かつてそこに存在した「帝国」が崩壊して、幾星霜の年月が経った。
ここは、「メルカッタ」。ウロラ大陸南東部に位置するドメロン山脈を隔てた先に存在するメロウ大湖畔地帯の恵みによって発展した平原地帯である。
帝国がまだ存続していたころ、ここ
は「竜騎兵(ドラゴンライダー)」たちの一大拠点であったが、今やその姿はなく、「七大連盟(セブンス・ドミネーター・コネクション)」によって設立された新たな竜の背にまたがる少女兵。「飛竜兵(ヴィヴィアーナ)」たちの教育・育成が盛んに行われている。
しかしこの地では、今も噂が立つ。「この地の夜には、いまだ亡霊が空を飛ぶ」と。
主人公、オーレリウス・ベルベッドは彼らが言うところの「亡霊」であり、黒殻の魔竜「ストルム・ブリンガ」へ自らの肉体の一部を捧げ「契約者」となった
かつて「竜騎兵」と呼ばれた者の一人だ。月と夜の世界を飛び、表向きはただの冒険者として過ごすオーレリウス。
平和なこの世界では既に「竜騎兵」の居場所なぞどこにもない。当然、竜へその身を捧げ、超常の力を人の身に宿した契約者ともなればなおのことである。
それでも、なぜ生きているのか。
これは、英雄譚として謳われるものではない。
これは、帝国の興亡を謳う鎮魂歌ではない。
これは、一人の敗残兵を取り巻く日常。
死ぬ理由を失い、ただ生きている一人の契約者を謳う哀れな喜劇。
それでも生きる、竜騎兵の歌である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 22:23:49
105509文字
会話率:14%
かつて復讐に燃えた男がいた。男は飽くことなくその身を焦がし、復讐の炎はその先で彼自身をも焼き尽くした。
全てを終えた先で、なおも夢に現れる悪魔は言う──未だ何も果たされていない。故に貴様は何を対価とする?
──新たな生を受け、そう
して再び失う……
繰り返し家族を奪われた男の手元に残ったのは白いドラゴンのみ。故に彼女は言う──悪魔は正しかった、と。だからこそ私は貴方の隣で戦おう。
滅びの眷属がいつか、いつの日か自らをも滅ぼすまでの物語り。残された白いドラゴンと共に世界を旅して……そうしていつか、悪魔の言葉の意味に気が付けるだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 21:27:51
132141文字
会話率:44%
父の形見である飛竜を駆るマチルダは、弟がいるために竜騎兵になることができない……。【過去作リブート】
最終更新:2025-04-27 05:03:21
1703文字
会話率:24%
悪い噂の絶えない竜騎兵を目指す青年は、人間嫌いの幼竜との出会いによって、大きく運命が変わっていく。
人間嫌いの幼竜に心惹かれた彼は幼竜を相棒にする事を決め、幼竜も何故か、彼の相棒になる事を引き受けたようで、付き従うようになる。
一人と一
体は色々と抱えながらも、竜騎兵となるべく奮闘するのだが、とある事情から、その上の竜騎士を目指す事になってしまった。
これは弱小と呼ばれた竜騎士と人間嫌いの竜のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-03 03:30:00
40230文字
会話率:34%
竜王国の兵士アルマは、王命により前国王の生まれ変わりを探し出す旅に出ました。
野生の竜シグルトの力でなんとか生まれ変わりの少年を見つけたけど……
ここ、祖国から竜の翼で一年かかる場所なんですけど!
竜騎兵アルマは帰れません。
最終更新:2025-02-10 19:13:28
164166文字
会話率:43%
ドラグーン――竜に乗って空を往く世界最速の騎兵。
そんなドラグーンにあこがれる一人の少年がいた。少年にはたぐいまれな才能があった。しかし、ある悲劇が少年を襲う。
一度は夢路を断たれた少年だったが、あるとき片翼のない【白い竜】に出会った。
の
ちに〈史上最高のドラグーン〉と呼ばれることになる少年の物語は、そこからふたたび動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 23:12:09
100317文字
会話率:40%
ゲームが生き甲斐の廃人ゲーマー『十衣黒子』は訳あって高校を休学し、大人気VRMMO『D・g・o』(ドラゴン・ゲート・オンライン)の世界へフルダイブしていた。
この世界《エギエネス》を支配する、銀王龍『アルギュロ・バジリウス』を討伐するた
めにプレイヤー達は協力や自軍の領土を拡大していく、そうこれは日々進化していくゲームだ。
次元を跨ぐポータルを活用し、王龍討伐への鍵を探せ───!!
主人公黒子この世界の名は『アーテル』彼女もまた、この神ゲーに魅入られていた。
───龍狩りの専門ギルド『銀竜騎兵』(ドラコ・エクェス)を立ち上げ、そこのギルド長を務めていた。
ギルドの戦力増強、まだ見ぬ未開の地を目指しギルドのパーティーメンバーといっしょにさあ!冒険に出発だ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 11:15:42
13362文字
会話率:45%
妄想力だけは強いポンコツアホの子・深山桜には、幼い頃から竜などの幻想の存在が視えていた。
他人には信じてもらえなかったものの、親友アイリスと出逢って人生が変わる。原因不明の奇病から生還後は健康体となり、明るく楽しい人気者に。
ある
朝現れた全身甲冑の不審人物は、幻想世界の竜騎兵。狙いはアイリス。彼女は不思議な術で桜の自作小説に登場する武器を召喚。それを手にした桜は作中の架空の剣術を使って撃退する。
次々と打ち明けられる真実。幻想世界とは? アイリスの正体とは?
妄想力――もとい、想像力が世界を救う。
悪ノリして書きました。今も反省はしていません!
11万文字弱・全20話の完結作です。
毎日2話ずつ、6:00/18:00に公開していきます。
公募戦績:
第36回前期ファンタジア大賞:二次
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 19:00:00
104496文字
会話率:42%
龍騎兵戦術を得意とする大陸北東の国家、ローヤン帝国。
天才的戦術家であり、人智を超えた能力、天法術の使い手でもある第一皇子リューシスは、玉座への意思が無いにも関わらず、常にその優れた器量を異母弟でもある皇太子の一派に警戒されていた。
そして
ついにある日、リューシスは皇太子派の中心人物である宰相マクシムによる陰謀にかかり、皇帝暗殺未遂の大罪人として追われてしまう。
数少ない仲間たちと共に辺境の地まで逃亡するリューシスを、マクシムら皇太子派は執拗に追い続ける。
だがまた、そのようなローヤン帝国の騒乱を好機と見て、帝国を狙う数々の敵が現れる。
強大な隣国の侵攻、かつて大陸を統治していた国の末裔の決起、政治に不満を持つ民衆の蜂起、そしてリューシスを憎悪し、帝国そのものを破壊しようとする謎の天法士の暗躍。
皇子から大罪人へと転落したリューシスは、数々の難敵に対処しながら、自らを陥れた宰相らへ戦いを挑む。
ローヤン帝国の紅い玉座を巡る熾烈な戦いが始まる。
タイトルは紅き(あかき)龍棲(りゅうせい)の玉座、と読みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-23 10:06:18
520541文字
会話率:41%
そこは翼龍に乗った兵が空を翔け、空を飛ぶ猫が人語を喋り、天法術と言う人智を超えた能力が存在する世界――
その大陸は、幾つかの国家に分裂し、互いに抗争を繰り広げていた。
公歴1125年の秋、ローヤン帝国の要衝の地、ワイシャン城は、わずかな兵
数しかない中、ガルシャワ帝国の大軍に包囲されていた。
そこへ、ローヤンからの援軍として第一皇子リューシスが差し向けられる。
だが、援軍の数はたった五千人、そして率いる将、第一皇子リューシスも、その素行の悪さと無気力ぶりから、宮中はおろか国民からも「馬鹿皇子」と蔑まれていた。
しかし、リューシスは秘策を思いつく。
果たしてリューシスは三倍の敵に打ち勝つことができるのか。
三国志のような戦記物に、龍や魔法と言ったファンタジー要素を取り入れた異世界幻想戦記。
全四回の短編、空いた時間に気軽に読めます。
面白ければ評価などしてくださると励みになりますので宜しくお願いします。
「紅き龍棲の玉座」の前日譚に当たります。
これで興味を持たれたら、是非とも本編「紅き龍棲の玉座」もお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-28 23:07:02
18231文字
会話率:35%
多少ミリオタが入った日本の高校生、ヤブサメは目が覚めると魔王軍との総力戦末期の近世ヨーロッパっぽい国に転生していた。
その国には銃や大砲があるのに花形の竜騎兵と騎士を多用しては戦いに負け、前線を埋めるために際限なく民を徴兵して人口をすり減ら
しながら魔王軍との戦争を続けていた。
Q.現代知識チートできないし魔法も使えません?どうすればいいですか?
A.そこに銃と火砲があるじゃろ?撃つのじゃ。
剣と魔法の世界に硝煙の革命をもたらすミリオタは負け確総力戦末期国家を救えるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-09 17:03:55
51505文字
会話率:60%
ただの高校生だったリュウジは異世界に転生した。
強力な《スキル》を授かった彼はその《スキル》で自身を鍛えつつ、Sランク冒険者を目指して今日も《迷宮》に挑戦する。
最終更新:2022-11-04 09:05:12
323477文字
会話率:38%
リクは父に会うため、竜騎兵になるべく飛び立つ!
今作は年一更新となっております。気長にお楽しみください。
最終更新:2022-06-07 21:29:15
4605文字
会話率:43%
「人間以外の種族アバターしか選べない」という少し変わったVRMMOであるミリオンクランズ・ノーマンズ。
そのミリオンクランズ・ノーマンズの世界に、黒竜にまたがり世界を駆け巡る「竜騎兵」と呼ばれる少女がいた。主人公オズの役割(ロール)は、「竜
騎兵」が乗る竜である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-23 22:00:41
536049文字
会話率:38%
騎士を目指すアルシュは数年ぶりに生まれ故郷へと戻って来た。
しかしその夜、突如として故郷は惨劇に襲われ、彼は竜と悪魔の戦いに巻き込まれてしまう。
そこで出会った蒼髪の美女と契約を交わしたアルシュは、悪魔との戦いに身を投じていく事となる。
こ
れは後に蒼藍の竜騎兵と呼ばれる事となる青年の物語である。
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という内容のTRPGを大学生達がVRを使って遊んでいる風景を小説風に纏めた物語である。
*基本的に毎週日曜日の0時に更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-26 00:00:00
482347文字
会話率:28%
竜騎兵(りゅうきへい)とは、クジラを飼いならし、深海で行動する部隊。
主人公は「家庭の都合」で、ここに放り込まれてしまった。
海のこともクジラのことも、何ひとつ知らないのに…
最終更新:2021-05-15 19:44:12
165057文字
会話率:39%
王国の騎士団で安定した仕事を全うしていたベルディ。
しかし、そんなベルディはある計画に巻きこまれてしまう。王国の剣であり、この世界で最も強いと評される竜騎兵団に、突然転属することになってしまったのだ。
そしてベルディは、ある一匹の竜と出会う
ことになる。
※この作品は、「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-13 03:55:10
5130文字
会話率:41%
スチームパンク×ファンタジー×竜騎兵!!
巨なるものが空を行く。
アンヌーン。
蒸気仕掛けの土塊は偉大なる蒸気王から流浪の民へと渡された浮遊島だ。
そこに一騎の竜騎兵が降りる。
山城の若鷹。撃墜王。撃竜。七郎。レフティ。■■■■。即ち―
―山城樹雨。
三国戦争における元皇国軍の撃墜王である樹雨は国を捨てて空の島に逃げて来た。
小さな小さな弟の為に――。
これは蒸気時代の代名詞である永遠の灰色雲の下で繰り広げられる竜騎兵の”おはなし”だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-19 21:47:21
55236文字
会話率:36%
人里離れた森で暮らす少女・ラグノアには魔術の才能があった。だが育ての親である美少年・エアの課す修行は理不尽に厳しく、対話の不足と種族の違いとが積み重なり、関係性は行き詰まっていた。
そんな中、文明の中心地である王都から調査に派遣された竜騎兵
・カイルが森に墜落してくる。彼との交流を通じ、ラグノアは森から出たいと口にするも、驚くほどスムーズにその願望は叶えられる。
辿り着いた王都で、王直属の魔術師となったエアとの離別を強いられるラグノア。そこで抱いたのは王への嫉妬であり憎悪だった。うす暗い感情を胸の裡に秘め、彼女はいっそう魔術の修行に励むことを決意する。
登場人物
ラグノア
主人公。育ての親のエアと共に森で暮らしていた。人間社会から隔絶されて育ったものの、天性の愛嬌で滑らかに適応する。常に上機嫌なのは強い意志によるもの。負荷の強い魔術の修行を強いられてきたのもあり、同世代の魔術師の中でも高水準の実力。エアに複雑な感情を抱く。
エア
油断ならない美少年。温厚だが価値観が独特で、共感性に欠けた行動をとる。ラグノアの幸せを一番に考えるが、コミュニケーション能力に不足がある。ざっくりした性格。困難な魔法を軽々と使いこなし、虐待じみた教育をラグノアに施してきた。何も告げずに宮廷魔術師として王に仕える選択をする。
カイル
王都生まれの新人竜騎兵。初めての任務で竜ごと堕ちるトラブルに見舞われた。身体能力、社交性に優れる。教育が行き届いているので弱者に優しい。ラグノアを放っておけない己に最初こそ戸惑ったが、うまく折り合いをつけたように見える。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-24 22:53:28
49519文字
会話率:47%
物語の世界をこよなく愛するエインズワース侯爵令嬢リーヴァリッツェは、婚約者のある一言がきっかけで竜騎兵を目指すことに。しかし、未だかつて女性の、それも貴族令嬢の竜騎兵など存在しない。果たして、リーヴァリッツェは夢を叶えることができるのだろう
か。「空は別の世界への入り口、あるいは物語を紡ぐ詩人。わたしは空を駆けてみたいの。そのために、ここにいるのよ」 ドラゴンが羽ばたく世界で、前代未聞の物語が開幕する――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-21 10:00:00
3428文字
会話率:24%
平誠33年、桜の舞う大阪城公園に、突如として異界の軍勢が現れた。騎士、竜騎兵、スケルトン、ゾンビ、そして、ゴブリンやオークといったモンスターたちが、暖かな春の日を楽しんでいた人々に襲い掛かる。たまたま居合わせた若手国会議員(年齢的には中年)
の友兼は、前々世を魔法使いとして生きた記憶を持ちながらも、これまでは隠し芸ぐらいにしか使えなかった"その力"を取り戻す。逃げまどう人々を前にして、彼らを助けるために、身を捨てて戦う事を決意する。知恵と魔法の力、ひとかけらの勇気を胸に、友兼は戦場に飛び込んでいく。
立ちはだかるのは死の王と呼ばれるアンデッド卿、神の使い、そして、20万を超える騎士兵士。美しくも怪しい将軍は敵か味方か。異世界に召喚されていた勇者と聖女は、祖国と異世界の仲間たちの間で心は揺れ動く。異世界の軍隊を相手に、友兼は、警察官や自衛隊と共に戦場を駆け巡る。
※この物語は『フィクション』です。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは全く、全然、これっぽっちも関係ありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-08 23:02:08
145466文字
会話率:46%