「魔王を討った俺だけが、なぜか蘇らなかった」
――それが、この物語のすべての始まりだった。
五人の英雄が、命を賭して魔王を討った。
世界を救った代償に、彼らは皆死んだ……はずだった。
だが、四人の仲間だけが蘇生し、【彼】だけが、
帰ってこなかった。
レオン・アーデン――神にも届く一撃を放った最後の剣士。
目覚めたのは、天でも地でもない【何もない場所】。
神の声は冷たく告げる。
「お前は“世界の異物”である。蘇生は認められない」
救ったはずの世界に否定され、神に切り捨てられたレオンの前に現れたのは、冥府に封じられし異端神リーヴァ=ノクス。
「祝福とは、選別の別名。ならば私は、その境界を壊す者となろう」
理不尽に選ばれなかった者と、神に捨てられた者。
二つの拒絶が交わるとき、神々の秩序そのものへの反逆が始まる。
選ばれなかった英雄は、今度は【世界の敵】として、世界の真実に剣を向ける。
――これは、「神に選ばれなかった者」たちが紡ぐ、もう一つの神話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 16:30:22
37306文字
会話率:17%
過労死したサラリーマン、黒崎 遼(くろさき りょう) は、異世界の神に「世界を救え」という使命を与えられ転生した。
しかし、転生した先は驚くほど平和で、戦争も貧困もなく、モンスターすら人懐っこい世界。
王様も国民も商人も盗賊もみんな親切で
、誰も彼を困らせない。
——それなのに、神様から渡された勇者の剣が囁く。
『この世界の「真の敵」を倒さねば、お前は帰れない。』
平和すぎて「敵」がどこにもいないこの世界で、彼は唯一の使命を果たすために必死に事件を探し、無理やり騒動を起こしてしまう。
しかしその度に世界中から感謝され、ますますヒーロー扱いされてしまい……。
果たして、この世界に隠された「真の敵」とは?
主なキャラクター
黒崎 遼(くろさき りょう)/勇者
28歳の元サラリーマン。現代社会で心をすり減らして死に、神に異世界へ飛ばされる。
正義感が強く、責任感もあるが空回りしやすい。平和な世界で空気を読めず、無理に事件を探すトラブルメーカー。
エリナ
天使のように優しい、城下町の看板娘。遼の世話役として同行する。天然で明るいが、実は…?
王様
豪快で親切な中年男性。勇者の遼を厚遇するが、国の問題がまるでないので毎日宴会ばかりしている。
神の声(勇者の剣)
使命を与える謎の存在。剣の形をしていて、夜な夜な遼にプレッシャーをかける。「真の敵を探せ」と言うが、肝心のヒントはほとんどくれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 13:26:04
5308文字
会話率:35%
「貴様には、王都からの追放を命ずる」
“偽物の聖女”と断じられ、神の声を騙った“魔女”として断罪されたリディア。
地位も居場所も、婚約者さえも奪われ、更には信じていた神にすら見放された彼女に、人々は罵声と憎悪を浴びせる。
終わりのない逃避
に果て、彼女は廃墟同然と化した礼拝堂へ辿り着く。
そこにいたのは、嘗て病から自分を救ってくれた、主神・ルシエルだった。
けれど再会した彼は、リディアを冷たく突き放す。
「“本物の聖女”なら、神に無条件で溺愛されるとでも思っていたのか」
全てを失った聖女と、過去に傷を抱えた神。
すれ違い、衝突しながらも、やがて少しずつ心を通わせていく――
これは、哀しみの果てに辿り着いたふたりが、やさしい愛に救われるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 12:17:44
84326文字
会話率:27%
婚約破棄! 聖女剥奪! そして追放――!?
逆境フルコンボをくらった元・聖女に手を差し伸べたのは、顔だけはいい訳ありクセ強男子×2!
聖王国の聖女モニカは、冤罪によって称号も婚約者も居場所も失った。
しかしその夜、偶然出会ったM疑惑ありの
もふもふ人狼王子・マハに懐かれ、
翌日には、 自称「神の声が聞こえる」Sっ気ヤバめな異端審問官・サイフォスにプロポーズされ――!?
わけのわからない状況に翻弄されながらも、モニカはひそかにほくそ笑む。
「お二人に協力していただいて、冤罪を晴らしましょう!(意訳:好意を利用してでも返り咲いてやるわ、聖女の座に!)」
聖女の座を奪われた少女が、SとMに囲まれながら強かに成り上がる!
したたか聖女と訳ありクセ強男子2名による、三角関係ラブコメ×逆境ざまぁファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 07:10:00
62339文字
会話率:30%
ある日、目が覚めたら異世界で幼女に転生していたけど孤児! 転生特権も神の声もなし! チートなんてなかった!
この世界がゲームの世界だと気づいた時には転生から10年経過していたせいで、都合よく原作介入も出来ない!
そもそもゲームの内容よく
知らない!
とりあえず力と拳と暴力で生き延びようと思います!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 18:01:25
474613文字
会話率:33%
大国月星にはタビスと呼ばれる神官がいる。女神の代行者と言われ、その言葉は時に王の言葉すら覆す存在だ。
当代のタビスは女神の声すら聞こえないのにタビスと呼ばれる矛盾に悩み、旅に出る。
道中出遭った不思議な男に道を示されて数年後。魔物や自身の生
い立ち、王や国、タビスの意味と向き合わねばならなくなった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 08:00:00
554763文字
会話率:35%
星庭神成(ほしにわ のあ)、31歳。システムエンジニアとして毎日を仕事に追われる生活を送っていた彼は、夢も希望も見失い、心身共に限界を迎えていた。ゲーム開発に熱中していた過去も遠い思い出となり、今やバグ修正と納期に追われる日々に絶望しながら
「もう働かなくていい世界があれば」と心の中で願う毎日だった。
そんなある日、神成の目の前に突如として現れた謎のスクリーン。彼はその光に吸い込まれるようにして異世界へと転移してしまう。目を覚ますと、そこは彼が知る現実とは全く異なる世界だった。無機質な神の声に告げられ、神成は異能「妖精想造(メイクフェアリー)」の力を授けられる。この異能は、彼の代わりに小さな妖精たちが様々な仕事を行ってくれるというもので、神成にとってまさに理想的な能力だった。
異世界での生活が始まる中、神成はこの世界で「救世主」として召喚されたことを知る。だが、魔王の脅威に立ち向かってほしいという期待に対し、彼は「働きたくない」と断固拒否。そのまま神殿から追い出され、自由気ままなスローライフを目指すことを決意する。
神成は、妖精の力を使いながら、古い屋敷を自分好みに整え、のんびりとした生活を始める。しかし、この異世界には様々な問題が渦巻いていた。瘴気に覆われた砂漠のサナムーン王国や、魔獣の脅威にさらされるサナサの首都。そして、その中には強力な魔王の存在も…。異世界の人々は、次第に神成の力に気付き始めるが、彼はひたすら関わることを避け、妖精任せの生活を追求していく。
一方、神成は異世界で出会った仲間たちと共に、少しずつこの世界での自分の役割や、本当の「自由」を見つけ始める。妖精たちが支えてくれる快適な日々と、異世界の問題との狭間で、彼は一体どのように生きていくのか――「働かない」ことを信念に、神成はこの新しい世界で、彼だけのスローライフを追い求めていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 09:25:45
173446文字
会話率:41%
「ホリエナ城」が「原初の種(たね)」に、変わると「全知全能の神アラル」の手に、委ねられました。そして、この神が支配する宇宙空間に「惑星アデル」が、出現すると神は「その大地が、静まる」のを、待ちました。やがて「アデルの大地」が、落ち着くと神は
、種を蒔きました。するとそこから、あらゆる生物が、生まれました。そして中から「新しい魔人類」も、生まれました。
「新たな中央神」と成る「アラル」の手元にも「神のキューブィ(六面立方体)」が、出現しました。しかしその内部世界は、まだ何も無い荒野のような大地でした。その内部に有る、小高い山の中腹に「1人の少女」が、暮らしました。
この世界の魔人類は「無性魔人」と、呼ばれる「生殖器の無い存在」でした。男女の違いは、有りましたが男女共、それが有りませんでした。彼女は、この辺一帯に繁殖する、無性魔人を生み出す「魔人樹(メイジン・ツリー)」の管理者でした。彼女の名前を「蓮沼シロ」と、言いました。彼女は何故か、過去の記憶の大半を失いました。自分が何故ここに居て、ここで暮らして居るのか彼女には、良く分かりませんでした。その魔人樹から生まれた者は「ツリーマン」と、呼ばれました。男型も女型も有り、共にその名称で、呼ばれました。或るとき麓の彼等の村に、正体不明の「ツリーマン」が、現れました。
この世界の中心には「聖母樹(バージン・ツリー)」と呼ばれる、銀色に輝く、美しい大樹が、有りました。その大樹からも「ツリーマン」が、生まれました。或るとき、そこから始祖とされる人物から、2人目と成る「男型の生殖器」を、持つ者が現れました。彼は「神の声が聞ける」と言う、ツリーマンの巫女から「リュウ・ペイン」と、名付けられました。
「リュウ・ペイン」は「右側神の世界」では、今までに現れることが無かった、その世界の「第3神」と成る、数えて2柱目と成る「淫魔王」の本体にすることが出来る「淫魔王の第1アニマス」を、所持する者でした。そして彼は、そのツガイと成る「淫魔王の第2アニマス」を、所持する者が「惑星アデル」に、出現したことを知ると、彼は彼女に、出逢う為に「アデルの地」へと旅立ちました。
☆本作は「完全版」の前半部分10話のみで、構成されたAシリーズの1つです。「第2章_神界のアンバランス解消編」の第2作品。(全30話)から。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 22:45:41
42012文字
会話率:12%
風も、光も、匂いもない。
そこは、魂の中だけに存在する「間」の空間。
天使はそこにいた。翼はない。名もない。
ただ、「命令を受けて人として生きる存在」として、神の前に立っていた。
「次の命だ」
神の声は凪いだ湖面のように静か
だった。
「戦士として生きよ。人を殺し、誇りを抱き、裏切られて死ね」
そして、何も問われぬまま天使の魂は、肉体という器へと放たれた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 07:30:00
2050文字
会話率:32%
恋人へのプロポーズを目前に控えた26歳の青年、金田凌平はその道中、事故により瀕死の重傷を負ってしまう。途絶える意識。その中で願った「死にたくない」という思いに応えるかのように、神の声が響く。「貴方は選ばれた」定番の台詞。定番の展開。暗闇の中
、異世界へ行けと言う姿無き神の声に「だが断る!」と反発する凌平だが、元の世界に帰るには従うしかない。そう言われ、渋々ながらもこれを引き受ける。異界人の体を依り代に世界を渡る凌平。
そして始まる異世界生活。
『インバース』という名のその世界。空に、海に、大地に魔物が蔓延り、容易く命のやり取りが発生するようなそこでは、己の職業こそが物を言う。そんな、剣と魔法のファンタジー世界で凌平に刻まれた職業……それは――
「嘘だろ?」
と言いたくなるようなものだった。
こんな職業で大丈夫か?
頭を抱えながら、しかし、それでも凌平は行く。
「勇者を探せ」
神が言った、その願いを叶えるために。
生きて、待っている人の元へ帰る。
己自身の、その願いを叶えるために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 22:56:05
169824文字
会話率:40%
王国に仕える聖女ミリア・フェルディナンドは、ある日、婚約者である王子から一方的に断罪される。
「神託を語らぬ聖女など不要だ」「王家に害をなす偽者だ」と。
婚約は破棄され、魔力を封じられ、追放――名実ともに終わった聖女として扱われた。
だが
実のところ、ミリアは神託の聞き取り能力が異常すぎて黙っていただけだった。
四六時中、神の声が鳴り止まず、彼女は情報の洪水に疲れ果てていたのだ。
しかもその神託には、「魔族の復活」「天災の予兆」「王都崩壊」など、重大な未来が多数含まれていた。
それをまったく信じなかった王国が、数ヵ月後にどうなるか――言うまでもない。
追放後、自由を手に入れたミリアは、旅の途中で帝国の魔導師にスカウトされる。年俸五倍、生活保障、研究施設完備のホワイト待遇……ただし、ひとつだけ問題があった。
スカウトしてきたその魔導師――ゼノ・クローネは、感情を見せないくせに、何かが重すぎる。
無表情で距離感バグり気味。
さらっと「君が他の男に笑うと不安だ」とか「眠ってる間も見てる」とか言ってくる。
……それ、普通に怖いんですけど!?
追放から始まるざまぁ逆転劇と、前向きすぎる元・聖女と、
ヤンデレ一歩手前(かも)の理知系魔導師による、ちょっと不穏でときどき甘い異世界ラブコメディ、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 17:39:39
51691文字
会話率:36%
女神の手違いで予定より早く異世界に来てしまった勇者になるはずだった主人公はガイドのいないまま途方に暮れ、異世界を物色しているうちに町の地下牢に投獄されてしまう。地下牢で出会った盗賊ギルドの娘と共に脱獄することになり、盗賊として異世界で生きて
いくことになる。
一方、ヒロインは女神の巫女として女神の声を聞き勇者を導く存在である。
女神の手違いにより導くはずの勇者(主人公)が投獄されてしまったことを知り、助けに向かおうとするも主人公は盗賊に連れ去れてしまう。
そんな主人公と世界を救うべくヒロインは旅に出る。
盗賊として生き、世界のダンジョンやお宝を巡り1人のオオドロボウとなっていく主人公と主人公を探し求めながら世界を冒険しいつの間にか勇者として成長していくヒロインのすれ違いファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 19:17:02
4678文字
会話率:33%
聖女ルルシアは、民を守る祈りの最中に殺された。
そして目の前で、幼馴染で護衛騎士のティオが泣き叫ぶ姿を見届けた。
──次の瞬間、神の声が響く。
「人生をやり直させてやろう」
十五歳の聖女変異直後に戻ったルルシアが授かったのは、隠密行動に特化
した加護。
「ティオと二人で生き延びる。それだけでいい」
狂気の貴族令嬢に聖女の座を押し付け、隣国へ逃亡するため、何度でも足掻いてみせる。
これは、光輝く(物理)聖女と、彼女だけを守りたい年下護衛騎士が選ぶ、ただひとつの未来の物語。
※R15は保険です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 17:00:00
12074文字
会話率:22%
目覚めたら、私は“神の声”を聞く聖女になっていた。
けれどそれは、昼の私の話。
夜になると、もう一人の人格──“悪役令嬢リシェル”が目を覚まし、闇の魔法と毒舌で貴族社会をざまぁして回っている。
つまり私は今、聖女と悪女の二重人格ヒロイン
として異世界で暮らしているわけだ。
厄介なのは、昼と夜で“好みの男”まで違うこと。
◆昼の聖女ユリシアは、第一公爵家の跡取り・カイ・エルグランドに恋をした。
女好きで冷酷、いつも誰かを弄んでいるような危険な貴族。
最低の相手だと分かってる……なのに、心はどうしようもなく惹かれてしまう。
◆夜の悪役令嬢リシェルは、第二王子・ユリウス・セレスタを好きになった。
誠実で不器用、理想を語る真面目な王子様。
彼だけは、誰も信じない私の“心”をまっすぐに見てくれる。
でも問題は――
この世界では、一人の女が二人の男と恋に落ちることはできないということ。
王国の未来を託される聖女として、
裏社会を陰で支配する悪役令嬢として、
それぞれの恋と使命、そして“自分自身”との戦いに私は巻き込まれていく。
二つの人格、二つの恋、二人の運命。
誰かを選べば、誰かを傷つける。
誰かを守れば、誰かが崩れる。
これは“昼と夜”を生き分けていた私が、
やがて“ひとりの自分”として、
“たった一人の愛”を選びとるまでの物語。
恋して、泣いて、ざまぁして──
その先に待っていた“本当の私”と“未来”とは――!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 14:37:32
112103文字
会話率:37%
その日、世界は神の声を聞いた。
神は言う。間もなく世界に魔王が誕生すると。
神は言う。魔王が世界を滅ぼすと。
神は言う。世界よ魔王を滅ぼせと。
神の声を聞いた、魔族、人族、エルフ、ドワーフ、龍族は、各々の思惑を持って動き始める。
あ
る者は魔王の座を狙い、ある者は自身の実力をはかる為、またある者は知的好奇心を満たし、ある者は滅びた先の世界で生き抜く為に。
これは異世界転生してきた魔王と、世界に生きる者達との生死を賭けた戦争の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 10:00:00
253204文字
会話率:36%
かつてベトワールには、平和を愛する国王と二人の王子に恵まれた一輪の花、王妃マーガレットがいた。
だが七年前、王妃マーガレットが城下街のスラムでイグランの刺客に暗殺されたことをきっかけに、ベトワールとイグランは戦争状態となった。
そし
て、現在。大国イグランを相手にベトワールの戦線は窮地へと陥っていた。
そんな折、ベトワール参謀総長に連れられ現れた一人の少女が、落とされた戦線をいとも容易く取り返してしまった。
神の声を聞いたと言い、戦場で兵を導いた少女は、たちまちベトワールの聖女と言われ、希望の花となった。
だが、彼女には誰にも言えない秘密があった。
城下のスラムで生まれ育った彼女は、七年前マーガレット王妃が殺される瞬間を唯一その目で見ていたのだ。
そして、彼女は、息を引き取るマーガレットをこう呼んだ。
――お母さん……っ!
時に人を騙し、矢の雨さえ舞う様に避ける彼女は、聖女か、悪魔か。
今、復讐の物語が幕をあける――。
作品情報を編集する
※戦記もののため、人が死ぬ描写や一部残酷描写があります(生々しい表現や、グロ表現はありません)
※戦記もののため、念のためR15を設定しています。
※作品内に、主人公が宗教を否定する表現がありますが、現実の宗教を否定するものでは一切ありません。あくまでも、作品はフィクションであり、主人公の個人的意見です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 13:04:16
177683文字
会話率:60%
神の声が響き渡る「神託の夜」。
15歳となった少年少女が神に名を呼ばれ、【勇者】として旅立つその日、少年・レインの名は、最後まで呼ばれなかった。
村での評価は「ただの村人」。
剣の才もなく、魔力も弱く、特別な血筋でもない。
幼馴染であり、光
のように輝いていた親友・エルドが【勇者】として選ばれる一方、レインは何者にもなれないまま、村に取り残される。
それでも彼は、立ち止まらなかった。
誰からも見向きされない「村人A」として、
誰にも知られぬまま、地道な修行を始める。
夜の森で命がけの実戦を繰り返し、遺跡に眠る古代の知識や、失われた魔術の断片を拾い集めながら、
彼は少しずつ、着実に、自分だけの“力”を積み重ねていく。
やがて、世界を蝕む巨大な陰謀が明らかになるとき、運命に選ばれた勇者たちと、選ばれなかった村人の道が交差する。
「選ばれなかったからこそ、オレは、自分の足で立つ」
誰よりも地を踏みしめて歩んできた少年は、
気づけば、神に選ばれた英雄たちすらも凌駕していた――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 01:45:49
2001文字
会話率:11%
昔、この社(やしろ)を訪ねし者あり。
名を記せば祟(たた)りありとて、記録に残らず。
されど彼は、神の声を聞き、異界に渡る術(すべ)を得たり。
藁にて形代(かたしろ)を拵(こしら)え、
その身を象(かたど)る髪と共に神前に捧げる。
お札ひ
とつ、選び取り、願いを呟くこと三度。
されば境界は開き、神は其(そ)の願いを聴き届けん。
ただし、願いし者、何か一つを失うべし。
それが魂か、記憶か、命かは、神のみぞ知る。
まれに、祈りのあとに笑う死者あり。
縊(くび)れし者なれど、その顔に苦しみなし。
——彼の者ら、神に愛されし証か。
それとも、神に喰われし者か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 08:27:38
4373文字
会話率:18%
癒しを求めて田舎に引っ越した元・聖女の私に、なぜ神様は引退を認めてくれないのか。
十数年にわたり王国のために祈りと癒しを捧げてきた聖女エリセア。
三十一歳にしてついに職を辞し、辺境の村で、穏やかな生活を始めるはず――だった。
けれど村で
目覚めた初日から、脳内に響く“神託”の声。
かつての護衛騎士は「貴女を守る」と家の前に居座り、
村人たちは“聖女様”と崇め始め、
神様は夢にまで出てくる始末。
「お願いですから、私に静かな生活をください……!」
元・聖女、引退後の人生もまさかの事件の連続!?
優しすぎる彼女に、今日も“神の声”が届く――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 20:30:00
133934文字
会話率:39%
無実の罪で断罪され、火刑の炎に消えた侯爵令嬢リアナは、過去に戻りすべてを見極める力を得て転生した。
「神の声を操る、リアナを偽りの告発によって処刑に導いた聖女ミレーヌ」、「ミレーヌを盲信し、リアナを火刑に処した王太子セドリック」――その偽
りを、静かに暴いてゆく。
手を汚さず、声を荒げず、ただ事実で覆す復讐。
信仰が崩れたとき、真実だけが残る。
そして、彼女の隣に立つのは、黒衣の魔術師ライル。
ふたりは王都にとどまり、壊れた国を再び築き直す。
これは、沈黙によって勝ち取られた、最も優しい復讐物語。
※この物語はフィクションです。実際の人物、団体、会社等とは一切関係はありません。
©相田ゆき Yuki Aida All Rights Reserved. Reproduction and translation are prohibited.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 17:50:00
17097文字
会話率:22%