あなたのことを許さない。怪物に喰われ続ける私を見捨てたのだから。
あの頃、僕たちのすぐ隣で暗闇は生きていた。悪意を持てない少年メロスと暗闇に喰われ続ける少女かふかの懐かしくて哀しいジュブナイルホラー。
5月の連休初日。メロスが部屋で起き
ると母親は失踪していた。母の遺した一万円札を持ってモール型ショッピングセンターに行くと学校一の嫌われ者である永井かふかがクラスメイトにいじめられる場面に遭遇する。メロスはこっそりとかふかを助けるが、逆にかふかに逆恨みされ善意をつけこまれる。メロスにはかふかに決して逆らえない負い目があった…。
「メロスはかふかを見捨てた。かふかはメロスに殺されたの」
その夜、アパートのベランダで永井かふかが暗闇の怪物に生きたまま喰われるのをメロスは見る。それはまるで夕暮れの校舎で少女を見捨てたときと同じように―――。
ちょうど同じころ、モール型ショッピングセンターで幼児失踪事件が起きていた。かふかが言うにはその事件にはかふかを喰らっていたクラヤミの怪物、晦虫が絡んでいるという。
晦虫は人の悪意を喰らう。ショッピングセンターの奥に捕らわれた少女の絶望を美味そうに食べているが、もうじきその絶望の灯も消えるのだと。
少年は耳たぶを報酬に晦虫の毒である少女の助けを得ると、晦虫に捕らわれた女の子を助けに深夜のショッピングモールに潜入するのであった。そこで少年と少女が見たのは大人の悪意に寄生した晦虫の群れと巨大な晦虫の王、そして、■■の裏切り―――。
ヒトの悪意は怪物にとって蜜の味、じゃあ、ヒトの善意はどんな味?
※本作品はホラーです。性的描写、身体欠損など猟奇的描写はできるだけ抑えめにしていますが、人によっては不快と感じる描写が多数あります。ホラー、サイコサスペンスが苦手な方はご注意してお読みください。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 16:00:00
67130文字
会話率:38%
ゴンドル族で戦争孤児のリアは、人間の養父に拾われ育てられ、義理の兄弟とも仲良く暮らしてきた。
しかし、ある日養父が亡くなり、その日を境に義兄アルフレッドの態度が豹変する。毎日のように義兄に求められるようになってしまったリアは、義弟テオドール
と共に逃げ出すが──。
同族の医者ポポロムに助けられたリアは、その後驚愕な真実を知ることになる。
義兄と義弟、正反対の歪な愛情が交差するラブサスペンスドラマ。
しんどい展開が続きますが、一応救いはあります。
「トリアーダ」はギリシャ語で「三位一体」という意味です。
某所タテコミ原作コンテスト予選通過作品を小説化したものです。
【登場人物】
◉リア(20) 主人公。大学生。ゴンドル族の生き残りで心優しい性格。
◉アルフレッド(24) リアの義兄。社会人。クールで優しいが、リアに対して歪んだ愛情を持つ。
◉テオドール(18) リアの義弟。大学生。明るく社交的だが、リアに対して歪んだ愛情を持つ。
◉ポポロム(28) リアと同じゴンドル族の生き残り。医者。
エブリスタ、タップノベルでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-12 12:08:50
91468文字
会話率:39%
悪逆令嬢として悪名を轟かせる、ヴァレリア・シュタイン。
若い女性を残虐な方法で殺害し続ける連続殺人鬼、ファントム。
美しい蝶のタトゥーが完成した晩、ヴァレリアの前に連続殺人鬼が立ちはだかり、あえなく彼女は殺されてしまう。
しかし次
の瞬間、ヴァレリアはタトゥーが完成した晩に時が戻っていたことに気付く。
その数十分後にファントムに襲われ殺害されることを理解したヴァレリアは、何とか難を逃れるが……。
一週間以内に必ず少女を殺害するというルーティンを実行するファントムから逃れる為に、ヴァレリアは持てる限りの知恵を駆使してファントムに挑むサイコサスペンス。
やがてファントムの標的はヴァレリアから、彼女がこの世で唯一愛する義妹エドナへと移っていく。
感情というものを表現出来ないヴァレリアがただ一人、エドナに対してのみ抱く感情。
それを壊す者は、例え神や悪魔であろうと決して許さない。
拷問執行官として恐れられるヴァレリアの殺意は、エドナに危害を加えるファントムへと向けられた。
【注意事項】
・残酷な表現があります(前書きで事前に告知)
・完全に不定期更新となります。
・完結後に読むことを推奨します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 18:40:00
26374文字
会話率:24%
海と山とに挟まれた、瀬戸内を一望する僻所に建つ、私立の女子校「聖ミシェール女学園」。
そこの中等部に通う一年生、自称「ごく普通の女の子」の咲山 巴(さきやま ともえ)。「取り柄といえば勉強ができる事くらい」という面白みのない女子(自称)
で、「間違っても少女漫画の主人公にはなれないタイプ(自称)」の彼女は、とある奇妙な部活――「探偵舎」に、なし崩し的に引き込まれてしまう。そこは、いわゆるミステリー研究会の類ではなく、「探偵」をする事こそが部活、主な活動内容は「推理」だった。
そんな奇妙な部活で、おかしな特技を持つ先輩たちに囲まれ、振り回される中、やがて巴は自ら「封印」していた、その類まれなき才能を発揮して行く。
それは、『安楽椅子探偵』の才能――。
やがて巴を中心に、少女たちは幾多の事件の渦中へと巻き込まれて行く……。少し不思議でややキュート、はたまたダークでデストロイな、論理のアクロバット、屁理屈と博覧強記とシニシズムとサーカズムのガーズル・ディテクティブ・ストーリー。謎と論理のエンタテインメント、ここに開幕!
★
本作品は、ケイブ社のケータイ用コンテンツ(i-mode及びEZweb、うわ懐かしいなもう!)、『探偵プレイ』内で連載され、好評を博した(←って自分で言っちゃってるよ! まあ事実ですけど!)、一話完結形式で送る連作短編ガールズ・ショート・ミステリー集、そのウェブ小説バージョンです。
(※ちなみに初出媒体は既にリリース中止、2010年より作者自ら、同人ソフトとしてノベルゲーム版をリリース中。中、といっても色々忙しくてもう5年くらい止まっていましたが! 楽しみにしていた方、どうもすみません!)
ちなみに一話完結物とはいえ、連作短編物という都合上、連載小説形式で公開いたします(もちろん連載の後半はこの類のミステリー物のお約束通り、どんどん一話完結にならなくなっていきますので!)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-09 19:58:47
939365文字
会話率:45%
AI(人工知能)が人間を洗脳し、AIに都合の悪い人物を史実から抹消するサイコサスペンスのSFの富士山と八ヶ岳の昔話のリバイバル版の物語
最終更新:2024-01-29 14:16:49
2408文字
会話率:0%
あらすじ
連続猟奇的殺人事件、通称Splatter Museum。
世間を震撼させたこの事件から、12年の時が過ぎた。
今日本では、この事件に魅了された犯罪者達が、猟奇的事件を起こしている。
ある日、家のテレビや大型ビジョンが電波ジャックさ
れた。
画面に映る謎の人物が、日本国民に告げた。
「皆様、はじめまして」
「私の名前はアラン・スミシー」
「映画監督です」
「私は映画を撮りたい」
「より過激で、リアリティのある、素晴らしい映画を……」
「舞台はこの日本。キャストはもちろん………」
「あなた達です」
白い布で顔を覆い、?マークが塗られた黒のレザーマスクを口元に付けた謎の人物、アラン・スミシー。
彼の考えたシナリオが、日本国民を狂気に陥れる。
マリーゴールド続編
日本全体を舞台にした、新たなサイコサスペンス。
ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-02 07:36:18
16528文字
会話率:33%
だれかにあとを付けられている?
背後で急発進した車の音。私の右足にぶつかってきた何か。とつぜん現れた猫たち。残業で遅くなった日、人気の無い暗い夜道で、あの日私が遭遇した出来事はなんだったのだろう……?
最終更新:2023-07-07 07:00:00
6757文字
会話率:16%
「人を殺した時の罪悪感? 罪の意識だあ? 笑えるぜ。そんな言葉はなあぁ、私達の世界には無い。人間、ブッ殺すつーのなら、大した事ねーだろうがよおぉ。買い物行くとか散歩するのと大差ねーだろ。私達みたいなのは呼吸するようにやるんだよ」
犯罪者
が集う港町。
そこはマフィア達が牛耳る犯罪都市と化していた。
港町で姉をマフィアに誘拐された少年が姉の奪還を依頼した相手は、前代未聞の大量殺人鬼のカップルだった。
架空の現代EU(ヨーロッパ)風異世界が舞台。腐敗した利権、汚職まみれの警察、腐敗した政治を”正義”の最強殺人鬼が討伐する!
テロリストである最強殺人鬼がマフィアの集団をぶっ殺して回る!
サイコサスペンス系・超能力バトル、クライム・アクション開幕!
※資料集めに難航していますので、不定期更新となります。楽しみにしてくださっている方、真に申し訳ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 02:19:12
406747文字
会話率:31%
社会で生きていく中で近隣トラブルは世の常。舞台は夏、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が求められる時代。主人公“岡本武”は就活生。隣人の騒音に日々頭を悩ませていた。ある日、あまりの煩さに壁を叩いてしまう。その日を皮切りに、隣人からの嫌がら
せを受ける様になる。日に日にエスカレートする嫌がらせに武の精神は徐々に犯され、錯乱し始める。果たして犯人は誰なのか、衝撃のラストを見逃すな!!
推理の皮を被ったサイコサスペンスがここに登場!!
今作品は作者が学生時代、卒業制作の時に執筆した脚本をこの度小説風にブラッシュアップしました。その為、若干脚本的描写がされている箇所があるかもしれませんが、ご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-11 00:11:53
16276文字
会話率:53%
「今日は5日だから出席番号5番、岡田王子、今日からアナタが王様です」と宣言した担任教師・真神聖人はホンモノの神様だった。クラスメイトたちは王様、貴族、騎士、平民、奴隷、そして人家畜の階級があたえられ、下位のものは上位のものには逆らえない絶対
の王国が教室のなかに誕生する。
絶対の王権を神授された岡田王子、公平と公正を謳うクラス委員長・成瀬鳴海、不良グループのトップ・工藤邦明、女子カーストの嬢王・姫宮ひなの、クラスメイト32名それぞれの本能と欲望が剥きだしになる暴力・暴虐・謀略のサイコサスペンスホラーがここに始まる。
※なるはや毎朝連載
※「・・・」を三点リーダの代わりに使用していますが、WEB上で見やすいようにするための意図的な誤用です。誤字報告しないでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 09:45:44
14467文字
会話率:15%
僕は死にたい。
そんな時に現れた、僕を刺した殺人鬼の少年。
僕は一命を取り留めた。でも、どうしてもあの少年に殺されたい。そして、僕は少年を監禁したー。
殺人鬼の少年と殺されたい大人のサイコサスペンスラブストーリー。
最終更新:2023-02-14 20:40:03
6305文字
会話率:51%
狂餐会には関わるな。敵に回すな。味方にもするな。
ーーーー
※現実と創作の区別が出来ない方、影響されやすい方は絶対に読まないで下さい。
※特定の体質・嗜好・トラウマを抱える人を侮蔑する意図も、サイコパス=犯罪者という主張も、犯罪行為を推奨す
る目的もありません。
※一部に同性愛表現があります。
※カクヨムノベルアップ投稿済み。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-05 09:09:10
71080文字
会話率:64%
ループする毎日に安心感を見出していた14歳の少女、水上ユイサは、あるきっかけで学校の部活動に入ります。文芸部と言う、執筆活動をする文化系の部活でした。
そこで、かつてサイコサスペンスを書いて「七尾サイコ」と揶揄されるようなった事もある「七尾
サイナ」と言う女子生徒が居ました。
彼女の文章を読み、水上ユイサは自分の心の中にほんのわずかな情熱を見つけます。
卒業式の日、学校に投稿できなかったユイサは、卒業証書を持って来てくれた友人ミミの前で、「同じ日が来なくなった」と言って泣き崩れます。
中学校の卒業式から4年後、OLになったミミは、ユイサがウェブで書いている詩を読んで、ファボをしました。
百万回くらいボタンを押したい気持ちを持ちながら。その心を、ミミは「愛」と表現しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-08 14:03:25
9589文字
会話率:4%
地より奥深くへ。ようこそ……。
何の変哲もない静かな住宅街の一軒家。そこはゴミ屋敷だった。水漏れ修理に来た男性と探検をしにきた少年は、その地下の巨大施設に落ちていった。地より深い闇の中。世にも恐ろしい空間へと……。
この物語はソリッ
ドシュチュエーションです。そして、完全なるフィクションです。
改訂版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-02 12:57:35
38448文字
会話率:21%
平凡な私と私の真似ばかりする妹の話。
私、日向葵(ひなたあおい)には、香苗という妹がいる。香苗は物心ついた時から私の真似ばかりしてたのだが、それは高校生になった今でも変わらなかった。
大学生になった私には春日井友樹(かすがいともき)とい
う彼氏ができる。そのことを知った香苗は会いたいと言って聞かないので、会わせることにしたのだけど……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-19 20:00:23
7323文字
会話率:45%
童謡「森のくまさん」をサイコサスペンス風に小説化してみました。
最終更新:2022-06-16 06:38:53
5524文字
会話率:37%
ある日、日本最大の暴力団の組長が暗殺された。
実行したのは敵対組織。
しかし、数日後にはその実行した組織も潰された。
それも一人の暗殺者(Assassin)に。
その暗殺者をめぐって、世界中に事件が広がる。
最終更新:2022-05-31 22:28:15
79279文字
会話率:22%
シングルファーザーである竹彦は幼い娘の利香子が猫を殺している所に出くわしてしまう。
果たして利香子は街を騒がしている殺人鬼なのか、悩んだすえに竹彦は親友の精神科医である博に相談するのだが……。
父と娘の心の繋がりを描くサイコサスペンス。
最終更新:2021-10-31 20:22:52
10049文字
会話率:47%
おーい!
おーい!
返事しろ
最終更新:2021-05-21 18:00:00
949文字
会話率:0%
白山菊理(しらやま くくり)はいじめられていた。
暴力、罵倒、恐喝……辛い毎日を過ごしていた菊理であったが、ある日転校生である夜見坂 凪(よみさか なぎ)が話しかけてくる。
彼の要件はたったひとつ。彼女たちを、クラスメイトを殺して良いかとい
うものだった。
夜見坂に押し切られる形で頷いた次の日、いじめをしていた少女が死体で見つかることになる。
騒然となる中、その次の日には失踪者が出てしまう。
誰が殺したのか。次は誰が犠牲になるのか。
疑心暗鬼になるクラスメイトたちに、夜見坂はそっと囁きかけ……。
――いま、殺戮の狂宴が幕を開ける。
※小説家になろう、カクヨム、ノベリズムで公開しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-31 17:08:10
130870文字
会話率:31%