春も未だ遠き日、運命の王子は愛した少女の亡骸を抱いて慟哭した。
摩天楼に浮かんだ煌びやかな貴種の微笑みを血涙する憎悪の眼で睨み上げ、復讐を胸に帝国を発った。
春も未だ遠き日、運命の聖女は未だ世界の悪意を知らない。悪なる者と善なる者の
区別さえつかずに落雪する大地に横たわる者どもを見つめていた。
春も未だ遠き日、野良犬は旅立った。
世界を知るために、好奇心を満たすために、そして己が死を覆すために。俺は運命の駒じゃない、俺は俺だと遠吠えを謳いながら野良犬は世界を駆け抜けた。
時は来た。春はもうすぐ傍だ。さあ聴こえるだろう運命の足音が!
舞台はすでに整った、帝国はすでに沸騰しているぞ。無限に積み重なる憎悪の負債が大量の死を願い、悪意の聖歌を唱え始めている。
これより始まるは嵐の春。狂気と裏切りがルールの狂った宴。何も知らぬでは絶命は必死。何一つ欠ける事のない準備は整っているのだろうな!
お前が立ち向かうは死の運命。生半可な決意ではまた犬死にだ。今度は誰を信じる、その友を信じていいのか? 馬鹿め、幾度裏切られれば学ぶのだ。どうせ裏切られるのなら先に裏切ってしまえ。友も女もすべて裏切ってしまえばお前は無敵だ!
野良犬よお前に守り抜けるのか? 愛した公女を、憎めぬ友を、兄と慕った閣下を、そして己が身を、お前の積み上げてきた全てが試されようとしているぞ。
春はすでに眼前にあり、革命の聖女の物語が幕を上げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 17:51:11
2001088文字
会話率:51%
乙女ゲーの悪役令嬢の手下Aであるリリウス・マクローエンに転生しちゃった広島男児松島ふとしは己の未来を知っていた。
愛しいロザリアは己を決して好いてなどくれない事を、信じた友に裏切られる事を、最後には必ずや非業の死が待っている事を。
運命からの脱走を決意したリリウス君はすべてを放り捨てて国外へと大脱走。自由気ままな冒険者になった彼を待ち受ける数々の試練がマジファッキン。
旅の最中に友を得た、尊敬するべき男と知己を得た、いつか己を殺す刃の主と出会ってしまった。
旅の最中に少年は知った。勇気の意味を、戦う理由を、仲間達の背中に見出した義を。
野良犬だった少年は勇気を知り、男へと成長する。
ご存知運命脱走ファンタジーの決定版(誇大広告)、恋もバトルも全部載せの野良犬ファンタジーといえばこれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 16:48:12
3960500文字
会話率:48%
孤児院育ちの主人公『ナオ・ブルース』は孤児院を卒園する年齢に達し、同じ孤児院育ちの幼馴染との結婚を夢見て将来の進路をビジネス界で成り上がろうと決心する。
そのための必須ともいえる大学に挑戦するも失敗し、それを原因に?幼馴染から裏切られる
。
地元の名士の息子に幼馴染を寝取られ、あまりにひどい扱いを幼馴染から受け死のうと自殺の名所まで行くが、死にきれず、その場で大泣き。
その時に軍への募集広告を発見して、自殺ができないのなら、戦争で敵に殺してもらおうと軍への志願を決心。
なぜが只の兵卒として戦地に行くはずが、この国の軍事エリートを養成する学校に放り込まれ、彼の人生が一変する。
しかし、まだ、死ぬことを諦めない頑固者は士官養成校で中二病を発症し、どんどん拗らせていく。
そのためどんどん周りを巻き込んで騒ぎが大きくなっていく。
いったい今度どうなっていくのやら。
果てしない宇宙を舞台にずっこけ士官が大活躍するスペースオペラの始まり始まり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 10:45:53
1187424文字
会話率:26%
地球人が接触を望むのは、友好的な未知の知性です。しかし期待を裏切られる可能性もあるでしょう。
最終更新:2025-06-13 00:35:33
1392文字
会話率:34%
ある日、異世界転生を果たした主人公。「特殊なチート能力を得たのでは」等と期待をするも、ことごとく裏切られる。その世界は、モンスターもおらず、魔法等も存在しない平凡な世界だった。当然チートも無し…
あるのは前世の記憶のみ。何もない平凡な世
界で主人公は決意する。「前世の記憶を元に流行りものやブームを生んで一山当ててやる」と
自他共に何もない、ゼロから始まる異世界奮闘記、ここに始まる
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 23:00:00
323535文字
会話率:54%
貴族令嬢のカナデアは学園で初めてできた友人ミーナからある日突然裏切られる。
「うぇーん、お友達があたしのことを生意気だってイジメるのぉ。あーあ、優しく男の子に慰めてほしいなぁー」
と相談女を装いつつ男漁りを始めたミーナの流す嘘に騙さ
れ、カナデアもまた仲の良かった令息たちからも白い目で見られることとなる。
そんなある日、一つの婚約破棄事件をきっかけにカナデアは他にもミーナの被害にあった令嬢たちと一緒に休学を決意する。
傷心旅行と称してしばしバカンスを楽しんでいたカナデアたちは、やがて都合の良い引き立て役を用意できなくなったミーナの愚行とその末路を耳にすることになり……。
※他サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 08:22:33
15259文字
会話率:35%
信じていた人に裏切られるも好きな話
最終更新:2025-05-31 14:00:00
2453文字
会話率:51%
エリス・フィルドは、長年婚約していたアレス・ドランに裏切られる。彼はエリスと結婚することに決めたのは名誉と利益のためであり、真剣な愛情はなかった。しかも、リディアという元恋人が絡んでおり、婚約破棄の理由としてエリスが不適格とされてしまう。
エリスは婚約破棄を決意し、アレスを名誉失墜させるための計画を立てる。彼の冷徹さや裏の顔を暴くことで、周囲の信頼を失わせ、彼の家族や名誉も奪っていく。ダリウスという幼馴染も彼女をサポートし、共にアレスの策略を打破していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 15:47:58
3315文字
会話率:35%
平成生まれのひとりの青年が、夢を胸にアメリカ・メジャーリーグの舞台へと羽ばたく。その姿に重ねるように語られる、もうひとつの物語。
1993年、情報も手段も限られていた時代に、「夢」を地図にのせて一家で渡米した男がいた。名は和夫。安定した日
本での生活を捨て、家族とともにアメリカ・フロリダの地へと挑戦の一歩を踏み出す。異国でのレストラン経営という未知の世界で、数えきれぬ苦難と向き合いながらも、妻・智恵子と共に一つひとつ壁を乗り越えていく。
魚をおろす手の震え、異文化に戸惑う日々、裏切られる仲間、そして同胞の不祥事に心を裂かれながらも、それでもなお、和夫は人とのつながりと信頼を信じた。味に込めた想いが誰かの心を動かし、小さなレストランがいつしか希望の灯火へと変わっていく。
——夢とは、語るものではなく、叶えるもの。
和夫の物語は、ひとりの青年の背中を押す力となり、時代を越え、国を越え、人々の心に波紋を広げていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 00:00:00
77419文字
会話率:25%
【第1章あらすじ】
現代日本にて、大親友のタツとシンは、待ちに待った新作のゲームをプレイする。アクシデントに見舞われながらも、互いのアバターを作り合いゲームを開始する2人。
────暗転する世界。目を覚ました2人が目にしたのは、燃えたぎ
るマグマと、子供と老人になった親友の姿だった。
ここは一体どこなのか・・・懐かしく感じるのは何故なのか。何も分からない状況で歩き出す2人。
「ステータスオープン!」
しかし何も起きなかった。神様とやらが何かを授けてくれた様子もない。
だが、決して悲観的ではなかった。なぜなら、信頼出来る親友が一緒だから。少しずつ、自分たちに何が出来るのかを探っていく子供と老人。
今までと変わらない、2人で平穏に過ごしていく────だがそれは間違いだった。
タツとシンは、この世界にやってきた意味を知っていくことになる。
【第2章あらすじ】
タツとシンが目覚めた時を同じくして、ある少女がライヴィア王国という国に来ていた。
A・S【オールシフター】と呼ばれる変幻自在の魂を持つ女性達。そのA・Sである少女 "フラウエル" は治癒士として活動しており、戦時下にあるライヴィア王国で怪我人を治癒していた。
多くの人を助けたいと願う心優しき少女。だが、そんな少女の願いは最も残酷な形で裏切られる事になる。
怪我をした騎士の一団、いつもと変わらず怪我を治癒するフラウエル。フラウエルに涙を流し感謝する騎士達。しかしその夜────彼らは変貌した。
人々の悲鳴、燃える家々。医師であった両親を殺され、自身も襲われるフラウエル。絶望の中、意識の途絶えた少女を救ったのは、ある傭兵団だった。
傭兵団のリーダーである、オウガという名の白銀の騎士。このオウガとの出会いが、フラウエルを運命の旅へと誘うことになる。
【第3章あらすじ】
─────そして集う、運命の仲間達。
──────────────
*カクヨムにも掲載しています。時系列が一緒のため、一章と二章を【甲編】【乙編】として同時掲載していますが、こちらではそれができない為、甲編にあたるタツとシンの物語から掲載していきます。
*この小説は地の文の視点が切り替わることがあります。
*作品内に伏線等の匂わせが含まれます。苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 08:24:03
692323文字
会話率:56%
"大陸最強の軍事力を誇るハイン帝国。その特産は、長きにわたる血統選別の末に生み出された、女神の血を引くハーフ種たちだ。彼女らは成人に達すると、皇帝直属の親衛隊「インペリアルガード」に編入される。転移や、城ごと消し飛ばす禁斷魔法を自
在に操る彼女らは、間違いなく地上で最も恐るべき戦闘兵器だ。
だが…… この半神たる親衛隊は、実は伝説に謳われるほど優秀ではない。 「あいつらには人間としての道徳観念がない。ただの人でなし、クソったれだ!」親衛隊について語るとき、皇帝ラインハルトはいつも棺桶を蹴り飛ばさんばかりに激昂する。
「神の悪戯で千回も転生させられたが、そのうち八百回はあの女どもに背中から刺されて死んだ!」
親衛隊を殺せば帝国の未来は閉ざされ、生かしておけばいずれ裏切られる。 千回目の転生にして、 ラインハルトはついに、これまで考えもしなかった道を見出した。
【国策をチェンジしますか】
【チェンジ、スラーネッシュにチェンジ!】
もはや利益で妥協はしない。今度こそ、彼は己の魅力で彼女たちを屈服させることを決意し、世界を掴む掴めてみせる。果たしてラインハルトは…?"
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 12:44:07
29195文字
会話率:20%
かつて悪徳の限りを尽くした「悪しき民たち」は神の怒りを招き「大洪水」によって滅ぼされようとしていた。
だが堕天使により一部の悪しき民は「箱舟」に密かに乗り込み難を逃れた。そして彼らは神との戦いに敗れた堕天使と共に異世界「フウイヌム」へ逃
げ延び独自の魔法文明を築いた。
悪しき民の末裔はやがて堕天使の名を忘れた。
彼らが新しき神の名を崇められると古き神の名は邪神とされ、滅ぼされた古き文明は新しき文明により歴史の必然を語られるという円環の歴史を繰り返していた。
古き文明の遺産を探索する冒険者の一人エムオウ・クルツはダンジョンの最奥で仲間に裏切られるも、堕天使に復讐の力を与えられたのが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 06:27:45
22244文字
会話率:55%
✱短編「何を間違った?」のサティの物語です
公爵家の子女で第一王子の婚約者だったサティは、彼に冤罪から婚約破棄を言い渡される。
彼が次の婚約者と宣言している伯爵家のメリーナはとても王子妃が務まる娘ではない。
おそらく自分は王家からお飾り
の側室にさせられる。
危機感を覚えたサティは家を出て平民として生活することにしたのに、婚約破棄を宣言した王子が自分を探し出して付き纏う。
また裏切られるのは嫌!
そう思っていたのに⋯⋯⋯。
✱作者の妄想の産物です
広い心でお読みください
R15は念の為
※他サイトでも投稿しております
過去作も合わせて読んで頂けますと嬉しいですが、単体でも楽しんで頂けるように書くつもりです
こちらは不定期の更新になります
章毎に更新していきます。
よろしくお願いします( *u u)⁾⁾⁾折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 09:00:00
44720文字
会話率:32%
色彩を忌避し、白を愛する白薔薇侯爵ヴィクターと結婚した自由奔放なエレノア。
エレノアは大理石の彫刻のように美しい彼と結婚すれば薔薇色の結婚生活が送れるだろうと考えていた。しかしその期待はあっさり裏切られる。
結婚して訪れた屋敷は壁、床、
天井全てが白! 挙げ句の果てには食事まで真っ白! 見るもの全てが白すぎてエレノアは思わず絶句。しかし、彼の色彩嫌いの裏に隠されたトラウマを知ったエレノアは、色彩の素晴らしさを思い出してもらうため奮闘するようになる。
果たしてエレノアは薔薇色の結婚生活を手にすることができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 12:11:59
6208文字
会話率:43%
かつて日の本に第六天魔王と恐れられ、最も天下に近かった男がいた。
その男の名を織田信長《オダノブナガ》という。
尾張という小さな国から天下を掴めるまでに成り上がった男は、信頼していた臣下の手によって、この世を去ろうとしていた。
燃え盛る炎の中、首を見つからせないため、キリスト教の奴隷商人から救い出した黒人の男の手によって、その命を捨てた。
思えば裏切られることの多い人生であった。
血を分けた弟に殺されかけ、大事な妹を託すに値すると判断した男にも裏切られ、保護して上洛を手伝った将軍にも裏切られ、何度も裏切りを繰り返す男にも殺されかけ、自分が見出した臣下に暗殺を謀られたこともあった。
そして、今最も信頼を寄せていた男にどうしようもないまでに追い込まれた。
彼は信頼する小姓からの報告を受け、呟く『是非も無し』と。
それは、最も信頼していた男を賞賛する言葉だった。
アイツならもうどうしようもないと。
しかし、簡単に首をくれてやるのは不服だ。
苦々しく桔梗紋を見て、アイツを困らせてやろうと燃え盛る火の中、黒人の男に命じる『我が首、金柑頭に渡すでないぞ』金柑頭とは、最も信頼する男に信長が付けた渾名である。
首が飛び、命が事切れた信長であったが目を覚ますとそこは日の本とは似ても似つかない、どちらかといえば西洋のような街並みであった。
これは、織田信長が剣と魔法の世界に転生し、弱小国のそのまた小さな郡から皇帝へと成り上がる物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-19 18:00:00
324787文字
会話率:58%
私が乙女ゲームの悪役令嬢に転生したのは悪事を全てやらかした後でしたわ――断罪直前ですわね。
しかもこれから従えてきたはずの、とりまき令嬢たちに裏切られるという時に彼女たちに名前があると知りましたわ。覚えるところから始めませんとね。
もし、呼
び間違えたらバッドエンド?
覚えてみせますわ!
こちらは短編「とりまき令嬢たちの困惑と幸せ」の導入部分です。これだけでも読めますが導入部分ですので続くという形で終わります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-28 22:02:12
8302文字
会話率:36%
『其方が望む世界を述べよ』と世界が尋ねてくる。
俺が‥‥望む世界‥‥それは‥‥みんなが平和‥‥で――本当にそうか?みんなって誰だ?誰が戦った?誰が死んだ?何の為に‥‥俺が望む世界ってなんだ?今までのようなあの世界を望むのか?あの生活に戻る
のか?
――あり得ない――許せない!!
世界で最も醜い生き物は何か?と聞かれた何と答える?見たこともない化け物?それともデカい昆虫?それとも人喰いの何かか?いや、全部違う。この世界で最も醜い生き物は“人間”だと言える。
表では“大好き”“ずっと一緒”“親友”“家族”といろいろな言葉を使って互いを信頼する。でも、結局は大事なのは自分自身でそれ以外はどうでもよく過ごした時間も!!交わした言葉も!!助けた恩も!!何もかも簡単に捨てられて裏切られるんだ!!
そんな汚く醜い生き物が蔓延るこの世界が‥‥許せない!!醜い癖に!!弱いくせに!!何も出来ないくせに!!上から偉そうに言いやがって!!お前らみたいな弱い奴ら生きていちゃいけない!!
「そうだ。“本物”の強者だけ。強さこそが絶対の世界を!!弱者は生きれない世界を!!この世界のように本物の強者だけが生きる世界を‥‥俺は望む!!」
『――了。世界の改変を行います。マスター「渡辺 裕介」』
この日、世界を崩壊した。そして新たな世界‥‥新世界が生まれた。
どうも皆さんこんにちはLarkです。今回から新しく“真相創造な新世界”というローファンタジー小説を書いていきます!!内容としてはバトル・内政・ざまぁと色々な物を詰め込んだ作品になります。
出来るだけ毎日20時投稿を心掛けますが無理な時やモチベが上がらず投稿できない時があると思いますが温かい目で見守ってくれたら嬉しいです!!では、これからもLarkの作品をよろしくお願いいたします。バイチャ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 20:00:00
57214文字
会話率:26%
隣国との戦時中に国王が病死し、王位継承権を持つ男子がひとりもいなかったため、若い王女エトワールは女王となった。だが──
「俺は彼女を愛している。彼女は俺の子を身篭った」
戦場から帰還した愛する夫の隣には、別の女性が立っていた。さらに彼
は、王座を奪うために女王暗殺を企てる。
そして。夫に剣で胸を貫かれて死んだエトワールが次に目が覚めたとき、彼と出会った日に戻っていて……?
──二度目の人生、私を裏切ったあなたを絶対に愛しません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 06:25:05
96325文字
会話率:40%
夜警をしていた騎士エトランは、唐突に戦友であるピティエに呼び出され、そして裏切られる。川に突き落とされもがき苦しむ自分を笑うピティエを、エトランは必ず殺すと誓った。
だが、その復讐心は大きく揺らぐことになる。
なんと翌朝、ピティエは王殺
害のクーデターの主犯として処刑されていた。そしてその理由はなんと、悪魔の末裔である自分を守るためだったのだ。
エトランは真実を噛み締め、そして誓う。
必ず友の仇を討つ、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-07 14:37:40
3351文字
会話率:50%
カルメンシータはある夜、婚約者の王太子ガレンとその愛人リリアナによって海に突き落とされる。しかしどうにか生還した彼女は女海賊として復活を遂げ、ドルディラに仇なす私掠船を海に沈めて陰ながら国を守る。そんなある日、カルメンシータの船はガレンとリ
リアナを捕縛する。貴人の誘拐は身代金がつきものだが、王国は放蕩三昧の二人の身代金支払いを拒否。王太子ガレンと違って利発で優秀な第二王子アドルフはむしろ、カルメンシータにこそ国に戻って欲しいと懇願する。
義賊となって陰ながら国を守る女の子×そんな彼女を陰ながら助ける第二王子のお話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-12 15:51:55
4960文字
会話率:49%
「そんなわけで、あんなクソ野郎は捨てて俺を選んでみませんか?」
それなりに裕福な伯爵家の跡取り娘であるキャロルはある夜会で、婚約者の不貞行為を目撃してしまった。酷い裏切りに涙を流しながら立ち尽くす中、声を掛けてきたのは甘やかな顔立ちをした
騎士を名乗る青年ヴィル。
彼はキャロルと婚約者の仲を引き裂きたいと言い、柔らかな笑みを浮かべながら自分を選んで欲しいと手を差し伸べてきて――⁉
※好きになった相手に裏切られる伯爵令嬢と色々と裏の思惑がある美形騎士の、それなりにシリアスなラブコメディです。ハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-11 06:00:00
73479文字
会話率:52%