不愛想な姉貴の頼みでかわいいかわいい姪っ子を図書館に連れてきた俺は、児童書コーナーでの探し物の途中、突然別世界へと飛ばされた。
目の前ではおっとり美人が「あなた、これをどうぞ」とおむすびの入った包みを差し出している。
何がなんだかわ
からないまま、言われた通りに山へ行き、芝を刈ると腹が減った。渡された包みを開いた拍子におむすびが一つ、コロコロと斜面を転がり落ちていく。
「『おむすびころりん』じゃないんだから――」
ん? 『おむすびころりん』?
そうだ、俺は姪っ子と来た図書館で探し物をしていて……
って、あのとき姪っ子が読んでたの、『おむすびころりん』じゃなかったか!? まさか、本の中に取り込まれたってことか!?
こうしちゃいられない、早く現実世界に帰ってやらなきゃ! 図書館の閉館まであと何時間だ? 姪っ子一人じゃ家まで帰れねえぞ!
姪っ子が本を変えるたびに俺も別の話へ飛ばされる。
こうして俺の、昔話の世界での冒険が始まったのだった――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 20:10:00
42987文字
会話率:36%
「目を閉じ、願うんだ、変わりたいと」
将来やりたいこと――なし。
将来なりたいもの――なし。
空っぽの少年、来間花向(くるま・かなた)はひょんなことから、絵本作家である祖父の遺した絵本の世界に迷い込んでしまった。
そこで彼は、手
にしたものの願いを叶えるとされる『遺物』を求め、彼は非現実的な冒険の旅に身を投じることになる。
豪放磊落な戦士。
気弱な魔法使い。
そして、亡国の復興を夢見る姫騎士。
夢の旅路の先に、彼を待つものとは――?
※VocaDuo2024参加曲「夢の旅路」/Story Teller をイメージして執筆した作品になります。
原案:Story Teller
構成・執筆:さんささん
平日→1話
土日祝→2話 ずつ、毎日更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 18:40:00
180065文字
会話率:31%
中学一年生になり、初めて一人で電車に乗った奏はうっかり寝てしまい、最寄りの駅を乗り過ごしてしまう。仕方がなく、知らない街で電車から一度降りることに。その街はとても変わっていた。
大きなクマのぬいぐるみが置かれたレコード屋、革張りのソファや振
り子時計、足踏み式のミシンなどを扱う古い家具屋、エプロン付きワンピースを着たトルソーが並ぶ古着屋など。少し不思議なお店が軒を連ねるアーケード商店街を通り過ぎようとした時、車一台がようやく通ることができる横道が目に入った。
その横道を進んでいくと、「乗り過ごし鉄道」という名の絵本屋に行き当たる。
世界中の絵本を扱うこの店を、奏はこの街で最も不思議なお店だと思った。
なぜか。
それは、この店の中で絵本を読むと、絵本の世界中に入り込むことができるからだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-20 15:31:15
6108文字
会話率:40%
- うさぎと王冠とロボットの物語 -
シリーズ5-4.
2003.1 制作 → 2018.9 設定変更。
キャッチコピー 「♡、開け☆」 訳:(心、開け☆)
イメージソング ???
一応、最後の方の区切りを抜いても5000
文字には達するようにしてあります。ふつつかですがよろしくお願いいたします。
ロボットが出て来た時点でSFなのかしらかしら?どっちかというと本当にファンタジー寄りだと思います。絵本の世界に、ロボットアニメが入ってきたようなお話です。
元々が絵のお話ですので、キャラデザインは載せるのがOKでしたら。というかなんですかこれ、段階踏む必要があるのですかごごごごごごご。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 18:07:22
5496文字
会話率:29%
お姫様になりたい
小さな頃から憧れてきた。
だって、お姫様は素敵なドレスを着て
美味しいお菓子を食べて好きなことをして
そしてお姫様は強くて優雅に戦うの
お姫様って、本当に素敵じゃない?
だから私はお姫様になりたい
そんな私
にとって夢を現実にできるチャンスが訪れた
フルダイブ型VRMMO「Dive Fantasy World Online」
ゲームの中なら、なりたいものになれる。
守られるだけのお姫様は、絵本の世界でもうおしまい
私は、強くて綺麗なお姫様になりたいの
だから邪魔はしないでくれますか…?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-27 12:00:00
37696文字
会話率:41%
――異世界転生と聞いて、君はどんなものを想像する?
剣と魔法のファンタジーだろうか。
煌びやかな貴族達の社交界(サロン)だろうか。
あるいは、それらとはまた違ったものか。
一度はあるだろう、
「絵本の世界に行ってみたい」であるとか、
「
華々しい活躍をする主人公になりたい」であるとか、
そんな夢、憧れの類がもし叶ったら……という物語が、
“異世界転生”としてよく描かれる。
だがもしそんな夢が、無限に続く終わりのないものだとしたら。
それは憧れの夢であり続けられるだろうか……?
※この作品は「カクヨム」( https://kakuyomu.jp/users/perusuka )にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-07 18:00:00
21688文字
会話率:50%
ヒロインの登場で前世の記憶を思い出した私。ここは、幼少期に大好きだった絵本の世界だった?!
脇役の私は、本編とは関係ない自分の道を進みます! 婚約者のお兄様と幸せな未来を目指して、私を嫌いな婚約者様と、ヒロインを虐める悪役令嬢にハッピーエン
ドを! え? でも、これって本当は最初から仕組まれてました……?!
絵本の世界に転生した主人公が、物語の裏側で繰り広げられる純愛?溺愛?ストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-20 18:23:30
77070文字
会話率:43%
――私、及川宏子は荻原優香が大嫌いだ。
荻原優香はスクールカースト最上位の人間で、クラスで一番の美少女。
目鼻立ちは整っており、切れ長の目と天然の長い睫毛が特徴的だ。薄い茶色に彩られたきめ細かな長髪は、お洒落なアクセサリでポニーテー
ルにまとめられている。
そして、校則ギリギリの短いスカートから伸びる細くて長い脚。その素肌は、シミひとつない雪のように真っ白だ。同性の私から見ても、本当に羨ましい。
スタイルだって抜群だ。私よりも背が高いし、実際モデルでも通用しそうなプロポーションを誇っている。立った時の姿は本当に可憐で、まるで絵本の世界に出てくるお姫様なのではないかと錯覚してしまう。
そんな彼女だから当然友達も多い。彼女の周りには自然と人が集まってくるようだ。いつ見ても、彼女の周りには人垣が形成されている。
もう一度言おう。私は荻原優香が大嫌いだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-16 17:03:31
7756文字
会話率:24%
日本のとある場所にある街、「御伽街」。そこには不思議な文化がある。
それは、「大切にされた絵本は、いずれ持ち主の元へ恩返しをしに来る」ということ。
おとぎ話の登場人物が現実の世界に現れ、願いを一つ叶えてくれるらしい。
この街では、
現実世界の人間と絵本の世界のキャラクターが手を取り合い、協力して生活している。
そんな御伽街の中心には、唯一の老舗の書店がある。店主である烏屋真浩は、読書嫌い。それゆえ御伽の世界の住人たちを、いつも面倒くさそうにあしらう。
しかし、彼は御伽の世界の住人たちを助けるための特別な力を持っており、彼の元には助けを求める声が後を絶たない。
今日も彼は、しぶしぶ絵本と現実世界をつなぐ手助けに励む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-08 07:00:00
18961文字
会話率:53%
絵本作家は、大変ですね!
キーワード:
最終更新:2020-05-12 19:52:55
376文字
会話率:24%
俺は童貞高校生。只今絶賛就活中の俺は面接に向かう途中、車に轢かれて死んでしまった。
その後、慈悲深き女神エイルと色々あって、異世界転生してもらえることになったのだが、エイルの妙な勘違いによって、美少女として転生する事になってしまう。
エ
イルに授かったユニークスキル<絵本の世界>は、自分の知っている物語や伝説を具現化する事の出来る一見チートみたいなスキルだけれど、癖が強過ぎて使い熟すのには難あり。
苦労と困難を乗り越えて、妹や仲間達と何処までも行く!
あわよくば、美少女になったけどハーレムを体現して見せる・・・。
そんな感じで全力で頑張る所存です。
ブックマーク、評価、コメントなどを頂けると嬉しい!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-23 15:54:29
299226文字
会話率:30%
7月の終わり頃のある日、5人の10代の男女が絵本の世界に迷い込んだ。
そんな5人にお城の王様・アルは1つの条件をだす。それは、8月31日までにアルの祖母の絵本のなくなってしまった3枚のページを見つけ出すこと。
こうして5人の共同生活がはじま
った____。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-30 17:53:27
88000文字
会話率:41%
憧れの皇族直属の騎士団、憲兵団を目指して田舎から二人の見習い騎士がレイシオン学園に入学する。
絵本の世界にいる王子様のようなルティ。誰も寄せ付けない孤高の狼のようなロイド。全く正反対の二人がお互いを認め合い高め合っていく学園バトルストーリ
ー!
……ではなく、実際は波乱万丈の学園ライフストーリー!?
なんと、ルティは書類ミスで男子生徒ととして入学する羽目になった女の子だった!
この秘密をルティとロイドの二人で守ろうとするが、当の本人、ルティは男子生徒ととしての学園生活をエンジョイしてトラブルばっかり引き起こす。
「こんなんで大丈夫なのか!?」
ロイドも巻き込まれ、ルティと一緒に奔走する。
二人の学園生活はまだまだ始まったばかり。
立ちはだかるは権力、ライバル、そして沢山のトラブル。
無事に二人の夢は叶うのか!?
男装女子と不器用男子、今日も夢に向かって突っ走る!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-02 11:08:09
140978文字
会話率:39%
*注意!この物語は異世界にはいきますが筆者的にはこれは異世界転生・転移ではないのでキーワードには入れてません。ご了承ください。
絵本が大好きな少女「本川 小晴」
彼女は母親ととある一冊の絵本が原因でケンカして家から飛び出してしまう。
落ち着いて家に帰ろうとした時…彼女をトラックが襲う。
そして彼女が次に目を覚ました時…
そこは自分の好きな絵本の世界だった。
しかしこの世界、彼女の知ってるものとは何か違い…?
この世界の謎、自分に敵意を抱く「かけた逆さハートの女王」の正体
それを絵本の登場人物と一緒に解き明かす。
それは元の世界に帰るため…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-28 22:32:06
8702文字
会話率:21%
空がとても愛おしい。
ずっと地下深くにいた。緑豊かで、小さいが海もあった。なかったのは絵本の世界にある、透き通るような天井。
―――天井の中に入れるの?
―――ええ。そこで世界に抱きしめてもらうの。
存在を知ったその時から、僕はその青
さの虜になった。
少年は空に憧れ、その空をわがものとするドラゴンに出会ったとき、彼は心躍った。
無邪気な憧れ追い求めることは美しいことなのか、それとも――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-27 00:15:46
1091文字
会話率:29%
歌うことの知らない動物は、地上で踊る。
踊ることの知らない羽鳥は、空を舞う。
舞うことの知らない魚は、海面で跳ねた。
人は、そんな“地”と“空”と“海”と手を取り合って平和を願って謡った。
そうして――――世界は救われた。
それを讃えた人々や、人ではない生き物たちはその者を【神導師】と呼ぶようになった。
この物語は、そんな絵本の世界に憧れ、願った、嘘つきで、自分勝手で、捻くれてて、
どうしようもなく、愚かで、歪みきった、――――――――――君の御伽噺。
※この作品は「小説ストーリーテラー」にて、同作品として掲載していたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-13 08:02:23
47916文字
会話率:33%
絵本の結末はなぜ美しいのか。それは、物語の一番美しい時を結末として書いているからだ。
だからこそ面白いのかもしれない。しかし、我々が読んできた絵本の内容は、絵本の世界で生きる彼らの人生のほんの一部分であり、その先もまだまだ続いている。それが
明るい未来でも、暗い未来でも。《不思議の国のアリス》の主人公アリスもまた、その1人だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-02 00:47:51
3649文字
会話率:43%
絵本を買ってもらうのが好きな少女。
少し不思議で、奇妙な絵本の世界をお楽しみください…
最終更新:2017-09-23 16:25:11
3492文字
会話率:47%
エミリと幼馴染のユウゴは、ある一冊の絵本が好きだった。そして二人の小さい子供は絵本の登場人物にあこがれる。
ある日、中学へむかっていると、急にカバンが重たくなり、中を見るとそこにはあの絵本が!?話しかけてきたユウゴから絵本を隠して嘘をつ
き、放課後、絵本の紹介をすることに…。
誰も来ない事を知らないユウゴはエミリと一緒に絵本を読もうと提案。一ページ目を開くと、何処からか紙が落ちてくる。絵本の世界に入るか?という誘いにうなずくと、絵本に吸い込まれた。エミリは姫に、ユウゴは王子に、という、エミリが望んでいたシチュエーションだけど、ストーリーを進めていくうちに大変な事を知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-27 20:00:00
5626文字
会話率:48%
春夏秋冬。季節は皆、平等に訪れる。春は桜、夏は新緑、秋は豊作、冬は雪。そんな季節たちを絵本にしたのを読んだことがある。絵本に出てくる皆は季節色とりどりの美しさと同じように手を取り合い笑いあっていた。その本に出てくる1人の魔法使いは自分たちの
先祖らしい。
だけど、その魔法使いはある日季節を独り占めにしてしまった。
季節が消えてしまった灰色の季節では誰一人として手を取り笑いあう絵は描かれていなかった。そんな悪い魔法使いから季節を取り戻すため、それぞれの季節を象徴する魔法をもった魔法使いたちは立ち上がり。季節を取り戻した。
これが絵本の世界の中で終わっていれば、今の自分たちはいなかっただろう。
世界のあちこちで季節は抜け落ち灰色に染まっていっている。それと同じように季節を象徴する魔法使いが現れる。
そして、また季節は巡る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-01 17:35:19
12507文字
会話率:55%