高校三年の講習会で聴いた、ピアノの演奏と、ピアノの伴奏。そこに知らず居合わせたふたりは音大に入学後、同じ門下で勉強をしている。山岡みそらは声楽専攻、三谷夕季はピアノ専攻として。
同じ演奏に魅入られた二人の目の前にあるのは、それぞれの練習や
伴奏合わせといった学校生活だけではない。その先にある就職、そして、その中にあってどう生きるか。音楽と天秤にかけれるのか。
けれど、もし、一人ではないのなら。音楽とともに、誰かと生きていけるのなら――
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■山岡みそら
声楽専攻(木村門下)、ソプラノ。
副科ピアノは羽田門下。
■三谷夕季
ピアノ専攻(羽田門下)。みそらと同学年。
先輩である江藤颯太、林香織の伴奏を担当。
■江藤颯太
管楽器専攻(トロンボーン、山本門下)。
副科ピアノは羽田門下。
みそら、三谷より一学年先輩。
■羽田葉子
ピアノ専攻の非常勤講師。
三谷夕季の担当講師。講義では伴奏法も担当。
■林香織
声楽専攻(木村門下)、ソプラノ。
みそら、三谷より二学年先輩。
■木村利光
声楽専攻の非常勤講師。
みそら、香織の担当講師で現役バリトン歌手。
■諸田加奈子
ピアノ専攻。みそらの伴奏を担当。
みそら、三谷と同学年。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-21 19:00:39
41550文字
会話率:43%
その辺に転がってそうな、幻想的な、ごく普通の一場面
最終更新:2021-08-01 00:38:14
273文字
会話率:0%
コンサートやライブ、オーケストラや舞台と訊いて何を思い浮かべるだろうか。クラシック音楽、古典芸能、アイドルグループ、歌謡曲等々。多様なハードに対してゲーム音楽というソフトが認められるだろうか。趣味は音楽鑑賞です―そこにゲーム音楽を加えること
は可能だろうか。オーケストラを指揮する人、交響曲を作曲する人がゲーム音楽を作り上げた際、果たして偏見なく評価されただろうか。いや、やめよう。後々高い評価を受けると知っていて煽るのは公平ではないか。そもそもその存在すら気に掛けられていたかも怪しい。根本的に耳にした人数は少ない。知名度が低い。
どんなジャンルの音楽を訊くのかと尋ねられた時、霧島 広海(きりしま ひろうみ)はゲーム音楽と即答する。特にファミコン、スーパーファミコンのゲーム音楽は、自身がテレビゲームに熱中していたことも手伝って思い入れが深かった。中でもロールプレイングゲーム、というか、広海はほとんどRPGしかやらなかった。社会人になってから振り返ってみると自分の人生とゲーム音楽は親密な絆を持っていて、死ぬまで切り離さない存在だ。
ざっと名前を挙げてみようか。ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー、聖剣伝説、ロマンシングサガ、ロックマン、クロノトリガー、ヴァルキリープロファイル、ニーアレプリカント・・・
メジャーかマイナーかと問われれば後者。けれども魅力の感じ方は人それぞれ。欲しいCDを求めて店を幾つも廻ったり、気分転換に作業用。J-POPも沢山聞いたが、ゲーム音楽に出会えたことは人生でも指折りの幸運。広海は確信を持っていた。
漠然とした広海の感覚では、コンサートの目玉と言えばクラシック音楽や交響曲。ライブと言えば歌謡曲、そんなイメージが強かった。ゲームが、そしてゲーム音楽が文化として認められてはいなかった。少なくとも広海の回りでは。けれども好きなものは好きなのだ。ゲームの様々な場面をゲーム音楽が彩るように、広海の数々の思い出がゲーム音楽と共にあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-01 00:00:00
57534文字
会話率:50%
クラシック音楽についての私感
最終更新:2021-06-06 18:36:48
276文字
会話率:0%
中西 真人は小学生の頃に近所に住む大学生、安城 夏樹と出会った。彼女に遊んでもらいながらピアノを教わった真人。だが夏樹が大学卒業と共にその家を引っ越してしまうとぱったり会うこともなくなった。それでも彼女から教わったたった1つの曲だけは弾き続
けていた。まるでそれを手放せば彼女との繋がりがなくなってしまうように。しかし高校2年の頃、ふらっと姿を現した夏樹と久しぶりの再会をする。そして成長し昔は気が付かなかった想いを胸に真人は懐かしの家へ彼女と向かった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-09 19:00:00
11977文字
会話率:39%
ドイツのピアニスト グスタフ・ランゲ(1830-1889)が作曲したピアノ曲「花の歌」に歌詞をつけてみました。
ぜひ曲を再生しながらご鑑賞ください。
最終更新:2021-05-03 16:19:52
224文字
会話率:0%
彼が繰り返し言及する作曲家はドイツ系の作曲家に限られ、特に現代音楽においてはシェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンらが褒め称えられ、バルトークもショスタコーヴィッチもほとんど触れられず、プロコフィエフやアイヴズは全く出てきません。
最終更新:2021-04-16 09:02:39
3044文字
会話率:0%
モーツァルトやヴェルディのレクイエムのさわりのメロディって誰でも聞いたことがあると断言できます。
嘘だと思ったら「モーツァルト レクイエム 涙の日」や「ヴェルディ レクイエム 怒りの日」でググってみてください。あー、ホントだってなること請け
合いです。
わたしは別途『ジャパンレクイエム』って小説を書いてるんですが、その宣伝も兼ねて、ここではとっつきにくいレクイエムの歌詞の気軽な説明していきたいと思います。
レクイエムを知ればヨーロッパの千年の音楽史がわかります。バッハのずっと前から素敵な音楽はあったんです。だって、いつだって人は死を見つめてきたんですから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-28 17:00:00
18105文字
会話率:1%
≪あらすじ≫
一 シリウスは月の出を待つ
ぼくは風星の幼馴染みで、彼女が小学生低学年から徐々に視力を失っていくのを間近に見てきた。思春期を迎えても二人は依然として異性としては意識しない。
今は近い高校の一年生で行き帰りをエスコートする
盲導犬代わり。
ある日、音楽室の窓から聞こえて来たピアノの演奏に風星は衝撃を受ける。
二 シリウスは月に出会う
演奏していたのは天才ピアニストと騒がれ始めていた二年生の月麗。しかし、常に「全盲の美少女天才ピアニスト」と報道されるのに反発し、周囲とうまくいかなくなって地元の高校に進学せず、風星の高校に入った。
そんな月麗にはヴァイオリンが弾ける風星とのデュオはいい息抜きだった。ピアノで様々なことを語りかける月麗。ある日のセッションで顔を赤らめ、帰り道でも無口。何日か後で訊いてみたら、ピアノで告白されたと。強引に迫って来る月麗、ためらいながらも受け入れていく風星。
キスの誘いもぼくとの関係の詮索もすべてピアノで伝える月麗。蚊帳の外に置かれるぼく。
三 月はシリウスに求愛する
月麗は風星を独占しようとし、ぼくさえも排除しようと敵意を向ける。しかし、風星は才能に恵まれた月麗を贅沢だと非難する。激しいケンカの末、離れてしまう。暗い思いに沈む月麗。
プログラムを全く一新し、風星に向けた密かなメッセージのこもった新たなプログラムでリサイタルに臨み、大成功を収める月麗。和解する二人。
四 太陽は星たちを苛む
次のリサイタルを企画していた月麗たちは新型コロナによって中止を余儀なくされ、学校も休校になった。触れることが見ることの代替の視覚障碍者にとってソーシャルディスタンスはストレスの多いものだった。それを解消するためにストリートピアノと動画投稿に進出する。風星とのデュオは得難い経験になる。
五 月とシリウスは高みを目指す
ショパンコンクールを目指す月麗は猛練習を始める。それを風星は心配し、練習時間を減らすために月麗の要求に応じて濃厚なキスをする。風星は月麗の指を口に含む。生まれながらの視覚障碍と途中失明の違いを乗り越え、お互いを伴侶と認め合う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-31 01:56:01
18033文字
会話率:60%
好きな作曲家のCDがあったのに、ちょっと高くて手が出ない。困った私の前に現れたのは、同じサークルの男の子だった。
(この作品は「カクヨム」「エブリスタ」でも掲載しています)
最終更新:2020-08-30 17:00:00
2839文字
会話率:44%
四月一日。遅刻の言い訳として、ちょっとした嘘を口にした主人公。エイプリルフールの冗談のつもりだった。ところが、彼が帰宅すると‥‥‥。
四月一日に人生が大きく変わった、一人の学生の物語。
前編・中編・後編の三話構成。
(この作品は「カ
クヨム」「エブリスタ」「ステキブンゲイ」「ノベリズム」でも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-01 01:19:17
14989文字
会話率:35%
鎌倉駅付近のとある名曲喫茶店(架空)での日常を描く作品。
ルックスよしの店長は、喫茶店営業そっちのけで音楽のことばかり。一度音楽のことになるとスイッチが入るいわゆる変人。
とある理由でアルバイトになった主人公は、そんな店長に振り回さ
れつつも、接客をする日常が続いていく。
お疲れの方、いらっしゃいませ。
・短編連作なので、通勤通学の間や休憩時間のお供にどうぞ。
・多くはクラシック音楽が題材ですが、お気楽に流し読める程度です。
・週一更新を目処にしております。
・加筆修正を行った話については、(Re)を付けております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-25 14:22:48
94372文字
会話率:35%
古城の音楽祭で繰り広げられる冒険劇!
ドイツ風の世界が舞台。
老賢者ドルジとその一行の少年少女達、そして街で出会った旅の踊り子の女。彼らはひょんなことから、古城「ヴァルトベルク」で開催される音楽祭にオラトリオ劇の配役として出場することとなる
。
しかし、その古城には、不穏な伝説があった……。
亡霊事件、襲われる出演者達、そしてドルジ一行によって明かされる古の大詩人の秘密。
果たして音楽祭の勝者は誰か?
ソードワールドTRPGのリプレイ小説…といっても、ほとんど独自世界観で、対面ではなく、ダイスロールを使うわけでもなく、チャットで繰り広げられた「リレー小説」的なものです。
カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054891849324
pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11859577折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-15 02:13:09
74642文字
会話率:51%
戦火の最中、混沌から抜け出そうと足掻く、少女と青年の物語。
言葉の通じぬ2人は小舟の上で奇妙な関係を紡いでいく。
クラシック音楽、チャイコフスキー作曲『舟歌』を基にした短編小説。
最終更新:2019-08-16 22:25:33
8015文字
会話率:4%
主人公・今川陸人が見つけた、半年前に届いていた手紙に記されていたのは、中高生の頃尊敬し続けていたトランペット吹きの「彼」の死。クラシック音楽に囲まれた青春時代の奢りの日々を回顧するうちに、現在の自分との明暗を際立たせていく。
最終更新:2019-07-02 03:04:41
5722文字
会話率:24%
老いて衰えをみせ始めたホルン奏者が、演奏会で難曲のマーラーの交響曲第5番を演奏する顛末を描いた短編小説。
フィクションです。
この作品は星空文庫にも掲載しています。
最終更新:2019-05-24 17:53:26
13368文字
会話率:42%
ある田舎の高校生"洸太"の一日は、紅茶とクラシック音楽で始まる。
12月のある日、洸太は不思議な高校生の"祐己"と出会う。
キーワード:
最終更新:2019-05-19 09:18:16
8995文字
会話率:58%
英次はある嵐の夜、義兄の夢を見た。その日を界に、10代の頃に追い続けていた夢を再び思い出し、北に生息する光り輝く美しいフォックスを探し始める。フォックスをめぐって、英次の周囲では、今まで封印していた過去が次々とよみがえり、二度と会うことはな
いと思っていた義兄と向き合うことで、フォックスへの情熱を強く取り戻していく。音楽・スピリチュアル・歴史・政治の要素を盛り込んだ、大人ファンタジーです。
(「カクヨム」にも投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-10 18:00:00
78795文字
会話率:58%
恋と青春の音が弾ける―― 切なく美しいラブストーリー
どこかで聞いたことのある音だ。ある日、立花由香は、ショッピングモールの広場でのピアノの演奏に足を止めた。演奏をしていたのは、タキシード姿の男子。その姿を見た、由香の胸はふいに高鳴る。そ
の演奏に聞き入っていると、どうしてか懐かしさが込み上げてきた。胸の奥に詰まる思いの正体の理由を分からぬまま、由香はその場を離れるのだった‥‥
懐かしい音楽の記憶、漠然と胸に広がったその気持ちの正体は‥‥。
これは、淡く切ない、恋と友情と青春の物語。
※すでに書き終えている作品なので、毎日更新していくつもりです!
このサイトに他の作品を投稿する前に書いていた処女作です。ぜひ、読んでください。
「カクヨム」にても連載しております(同時進行)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-06 23:06:16
119832文字
会話率:44%
クラシック音楽を題材にした短編を書いています。
※実際に作曲者がイメージしたものとは異なる解釈、作曲した時代にそぐわない描写があります。
※筆者はクラシックが好きでよく聞きますが、音楽学などの学術的に音楽を学んだ事がありませんので、クラシッ
ク音楽に精通した方には違和感があるかと思います。
以上の事を了承いただき、ご覧いただければ幸いです。
現在掲載曲
シューマン
森の情景(全曲掲載済)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-25 18:35:27
6522文字
会話率:0%
バッハの誕生日にバッハの音楽作品の紹介を
させていただきます!
最終更新:2019-03-21 23:32:49
550文字
会話率:0%
クラシック音楽鑑賞の感想です。
クラシックに関心のない方、詳しくない方に
クラシックの話をするには
どういう表現を心掛ければいいか、
つまりどんな内容でも
万人に理解される文章を書くということ、
これを意識しなければならないのは
重々承知
しておるところです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-09 00:31:08
991文字
会話率:3%
気怠い夏の晩に立ち入ったホールの中は別世界。
最終更新:2019-02-08 23:03:14
479文字
会話率:0%
中高一貫教育のお嬢様学校で創立百年を超える名門女子校・D女子学園。そこにある多くの部活動の中の一つ「管弦楽部」に四人の新入生が入部したところから物語は始まる。
幼稚園の頃からチェロを始めストイックに努力と練習の積み重ねて上達してきた十詩
子、ヴァイオリンの経験はあるもののヴィオラの魅力に取りつかれた音楽知識の豊富な天茉理、楽器経験が全く無く単純にカッコ良さそうだという理由だけでヴァイオリンを始めた留衣、父が日本人、母がドイツ人のハーフで帰国子女、子供の頃から本場ドイツでヴァイオリンを習い超絶技巧と天才的な表現力を持ち合わせながらも見た目と言動は子供のカルラ。
この四人が管弦楽部の活動を通じてクラシック音楽の知識や弦楽器の技術を習得しながら様々なクラシックの名曲を奏でていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-08 16:52:21
80970文字
会話率:56%