーによる、救いのない、苦難に満ちた旅路の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-07 18:04:05
6621文字
会話率:4%
医者をしている木嶋の病院によく来ていた患者の玉木がある日顔色が悪く足元もおぼつかない様子でやってきた。
大きな病院に行くことを拒んだ玉木を心配して翌日様子を見に行った木嶋が見たのは…
これはpixivにて短編で出したものとほぼ同じ内容です
。
こちらでは長編として連載していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-30 16:04:24
3590文字
会話率:50%
「お姉さま、ずるいわ!」
この言葉を何回聞いたことだろう。何千、何万で事足りるだろうかと、アデライドは辟易した。
妹であるルルリアの「ずるいずるい」と言う攻撃は数年前から始まり、アデライドもルルリアも成人し、アデライドが婚約者のミネルヴァ
との結婚を数か月後に控えた今日日まで続いている。
この癇癪が始まった始めの方は、両親も笑って見ていたが、徐々にこれは冗談では済まされないぞと顔色を変えていき、最近では頭を抱えている。
「お姉さまの宝石の方が大きし色も綺麗だわ!お姉さま、この髪留めちょうだい!」
今回は、この前オーダーメイドで作った髪留めが、ずるいらしい。ルルリアも自分でデザインして作ったものが目の前にあるのに、だ。
---
ずるいずるいと言う妹とそれに辟易する姉とその婚約者達のお話です。
人気のずるい妹シリーズを書いてみました。
スリラーな描写がありますので、お気を付け下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-28 17:18:18
10267文字
会話率:59%
「ロザリア、お前との婚約は破棄させてもらう!」食事会で王太子がそう宣言すると、招待客たちは戸惑い、側近は頭を抱え、彼の友人は天を仰いだ。
婚約破棄を言い渡されたロザリアは、顔色を変えずに尋ねる。「その方はわたくしよりも有用ですか?」
ただの
甘酸っぺえ話です。重い話も難しい話もございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-27 22:22:55
9882文字
会話率:48%
数々の魔王軍幹部達を撃破してきた勇者ラルフとその仲間達。
中でもパーティーのアタッカーを務める戦士ジェイクと勇者ラルフのタッグは大陸中にその名が轟く程であった。
しかし、魔王との対決を目前に控えながら、ラルフは相棒とも呼べるジェイクに
パーティーから抜けるように告げる。
ラルフの傲慢な態度が、他のメンバーに良くない影響を与えるからだという理由からだった。
納得のいかないジェイクとラルフは口論になるも、メンバーの回復役であったエレオノールとラルフが恋仲にあると知り、ジェイクは自分の事が邪魔になったのだと怒り狂いパーティーを出て行った。
それから30年。
ジェイクは碌な定職にもつかず、日雇いの仕事で口に糊する毎日を送っていた。
かつての栄光は影をひそめ、すっかりと落ちぶれたジェイク。数少ない仕事も短気が原因で、クライアントと口論になり報酬を貰えないこともしばしば。
そんな中、知り合いから紹介された仕事。それは、王立騎士高等学校の用務員兼治安維持という内容の仕事であった。
面接当日、碌な職歴もないジェイクは採用してもらえるか疑問であったが、意外にもあっさり採用が決まってしまった。
翌日にも勤務することができるかと聞かれ、快諾するも当日学校に行くとジェイクも予想だにしていなかった事実が。
なんと勤務することになった学校の校長は、かつてジェイクをパーティーから追放したラルフだった。
しかしそこは、王立学校でありながら、生徒達が数々の不祥事を起こす問題校であった。
様々なトラブルの絶えない学校に、ラルフはなんの対策を打つこともできず、諦めすら漂う雰囲気。
そんな状況を打開しようと、今回の面接が仕組まれたものであったとジェイクは知ることになる。
初めは、ラルフの学校のことなど知ったことではないと反発するジェイクであったが、いじめや校内暴力はあたりまえ。下手に叱れば体罰になると、生徒達の顔色を窺い何も言えない教師達の情けない姿に、遂にジェイクの怒りが爆発する。
魔族との戦争を知らずに育ったゆとり世代の生徒達。
その腐った性根をおっさんが叩き直してやる!
「これは体罰じゃない! 教育的指導だっ!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-19 19:46:55
77234文字
会話率:45%
16歳の誕生日を迎えた榎本裕。
そんな彼は寝ている間に異世界に召喚されていた。前の世界では上手な世渡りで難を躱し続けて生きてきた。まるでずっと、誰かの顔色を窺っていた彼はいったい、この異世界の学園でどんな自分を見つけるのだろうか。
最終更新:2021-06-15 14:55:25
32813文字
会話率:45%