等価交換の夜
「にいちゃんはしかたないなー。」
下着泥は兄に決まった
最終更新:2022-12-31 00:00:00
626文字
会話率:55%
「お兄ちゃん」
「ん? ――!」
おもむろに俺の部屋に入って来た祐実(ゆみ)を見て、思わず息を吞んだ。
祐実は青を基調にした花柄の振袖を着ており、普段は下ろしている髪をアップにしていたのだ。
艶めかしいうなじが覗き、得も言われぬ背徳
感がよぎる。
「どうしたんだよその格好」
「……お兄ちゃんと、初詣に行きたくて」
「……ああ、初詣か」
確かに今日は大晦日。
子どもの頃はよく二人で初詣に行ったものだが、祐実が高校に入ってからは、祐実は友達と初詣に行くようになり、去年も一昨年も大晦日は別々に過ごしていた。
「今年は友達とは行かないのか?」
「……うん、今年はお兄ちゃんと行くって言ったから」
「そ、そっか」
何故今年に限って俺と行きたいなんて言い出したのかは見当もつかないが、別に断る理由もないしな。
「じゃあ、久しぶりに二人で行くか」
「……うん!」
「――!」
普段は無表情な祐実が不意にヒマワリみたいな笑みを浮かべたので、俺の心臓がドキリと一つ跳ねた。
イ、イカンイカン、妹に対して、何をドキドキしているんだ俺は。
今から約10年前、俺が9歳、祐実が8歳の時に親が再婚して義理の兄妹になった俺たち。
この10年、俺は祐実のことを兄としてずっと守ってきたんだ。
最近はめっきり大人の女に成長しつつある祐実を見て、煩悩に頭が支配されそうになることが増えたが、いい機会だ、除夜の鐘を聴いて煩悩を退散させよう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-30 21:06:53
4236文字
会話率:50%
大晦日、一夜前。
人々の願いの籠った絵馬が山を生している。
其れに乗じて願いを叶えていると、ざんばらに切られた髪が伸びていく。
切って……仕舞われるのですか……?
うん。持て余す事は良くないからね。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
最後の落ちが意味不明。
でも言葉にすると絶対こうなる。
という思いを持って書きました。
「かーっ!! お美しっ!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-30 21:05:40
1031文字
会話率:48%
その年の大晦日、小室司(こむろつかさ)は彼女がいなかった。二十四歳だった。司は「彼女」が欲しいと思っていた。
昨年も司は彼女がいなかった。それどころか、司には今まで彼女がいたことはなかった。
年齢的にもそろそろ自分にパートナーがいれ
ばいいなと司は思っていた。
「会社に女の子はいるだろ? 誰か気になる子はいないの?」
高校時代の友人である井上がそう訊いた。
司はふと、会社にいる一人の女の子が思い浮かんだ。河合朱莉(かわいあかり)だ。彼女は同期の一人だった。司は彼女のことを少しだけ気になっていた。
しかし、朱莉には彼氏がいるらしい。
その年も司は彼女ができなかった。司は少し残念に思っていた。
来年こそは、彼女が出来たらいいのになと司は思っていた。
そして、そんな司に新たな出会いが!? 司の恋の行方とは?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-18 21:15:27
18158文字
会話率:45%
ある冬の夜、オレは事故で死んだ。
坊さんの計らいで大晦日まで元カノと一緒に過ごすことになったオレは、最後に昔描いた夢を実行することにした。
除夜の音とひまわりの花に想いを託し、年明けと共にオレは旅立つ。
最終更新:2022-12-16 00:26:32
999文字
会話率:4%
ある日、大学時代に付き合っていた元彼の霊が現れた。
成仏させるために奔走する中、未練・煩悩を払うため大晦日の夜にお寺の鐘を搗くと、鐘の音が鳴る度に1つ、また1つとひまわりの花が現れる。
年が明け最後の鐘を鳴らした時、ひまわりは花束になり
、花言葉を残して彼は消えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-01 23:25:42
999文字
会話率:34%
ある暑い日の夜、息子は宿題と称してコタツに足を突っ込んだ。
最終更新:2022-11-24 15:19:11
1078文字
会話率:68%
大晦日の夜。大学生の早見はバイト先で先輩の枢木玲奈とともに業務に勤しんでいた。
意中の枢木に誕生日プレゼントを渡したくて浮ついていた早見だが、勤務中に枢木が忽然と姿を消してしまい、さらには街に謎の巨大生物が現れ事態は急展開を迎えてしまう。
消えた枢木を追っているうちに早見は、巨大生物を操っているのが枢木であることを突き止める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-19 00:04:46
10469文字
会話率:42%
平凡な高校生、福原虹。大晦日に家を放火され、全焼。奇跡的に命は助かるが、それ以来、私の中でしか生きられない謎の人物「ケンジ」が宿る。そして、毎晩リアルな不思議な夢を見続けるようになる。その夢の世界で生きる「想真」という少年。天災で荒廃した世
界で常に葛藤を抱えながらも力強く生きていくが、人類を滅亡させようとするガーゴイルが現れる。最初は別世界だと思っていたが、徐々につながりが見えてくる。
テーマとしては「環境問題」です。中学の教科書や公的機関等の情報を参照しておりますが、私自身の解釈もあるので間違い等必ずあります。意見などもいろいろと出るかと思います。それを含めて、少しでも気軽に読んで興味を持っていただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-04 19:29:56
255062文字
会話率:35%
20××年大晦日。世界中の上空に異界とを繋ぐ穴「ゲート」が出現する。
ゲートから現れた未確認生物通称UMAらの襲撃により、人類は滅亡の危機へと立たされてしまう。
しかし生き残った人々は団結し、地下へと生活拠点を移しそして世界協同軍事機関「ナ
ディエージダ」を結成する。
それから10年の月日が流れ、ナディエージダ新東京支部では天才女性パイロット柊瑠瑚(ひいらぎ るこ)を小隊長とした新設UMA対策部隊が初の訓練飛行を行っていた。
訓練は順調なように思えたが、しかし突如上空に「ゲート」が出現し、彼女らの目の前で再びあの日の悪夢が蘇ろうとしていた……
個性豊かな性能を持つ戦闘機たちが繰り広げる新感覚ミリタリー小説がここに爆誕!?
本小説は5ちゃんねるの創作文芸板の安価スレにて誕生した読者参加型の小説です。
一応読者参加型の小説と掲げて活動しておりますが、スレの方は現在は閑古鳥が鳴いている状況で安価も休止しています。
しかしスレ自体は現在進行形で一応動いてはおりますので、遊びに来てくれたら嬉しいです。
なおスレ内には物語のネタバレも多々ありますので純粋に作品を楽しみたいという方は訪問を控えることをオススメいたします。
(本スレURL)
『安価で作った話をなろうに投稿するスレpart2』
https://itest.5ch.net/mevius/test/read.cgi/bun/1515206608折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-18 15:21:49
51905文字
会話率:42%
「僕は茶道部部長に弄ばれる」のクリスマス、年末年始エピソード特別編です。
本編はまだ6月の話なので、こちらの方にクリスマスと大晦日、お正月の話を投稿します。
「春山くん、クリスマスプレゼントの宅配便だよ。サインちょうだい」「これ、差出人秋芳
部長で、品物も秋芳部長になってますけど?」「そうだよ、プレゼントは私だよ」「……しかも、この紙、婚姻届って書いてますよ」「18歳未満だからサインしても大丈夫だよ」「そういう問題じゃないですって!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-01 16:07:55
48947文字
会話率:49%
広島に古くから伝わる昔話……。おさん狐と猿猴……。主人公山田瞬は幼い頃より祖母からよく見て聞かされた広島に古くから伝わる怪談昔話で御座います。
そんな怪談話を幼少期から聞かされていた山田瞬なのですが、2020年の連休が中止の謎のウイルス自粛
の中、YouTubeの動画を見ながら去年の、2019のクリスマス開けの日に、同業者の大島のオジサンから今アメリカや中国で恐ろしいインフルエンザや未知のウィルスが流行りつつあるから君もマスクを着用しなさいと強く進めてきたことを思い出し。早くから謎のウイルスが世界中に広まるかもしれない? と、予想をたてた大島のオジサンや、2019年の年末頃で、もう既に謎のウイルスが世界中へと広がる可能性があるかもしれないと? YouTubeの動画に投稿していた人達の事を思い出し驚愕!
そして去年の2020の除夜の鐘の音と共に起きた怪談……。大晦日におこなった掃除で見つけた古びた絵本……。昔祖母に多々読んでもらったことのある広島に古くから伝わる怪談昔話である。おさん狐の古びた絵本を何故か見つけた主人公山田瞬……。そして目を通すのだよ。でッ、その夜大晦日の特番の間合いで見たテレビの中に流れる。インスタントのカップそばのコマーシャルを見ながら。そのコマーシャルの中に登場をする男性のところに突然現れるお狐様の妖怪を見て、自分の許にも表れてくれないかと? 羨ましく思い邪念を絵本へと込める寝落ち……。
すると? 年が明けた新年の除夜の鐘の音の後と早朝に不思議な出来事が起きる。
と、いったところから始まる低所得の主人公と妖怪とが、謎のウイルスが世界中に猛威を振るう。謎のウイルス大恐慌の最中の、2020年の大晦日までの話を書いていく予定で御座います。
特に世界中に広まった謎のウイルス……。春の頃からの末端の生活者と呼ばれる者の販売業や世間を傍から見た日常の状態……。今年春に大変に流行った自宅での趣味を兼ねた。各インターネットの投稿サイトへの投稿などを簡易的ではありますが、皆様にコミカルに伝わればと思い筆をとりました。
だからホラーと言っても。ほとんど怖い話は御座いませんのおしからず……。
販売業と特にこの春から全国的に流行りをみせた。YouTube動画、インスタグラム、カクヨムさま等の投稿サイトへの話も簡易的ではありますが、書けたらと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-25 06:39:09
127521文字
会話率:9%
どうしようもない現実がそこには転がっていた。
最終更新:2022-02-03 22:10:05
2233文字
会話率:13%
格闘技やボディビルなど、フィットネス競技の減量にまつわる水抜のお話
最終更新:2022-01-25 10:43:02
2412文字
会話率:0%
2学期真理は車椅子の北山あやめに入部したいと相談され山岡女史に承諾させる。女史は今度はシンデレラを真理流のシナリオにするよう要望する。じっちゃんの為の帆船作りと新シンデレラの台本書きに精出す下に曾祖母の訃報が入る。曾祖母に万分の一も恩返しし
ていないと嘆くばっちゃん。
帆船はじっちゃんの誕生日プレゼントとして無事届けられる。シンデレラの台本を見て王
子もシンデレラも踊らないとはと嘆く女史に二人が引っ込む前に踊る事を提案。ところがそこにじっちゃんが階段から落ちて集中治療室に入院したとの知らせ。昏睡状態が続くじっちゃん。
配役も真理の提案で決まり、真理は誰もやりたがらないカエルの顔をした王子役を引き受ける。北山は殆ど座っている王妃役をすることに。
学校で詩のコンクールがあり、真理の試しに書いた五七調の詩を山岡女史が提出。悪評の嵐の中、唯一人東村君が褒めてくれる。彼はエーゲ海のような容貌を持津秀才。彼は真理たちの友達の仲間に入りたいと願望。真理は彼を演劇部に入れたいと一人願望。仲間入りは皆了承される。
劇は皆の努力と知恵と演技力に加え、美術部、裁縫部の応援参加も有って大好評の内に幕を下ろした。
大晦日、家の手伝いも終わり藤井おじさんの監視の下、仲良しグループはイザナギ神社にお参りに行く事に折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-02 16:58:55
47320文字
会話率:26%
「初天神」に「御慶」、そして「芝浜」。
年末年始をハイライトシーンにした三席の古典落語を紹介して、そこに込められた新年の願いを考えます。
※ 本エッセイの末尾に、黒森 冬炎様より頂きましたFAを貼らせて頂きました。
最終更新:2022-01-01 17:37:51
2731文字
会話率:5%
2021年、大学一年生の大晦日の夜。俺のもとに異性の幼馴染が謎の人形生命体を連れてやってきた。その人形生命体は宇宙人だという。幼馴染は今年の年越しは宇宙で地球を眺めながら年越しそばを食べようと訳のわからないことを言い出して……。
2022
年、皆様あけましておめでとうございます!
※他サイトでも同様の作品を投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-01 12:04:09
3597文字
会話率:47%
五月雨のあの日から、ちょっとづつ関係が変わっていた二人・加賀 蒼羽(かが あおば)と朝倉 美月(あさくら みつき)。
そして、一年の終え、大晦日がやってくる。
初詣に誘われた蒼羽と、初日の出を見にしに誘われた美月。
二人の間、今回はど
んな変化が起きるだろう――
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新年明けましておめでとうございます。
昨日は大晦日ですから、ふとこういうテーマの短編を思いつきました。
急いで書いたものですので、まだまだ不十分と思います。
それに、こういうシチュエーションは、たぶん自分も憧れていますから。
例え叶えなくても、せめてこうして短編の物語として、書きたかった。
だって、夢を抱くくらいなら、いいでしょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-01 10:38:55
4913文字
会話率:43%
1987年の大晦日の夜。バンド仲間だったジュンと7月に送別会をしたとき以来、主人公は彼女と再会する話です。ジュンはあれから8月には歌手デビューを果たし、今や売れっ子人気アイドルとして成功しており、その年のレコード大賞新人賞を受賞したのだった
。もう2度と会う事が無いと思っていた彼女が、突然主人公の前に現れた。彼女は、送別会に日、最後に彼へ伝えたかった言葉を話す為に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-01 01:00:02
18388文字
会話率:30%
大晦日、まさゆきは毎年恒例の自分の部屋の大掃除をしていた。
だが、途中カーテンの匂いがフ◯ブリーズでも中々消臭できずに、フ◯ブリーズを過剰に吹き掛け続けることに。
その結果、まさゆきはフ◯ブリーズの匂いのトリコになり、フ◯ブリーズを全力で吸
引にかかる。
「んああああああ! フ◯ブリーズの香りいぃぃぃ!」と至福の声をもらす中、まさゆきはその姿を父親に目撃されてしまう。
まさゆきが固まる中、父親は「フ◯ブリーズの使い方には次のステージがある」と言い、全裸になり、『びっくりするほどユートピア』と言う奇行を行い始める。
まさゆきはその行為が、幸福を得るためのものだと理解し、自らも実践し、彼はフ◯ブリーズの極みーー幸福に至る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-01 00:46:11
1863文字
会話率:41%
家が隣同士の幼馴染の二人の、ある大晦日の夜の出来事。
テンプレてんこ盛りの『ザ☆ラブコメ』な感じのお話。
ひねりも何もない話です。それでも良ければどうぞ。
最終更新:2022-01-01 00:00:00
10420文字
会話率:16%