英次はある嵐の夜、義兄の夢を見た。その日を界に、10代の頃に追い続けていた夢を再び思い出し、北に生息する光り輝く美しいフォックスを探し始める。フォックスをめぐって、英次の周囲では、今まで封印していた過去が次々とよみがえり、二度と会うことはな
いと思っていた義兄と向き合うことで、フォックスへの情熱を強く取り戻していく。音楽・スピリチュアル・歴史・政治の要素を盛り込んだ、大人ファンタジーです。
(「カクヨム」にも投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-10 18:00:00
78795文字
会話率:58%
冬純祭のために書き上げましたが、残念ながら舞台は夏です。
お食事中の方はご遠慮ください。
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「覚えていないと思いますが、以前、貴方が助けてくださったカナブンです」
ひっくり返った虫を、近くに
あった葉っぱを被せ、元に戻してやった。カナブンだかカメムシだか、何の虫だったか覚えていない。いや、本当のところ、虫の名前なんて分からない。あれは先月のことだったか。
どうして男がその事を。
(本文より)
夏の夜に出会った男は、少し不思議な人でしたーー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-02 22:18:48
10093文字
会話率:45%