「ここはRCVに働いてもらうか」
中隊長は独り言のようにつぶやいたあとで、隷下部隊に発令した。
「第2偵察班は狙撃1班と協同し歌舞伎町の敵を制圧する。武器使用は自由」
命令を受けたRCV、87式偵察警戒車2両とLAV、軽装甲機動車2両
は、既にこれあるを予期して現場周辺に展開を終了していた。
歌舞伎町界隈から靖国通りへ雪崩れ打って現れた車両群のアタマを2両のRCVが抑え、すこし離れてLAVが停車する。
セダンにハコ乗りしたチャイニーズマフィアが罵声を張り上げ、一斉にクラクションを叩き鳴らしたが何の効果も無かった。
チャイニーズマフィア側の誰かが発砲した。散発的だった銃火は炎が燃え立つ様に一気に広まった。
豪雨に叩かれる様な車内の中で、1号車の車長が声を張った。
「撃チ方ハジメ」
2両のRCVは、2門のエリコン・25ミリ機関砲で猛然と射撃を開始。
セダンの群れは爆発し、弾け飛び、たちまちミンチを詰めたスクラップの山に変わっていく。
散漫だった火線がRCVに集中した隙をついて、LAVから展開した狙撃班も射撃を開始する。
慌ただしく方向転換を図ろうとしていた車列最後尾をまず射止め、未だ応射してきている射手、火点を一つずつ的確に潰してゆく。
「撃チ方止メ」
戦闘開始から約1分で部隊は戦闘目的を達成した。
完璧に一方的な勝利だった。動く目標は無かった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 17:28:03
33105文字
会話率:24%
行列の最後尾でバグパイプを吹いているヤツについて行くなんてどうかしてるよ。本当に
キーワード:
最終更新:2025-02-02 23:44:42
1149文字
会話率:98%
13歳になる年の始め、子供達は教会に集まる。
人生が決まるに等しい、適性診断があるからだ。
全ての人がモンスターを召喚できる召喚士となり、サモナーとテイマーに分かれる。
これが問題で、一般的にテイマーはハズレ、サモナーはアタリとされていた。
適性診断では、どんなモンスターに特化した召喚士であるのかが分かる。
ここに、夢を語りながら教会へと向かう子供が二人。
主人公のカイト・フェイトと、その幼馴染のラビ・エンローズだ。
どんな召喚士になるのか、気になってしまうのは当然のこと。
同じ学校に通う、顔見知りの子供達が作る列の最後尾に並び、ドキドキしながら順番を待つ。
一人、また一人と診断を終えて出てくる子供の顔は三者三様。嬉しそうな表情ならサモナー、絶望を浮かべていればテイマーになったのだろうと分かりやすい。
そしてついに、二人の順番がやってきた。
まずは、幼馴染のラビ・エンローズから。
「……ねえ、カイトくん? ……ラビね、ドラゴン特化サモナーになっちゃった」
小さく呟き、振り返ったラビの顔は、悲しんでいるのか喜んでいるのかよく読み取れない。口角は上がっているのに涙目で、頬がヒクヒクと動いている。
何が起きたのか理解できず、まるでカイトに助けを求めているようで……。
「す、すごいじゃん!」
幼馴染が、世界最強のドラゴンサモナーになってしまったのだ。手の届かないところへ行ってしまった気がして、カイトには情けない一言を発することしかできない。
「僕だって!」
しかし、カイトも自分を信じて疑わない。
ステータスを見ると、スライム超特化テイマーと表示されていた。
絶望するカイト。世界から色が消え失せて、ショックからか意識を手放す。
親の助言もあり、立ち直ることはできた。
だが、いじめっ子同級生のザンブに決闘を挑まれる。
自分を信じてスライムをテイムし、カイトは困難に立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 20:10:00
92303文字
会話率:22%
ラグビーにおいて「フルバック」とは、
守備においては、チームの最後尾に位置し、
最後の砦となるポジション。
攻撃においても、チームの最後尾に位置し、
仲間の背中を鼓舞し、押し続け少しずつ前へ
進めるポジション。
崖っぷちサラガーマンチー
ム、
中村建設ラグビーチームブルーウイングスは
「日本一ファンを大切にするチーム」という
スローガンで一歩ずつ前に進み、
もう一度息を吹き返すことができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 21:57:08
101143文字
会話率:28%
■短いあらすじ
アプロという17歳の青年が適当にダンジョンを巡りながら、これまた適当な理由で仲間となった者達を引き連れ、のんびりまったりと暮らすお話。
■長いあらすじ
「いや、もうこの暮らしが気に入ってるからいいや」
17歳の青年、
アプロは999人の大所帯パーティ、『円卓の卓が無くなるほどもの凄い多い騎士団』に所属していた。
「うちのパーティは強い者が前を歩く方針でね、君はその最後尾になるけどいいかな?」
「いいですよ別に」
面接に合格した事を両親に伝えたアプロは、まるで厄介払いされたかのように家を追い出されてしまう。
そして活動中のある時、前を歩いていたメンバーが「お前やる気ないなら消えろ」と言われ、面倒臭くなったアプロはあっさりとパーティを抜けてしまい。
1人の女性と駆け出し冒険者が集うダンジョンを目指す事にする。
訪れたダンジョン内で、アプロは魔物と出会い、自身初となる戦闘を行おうとするのだが……。
「……あれ?」
自分でも想像出来ないほどの最速の剣が放たれ、魔物を真っ二つにする。
そう、身体能力が全て常人を越えていたのだった。
「え、ええ!? アプロさん、なんかやたら強くないですか!? そんな人がどうして最後尾なんかに?」
「うーん……わからん」
試しにダンジョン内にいた駆け出し冒険者達に頼み。
パーティを500人ほど組んだ状態でアプロは剣を振るうと――。
「……なんか、さっきの速さも消えてヘナヘナな剣捌きに戻っちゃいましたね」
冒険者の中でも最弱に近い状態へと戻ってしまっていた。
このお話はアプロという青年が仲間を集め、『円卓の卓が無くなるほどもの凄い多い騎士団』の団長やそのメンバーに戻ってくるよう言われつつ。
アプロがのんびりとスローライフする物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-09 10:04:27
219749文字
会話率:57%
小学五年生のベリーは、あるキッチンカーを探していた。
そこで売っている『かぼちゃプリン』がお目当てなのだ。
そして、キッチンカーは見つけたものの、すごい行列。
ベリーは急いで最後尾に並ぶが、列は少しずつでしか進まない。
やっと、ベリーの番が
やってきたが……
こちらは武 頼庵様ご主催の『秋の収穫祭・味覚祭り』
参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 06:02:11
2177文字
会話率:66%
入学当初、友達作りの波に乗り損ねた俺、佐藤一(さとうはじめ)は、浮かれた話が一つも無いさびしい夏休みが終わり、二学期が始まってもクラスに友達は一人もいなかった。
その日も、昼休みに肩身の狭い思いをしながら、教室の自分の席でぼっち飯を食べてい
た。
俺の後ろ、最後尾の席に座るのは、学校一の美少女と噂される才色兼備の孤高の女子生徒、白川瞳(しろかわひとみ)。
一度も言葉を交わした事が無い、ぼっちの俺に、なぜか彼女が二つ折りのメモを渡して、美術室に呼び出した。さらに、あろうことかその日の放課後、駅前で待ち合わせ、彼女の自宅へ向かうという展開に。
果たして、彼女の目的とはいったい何か?・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-19 17:10:00
101119文字
会話率:51%
あるところに、山手線のような丸い線路上に、その線路全体を覆うほど長く円状に連結した電車がありました。
その電車は、先頭と最後尾がくっていて文字どおり円形の形をしていたため、まんまる電車といわれていました。
その線路上には、もろつん駅はーつだ
けではありません。
何十という駅があります。
電車はそれぞれの駅をまるでメリーゴーランドのように回りつづけることで、駅と駅をつないでいるのです。
とてもおかしな路線だと思うでしょう。
たしかにはたからみると奇妙にうつるのは否めませんが、実は便利なこともあるのです。
例えは、約鉖全体に車両が常にあるため、電車を待つことがありません。
改札をぬけて駅のホームまでいったら、すぐ電車にのれるのです。
また、電子の中が比較的すいている。常に列年に乗れるので、当たり前ですね折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-29 17:13:57
344文字
会話率:0%
紅葉の美しい山間を走る、ローカルな電車。その最後尾はアパートになっており、画家の女の子、ミーシャが暮らしている。
「待ってー!その電車‼」
飛び乗ってきたアレン嬢は、うっかり魔力を使ってミーシャの部屋に入ってしまった……。
アレンはミーシャ
の絵に感銘を受ける。
おとなしい性格のミーシャは、アレンの朗らかさが好きになり、二人は友達になる。
その日から、登山が趣味のアレンはミーシャの部屋に泊まり、山々を楽しみ始める。
ある日、路線を経営している社長の自宅でディナーをごちそうになった。
彼はアレンにこっそり訊ねる。
「あの社交パーティーにいたね?」
アレンは、ミーシャに秘密にしていることがあった……。
「君は、ゴードン財団のご令嬢。」
アレンは、
「ミーシャには言わないで!」と彼に口止めする……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-29 00:00:00
13291文字
会話率:34%
Twitter140文字小説⑫ 「ふわふわ」「最後尾」
最終更新:2023-09-24 16:40:15
276文字
会話率:25%
お盆。先祖の霊が家に帰ってくる時節。
そんなお盆には、知られざる隠された歴史が存在した。
お盆に先祖やあの世の者が家に帰ってくるのを待つのではなく、
この世の者の方から、あの世の者に逢いに行こう。
かつて、そんな試みが実行に移されたことが
あった。
深夜。人々は一列になって、前の者が鳴らす鈴の音を頼りに墓地へ向かう。
墓地であの世の者たちと逢瀬を果たした人々は、
その帰り道、最後尾の後ろから、聞こえるはずのない鈴の音を聞く。
今は禁忌とされたお盆の出来事だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-21 02:12:40
3868文字
会話率:5%
婆は古びた写真を見つけたらしい。
気まぐれで新聞社の賞に送って見たところ佳作とのことだった。
完成した写真集の、表紙を飾っていた。
俺の写真かよ、と父親が言っていた。
父親の若い頃が被写体らしい。
功夫《クンフー》の道場で修行中
最後尾で
師匠の動きを真似ていた。
突き、払い、受け、型。
それは蛇の首を捻るような型の途中だった。
右手で金切り音がした。
そして爆発するような音とともに現れたのは白い蛇だった。
右手で蛇の首元を掴んでいた。
稽古が中断になり、師匠がにじり寄ってくる。
「蛇が、顕現しました」
師匠は蛇をじっくりと眺めている。
抜け出さんとする蛇を必死で押さえつける。
師匠は蛇の喉に噛み付き、引っ張り遠心力で殺す。
それを天井の柱に巻きつけた。
垂れてくる液体を少し浴びただけで皮膚が焼けた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-28 11:46:02
330文字
会話率:6%
深夜の電車の中、社会人5年目の東本は社会や親からの様々な重圧から"死"を考えていた。そこに突如老人が現れ、ゲームと称し"石"と"バナナ"どちらかを選ぶよう告げられる。
老人が待つ電
車の最後尾までの道のりで、東本は様々なヒトと言葉を交わし、己の答えを導く。
価値観の多様性や現代社会などをテーマに描かれる、ちょっと不思議な物語。
(筆者)
初投稿な上にあまり推敲せず勢いで書き上げた作品ですので、どうか暖かな目でご覧になってください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-27 12:28:42
5037文字
会話率:40%
魔物と日々戦う新進気鋭の冒険者パーティがいたが
そのパーティでも異質な存在感を放つ翡翠色の髪をした少年がいた
いつも魔物との戦いでは最後尾で腕を組んでとてもじゃないが戦いに貢献してないであろう少年だ
しかし彼にはある秘密があって・・・・
最終更新:2023-02-10 23:57:38
971文字
会話率:44%
ある日、村が悪魔に襲われた。
村を守るには殺すしかない。
しかし、それだけは絶対にしてはいけなかった。
少年はその短剣を手にして悪魔の元へ向かう。
※「カクヨム」でも投稿中です。
残酷描写はそれほどではないです。
最終更新:2022-11-06 22:19:24
61167文字
会話率:11%
最前線は最後尾
最後尾は最前線
キーワード:
最終更新:2022-10-18 23:00:00
212文字
会話率:0%
天才騎手と称された若き青年と漆黒のサラブレット。
その二人が出会い、クラッシック路線へと進む。
そして無敗で迎えた東京優駿。
一心同体でレースに挑み、迎えた最終直線。
最後尾から矢のように放たれた驚異の末脚。
それは全ての若きサラブレットを
飲み込むと、瞬く間に先頭に立ち突き放した。
大歓声の中、ゴール板を通過した瞬間。
天馬の足は砕けてしまう。
そのまま前に転がり、騎手とともにこの世を去る……
二人は天弓と呼ばれ、永遠に語り継がれることとなった。
そして天界へと導かれた二人の魂は不完全に混じり合い、神でも簡単に分かつことができない。
そのため自然に二人の魂が分かれるのに任せ、輪廻の門をくぐったのだった。
そうして一人の人間とサラブレットの魂を持った魂は、何の因果か牧場の息子として生まれる。
主人公は前世の記憶を持ち、愛馬とともに新たな世界を生きていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-11 20:01:14
62528文字
会話率:53%
冴えない(と勝手に決め込んでいる)女子高生、鈴木愛姫子と佐藤美菓子は何をやっても平均的な地味な存在と自ら自負し生きていた。
ありきたりな苗字からくる劣等感と鬱屈した性格と元来の天然気質からか、学校内では美人と可愛い清純コンビとして人気
者であることを知るよしもなく……
そんな彼女達はある日、街角の片隅で謎の占い師と出会ったことにより、異世界での救世主となるべく旅立つこととなる。
召喚主にして勇者?アシガルと共に繰り広げる笑いと冒険、友情と進歩、努力とエロスの先に待ち構えているものとは!?
平凡なスズキさんとサトウさんが異世界転移した時、最強の存在となる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-16 12:04:48
472105文字
会話率:45%
由佳(二四歳)は焦っていた。
周りは次々に男ができるのに一人置いてけぼりな疎外感。仲のいい友達にも彼氏ができ、ついに最後尾。
由佳は友達に進められてマッチングアプリを始めてみるが―――
最終更新:2021-05-03 00:00:00
1952文字
会話率:29%
西暦202X年。
突如中東にて出現した"超テロ組織"が世界帝国を建国することを宣言し、全世界に宣戦を布告すた。
ニューヨーク、シカゴ、ロンドン、パリ、ドルトムント、ローマ、モスクワ、デリー………そして上海。
世界各国の主
要都市で新型爆弾や細菌兵器が炸裂する中、中国で新型爆弾が使用され上海は焼け野原と化した。
遂に隣国にまでテロ組織が迫って来ている事に恐怖した日本国政府は、自国に被害を出す前に国外にてテロ組織を撃退することを決定、半ば強引に憲法9条を改正した。
世界はようやく反撃の狼煙を上げ始めた。
アメリカを始めとした多国籍軍がエジプト、シナイ半島へと集結する中、憲法改正に伴って国外戦闘が可能になった自衛隊もテロ組織撲滅のための「狼牙の蜘蛛作戦」に参戦するために、元特殊作戦群の『阿賀田 正己』を隊長として新たに編成した『第39戦車中隊』を中東へと向かわせた。
しかし、インド洋にて突然発生した巨大ハリケーンに行く手を阻まれてしまう。
阿賀田は出兵を中止し、なんとか全輸送艦を引き返そうとするが、最後尾に付けた己の乗る艦はハリケーンに飲み込まれてしまい、輸送艦は横転する。
阿賀田は無念の中意識を手放す………
しかし、阿賀田と巻き込まれた隊員32名が目を覚ました場所は中東でも、インドでも、アフリカでもオーストラリアでもなかった。
目が覚めるとそこはなんと、あの百年戦争末期の1428年4月30日、オルレアンの森の中だったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-06 21:36:53
2075文字
会話率:83%