時はヘイアンの世、三人の貴公子が交換視察団として月へと降り立った。主人公は身分を隠した時の帝。都造朱鷺(みやこのつくりこ とき)と名乗り、従者である三条水影(さんじょう みなかげ)、春日安孫(かすが あそん)と共に、長年の悲願である月の都の
女人――「天女らとの酒池肉林三昧の日々を送る」という最大の目的の為に動き始める。三人は歓迎の宴に出席する為に、用意されていた「しゃつとすうつ=シャツとスーツ」に着替えるが、そのお粗末な姿を覗き見ていた一人のメイド――ルーアンに笑われる。宴の中でメイドのルーアンが、かつての第一王妃の娘であることを知った朱鷺は、彼女を目的完遂の為の援者とすることに決め、悲願が成就した暁には天女であり女中であることから、天女中と渾名したルーアンの望みを叶える手助けをすると約束する。
酒池肉林において、どうしても第一王女のスザリノを侍らせたい朱鷺は、水影の策で目的とする彼女に近づくことが出来た。だが、彼女は第二王妃(現第一王妃)エトリアの娘であり、第三王女である時から願い続けてきた、王族特務課のセライとの結婚が頓挫してしまったことに未練を断ち切れないでいた。その最中、スザリノに他家の王族との見合い話が持ち上がり、セライの進行の下、朱鷺ら三人もその様子を見聞する。その席に、エトリアと宰相に僻地に追放されたかつての第一王妃のミーナやルーアンの支持者(反乱者)が現れる。彼らとの戦いの中で月の世の不穏を知った朱鷺は、悪の根源である宰相、ハクレイと対峙することを決意する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 14:01:26
58511文字
会話率:65%
新暦23年。AIやクローンに人権が認められ、人類は新たなフェーズに移行していた。
人類は、いくつかの技術革新によって、カラーやセクシャリティなど出自による分断から解放されてはいたものの、別なる脅威に脅かされていた。
西暦の終わりに、突
如世界中で出現し始めた、合成獣(キマイラ)と呼ばれる怪物。彼らは人類を天敵と定めているかのごとく暴れ、命を食らい、人々の平穏を脅かした。
それを「間違った進化に対する地球の免疫反応だ」と肯定的に見なす者達がいる一方で、暴力に対抗し、力なき人々の助けとなるべく奮闘する者達がいた。
人工生体企業International Biological Subject Service――IBSS(アイビス)の中に発足した特務課、通称『キマイラバスターズ』。
見目麗しい生身の体に高性能な電子脳をもつアキと、多機能な機械の体に天才的な生身脳をもつアルの二人は、任務成功率100%を誇る名コンビとして、日々、世界中で活躍していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-01 06:23:37
11858文字
会話率:53%
帝都を守るオデットという名の戦闘用機械人形。
その操縦士のスミレは、今日も上司のミズキと共に襲撃してきた敵機を撃墜した。
しかし敵機のコックピットから出てきたのは人間ではない。
AIで動く自動人形の少女サクラだった。
困惑する二人をよそに
、サクラは満面の笑みを浮かべ、スミレを「ママ!」と呼ぶ。
身に覚えなんてまったくない。しかしサクラはスミレから離れたがらない。
仕方なく一緒にいる事になったのだが、好意全開で懐いて来るサクラにスミレもだんだん絆されて、何だかちょっと楽しくなっている。
そんな中、スミレ達の周囲で不穏な動きが見え始め……。
※ロボット同士の戦闘シーン等が出て来ますが、だいぶふんわりとしています。
ガッツリとしたものではありませんので、予めご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-13 20:00:00
89171文字
会話率:39%
「――さて。仕事を始めるとしますかね」
表では冴えない男子高校生を演じる佐藤京介は、実は異能世界最強の重力使いだ。
夜に紛れて異能犯罪者を断罪する目つきの悪い人相から、『暁鴉』と恐れられていた。
異能犯罪者を断罪するための組織『対異能犯罪者
特務課』に所属する京介は、真実を知る仲間と共に今日も異能犯罪者を狩る。
「貴方なんて異能がなければただの冴えない平々凡々な男ですよね」
「普通に傷つくからやめて????」
辛口ツンツンツン時々デレな同僚、有栖川アリサを初めとした仲間たちと繰り広げる非日常。
京介は妹の美桜と送る平穏な日々を守るため、今日も夜の街を駆る。
少しでも面白いと思っていただけたら、ブクマや評価、感想等いただけると嬉しいです。
下にあります評価ポイントの星を押してもらえるとモチベーションにも繋がりますので、是非よろしくお願いします。
※カクヨムにも投稿しています。カクヨムコンにも応募しているので、よろしければ応援お願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-20 20:18:06
111867文字
会話率:32%
新人刑事、西木野葉子は、変人ばかりが集う警視庁特務課で、元大人気アイドル作曲家兼スーパー陰陽師の金剛白亜とタッグを組まされる事になる。
陰陽師である金剛は、死んだ人を一時的に蘇らせる事の出来る【蘇生術】を駆使し、難解事件を次々と解いてきて
いた凄腕刑事である。
だがそんな金剛自身も実は死人であり、自分を殺した犯人を捕まえる為に蘇り、秘密を隠して刑事になったのだという。
そんな問題を抱えた奇妙奇天烈な金剛と共に捜査を進める内に、葉子はとある重大な時間に関わっていく事になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 20:14:59
2830文字
会話率:38%
隆二と、阿久根、富士子は、富士子を長とする特務課の刑事である。
優秀だが、思い込みが一方的で、こだわりが強く、短気な隆二。虚弱体質で、小さな時からいじめられて世渡りを憶えた、要領をかます阿久根。同じくその外見と行動で、男性社会からつまはじ
きにされがちな富士子。
特務課と言っても、何でも屋の窓際族で、とっくに出世コースからは外れている。彼等の仕事は、雑用が主。あとはほかの課の手伝いなどをしている。
三人のチームワークも良くはない。全員がそれぞれにマイペースで、ことに隆二と阿久根はそりが合わないのである。
名探偵のように名推理をするわけでもなく、刑事ドラマの刑事のように、執念深く犯人を追い詰めてゆくわけでもない。仕事は仕事と割り切って、そこそこのかかわりを保っている。ある意味、何処にでもいる普通の落ちこぼれ達なのだ。
そんな三人の元に、ある重要事件が舞い込んだ。
被害者は中年男性。刃物でめった刺しにされて発見され、一命はとりとめたが、その口から証言が得られる状態ではない。取り敢えず病院に赴いた特務課を翻弄するように、同じく病院に向かったという、ある宗教団体の会員である、その男性の妻が行方不明となってしまう。
犯行現場からは、証拠らしきものがなかなか出てこない中で、捜査の手掛かりはその娘である、一人で障害を抱えた娘を育てる、シングルマザーの祥子から得るようになるが、その祥子の様子も何となく普通ではない。
少し前に、過労で倒れて以来、脳に障害を負ってしまい、それまでの人格ががらりと変わってしまったのだ。
以前は良い母親、良い娘だった祥子は、今や自分の周囲の人間を以前のように愛せなくなってしまっている。そのことは、自分でもわかっているのだ。その葛藤は、祥子を徹底的に苦しめる。
祥子の娘、凜は障害を抱えた、幼稚園に通う小さな子供である。大好きなのは、母親の祥子だ。その祥子の様子が、変わってしまったことに気が付いている。そして、怖れている。
そんなある日、母親の祥子は、娘の凜を家に閉じ込めたまま、出て行ってしまった。何日も帰宅せず、次第に弱っていく凜。
特務課の落ちこぼれ達は、それぞれのやり方、それぞれの想いで、この家族に関わっていくことになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-28 00:00:00
67333文字
会話率:21%
隆二と、阿久根、富士子は、富士子を長とする特務課の刑事である。
優秀だが、思い込みが一方的で、こだわりが強く、短気な隆二。虚弱体質で、小さな時からいじめられて世渡りを憶えた、要領をかます阿久根。同じくその外見と行動で、男性社会からつまはじき
にされがちな富士子。
特務課と言っても、何でも屋の窓際族で、とっくに出世コースからは外れている。彼等の仕事は、雑用が主。あとはほかの課の手伝いなどをしている。
三人のチームワークも良くはない。全員がそれぞれにマイペースで、ことに隆二と阿久根はそりが合わないのである。
名探偵のように名推理をするわけでもなく、刑事ドラマの刑事のように、執念深く犯人を追い詰めてゆくわけでもない。仕事は仕事と割り切って、そこそこのかかわりを保っている。ある意味、何処にでもいる普通の落ちこぼれ達なのだ。
そんな三人の元に、ある重要事件が舞い込んだ。
被害者は中年男性。刃物でめった刺しにされて発見され、一命はとりとめたが、その口から証言が得られる状態ではない。取り敢えず病院に赴いた特務課を翻弄するように、同じく病院に向かったという、ある宗教団体の会員である、その男性の妻が行方不明となってしまう。
犯行現場からは、証拠らしきものがなかなか出てこない中で、捜査の手掛かりはその娘である、一人で障害を抱えた娘を育てる、シングルマザーの祥子から得るようになるが、その祥子の様子も何となく普通ではない。
少し前に、過労で倒れて以来、脳に障害を負ってしまい、それまでの人格ががらりと変わってしまったのだ。
以前は良い母親、良い娘だった祥子は、今や自分の周囲の人間を以前のように愛せなくなってしまっている。そのことは、自分でもわかっているのだ。その葛藤は、祥子を徹底的に苦しめる。
祥子の娘、凜は障害を抱えた、幼稚園に通う小さな子供である。大好きなのは、母親の祥子だ。その祥子の様子が、変わってしまったことに気が付いている。そして、怖れている。
そんなある日、母親の祥子は、娘の凜を家に閉じ込めたまま、出て行ってしまった。何日も帰宅せず、次第に弱っていく凜。
特務課の落ちこぼれ達は、それぞれのやり方、それぞれの想いで、この家族に関わっていくことになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-27 00:00:00
50460文字
会話率:17%
兎美が忠直の元を去った後、特務課は忠直を課長に据え、新たな体制でのスタートを切っていた。ただ1人、停滞気味の日々に悩む宵人。そこにとんでもない爆弾を投げ込まれる。
最終更新:2021-07-17 12:41:20
98432文字
会話率:41%
あの世特務課カミーユの次の任地は異世界。どうやって行くの?行けたら任務遂行って、召喚されちゃった。神子じゃありませんから。任務をこなしながら幸せを掴みます。
最終更新:2020-01-29 13:48:08
336492文字
会話率:35%
若干25歳にして愛岐県警本部の特務課の警部に就任した成宮亜子。
華麗に未解決事件を解決したその姿に、ニックネームは”探偵警部ちゃん”
のんびり屋の部下やっさんと、イケメンボンボンの先輩との平凡というか暇な毎日を過ごしてるのだが。。
まさ
かのクリスマスに仕事!!
無事に正月休みを死守できるのかっ!!
通常の推理小説とはかけ離れた警部ちゃんの探偵ぶり。。。
通常の警察ものとはかけ離れた警部ちゃんの仕事ぶり。。。
のほほんと読むだけの読み切りです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-30 20:08:31
17393文字
会話率:39%
表向きにはない組織『政府特務課』
其処は政府、企業から依頼された荒事を解決する課だった。
そんな危険なところに何も知らずに入った伊川優斗。そこで自分には異能力があると知って・・・
残酷な描写がある場合もあります。
最終更新:2019-07-03 19:00:00
3034文字
会話率:53%
世界平和管理特務課――普通の人は、その存在を知る事は無い。
特務課は様々な部門で構成された会社だった。一見普通の会社だが、その会社の裏の顔は――世界の平和を管理する特殊な仕事をしていた。
異世界に関わった事のある人達が働いている特務
課。その中には元勇者や元英雄が沢山いる。
チートな能力と沢山の異世界。神や女神がいる神界までをも管理している⁉
特務課と書いて、異世界って読むんじゃないだろうか……
そんな普通ではない特務課のお仕事の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-04 16:09:54
51417文字
会話率:49%
近現代。
人間の生命力そのものである通称"生力"を喰らう怪物"夢魔"。各々の生力を使い様々な能力で世間を騒がせる非道なる"能力者"。
それらを倒し、世間の秩序を守るべく警察に&qu
ot;対夢魔特務課"が創設されていた。
そこに所属している脳内寒冷男こと聖塚豹牙、ドジっ子な新人天城舞。さて、混乱渦巻くこの時代を、守ってやろうじゃないか。
実山悠、忘れ者、東端、AinfeLとの合作。
上記の方々も出しますのでそちらもぜひチェック!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-20 00:00:00
6597文字
会話率:54%
近未来の地球によく似た星の出来事。
主人公は地下洞窟で迎撃態勢を取っていた・・・筈だった。
しかし、突如として景色が変わり、気が付いた時には上空300mへと飛ばされていた。
なんとか無事に着陸したものの、落下したのは見渡す限り何も無いガラ
スの平原だった。
パートナーと共に文明の消え去った大地での探索の日々が始まる。
カクヨムに重複投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-19 21:00:00
446360文字
会話率:58%
キイチの前世は大魔法使いアラン。魔法のない現世に転生し、唯一残された「電子を見る」魔法でハッカーとなったキイチは自分と同じように転生した妹、ケイを探していた。
ケイの情報を求めて「十年未来の実験都市」という触れ込みの箱庭都市に潜入したキイ
チは、いきなり管制システムのクラッキングによる電車ジャック事件に巻き込まれる。その場に居合わせたサイバーセキュリティ特務課のアンジェリカは大事故を回避するために電車を必死に制御するが、二重三重のトラップが仕掛けられていて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-30 00:10:11
105133文字
会話率:48%
人から溢れる「死」の感情から生まれた怪物「ドゥアト」を「人口管理局」と呼ばれる何かが倒す。「特務課特区」に所属したニコラス=フーリエが織り成すファンタジー
最終更新:2014-08-30 21:04:48
3476文字
会話率:37%
現在この日本では人間と吸血鬼が共存している。だが必ずしもお互いが相手の存在を知っているわけではない。そして吸血鬼の数は人間よりも圧倒的に少なく、彼らは表の世界にはほとんど姿を現さない。つまり裏の住人ということだ。
そんな彼らには秘密がある
。一見人間と見分けがつかない彼らは、人間の突然変異から生まれた存在なのだということである。ある日何の前触れもなく突然変異することもあれば、吸血鬼の身体に存在するVウィルスと呼ばれるウィルスに感染することでも、人間は強制的にそれらのウィルスに体細胞を変異させられてしまうのだ。
そして彼らの最大の特徴は、人間離れした運動能力に加え、能力(ゲート)と呼ばれる特殊な能力を各々が持っているということ。そんな彼らにもその能力の代償ともいうべき対価(ロスト)と呼ばれる弱点が存在する。それもまた各々が違った対価を持ち、それらは能力と同様にさまざまだ。一般的に知られるものとして、太陽の光を浴びることが出来ない、十字架に対する恐怖心、海水に触れられないなどがある。
ある日、春刀学園に通う“十叶兎”(とがのううさぎ)は、入学してから一度も話したことのない少女、“時雨乃涙”(しぐれのるい)と出会う。そして兎は彼女から衝撃の事実を聞かされる。それは彼女が吸血鬼であるということだった。
だが兎にもある秘密があった。彼は若くして警察非公式組織であり《人外特務課》に所属している身であった。言わば吸血鬼専門の警察といったところだ。そのせいもあって、彼女の悩みの種であり、彼女自身の対価である暗所恐怖症の治療に協力することになるが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-13 00:22:37
25675文字
会話率:56%
海藤がまだ特務課に入隊して間もない頃の話。
人は、過ぎ行く時の中で自然と感情を押し殺すことを覚えてしまう。
バトルアクションと切ない想いが交差する物語、全8編の構成です。
※自サイト【氷原の灯火】より一部加筆修正して転載
最終更新:2014-03-08 21:00:00
13386文字
会話率:26%
時代は遡り、まだ特務課が結成されていないある日のこと。
ある人物に焦点を置いた、過去を語る作品第2弾。少し長くなりそうなので分けて連載、全7編でお送りします。
※自サイト【氷原の灯火】より一部加筆修正して転載
最終更新:2014-03-05 20:00:00
9608文字
会話率:24%
これはまだ特務課が結成されてから間もない話。舞台は過去に遡り、ある人物に焦点をあてた物語。全2編でお送りします。
※作者の自サイト【氷原の灯火】から、加筆修正をして転載。
最終更新:2014-03-04 00:00:00
10146文字
会話率:29%
平安時代のように呪術が横行している20XX年の東京。
中でも高校生による呪殺事件が教育現場に影を落としていた。
政府は文部省高等教育局に特務課別室を置き、各方面から霊能エージェントをあつめ、問題のある高校に転入させ、事態の収拾を計った。
本
作はその霊能エージェントである月島闇夜(つきしまあんや)と、その識神、青沼スケキヨの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-18 19:48:55
97394文字
会話率:46%
治安の悪化した日本にできた『公安省』。その中でも特殊な任務を担当する特務部特務課、略して『特特課』。新人の|諌凪惣亮《いざなぎそうすけ》は、おっさん課長と共に、異世界からやってくる思念体と闘い、日本を、そして地球を守る。地球人に知恵を貸して
いるのは同じ異世界の思念体。セーラー服の少女に憑依している。
Y!ブログ ひざ小僧のため息。(http://blogs.yahoo.co.jp/kneecap_hizakozou)に重複投稿中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-12 16:41:28
43893文字
会話率:50%
その世界では「霊魂」というものが認知されていた。
そして不当に現世に「残留」するう幽霊を取り締まる国家機関があった。
この物語は幽霊を相手に取り締まる二人の物語。
最終更新:2011-11-17 09:41:00
17173文字
会話率:28%