七見高校の二年生、瀬名凛央は委員会決めで居眠りをしてしまい、余りものの図書委員になった。
そして初仕事の日、いつも図書室で勉強をしている三年生、泉千早に一目惚れをした。
しかし彼は言った、「なるべく他人と関わりたくないんだ」と。
瀬名は
諦めきれず、卒業するまで話をしたいと言い続け、泉は渋々OKする。
幼馴染の神崎充希や弟の幸人の協力もあって、積極的に関わっていくうちに先輩の心がだんだん開いていく。
が、瀬名は泉の「他人と関わりたくない理由」を知ることになる。
「居眠りせず自分で別の委員会を選んでいれば、彼と出会うことも、何気無い学校生活が楽しくなることも、彼の憂悶と絶望を知ることもなかったんだ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-22 01:00:16
48319文字
会話率:59%
シャーク国のセシリア王女は、トリスト国王たっての願いで、トリスト国王太子の元に嫁いだ。
しかし王太子は、王命により別れさせられた元恋人の男爵令嬢を未だに想っており、セシリアに心を開かない。
それでもセシリアは、少しでも王太子に寄り添おう
と努力する。
しかし、そんなセシリアの心は王太子には届かない。
そんな中、セシリアの初恋の君であり、トリスト国王の王弟であるジャック・ジラルゴット大公が何かと気遣いをみせ、彼女の空虚な心を満たしていくのだが・・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-02 19:00:00
21337文字
会話率:36%
幾多の絶望を乗り越えて日々の憂悶に耐え、絶え間ない努力の末見事、有名企業への就職が決まり人生の絶頂期迎えた男ヒルマタドル。入社式に向かう途中、バスから降りるとそこは既に誰も知らない異世界だった。勇者として異世界転生されたもののとにかく元の世
界に未練しかない。そんな一人の男が悪戦苦闘しながら異世界からの帰還を目指す話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-31 04:53:28
2933文字
会話率:12%
「夏はシャンデリア、秋は灯籠」と手にしている本の主人公が言う。
言いたいことはなんとなく分かる。
だけど僕にとって夏はスポットライト、秋は間接照明だ。
夏は、強烈に輝き逆に影を色濃く目立たせる。そうして秋は、疲弊した僕を淡く見せる。
似ているようで少し違う。
「秋は夏の焼け残りさ」
この文は……その通りだと強く共感する。
佐倉実(さくらみのる)は、貴重な高校一年生の夏休みを、毎日無為にしていた。
そんな最中、祖母の提案により、夏休みの間田舎の町で過ごすことになる。
そこで出会った女性、園田由那(そのだゆな)は『みたらし炭酸』なる謎のドリンクを愛飲する変わり者だったが、関わっていくうちに、彼女に隠された哀しい結末を知ることになる。
そして、彼女の父親である園田聡(そのださとる)の憂悶と葛藤。
すべてが終わる時、三人は夏の灰から、夏の焼け残りへとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-28 18:40:04
24714文字
会話率:44%
全国からヒト・モノ・カネが集まり何不自由なく暮らせる大都会。彼はそんな大都会のごく普通の一般的家庭に生まれた。しかし、そんな大都会に住んでいる彼『倉橋 優』には悩みがあった。
それは優秀すぎる二卵性の双子の姉『倉橋 由愛』という存在だっ
た。志望校への入学試験で二卵性の双子姉倉橋 由愛は高名な進学校に首席で合格し、そして弟の倉橋 優は第一志望校に落ちたのだ。充実した高校生活を満喫する姉の由愛。かたやすべり止めで受けた高校には受かったものの、思い入れのない普通科の学校に惰性のように通う自分。
そして、優は成績においていつも父親の顔色を窺う毎日―――。そんな学生生活も今年で二年目に入ったある日―――
「普通科のクラス二位と、進学校学年一位とじゃあ・・・比べものにはならないって・・・―――」
二年生一学期の中間考査。半ば自棄になって鞄を乱暴に投げ置いたそんなおり、彼は写真立てを床に落としてしまう。そんな彼、優は落とした写真が納まった写真立てを拾い上げようとして―――、それは子どもの頃に母方の田舎で撮ったいとこ達との写真だったのだ。
「――――――」
その写真を見つめたとき、優の中で懐かしく楽しかった記憶が鮮やかによみがえる。優はそのとき心中の『霧杳』が晴れ渡るような感覚を覚えたのだ。一大決心をした優は―――
「母さん、大事な話があるんだ―――」
と、母へとある相談。はてさて、優はその街で成績や勉強の他に、大切なものを手に入れることができるのか―――。優の心の『霧杳』は晴れるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-01 18:47:08
7579文字
会話率:50%
戦の勝利を祈るための祝詞を舞う、戦巫女。
彼女たちは戦国大名にとっては、『価値のある持ち物』でしかない。
戦巫女の奪い合いですら戦略とされる江戸の世で、主人公の深山は戦巫女を守る『守護役』に任命される。
守るべき戦巫女の八重はとんだじゃじゃ
馬で、しかも深山の暗き過去を知る少女だった……。
己の過去と葛藤し、少女との優しい約束を信じる。
『わたし、いつか……八重の桜を見てみたい。お母さまがいた、あの場所にいきたい』
『連れてってあげるよ、私が』
叶えられなかった約束を、今度こそは命懸けで守らんと、武士の戦いが始まったーーーー!
不定期連載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-07 00:00:00
129680文字
会話率:22%
交通事故で亡くなった葵が、夫 春瑠の生活を見てしまう。
元気になってほしい、幸せになってほしいという気持ちと 見たくない春瑠の恋愛に憂悶する。
複雑な気持ちの葵の春瑠に対する思い。
最終更新:2018-01-21 14:56:17
820文字
会話率:23%
喫煙者の青年と非喫煙者の少女と駄菓子
最終更新:2016-12-10 11:29:35
1688文字
会話率:25%
独り勝手に作り上げた幻想に裏切られ、憂悶し、過去の自分を殺す僕。白い波打つ岸壁で、僕は濁った海原に「何か」を見つめた――。
最終更新:2010-11-26 03:37:59
2835文字
会話率:25%