深い霧の中、事故に遭った宮部郁が、江間、福地、佐野、菊田、寺下と共に辿り着いた先は、化け物のうろつく異界の森――祖父の故郷だった。
言葉も文明も環境も何もかもが異なるこの場所で、保護という名目のもと、彼ら‟稀人”の争奪戦を始める異世界人
を前に、どこで、誰と、どう生き延びる?
【ケース1:宮部の場合】
Q1.稀人だと――明かす? 隠す? どうやって?
A1.隠す。言葉が使えることを利用して、勘違いするよう仕向ける。
Q2.友達と協調――する? しない?
A2.人を化け物の生贄にして自分たちは逃げるという間柄を、そもそも友達と言わない。
Q3.向こうの知識を利用――する? しない?
A3.利用する。ただし、向こうの知識ではないと見せかける。
Q4.何になる――王様? 神様?
A4.一般人。王様も神様も面倒くさい。
Q5.こっちの‟幼馴染”を――頼る? 頼らない?
A5.頼らない。顔を見たらぶん殴るとわかっている権力者には近づかない。
Q6.向こうに――帰る? 帰らない? 誰と?
A6.帰る。どうしようもなく馬鹿なお人好しと、以前の稀人に育てられた子と。
――騙す相手は、自分を含めたすべて。
※舞台の性質上、残酷/グロ描写があります。※直接的・具体的な描写ではありませんが、登場人物たち置かれた環境や関係性の表現のため、性描写があります。※「カクヨム」様でも投稿中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-03 21:02:29
725586文字
会話率:45%
深い霧の中。毒の権化、“白い死神”。本性も知らず、村は怯える。揺れる小枝、落ちる葉。昔話から続いた、貴方と私の歌を。
最終更新:2024-08-14 14:02:27
5061文字
会話率:61%
アリシア・カーディスは、静かな部屋の片隅でそっと瞳を閉じた。心の奥底に封じ込められた記憶が、深い霧の中からゆっくりと浮かび上がってくる。前世の記憶——それは、この異世界に転生する前の、自分が別の場所で生きていた証だった。
最終更新:2024-06-05 18:42:46
12451文字
会話率:8%
幻の街「薄紅町」通称レムノシティは気流の影響で深い霧に包まれ、年中曇り空に覆われている。入り組んだ街角に透けた女が立っていた。定職に就かず、取り得のない達也は、薄明るい町を彷徨い、迷い込んだ路地で奈巳に出会う。何かを訴えようとする彼女は、達
也を「薄明のカフェ・ヴァニッシュ」へと導いた。灯りを辿り、星座を描くように生きる人々の中で、生きる意味を模索していく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 21:06:11
7312文字
会話率:20%
「where」世界 どこに行くのかわからない 深い霧雨の中 「揺らぎ」波の揺らぎ 木々のざわめき 風が騒ぐ 「想像と創作」息をするように嘘をつく
キーワード:
最終更新:2023-12-01 20:00:00
226文字
会話率:100%
山に囲まれた村で活動する猟友会。その猟友会の青年部にヨウ、ヒビキ、オウガ、ハルが所属していた。夏のある日、4人で初となる依頼を受け駆除へ向かった。彼らは獲物を探すため山の奥深くへと進み続けるが、そこで深い霧に包まれ来た道を見失ってしまう。そ
んな彼らに森に潜む獣が牙を剝く。
※これは呉高専のインキュベーションワークのテーマ「小説を書こう!」のメンバー全員で書いたリレー小説です
※1話ごとに書いている人が違います折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-03 12:00:00
33942文字
会話率:33%
その森は一年を通して深い霧があたりを漂う。
付いた名前の「湿り森」に少し入った場所には魔女が住んでいた。
彼女は、残り少ない寿命を自分の望みを達成させるために使うことを決意する。
それは世界を巡る旅の中で、彼女自身が己の生きた証に再会してい
く物語。
生きた証とは何か。
彼女が達成させたい望みとは。
きっとそれを知るのは彼女ではない。それを知るのは今ではない。
彼女をよく知る誰かが。
ずっと、ずっとその後で。
ふとした、思い出の中で。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-11 06:00:00
184346文字
会話率:50%
甲斐の虎こと、武田信玄の鬼軍師として名高き山本勘助。
だが、彼には五十代に至るまで使えるべき主君を持てず、今で言えばフリーターの立場で流離い続けたはぐれ者、という一面がある。
やっと心服できる主に出会い、その弟・武田信繫の信頼を得た後、
六十九才の高齢で迎えた晴れ舞台・川中島の合戦。
劣勢を立直すべく、深い霧に覆われた戦場へ向う寸前、勘助は一つの言葉を言い残した。
「時の巡りを味方にして参る」
それは、はぐれ者だったからこそ分る信玄、信繁の密かな孤独へ共感し、生涯最後の力を捧げんとする誓いの現れだったが……
激闘の末、朦朧とする意識の中で霧の奥へ見出す最後の敵とは、果たして誰であったのだろうか?
☆
小説家になろうの他、アルファポリス、エブリスタ、ノベルアップ+でも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-05 07:30:10
15755文字
会話率:11%
視覚野に直接映像信号を送るスマートデバイス“Mirage”が人々の生活に浸透して数年。
その年、東京では不可解な事件が多発していた。
秋葉原集団人体自然発火事件
池袋連続怪奇事件
渋谷フラッシュ騒動
東京都未成年集団失踪事件
彼らはまだ知ら
ない。これらの裏に隠された真実を。
2025年11月。
兎月鏡夜達超常現象研究部は、東京都で連続して発生している不可解な事件についての情報を集めていた。
そんなある日、UIというハンドルネームを名乗る人物からのメールが届く。彼女は東京都未成年集団失踪事件の被害者の妹だと自称した。
同じ学校に通っている鏡夜達に姉の行方を探す協力をしてほしいという彼女の申し出を受け、興奮しながらも次のアクションを待っている最中、鏡夜は家への帰り道に深い霧と遭遇する。
その霧の中は、見慣れた新宿の街のはずなのに、まるで知らない場所のように感じた。
そんな不思議な場所で鏡夜は出会う。サイズの合っていない白衣を着た、不気味な雰囲気の少年に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-14 17:01:02
117374文字
会話率:31%
〈魔導院〉の賢者マイニエリの代行依頼で「内海における船舶失踪および沈没事件」の調査隊に参加することになった魔法使いの少女パティと小ザルのモカは、王都枢機院の騎士バレンツエラ、ダグラス、ステファンとともに内海西岸の町――〈珊瑚礁の町〉にたどり
つく。
そして、内海東岸――草原の国の〈はずれの港町〉でくすぶっていた沙漠の国の一行アルバート、ディレンツァ、ルイもまた、外遊さなかの火の国の王子ジェラルドとその従者たち、そして老船長マッコーネルの助力を得て、内海へと漕ぎだす。
おなじく王都をめざす盗賊組織〈鹿の角団〉の刺客ザウター、ティファナも、狩人のごとくそのあとを追っていた。
作曲家エドバルドと歌い手ニーナの密やかな恋路にかくされた時空をこえた絆とは――。
深い霧につつまれた幽霊船へとたどりついたルイたちは、内海を途絶させた意外な魔法の真相、そして〈最後の人魚〉をめぐる謎にせまる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-04 13:44:08
214706文字
会話率:12%
世界歴225年1月11日
その日、二人の少年は深い深い霧の中に足を踏み入れる。
それは
世界の解放の始まりであった。
最終更新:2021-08-04 20:36:12
10848文字
会話率:33%
「よぉく見ておけよ、トール――――いつか、お前が越えていく姿を」
死んだ人間は石に成り果てる。死者の遺志は力を生み、受け継がれていく。
最果ての街アムレキアを襲った結晶化事変より六十年、長大な壁によって外界より隔絶され、深い霧に沈んだ極
北の地で生きる人々は、異なる世界からの来訪者トールと出会った。戦う力無く、居場所も、生きる意味すら失った少年トールを預かることになった『恥晒し』のロディ=ロー=エーソンは、少年の中に自分の姿を見る。
臆病さ故に他人の顔色を伺い、誰かの正しさを辿って生きるトールと、過去の過ち故に誰もが認める正しさの中でしか戦えなくなったロディ。少年が自分だけの間違いを見出す時、最果てより破滅の風が吹き荒ぶ。
霧の中に潜むモノ達と、食料生産の要となる最大拠点アラルド農園の戦士団、番犬を名乗る研究所の少年少女達。そして、アムレキアで連綿と受け継がれてきた英雄の魂を継承する者達。
力も、遺志も、魂すらも受け継がせることの出来るアムレキアより、生存と、誇りと、願いを懸けた戦いが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-31 10:00:00
270818文字
会話率:24%
World 1st:GROWTH
世界の消滅を救った実感はあまりないものの、確かにそれを成し遂げた奏たちは元の世界で目を醒ます。
そこは今まで通りの日常があり、また今までなかった交流もある。しかし、そんな世界に少しずつ変化が起こっていく。
13の巨大な影が空を駆ける時、深い霧の中から現れるのは……
※本作品はIIと題打っていますが、前作を読まなくても恐らくお楽しみいただけます。
前作>女神の箱庭I =カサナルセカイ=
http://ncode.syosetu.com/n2414bk/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-24 00:00:00
185514文字
会話率:74%
9歳の少年アルフレッドは人口30人の小さな村で姉と二人で暮らしていた。しかし村が深い霧に包まれた日、たった1日で全てを失うこととなった。家も家族も故郷さえも。心に深く刻まれた恐怖に立ち向かい、少年は剣を取る。二度と後悔しないために、己の信じ
る道へと進む。これは全てを失った少年が全てを守るために抗っていく成長の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-18 22:31:25
23819文字
会話率:26%
これは、悪魔に支配された世界。生き残った人間は、巨大な悪魔払いの結界を作り、悪魔からの脅威からは、逃れていた。しかし、悪魔の霧と言われる深い霧で、今生きる人々は、空と太陽を知らず
に暮らしていた。太陽のない満年食料不足の国で、18を迎えた男
子は、血税書をもらう。これは、悪魔の霧の調査に参加させらる教会からの手紙。これをもらったものは、悪魔調査と言う名のばかりの人口制御であった。一度に何千人と結界の外にいって、帰って来る者は……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-10 19:11:44
2190文字
会話率:30%
主人公新島悠太は高校2年生。でも普通の高校生ではなく見える人。だから日々霊と色々変わって不思議体験をしつつどうにか生活している。そんな時、彼はドッペルゲンガーを見てしまう。そうして次に気づいたのは深い霧の森の中。そこで出会ったのは人間を憎む
耳長の種族。そこで彼は……異世界の霊に関わり、そして異世界の理不尽をその身に受けることに……。
主人公悠太君、理不尽なくらいに心身ともにボロボロにされます。そんな中でもどうにかこうにか…といったお話。
伏線っぽいのもありますが、回収できるかは……謎です。
とにかく、悠太頑張れって感じです!!
残酷描写も多く、心理描写多めなので物語の進行速度も遅く、長文多めです。ですので、苦手な方は回れ右が良いかもしれませんが、よっしゃどんとこーい、という方は是非覗いてみてください。
ちなみに、10話からやばくなります……。
できるだけ読みやすくなるように改行編集しました~。
文字の塊は少なくなったと思います(笑)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-02 18:00:00
291748文字
会話率:36%
昔々、ある国に、深い霧が出る山があった。
それは、人ならざる者たちが跳梁するに相応しいほどの、白。
麓の村では、そこに怪生が出ると噂されていた。
そこに、霧に穴を開けたような、黒い人影が一人。
どこからともなく現れた人影に、うつくしい女が、
声をかけた。
これはものの形が失われ、時の流れも忘れ去られる霧の中で起きた殺人の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-19 23:18:00
7831文字
会話率:47%
神々に見放された世界、エルドアナ。
金色の光満ちる楽園の伝説だけを残し、今は死の気配が、深い霧のように立ち込めていた。
そんな世界で懸命に生きる人々がいた。
あるものは正義に翻弄され、あるものは使命に背き、あるものは運命に抗い……
彼ら
の生き様を通して、この世界の謎に迫る物語。
・投稿について
プロローグ、および話数が振られているものが本編です。
設定資料集は、主にこの作品の中だけに登場する固有名詞の解説になります。
固有名詞がわからなくなった際に見てください。
閑話は、ストーリーとは直接関係のない設定や世界観にまつわる小話になります。
読まなくてもストーリーの理解に支障はありません。
・この作品はカクヨムにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-08 14:19:01
17296文字
会話率:29%
琉球本島から南西300キロ海上に、人々から恐れられているが島あった。誰も、存在を認めているが、その島へ行き戻って来た者はいない。人々は恐れ、船も遠巻きに通過するだけだった。人々が、龍島(ロントウ)と呼ぶその島は、一年中、深い霧の中にあった。
永遠に結ばれることのない恋人たち。どうすることもできない運命を受け入れたのは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-30 00:00:00
4503文字
会話率:28%
気が付くと深い霧の中。真っ白な世界だった。
ここは死後の世界か。人の声がする…。
天使か悪魔か…?それとも人間と同じ生き物か。
なんでもありな弱肉強食?和気藹々?カオスファンタジーな世界。
そんな世界で、力か?愛か?を探っていくちょっと締ま
りのない連中の物語。
※そんなシリアスなものじゃないですよ。たぶん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-26 06:00:00
10543文字
会話率:23%