瞼を閉じれば君がいる。
けれど、
笑っていたのか、怒っていたのか。
泣いていたのか。
何を言っていたのか。
どんな声だったのか。
もう思い出せないんだ。
最終更新:2022-10-30 23:07:04
213文字
会話率:17%
残業続きの男は夜道を帰宅していた。
瞼を閉じ開けたら知らない部屋に、一人の少女から言われたのだ。
「貴方は亡くなりました。選択肢は一つ勇者として転生して世界を救ってください」
困っている人を見て見ぬ振り出来ない男は頷いてしまう。
「勇
者は先に居ましたがその方に転生します」
勇者は居るのに転生?
「元クズ勇者だったので少し苦労しますがよろしくお願いします。もう変更は受け付けませんので」
後付けじゃねーか!
元クズ勇者の代わりに世界は救えるのか。
無双したら、モテ始めたんだが?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-22 19:54:04
330文字
会話率:28%
耳、鼻は潰れ、瞼は腫れ上がっている。
空手家として総合格闘技のリングに上がる獅子は人気ファイターへの嫉妬からリング上で対戦相手を殺してしまう。
『どうせ過激なのが好きなんだろう?』
最終更新:2022-10-02 22:45:59
1948文字
会話率:46%
「やっぱりしんどい。ステージに立つのが怖い」
涙で潤い出した瞳を瞼ではなく両手で覆うように隠した茅乃に誰も声を掛けられなかった。
今日のステージのために仕立てられた色鮮やかな衣装のスカートがこの薄暗いステージ袖に、そして何よりこの重苦し
い空気に対してあまりにもミスマッチ。
こんな状況のすぐ近くでこのような事態を引き起こした当人たちの歓声が響き渡る。どうしてそこに茅乃の名前は無いんだ?
「……ごめんね茅乃。でもこれで茅乃の未来を守ってあげられる」
座り込んだままの茅乃の方を抱いて耳元で囁く。
私はこれから、ドラマを作る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-02 01:59:56
47764文字
会話率:31%
現実世界で女の子を庇い、車に跳ねられた女性小説家のねむ。
もがくことを諦め、重い瞼を閉じ、死を覚悟する
……はずだった。
意識を失う感覚がないことを不思議に思ったねむがもう一度目を開けると、なんとそこは異世界で!?
その上360度、どこ
を見渡しても既視感のある風景。
状況が理解できないねむが唯一理解出来たのは一つだけだった。
そう、ここはねむの自作の物語の世界。
ねむはその主人公としてこの世界に飛ばされたのである。
『頭に入っているマップ』
『戦う前から弱点を熟知している敵』
『この世界の共通言語』
異世界転生にしては易しい設定に軽い足取りで進むねむは、ある決定的な展開を思い出し驚愕した、そして絶望した。
最終決戦。
___主人公パーティは全滅する運命にあったことを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-01 00:18:52
234文字
会話率:12%
ファンタジーが大好きな中学生の女の子。
彼女の好きな人は、本の世界の王子様。
※この小説は「カクヨム」「Pixiv」「アルファポリス」「エブリスタ」にも掲載しています。
最終更新:2022-09-23 14:39:11
4624文字
会話率:20%
まばゆい光に目を眩ませている間に、私の身体は高く宙を舞った。地面に強く打ち付けられ、身体の周りが赤く染まっていくのをどこか他人事のように眺める。
(……お父さん、お母さん、ごめんなさい。約束破って……)
守ると、幸せを見届けると誓った、
まだ幼い弟たちを最後に想いながら、静かに瞼を下ろした。
――そして私は、死んだはずだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-10 21:04:13
48165文字
会話率:14%
生態AIの移植により欠損部を再生さる医療技術を狙う反社会犯罪組織。
それを阻止するテロ対策特別チーム。
反社会犯罪組織を壊滅させるためダミーの生態AIを移植された月人。
それから12年の歳月が過ぎ、ひとりで生きる月人の前に盲目の少女が現れる
。
その少女が瞼を開くとき、青白く燃える瞳を持つ「りんか」が警告する。
月人と盲目の少女は、謎の映像に従い旅に出る。
そこに何が待ち受けているかもわからずに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-02 08:00:00
77240文字
会話率:38%
騎士隊副隊長のレイモンドは、第二王子アーサーの婚約者アリシアの事を密かに想っていた。
『白百合の君』と呼ばれるほどに美しいアリシアが、自分の起こした行動により婚約破棄を告げられてしまう。酔った勢いで婚約破棄を告げ後悔するアーサーだが、大きな
力で婚約の存続は途絶えてしまった。それでもアリシアを手放せないアーサーが、執拗にアリシアを追い詰めてくる。そんなアリシアを守るために求め続けるも、二人はすれ違い続けついには行方知れずに。
年月を重ね、二人は再び出会うことができるだろうか?
他サイトでも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-26 09:59:03
65313文字
会話率:33%
佳奈の閉じられた瞼がぴくぴくと動いた。
僕は佳奈の細い手を握る。まるで、骨のように細い指は少し動かしただけで、折れそうだ。
佳奈の薄い紅の唇に僕の唇を合わせる。冷たい唇は「死」を感じさせる。僕は生きていて、佳奈は半分死んでいるようだった。も
し代われるなら僕が死んだ方がましだった。
佳奈の心臓が悲鳴をあげていた。カメラマンを目指す僕は。恋愛小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-06 17:29:35
2865文字
会話率:9%
「いやあああ!!! レクシス!! レクシスゥ!!!」
「……け、怪我はないかい、ミリア……?」
「私のことより、あなたが……!!」
私を凶弾から庇ったレクシス。
その胸からは、夥しい血が溢れ出ている。
嗚呼、そんな……!!
「君が無事ならよ
かった……。ろくでもない人生だったけれど……、最後に君を救えたなら、案外悪くなかったと思えるよ……」
「そんなこと言わないでレクシス!」
神様……!
お願いだから、私からレクシスを奪わないで……!
「……ずっとミリアに言えなかったことがあるんだ」
「もうそれ以上喋らないでレクシスッ!」
「…………僕は、初めて教会で君に逢った時から……、ずっと君のことが、す……」
「――!! レクシス!! レクシスゥゥゥ!!!」
ゆっくりと瞼を閉じるレクシス。
その顔は、午後の日差しにまどろむ少年の如く、穏やかだった。
「いやあああああ!!!」
「えええええ!?!?」
思わず本を握りしめながら絶叫する。
う、嘘よ……!!
誰か噓だと言って……!!
長年愛読してきたヒキニート先生著の傑作ロマンス小説、『ウォルタンシアの迷い人』――通称『ウォルまよ』の推しキャラ、レクシス様が……、レクシス様があああああ……!!!
嗚呼、酷い、あんまりだわ……!!
私の青春の全てを捧げたと言っても過言ではないレクシス様が、まさかこんなことに……!!
何故なのですかヒキニート先生……!!
もうこれから私、何を糧に人生を生きていけばいいというの……?
間違いなく今の私は、世界一不幸な女だわ……。
――だが、悪いことというのは重なるもので……。
「ティアナ、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「……!」
悪夢のようなレクシス様との死別から一夜明けた今日。
私の婚約者であるヨーゼフ第二王子が、夜会の最中唐突にそう宣言した。
「……はぁ、左様ですか」
「ヌッ!? 僕の言ったことが聞こえなかったのか!? 僕は君との婚約を破棄すると言ったんだぞッ!!」
いやそんな大声出さなくてもよく聞こえてましたよ。
でも今の私の心は、レクシス様のことでいっぱいで……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-11 21:09:54
3712文字
会話率:51%
これは一人の女性が、瞼を閉じた後に不思議に出会う。S(すこし)F(不思議な)ダーク過ぎないホラー小説。
・岡実 八重子の章
カタン、カタンと電車に揺られる一人の女性がいた。彼女が疲れの果てにゆっくり瞼を閉じれば、彼女は異界の駅に着く。
そこで出会う、旅人を名乗る青年。
彼の手助けで何とか異界から脱出した岡実だったが、それを皮切りに、瞼を閉じたら不思議で怖い目に合うようになった岡実。
さて、彼女の明日は生と死どっちでしょうか。
・柊 春香の章
学校裏の池。そこにまつわる怪異を調べてみたら、異界で不思議な怖い目にあったのは柊という一人の少女。
友人の加藤と一緒に夜の学校へ行った後、寝るために瞼を閉じたら異界で危うく……
何とか異界から助け出してもらった柊。
その後、次々と彼女に降りかかる異界や怪異。そこから救ってくれる人あらざる者。
さて、彼女に明日は来るのでしょうか?
(ノベルアップ+様にも投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-31 14:18:31
30389文字
会話率:35%
微かな音に、浮上する意識。重たい瞼を開けば、酷く不気味な仮面を被った女がナイフを振りかざしてくる。死を覚悟したその時、右手の指輪が光を放ち、目の前に出現した炎。リオンと名乗る自称悪魔のおかげでエマは助かる。その悪魔リオンはエマを主と呼ぶが
、契約した記憶もなく非科学的な事に戸惑うエマだった。
この作品はアルファポリスとカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-16 23:17:22
1712文字
会話率:74%
君をいつか助けに行くよ
だから絶対生きててね
薄ぼらな狐につままれたかのようなやんわりと、ほんわりとふわふわした不思議な気持ちの中私は誰かにそう告げられた
ノイズのかかった気持ちの悪い声は私の記憶が薄らとしていることを教えてくれた
手
も足も動かない金縛りの状況、誰かの手で頬を触られた
そのザラザラとした傷だらけの手は驚く程に冷たく悲壮感を漂わせるものだった
そう思いながら軽くなってくる瞼と共に意識を戻す
そこには誰もいない夜の砂漠とただ昼寝をしていた私がいた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-06 20:07:06
12540文字
会話率:33%
愚かな女どもめ。悲劇は、アノ破鏡の夜からはじまっていた。
曰く付きペンションに集うのは、強烈な個性を持つ六人の宿泊客。煮え滾る憎悪に悶え苦しむ者が、ひとりだけ紛れていたとも知らずに。さっそくドス黒い血が噴き出し、残虐な連続殺人へ。
全員の食事に盛られた毒、満月の晩まで開かない扉、真夜中のアリバイ聴取。死者が遺した血文字の意味と、密室のトリックを暴け! 隠れたミッシング・リンクが、犯人の正体を示唆している……!
HJ大賞3応募作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-03 08:00:00
113535文字
会話率:38%
窓から差し込む木漏れ日が、優しく自分を包み込む。
目を閉じれば、椅子に座っている事を忘れる程に心地良さを感じる。
そんな中ふと瞼を開けると、チャックの開いたカバンが目に入った。そしてチラリと見えたのは、とあるノート。
それは真新しくも見
え、使い古された様にも見える。
俺は徐に手に取り、その表紙に目を向けた。
綺麗な字で書かれた『記憶ノート』という題名。
本当に綺麗で、美しくて希望に溢れる文字は……見る度に元気を貰う。
「ついに来たぞ。そして誕生日おめでとう」
無意識に零れた言葉が、部屋の中に響いたと同時に、
コンコンコン
聞こえてきたドアのノック音。
さて、その前にもう一仕事だ。
熱心な彼女に応えて……あげないとね。
「はーい」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-27 23:20:39
131109文字
会話率:36%
失恋すると死んでしまう人魚の末裔の私は、たいてい記憶喪失だ。
――懐かしい歌声のような波のさやめきと、瞼から染み込んでくる陽の光とで目を覚まし、その日、記憶のない「私」は始まった。
最終更新:2021-10-01 21:35:24
9601文字
会話率:44%
毎日、残業に明け暮れていた23歳社会人のおれ、倉敷 雅貴(くらしき まさか)。
いつものように仕事終わりに冷蔵庫に保管していた缶ビールとタバコを手に取り、幸せな一時を過ごしていた。
いつもより多めに缶ビール飲んでしまったせいか気づけば早々に
眠りについてしまった。
早朝、いつもとは違う音の目覚ましに起こされることになる雅貴(まさか)。
重い瞼を擦りにながら視界に一番最初に視界に捉えたのは自分の何倍もある大きさのトカゲ?だったのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-15 22:48:23
15137文字
会話率:25%
「……ふぅ……」
少しでも心を落ち着けるために瞼を閉じて、幸せが慌てて裸足で逃げ出すような深い溜息を力なくこぼします。
最終更新:2021-09-14 20:17:01
611文字
会話率:23%
勇者一行と旅に出た幼馴染のアレックス。彼は私の大切な幼馴染だった。彼に恋愛感情を向けられていなくても、ずっと小さな村で一緒に過ごせれば幸せだったけれど・・・。アレックスの晴れやかな顔立ちを見て自分の気持ちは押し隠し、今生の別と瞼に姿を焼き
付けて別れたその日の夜。私は何故かアレックスの元へ召喚されてしまった。アレックスは「会いたかった」と言って笑い、その後も再々召喚される事に。それを嬉しく思う私だけれど・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-05 12:02:33
11765文字
会話率:37%