アリシアの人生で一番忙しい日は不意に訪れた。
朝、親友が訪ねてきて結婚すると報告を受けた。昼、祝いの品を買う為に赴いた首都で、群衆から石を投げられた。アリシアがかつて世界大戦を引き起こした竜の一族、その末裔だと知られたからだ。
逃げ込
んだ路地裏でアリシアは国軍の竜騎士と鉢合う。
彼はアリシアの素性に気付いている素振りを見せながら、しかしアリシアを一晩匿った。
不可解なことは続く。
首都からの帰り道、アリシアは激しい戦闘の場に行き合う。今度は国籍不明の竜騎士だった。その彼がアリシアに対して投げてきたのは、「竜の一族は濡れ衣を着せられたのだ」という一言だった。
末裔狩りから逃れる為に故郷を脱出したアリシアは、やがて竜の末裔を取り巻く情勢――この世界に瑕疵があること、そして期限付きであることを知る。
日陰の身で生きる古い血を引く最後の一人が、彼女を取り巻く数多の竜騎士と共に、世界の終わりに対峙する物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 20:57:36
72227文字
会話率:33%
地球から遠く離れた、闇に包まれた世界。
そこに住む獣人たちは光を求めて、ついに手に入れる。
しかし、飽くなき渇望は彼らを破滅へと導き、再び闇が世界を覆った。
本来知り得るはずもない別世界の出来事だが、地球の田舎に住む男、下夜消は奇妙な縁によ
ってその闇に葬り去られた物語に出会うこととなる。
「見えないって怖いニャ~」
兎人のマスターに雇われた下夜消は、ニヤニヤ笑いの絶えない猫と共に世界を照らすための光を探す日々を送る。
闇に潜む危険に命を脅かされつつも、多くのものを得られるその仕事に下夜消はやりがいを感じていた。
"渇望の行く末が破滅なら、いつか自分にもそれが来るかも"
好奇心で得体のしれないものに手を伸ばす自分にそう感じつつも、下夜消は進むことをやめない。
先に待つものは光か、死という永遠の闇か。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 10:24:28
12676文字
会話率:27%
足枯香音は、パートの同僚に、言葉を投げられる。しかし、香音はぜんぜん、意味わからずだった、少し間が空いて、連続して投げられた言葉に、唖然としてしまう。
悔しさのあまり、その日一日中頭に残っていたので、統括リーダーに訪ねのだが‥‥返ってきた言
葉に絶句する
その言葉とは・・・・・
香音の心の奥に眠る真実の気持ちは・・・・・なにか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-25 00:18:22
2982文字
会話率:19%
一応、ハイファンタジーとなっておりますが、サイコロの出目によってどうとでも変わってしまうので、今後どのような展開になるかは保証しかねます。
作者のリハビリ的な目的で書かれています。拙い文面も多くみられると思いますがご容赦ください。
また、更
新ペースは極めてランダムになると思われますので、気長に見ておいてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 01:41:45
84052文字
会話率:41%
三国志知識なんぞないという方、特に女性にも楽しんで貰える作品を目指しました。大胆な創作設定で描く、過去にない恋愛憎ドラマ三国志。
本作は、この後始まる長編への序章的作品です。
切なく耽美な大人の世界観で綴ります。……
【あらすじ】
中国後
漢末期の混乱期。細作一族・韋虞(いぐ)氏の郷で、性奴隷とされていた孤児少年、狛(はく)は、細作にさらわれてきたらしき美麗少年、遙(よう)と出会う。
性別不明の謎めいた遙から、あるとき狛に投げられた衝撃の言葉。それにより、人生に諦めかけていた狛は、己の未来を自ら大きく変えていく。
そして成長した狛を待ち受けていたものは、驚きの事実であった。……
この後迎える三国時代の激流に、人生を巻き込まれることになる少年・狛の、出立期物語。
【用語解説】
◆細作(しのび):秘密や内情を密かに探るしのび。諜報、破壊、暗殺などの闇仕事を行うプロ。
◆字(あざな):姓名とは別に持つ、通常呼び合う時に使用する名前。他人が相手を本名(諱:いみな)で呼ぶのは禁忌(タブー)。
◆漢王朝:秦王朝後に劉邦が創立した、中国初の長期統一王朝。前漢と後漢に分かれる。
◆泰山(たいざん):兗州泰山郡(山東省中部)にある泰山山脈の主峰。死者の霊が集まる場所として信仰される。
◆垓下(がいか):現在の安徽省宿州市霊壁県。「霊壁奇石」は中国四大奇石の一つ。
◆五斗米道(ごとべいどう):後漢末に起こった初期道教の宗教結社。
◆漢中(かんちゅう):益州(四川省方面)の南鄭(陝西省漢中市)を中心とした一帯。漢王朝発祥の地。
◆荊州(けいしゅう):七郡を擁する広大な州(湖北・湖南両省を中心とした一帯)。
◆中原(ちゅうげん):黄河の中・下流域にある平原。中原の覇者は天下に君臨できる。
◆新野(しんや):荊州南陽郡(河南省南陽市)に属する県。
◆刺史(しし):州の監督官。やがて権限を強めた『牧』へと移行。
◆牧(ぼく):州の長官。行政・軍事全てにおいて、州の最高権限を持つ官。
◆三国鼎立:中国が三つの勢力(魏・呉・蜀)に別れ、鼎の足のように互いに対立する状態。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 11:40:21
36762文字
会話率:21%
あらゆる事象、事物の改変を可能とする万能の力を持つも、誰もが愛される資格があると宣う馬鹿舌の味覚すら及ばないと匙を投げられた女ことチヒロ。彼女のスーパーパワーとそれにまつわるみっみちい顛末を綴った半自伝的作品。
最終更新:2024-10-29 21:24:00
18708文字
会話率:2%
『目指せ甲子園っ! 異世界野球、プレイボール!』
異世界より来たりし勇者が魔王を斃した後に伝えたもの。それは――――――野球!
彼女は異世界に甲子園を作り、野球を平和の祭典として広めた。
それから野球は大衆の娯楽として人々に親しまれ
た。
だが、魔王が滅んで300年。野球は教会や貴族たちの政争の具と化してしまった!
「甲子園優勝校には、願い事を三つ叶えてもらう権利が与えられる」
権力者たちの私物化という現状を打破するため、少女に転生したオレはバットを取る!
「やっべ、この身長だとアウトローかすめる変化球手ぇ出ねえじゃん。どーしよ?」
そしてボールは投げられた。
甲子園優勝目指して、Let’sプレイボール!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 22:00:03
350693文字
会話率:35%
僕、浜田。高校二年の夏休み前、隣のクラスの岩里鈴音が転校するらしい。接点がほとんど無かったはずの僕たちは、廊下をすれ違わず、罷り間違って衝突事故を起こし、この高校での最後の二週間を共に行動する事に。彼女に巻き込まれてしまった僕は、彼女がこ
の学校で「やり残した事」を終わらせるために協力を約束させられる。勝手に振られたり、蹴り飛ばされたり、部活を辞めさせられたり、色々な目に会いながら、彼女と駆け抜ける二週間。果たして彼女は無事「やり残した事」を終わらせられるのか。そして、人生という川に放り投げられた僕の行方は……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 11:30:00
11587文字
会話率:61%
いきなり死んだ!!とおもったら放り投げられた!!意味が分からない!!
キーワード:
最終更新:2024-08-16 23:04:08
5672文字
会話率:32%
……意識が戻ったわたしは、ロボット二体に抱えられてトラックの荷台に放り投げられた。2289年7月初め、一斉安楽死の死体処理が始まっていた。わたしは、咄嗟にトラックから飛び降りると、ロボットに見つからないように部屋へと戻った。
6月30日
の「最終日」。わたしは、残っていた何人かの知り合いと、別れの挨拶を交わした。家族は、選ばれて火星に移住した一人息子のオガワ・マモル以外は、すでに安楽死処置でこの世を去っていた。火星の息子に最後のメッセージを送ったその夜、わたし、ミヤマ・ヒカリはこの部屋で「享年28」の最期のときを迎えるはずだった。
生まれ育ったここネオ・トウキョウで、一斉安楽死処置の失敗例は、確率的におそらくわたし一人のはず。月に本部を置く国際連邦のマザーAIに知られたら、再び処置を施されるに違いない。どうしよう…
かつて老占い師に言われた、「会いたいと思う者のところへ向かうとよい」という言葉を思い出した。会いに行ける可能性のある唯一の人物は、自分が生まれる前に大陸で行方不明になった、祖父のミヤマ・マモル。彼の写真と、その裏に書かれた「30115」の数字を手掛かりに、わたしは大陸へ向かうことにした。
マリンビークルという小型船で、AIによる追跡が来ないうちにネオ・トウキョウを後にする。航海のお伴をするビークルを、わたしは「アルト」と呼ぶことにした。「30115」をもとに指定した「北緯30度、東経115度」の地点は「到達不能」。代わりに、最寄りのレフュージを目指して東シナ海を航行し、長江河口のネオ・シャンハイへ到着した。
第四次世界大戦後、寄るべき国を失い、核兵器、生物化学兵器で汚染された地上に残された約1億の民。彼らを収容すべく、国際連邦が建設した大型シェルターであるレフュージは、ネオ・トウキョウ、ネオ・シャンハイを含めて地球の30ヵ所に設置されていた。
レフュージの外には、国際連邦管轄外のAOR(Aliens Outside the Refuge)と呼ばれる居住民たちがいる。その大きなコミュニティーが、ネオ・シャンハイの対岸に存在することをアルトから聞かされ、わたしは長江を渡り、上海へ向かった……
※事情があって削除した長編を、少し再構成して、再び連載の形で公開します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-18 20:10:00
87681文字
会話率:23%
莉乃に投げられた君徳。その莉乃の動きは一体…
最終更新:2024-07-09 14:55:33
2043文字
会話率:46%
ポエニ戦争での勝利から地中海世界を股にかける大国に成長しつつあったローマは、国内外に大きな問題をかかえていた。腐敗した元老院。公職者の汚職。国家の拡大による市民層の分離。急増する難民や増加する貧民への福祉政策による国家財政の破綻。また、外部
では蛮族たちが我が物顔でローマの同盟国を蹂躙しつつあり、地中海では海賊たちが自由に横行する。
そんななかで共和制ローマは機能不全に陥っていた。
そんななかで、家族の愛に恵まれた少年ガイウス・ユリウス・カエサルは、大きな力によって自分で道を歩みことを求められる。紆余曲折を経ながら、少しずつ、国家ローマ再建の道を進みはじめる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-26 15:00:00
469914文字
会話率:25%
彼氏と喧嘩別れした愛原凛。別れ際に彼氏から投げられた暗号めいた言葉を理解できないまま、意気消沈して自殺スポットと噂のある孤頭岬へやってきた。岬にある灯台に見下ろされながら佇んでいると、突然後ろから声をかけられる。そこには灯台守だと名乗る不思
議な雰囲気の少女がいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-22 22:33:16
24516文字
会話率:52%
数多のモンスターが大地を駆け、海を泳ぎ、地中に潜む世界。
“狩人”はそれらのモンスターを狩る。
人間とモンスター。
二つは決して交わることなく、狩るか狩られるか。
そんな殺伐とした世界に放り投げられた主人公。
彼女はこの世界である一匹のド
ラゴンに拾われる。
そして、「レオン」と名付けたそのドラゴンと共に生きることに。
この世界では人とモンスターが共生することは決してない。
ドラゴンと生きる主人公は異端中の異端。
人に、特に“狩人”にドラゴンとの共生がバレれば狩られること間違いなし。
絶対にバレないようにしようと思った矢先、凄腕狩人ギルドの“ダルク”が主人公が住む集落に来訪する。
「ば、バレたら狩られる……」
狩られるか、狩られないか。
主人公の生死を賭けた逃走劇が始まる。
おや、こちらをじっと見てくる“狩人”が。
うん、これは人生終了のお知らせかもしれない。
“赤い狩人”という物騒な二つ名をもつユランと、ドラゴンと共生している主人公の追いかけっこが今、始まる。
逃げるんだ!主人公!(“狩人”からも、その他諸々からも)
ただ、“狩人”の本能は“逃げる獲物”を追いたくなる。
『クルルー』
ドラゴンのレオンも応援している。
どうか“狩ら”れないことを祈ろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 14:48:43
123336文字
会話率:37%
ソフィ=オルゾン、17歳
裕福な商社を営むオルゾン家の一人娘の恵まれた娘は
生まれつき、皮膚の奇病にかかっていた。
その異様な容姿は周囲に『化物譲』と呼ばれ、学園では友に石を投げられた。
優しく繊細な心と、『皮一枚しか治せない』微妙な光の力
を持つ彼女は、ある日自ら命を絶ちかけ思い出す。
自分がかつて日本に生まれ死んだアラカンのオカンだったことを!
「お父様、お母さま、わたくしサロンを開きたく存じます」
皮一枚のことに悩む人を、一人でも多くの人を癒したい。
ひび割れた顔を微笑みに変え
のっしのっしとソフィは進む。
りりりりりん
クレアのベルが鳴り響き
マーサ仕込みの礼をして
レイモンドのおいしいお菓子を食べながら
化け物嬢ソフィが、今日もお客様をお治しいたします。
※この小説はアルファポリスにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 12:15:42
229898文字
会話率:41%
「うわ! Twitterでバズったら、見ず知らずの奴からカスだのクズだのムカつくクソリプ投げられまくってる! こういう時、どうすりゃええんや!」そうお嘆きの、そこのアナタ! Twitterで創作界隈の炎上ネタを眺め続けて4年の熊が、そんな時
どうすべきかについて語ってみました! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 00:13:36
3134文字
会話率:0%
父から呼び出された。
ああ、いや。父、と呼ぶと憎しみの籠る眼差しで、「彼女の命を奪ったお前に父などと呼ばれる謂われは無い。穢らわしい」と言われるので、わたしは彼のことを『侯爵様』と呼ぶべき相手か。
「……貴様の婚約が決まった。彼女の命を
奪ったお前が幸せになることなど絶対に赦されることではないが、家の為だ。憎いお前が幸せになることは赦せんが、結婚して後継ぎを作れ」
単刀直入な言葉と共に、釣り書きが放り投げられた。
「婚約はお断り致します。というか、婚約はできません。わたしは、母の命を奪って生を受けた罪深い存在ですので。教会へ入り、祈りを捧げようと思います。わたしはこの家を継ぐつもりはありませんので、養子を迎え、その子へこの家を継がせてください」
「貴様、自分がなにを言っているのか判っているのかっ!? このわたしが、罪深い貴様にこの家を継がせてやると言っているんだぞっ!? 有難く思えっ!!」
「いえ、わたしは自分の罪深さを自覚しておりますので。このようなわたしが、家を継ぐなど赦されないことです。常々侯爵様が仰っているではありませんか。『生かしておいているだけで有難いと思え。この罪人め』と。なので、罪人であるわたしは自分の罪を償い、母の冥福を祈る為、教会に参ります」
という感じの重めでダークな話。
人によっては胸くそ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 22:23:31
3815文字
会話率:67%
ラロシェル大陸は、かの戦火から復興しつつある。
大陸の北部にいる大国・メルフィーナ帝国。
魔導工学が優れるメルフィーナ帝国は、その技術に頼られ、大きく発展した。
軍事だけではなく、生活の中でも、魔導技術に基づいたものが色々ある。
鉄道、照
明、娯楽。そしてついに近年、遠距離通信技術も。
帝都の近郊、クリス。
そこは、帝都近郊にいながらも、自然が豊かんだ土地。
そして、帝国随一の学園、メルフィーナ魔導学園の所在地でもある。
時は春。
かのクリスの地に、学園の新入生たちがやってくる。
北の辺境伯の息子 レーベル
由緒正しい名門の令嬢 メインフィナ
彼たちは、学園で色々な人と出会う。
生真面目な生徒会長 エリセ
穏やかで、頼れるお姉さんみたいな三年生 シルフィ
不良らしき、だが頼れる二年生 アストリア
寮長を務める三年生 ユーリシア
そして、この地に眠るシークレット…
運命の渦の最中に投げられた彼たち、その行方は…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 11:09:46
45582文字
会話率:54%
なんということのない日常生活です。それなのにネタになる……(涙)。
最終更新:2023-09-25 12:55:17
3357文字
会話率:0%
「君……名前についてなんだ……」
静かな夜会終わりの会場に、一言の言葉がアリネラ・ゴンザレスに投げられた。
ーーーまた、こうして終わるのね。
最終更新:2023-09-03 18:15:02
2678文字
会話率:31%