ルマーン帝国ハーヴァー地方の小さな村に一人の少女がいた。
彼女の名はラミナ、小さな村で祖母と両親と4人で平和な生活を送っていた。
そんなある日のこと、狩りに行った父が倒れ、仲間の狩人に担がれて帰宅。
祖母の必死な看病もむなしく数時間後には
亡くなり、同日母親も謎の病で息を引き取った。
両親が立て続けに亡くなった事で絶望で埋め尽くされているなか、
『ラミナ元気出しぃ、ウチが側におるから! と言うても聞こえてへんか……』
活発そうな女の子の声が頭の中に響いた。
祖母にそのことを話すと、代々側に居る精霊様では無いかという
そして、週末にあるスキル継承の儀で『精霊使い』を授かるかもしれないねと言われ、
絶望の中に居る少女に小さな明かりが灯った気がした。
そして、週末、スキル継承の儀で念願の『精霊使い』を授かり、少女の物語はここから始まった。
先祖の甥に学園に行ってみてはといわれ、ルマーン帝国国立アカデミーに入学、そこで知り合った友人や先輩や先生等と織りなす物語
各地に散る精霊達と契約しながら
外科医療の存在しない世の中で、友人の肺に巣くう病魔を取り除いたり
探偵のまねごとをしている精霊とアカデミー7不思議の謎を解いたり
ラミナ自身は学内武道会には参加しないけれど、400年ぶりに公衆の面前に姿を現す精霊達
夏休みには,思ってもみなかったことに巻き込まれ
収穫祭&学園祭では、○○役になったりと様々なことに巻き込まれていく。
そして、数年後には、先祖の軌跡をなぞるように、ラミナも世界に羽ばたく。
何事にも捕らわれない発想と、様々な経験をしていくことで、周囲から神様と呼ばれるようになった一人の精霊使いの物語のはじまりはじまり
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 21:22:05
273626文字
会話率:63%
潮の香。
波の音。
冷たい空気。
「こ…ここは…?…っ」
気が付くと目の前には足元まで海が来ており、私は人ひとりがやっと座れる岩肌の上にいた。
「な、なぜ、こんなところに…っ!」
頭上から何かが聞こえた気がした。
見上げるとそこに
は夫の愛人が立っている。
彼女が私をここに?
私を殺すために……!?
「た、助けて! 誰かああああ! 助けてえええぇぇ!!」
助けを求める声を挙げても、波音に攫われてどこにも届かない。
水嵩がどんどん増し、容赦なく私を引きずり込もうとする。
「ジェニング……」
ザッッッパ―――ン
私を裏切った愛する人の名を出した瞬間、私の身体は大きな波に飲み込まれた。
※他サイトにも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 20:20:00
6199文字
会話率:27%
……長い眠りから覚めた気がした俺が見たのは、見慣れない石造りの天井と、心配そうに俺をのぞき込んでいる綺麗なお姉さん。
そして小さくなってしまった子供の体と、二つの記憶。
一つは日本で冴えないアラフォーサラリーマンをやっていたもので
、もう一つはアムルサール帝国の26代皇帝、アムルサール26世。11歳のもの。
幼い皇帝の記憶によると熱病に罹って死んでしまったらしく、そこに俺の魂が入って生き返ったらしい。
――大国の皇帝とか人生勝ち確なのではと舞い上がったのも束の間、すぐに様子がおかしい事に気付く。
皇帝の死に際だったというのに、殺風景な部屋には付き添いが一人だけ。医者も大臣もいない。そんな事ってあるのだろうか?
不審に思って情報を集めた俺は、間もなく知ってしまう。
この国は宰相によって牛耳られており、皇帝はただのお飾り。宰相の意に添わなければ簡単に挿げ替えられてしまい、その数はこの40年で21人。皇帝の平均寿命は15歳という、まさに使い捨ての存在である事を。
――勝ち確人生のはずが一転、命の危機に瀕した俺はなんとか生き延びる方法を。
できれば王宮から多少の資産と、美人なお姉さんを連れて逃げる方法を探す事を決意する。
この物語はそんな打算に満ちた俺が、恩人の少女と幼い皇帝の記憶に残っていた望みを叶えるために。平凡な人生経験と読書好きだった知識を活かして国を取り戻し、恋した女の子と一生を添い遂げる。そんな純愛帝国再建記……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 07:20:00
683525文字
会話率:19%
「お前なんか誰にも求められてない」
──社会の空気がそう言っている気がした。
僕は、自信がない。
人と関わるのが怖いのに、誰かに認められたいと願ってしまう。
彼はYouTubeで思考を発信し、小説に自分を投影し、議論で世界と戦う。
でも、どれだけ言葉を尽くしても、「分かってくれる人」はなかなか現れない。
自己承認欲求と孤独、論理と感情、現実と理想のあいだでもがきながら、
僕はある疑問に向き合っていく。
「自分を変える」とは、いったいどういうことなのか?
──これは、誰にも理解されなかった一人の青年が、「わかりあいたい」と願いながら、
言葉と知性で人生を切り拓こうとする物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 23:31:29
4835文字
会話率:12%
ブラック企業を辞めて一ヶ月。
心が空っぽになった俺――柊 蒼(ひいらぎ あお)は、ふと目に入ったVRMMO《セレスティアル・ネスト》にログインした。
魔法もクラフトも自由にできる世界。
戦うことにも、人と関わることにも疲れた俺は、ただ静かに
過ごせる場所を探していた。
選んだ職業は、氷魔法使いと、最後に惹かれて追加したテイマー。
そして昔から好きだった料理師。
どれも人気職じゃない。不遇だと笑われる構成かもしれない。
けれど、それでも――この世界でなら、俺は“俺のまま”で生きていける気がした。
誰とも組まない、ひとりで生きると決めた俺の前に現れたのは、
霧の中に現れた、一匹の幻獣。
これは、氷と霧に包まれた静かな村で、
ひとりと一匹が“少しだけ心をほどいていく”物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 18:00:00
22013文字
会話率:22%
中学を卒業してから数年——
高校2年の春、宮野優は地元へと戻ってきた。
転校初日、彼の前に現れたのは、
ボーイッシュな見た目に少し大人っぽくなった幼なじみ・加藤春。
「……久しぶりだね、宮野」
昔と同じ声。だけどどこか、遠くなった気が
した。
連絡も取らずに離れた数年間。
あの頃の想いは、とうに終わったと思っていたのに——
再会をきっかけに、少しずつすれ違い、近づいていくふたりの距離。
照れ隠しの冗談。
昔の呼び方。
「ただいま」と「おかえり」の間に咲く、春の風景。
これは、もう一度君に恋をする、
少しだけ不器用なラブコメディ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-24 21:08:34
724文字
会話率:31%
──不思議な夢を見た気がした。──
──誰かに求められた気がした。──
俺、夢咲叶跳は朝、何かいつもとは違う夢を見た気がして、でも思い出せなくて、そんなもどかしい思いを抱きながらも起きる。その時俺は知らなかった。誰から、なぜ、何を求められて
いるのかを……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 18:55:15
5336文字
会話率:57%
成り上がりを夢見る青年オース。ところが、その夢を叶えたのは見下していた瓜二つの双子の弟ルースだった。夢と幸せを奪われたオースは、村で悶々とした日々を過ごすこととなる。
そんなある日、彼は蝶の魔物に村を襲われる悪夢を見る。それが、ただの
夢ではないような気がした彼は、一人で村を飛び出して討伐に向かう。
だが、結局何も見つからず村に戻ると、目前に燃え盛る村と変わり果てた村人達、蝶の魔物の姿があった。果敢に立ち向かう彼だったが、あっという間に劣勢に追い込まれた挙句、火事で崩れた家の下敷きとなり、瀕死状態になってしまう。
そんな彼に差し伸べられた魔の手。間違いだと気付きながらも、甘言に乗せられた彼はその手を掴んでしまう。
魔王の配下となった彼は、弟に勝利するために暴れまわる。別々の道を歩み始める双子の運命は、一体どこで交わるのか――!?
――勇者はひとりじゃない。
これは、成り下がりダークファンタジーである。
***
基本的に、週一更新を予定しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 22:07:32
726956文字
会話率:53%
耳を塞いでいたのは、世界か、君自身か――
大学2年、軽音サークルに所属する八坂奏(やさか かなで)は、どこか浮世離れした“元”吹奏楽少年。今はギターボーカルとして、サークルでのライブや配信活動を淡々とこなしながら、音楽と距離を置くように
生きていた。
そんなある日、大学構内で東雲陽葵(しののめ ひまり)の姿を見かける。彼女は高校時代の吹奏楽部の同期で、当時から圧倒的なホルンの才能を持ちながらも、高圧的で近寄りがたい存在だった。
大学に入り、偶然同じキャンパスで再会した二人。距離を縮めることなどないと思っていた彼女との日々が、少しずつ変わり始める。しかし突然、陽葵は姿を消した。
サークルの練習にも、授業にも現れない。
噂を追って辿り着いた先には、壊れかけた家庭と、音を失いつつある少女の姿があった――。
「音がなくても、君となら、奏でられる気がした」
これは、耳に届かない音を、心に響かせるための、長い長いラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 18:00:00
111974文字
会話率:35%
リサイクルショップの片隅で出会った、不思議な壺。
その中に見えたのは――昼なのに輝く「月」だった。
月はわたしの中に入り、静かに共鳴し始める。
心が強くなった気がした。世界が少しだけ優しくなった気がした。
でも、空の月が少しずつ弱って
いくというニュースが流れたとき、
わたしは気づいてしまう。
これは、本当に「わたしのもの」だったのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 12:10:07
1081文字
会話率:0%
――この時代で、君に出会ってしまった。
不発弾の爆発に巻き込まれた高校生・早瀬光(はやせ ひかる)は、目を覚ました瞬間、思いがけない景色を目にする。
そこは、空襲の足音が迫る――昭和二十年の東京だった。
見知らぬ街を彷徨うなか、彼はひとり
の少女・上條桜(かみじょう さくら)と巡り会う。
出会いは最悪。
それでも、どこかでずっと、彼女を知っていたような気がした。
空襲警報が日常になる世界で、光は少しずつ居場所を見つけ、桜と心を通わせていく。
未来から来た少年と、昭和二十年の今を生きる少女。
交わるはずのなかった刻の流れが、やがてひとつになるとき――。
時空を越えたふたりの、ほんのわずかな時間が、
永遠よりも深く心を結んでいく。
切なくて暖かくて、ちょっとだけ愉快な恋の物語。
===
「空襲と恋愛、どっちが先に来るのか問題」の三人称版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 23:42:54
85073文字
会話率:33%
梅雨の美しさを知っているだろうか。私は知らない、否、知らなかったというべきか。2025年今分の梅雨は、もう終わりとニュースで取り上げられたらしい。その時分の頃、私はようやく、梅雨を知った気がした。それを、ただ共有したく思って、これを書いた。
もしよければ、感動を共有したく、読んでみて欲しい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 19:01:03
3172文字
会話率:34%
葵(あおい)は、恋をしていた。
いや、正確に言えば、ふたりの男の間で心が揺れていた。
一人は遥人(はると)。
落ち着きがあり、仕事にも誠実で、誰からも好かれる存在だった。葵の家族や友人も、遥人のことを絶賛していた。常識的で、礼儀正しくて、
何より葵を大切にしてくれた。彼と一緒にいると、未来がちゃんと見える気がした。
もう一人は湊(みなと)。
少し破天荒で、突拍子もない発言をすることもあったが、どこか憎めない。直感的で、嘘がなく、喜怒哀楽をそのままぶつけてくるような人だった。彼と一緒にいると、自分が“生きている”と実感できた。けれど、その自由さはときに不安を呼んだ。
葵は何度も考えた。遥人のような人となら、穏やかで安定した日々が過ごせるだろう。
湊のような人となら、きっと退屈しない人生になるだろう。
家族も、友人も、遥人を推した。
「彼がいいと思うよ。間違いないって」
「湊くんはちょっと危なっかしいんじゃない?」
葵もそう思っていた。思っていたはずだった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-15 12:01:42
6643文字
会話率:25%
外周を壁に囲われた城塞都市に暮らす、男爵令嬢――リリアンヌ。
両親と妹から虐げられている彼女の日課は、外周の壁へ向けて家族の愚痴をぶちまけることだった。
そんなある日。
いつものように壁へ愚痴っていると、
「どうしたの? 大丈夫?」
壁を挟んだ向こう側から、若い男性の声が聞こえてきた。
その声色はとても優しくて、リリアンヌを気遣ってくれていることが伝わってきた。
(こんなに気遣ってもらえたのは初めてだわ)
家族に虐げられてきてリリアンヌは、他人の優しさに初めて触れたような気がした。
だから壁の向こう側にいる見ず知らずの彼と、会話をしてみることにした。
それがきっかけで、リリアンヌの運命は大きく変わっていく――。
※R15は保険です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 18:12:32
7357文字
会話率:26%
その“瞬間”に、世界が変わった――気がしただけかもしれない。
時が止まり、空気が揺れ、重力すら裏切る中、男はただ玄関を開けただけだった。
一体何が起きたのか。あるいは、いつものことなのか。
家庭という名の異空間で繰り広げられる、刹那的
SF(セツナファイト)。
――その“刹那”に、すべてが起きる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-12 20:48:19
343文字
会話率:16%
無気力で な性格で何事にもやる気が起きず、つまらない灰色の人生を歩んできた僕。
大学のサークルの飲み会で知り合った先輩に一目惚れしてしまう。
僕は、そんな先輩との日常に満足し、人生に色が付いた気がした。
最終更新:2025-06-12 15:53:36
1719文字
会話率:34%
高ノ宮中学校に通う一年生、村上慎也。成績はほぼ平均、特別何かが飛び抜けてすごいというわけでもないめんどくさがり屋な性格、それが彼である。そんなある日、慎也は学校生活二学期初日に自分の名前を呼ぶ声が聞こえてくるという不思議な体験をする。そして
その日の夜、慎也はその日あった出来事を気にかけながらも眠りにつく。すると、再び誰かに呼ばれた気がした慎也は目を覚ますが、慎也が目を覚ましたのは、壁も天井もない真っ白な空間だった。
この作品はすべて俺の、一度でもいいからこういう体験したいなー、っと妄想した物語です。なのでキモイとか思っても全然構いませんよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 10:48:38
642452文字
会話率:65%
水無月、、に浮かんでみえた気がしたどこか明るく澄んだ満月
キーワード:
最終更新:2025-06-10 00:16:45
292文字
会話率:0%
蛍の光 窓の雪、、卒業式のシーズンでもありますが
おわりとはじまりの白い光が降っているようにみえた気がした
キーワード:
最終更新:2025-02-04 22:50:01
247文字
会話率:0%
歌をうたえば叶う願いがあるような気がした
キーワード:
最終更新:2024-11-29 00:15:13
250文字
会話率:0%
妖精と人の間に生まれた子供。
妹はきっとそういう存在だ。
不思議な色合いに光る髪の毛とか、僅かな綻びも無く整った容姿だとか。人の世界に馴染めない存在感は子供から見ても異質で――。
なんとなく、彼女の居場所はこの世界の何処にもないよう
な気がした。
そんな思いからはや数年。
妹は立派なニートになりました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 20:14:28
566824文字
会話率:52%
「……?」
……何かが聞こえた気がした。いや、確かに聞こえる。猫が喧嘩でもしているのだろうか?
なんとなく気になった私は、雨に濡れたまま鳴き声の元へ向かった。するとーー
「フォレストウルフの群れか。でもあれは狼の鳴き声じゃなかった
。猫でも仕留めたのか……いや、あれはッ!?」
抜剣。直ちに突撃。敵の数は4。豪雨で鼻と耳が利かなくなっているのか、それとも飢えすぎて弱っていたのか。何かを咥える狼の背を両断するまで、他の三匹は反応できていなかった。
「ウゥゥゥゥ!!」
野生動物らしくすぐに威嚇を始めたが、今から威嚇するようでは負けを認めたようなものだ。私は狼が咥えていたものを胸に抱きながら、残る雑魚に鉄剣を叩き込んだ。
群れにあって、最初に獲物を食らう権利を持つのはリーダーだ。そのリーダーの背骨が両断された時点で、統率を失ったこいつらの死は確定していた。
捨て犬のように情けない悲鳴を上げた3匹に介錯をした私は、すぐに獲物の正体を確認した。
……間違いない。人間の赤ん坊だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 07:01:41
21827文字
会話率:56%