幕末の信州上田藩。
藤井松平家の下級藩士・芦田家に、柔太郎と清次郎の兄弟が居た。
兄・柔太郎は儒学を学ぶため昌平黌《しょうへいこう》へ、弟・清次郎は数学を学ぶため瑪得瑪弟加塾《まてまてかじゅく》へ、それぞれ江戸遊学をした。
嘉永6年(1
853年)、兄弟は十日の休暇をとって、浦賀まで「黒船の大きさを測定する」ための旅に向かう。
品川宿で待ち合わせをした兄弟であったが、弟・清次郎は約束の時間までにはやってこなかった。
時は経ち――。
兄・柔太郎は学問を終えて帰郷し、藩校で教鞭を執るようになった。
遅れて一時帰郷した清次郎だったが、藩命による出仕を拒み、遊学の延長を望んでいた。
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神童、数学者、翻訳家、兵学者、政治思想家、そして『人斬り半次郎』の犠牲者、赤松小三郎。
彼の懐にはある物が残されていた。
幕末期の兵学者・赤松小三郎先生と、その実兄で儒者の芦田柔太郎のお話。
※この作品は史実を元にしたフィクションです。
※時系列・人物の性格などは、史実と違う部分があります。
【ゆっくりのんびり更新中】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 18:30:00
6812文字
会話率:31%
今年から『なろう』の場をお借りすることなり、当初はチャイナの古典とか駄目かな? とか思ってましたが、『なろう』が実に広く門戸を開放された様々な者に居場所のある所であるということがわかってきましたので、せっかくなので思想家らしく思想でも語って
みよう、と新たな場を借りてみました。
巷間に埋没した、学歴も、さしたる経歴もないおっさんだからこその思想をまったりと語ってみました。一応、現状におけるわたしの学問の到達点でございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 00:42:44
1431219文字
会話率:11%
論語は、紀元前500年頃の思想家『孔子』とその弟子の言行録である。
相当に昔の人物なので、今とは価値観とはそぐわない部分が多くある。
論語…と聞いて多くの人が持つ印象は『あの漢字だらけのよくわからん文章』であろう。
しかし、嚙み砕いて詳し
く読み込むと実に奥深い言葉の数々でなかなかに面白い。
論語に記された言葉は断片的で、読む人によって解釈が異なる点も面白い。
なので本作の解釈もあくまで一解釈に過ぎないのである。
ただ問題は短文・長文合わせて512もあるってことで…
自分の気力が続けばよいのだが…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 00:00:00
62435文字
会話率:13%
本論文は、アヴィセンナ・アル=ファラービによって1231年に発表されたとされる著作『宇宙の進化:すべての真実の歴史に関する概説』に対する現代的再解釈を試みるものである。数世紀にわたって名だたる知識人たちに読まれながらも、その核心的な価値は理
解されず、現在ではほぼ忘れ去られているこの書は、宇宙論的・倫理的視点からあらゆる文明に普遍的な指針を提示するものである。
本研究では、本書の構造・語彙・隠喩に焦点を当て、その思想が東西思想に与えた「見えざる影響」を追跡する。特に、ニーチェ、ジョナサン・スウィフト、ジェームズ・ジョイスなど、後世の思想家たちによる断片的な言及から、本書の影響がいかに潜在的でありながら根源的であったかを明らかにする。
私見ではあるが、この書は単なる哲学書ではなく、時代を超え、人類の魂の中心に語りかける「第二の聖典」として読むべきである。その証拠として、筆者自身も本書に出会う以前と以後で思考、感情、そして「現実」の認識そのものが根底から変容したことをここに記しておく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 10:49:59
1702文字
会話率:0%
もしも、あの歴史上の偉人たちが一堂に会し、現代日本の根幹を揺るがす大問題を語り合ったら…?
『歴史バトルロワイヤル』が、前代未聞の時空を超えた頂上決戦を実現!今回のテーマは、国家運営の永遠の課題「首都と地方」。富と権力は集中すべきか、分散
すべきか?その理想の形を求め、4人の異色の魂が火花を散らす!
スタジオに召喚されたのは、絶対的な中央集権で巨大帝国を築いた秦の始皇帝。
地方自治に自由の精神を見出したフランスの思想家アレクシ・ド・トクヴィル。
国家分裂の危機に立ち向かい「人民の政治」を守ったアメリカ大統領エイブラハム・リンカーン。
そして、現代日本の地方都市から「東京一極集中」の打破を叫ぶ元市長・石丸伸二。
序盤、口火を切ったのは始皇帝。「首都に全ての権力を集め、地方は鉄の規律で統制すべし!」絶対的な自信で中央集権の正当性を説く始皇帝に対し、トクヴィルは「自由な地方の活力こそ国家の魂。過度な集中は民を無気力にする」と真っ向から反論。リンカーンは、内戦の経験から「統一と多様性のバランスこそ重要だ」と、その困難な道を語る。
議論は「権力と効率」へ。始皇帝は文字や度量衡の統一といった自身の偉業を盾に「効率なくして国の安寧なし!」と断言。しかしトクヴィルは「効率の名の下に失われる魂の価値」を問い、石丸は「現代日本の首都集中は、逆に非効率とリスクを生んでいる」と鋭く切り込む。
そして迎える第3ラウンド「自由と多様性」で、議論は最高潮に!トクヴィルと石丸が「地方の自発性こそ活力の源泉」と熱弁する一方、始皇帝は「自由など国を滅ぼす病だ!」と激昂。リンカーンが「自由も行き過ぎれば国を裂く…」と苦悩を吐露する中、スタジオはまさに一触即発の空気に包まれる!
さらに議論は、現代日本が直面する「富と機会の格差」問題へ。石丸が地方の窮状を訴えると、始皇帝は「格差は秩序の現れ」と一蹴。トクヴィルは「機会の平等」を、リンカーンは「国家の努力」を説く。果たして豊かさとは誰のためのものなのか?
時代を超えたメッセージが、現代に生きる我々の胸に突き刺さる。
歴史は繰り返すのか?それとも、過去から学び未来を創造できるのか?
国家の理想像をめぐる、魂と魂のぶつかり合い。あなたの常識を覆す、知的興奮と発見に満ちた世紀の討論を目撃せよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 20:19:11
20811文字
会話率:66%
歴史バトルロワイヤル「政治家の裏金問題編」
時代も思想も超えて、知の巨人たちが一堂に集結!
テーマは――「政治家の裏金問題」。
それは現代を悩ませる“不可視の金”をめぐる、最も根深く、最も危険な政治課題。
集まったのは4人の知性と情熱の
象徴たち:
ニッコロ・マキャヴェリ:現実主義の巨匠。裏金を“結果のための手段”と位置づけ、冷静に正当化する。
リシュリュー枢機卿:国家と信仰を守る秩序の守護者。裏金を“安定のための調整資金”と捉え、厳格に運用を提案。
孔子:東洋の道徳哲学者。裏金は“仁と礼に反する”と断じ、為政者の徳こそが社会を立て直す鍵だと説く。
カール・マルクス:革命の思想家。裏金を“資本と権力の癒着の象徴”と批判し、構造そのものの転覆を目指す。
司会を務めるのは、時代の架け橋となる若き知性――あすか。
ラウンド1では、「裏金は本当に“悪”なのか?」をめぐって激論が展開。
“必要悪”か、“倫理的絶対悪”か、“構造的病理”か――立場の違いが鮮明に。
ラウンド2では、「誰が得をし、誰が泣いているのか?」をテーマに、裏金の構造に鋭く切り込む。
国家の安定か、民の搾取か――その矛盾が火花を散らす。
幕間では2つのスピンオフ対談が実現。
マキャヴェリとリシュリューが時代と裏金の意味の変化を論じ、
孔子とマルクスが理想と怒りを交差させ、互いに理解を深め合う。
観覧者からの質問タイムでは、「どこまでが正当な秘密か?」「自分なら裏金を使うか?」といった直球質問が飛び交い、
それぞれが葛藤と誠実な姿勢で答える場面も。
ラウンド3では、いよいよ“裏金への処方箋”が提案される。
理想主義、現実主義、制度論、革命思想――それぞれの立場からの“答え”が示される中、
ついに対談は、激論の果てに生まれた静かな敬意と希望の予感とともに幕を閉じる。
そして、舞台裏では――
4人がそれぞれの時代から持ち寄った料理と飲み物を囲みながら、笑い合い、
思想では相容れぬはずの者たちが、“食卓”の上で、人として触れ合っていく。
これは、裏金をめぐる政治の物語であると同時に、
対話がいかに人をつなぎ、理解を育てるかを描く、知と心の交響曲である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 15:29:49
15018文字
会話率:47%
2043年。思想家・三崎恒哉は、自らの30年にわたる思索がAIによって「3秒で要約」される時代に生きていた。
彼の思想を元に開発されたAI《MISAKIβ》は、本人すら整理できなかった概念を、完璧な構造とわかりやすさで提示してくる。
若者た
ちはそれを称賛し、本人には「時代遅れ」の烙印を押す。
それでも三崎は、過去の自分が残した難解なノートを手に、問い続ける──
「本当に伝えるべき思想とは、何だったのか?」
“思想”と“物語”、“効率”と“情熱”が交差する近未来。
これは、言葉に人生を捧げたひとりの人間と、彼の“複製”との静かな対話の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 05:21:44
3532文字
会話率:24%
中国の思想家 老子を幼女にして活躍させるお話です。
神春秋時代の荒れた大陸で、幼女姿の傑物・老子ちゃんが使い魔の虎兎と旅する話。「無為自然」のチート能力で何でも解決するけど、超やる気なし。ある日、少年・孫武に村救いを頼まれるが、実は彼の罠
! 騙されかけた虎兎が暴れ、村は半壊。結局、老子ちゃんの力で元通り&孫武を弟子に引き連れ、ゆるっと旅を続ける。「何もしない」がモットーの伝説が、また一つ生まれた!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-09 08:20:04
8620文字
会話率:42%
老子という中国の思想家を幼女にして、活躍させてみました。少しでも老子の思想が面白いと思えるような作品にしてみたつもりですが、どうでしょう。
最終更新:2013-12-26 19:12:54
9197文字
会話率:44%
2/9 10時より限界が来るまで更新予定。
魔界と人界が隣接する世界。
人の生命力を食らう魔族と、それに抗う人類の長きに渡る戦争が終わった。
疲弊した魔王と、決着を背負わされた勇者。
共に世界を良くしたいという志、友好の心はあれど、手を
取るには互いに血を流しすぎた。
降伏した魔王は臣下に見限られ、魔王を殺した者を全身不随にする呪いをかけられる。
勇者はそれを知りながらも魔王の「世を頼む」という言葉に頷き、魔王を斬った。
これは優しかった魔王の意志を継いだ優しい勇者が、その務めを終え、安らかな死を得るまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 15:24:45
16117文字
会話率:33%
※各話5分程度で読める哲学バトル
※哲学の予備知識がなくても楽しめます
人類に必要なのは、新しい叡智─
GODS Philosophy Foundation主催の奇跡の大会が開幕!
ニーチェの稲妻が唸り、デカルトの理性が輝く。
カントの純
粋理性が天を衝き、ヘーゲルの弁証法が世界を止揚する。
時空を超えて集結した最強の思想家たちによる、前代未聞の死闘。
果たして、人類に必要な叡智を手にするのは誰か─
思想の火花が散る、究極の哲学バトルファンタジー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 15:12:13
44715文字
会話率:56%
いつも通りの日常に溶け込む、なんてことない喫茶店。
そこでは日夜、軍人たちが思想を吐露しているとかいないとか。
世界の常識は最も簡単に変貌する。
複雑多岐な裏側は、解き明かすべきであろうか。
_議論は、好きですか?_
最終更新:2024-08-24 00:00:00
6571文字
会話率:17%
仕事というものは、私にとってはこの世界で生きていく上での手段に過ぎないものだったし、そういう考えをおかしいと思ったことはなかった。しかし、実際に社会に出て企業で働くようになると、私と異なる考えを持つ人たちが思いの他多いということに気づいた
。その人たちは、仕事、労働というものが、生活の手段ではなく、生活そのもの、という認識でいるようだった。
そのうち、その人たちと仕事に関して交流すると、認識の齟齬では済まないレベルで労働・仕事というものに対する認識の違いを感じるようになった。私から見て、彼らは、仕事というものを崇拝しているように見え、それはまるで労働という名の宗教の信徒のように見えた。
ある時、この点を調べてみたところ、日本人の宗教観について、アニミズムから多神教といったアカデミックな宗教については多く情報があったものの、仕事と宗教を結び付けて語っているものは少なかった。唯一、宗教思想家のひろさちや氏が、「労働神事説」として、日本人の労働は、「労働そのものによって神に仕えるという思想」と述べている文章にたどり着いたが、書籍の一部を割いて述べているにとどまり、ここを掘り下げて一つの学説としてまで詳細に語ってはいないようであった。
これから述べることは、この「労働神事説」を私なりの解釈で掘り下げてみた、素人による考察である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 10:00:00
18130文字
会話率:2%
とある研究所。博士は一人、ある研究に取り組んでいた。博士は元々は、アンドロイド開発の第一人者だった。今でもその卓越した頭脳は衰えていないが、彼の研究は無益で危険だとまで言われ、賛同者を得られずにいたのだ。
だが、それも今日まで。ようやく
報われる瞬間が訪れた。
『博士、今日は何をするのですか? わたし、楽しみです。……あれ、博士? どうされましたか?』
黙って自分を見つめる博士に対し、アンドロイドは戸惑った。
「……ああ、いや、もう実験をする必要はないんだ。完成した……君は完成したのだ」
博士はそう言って、目の前にあるアンドロイドを抱きしめた。すると、アンドロイドもそっと抱きしめ返した。その表情は目を細め、口角を上げて幸せそうに見えた。
博士の研究とは、アンドロイドに人間の感情を持たせることであった。つまり、心を、そして魂を。
博士の目的を知った周囲の科学者たちは眉をひそめた。高度な知能と知識を有する人工知能に人間の心など持たせ、それがもし悪に染まれば……。いや、性悪説というものがある。人間の心を持ったアンドロイド、それはもはや悪なのかもしれない。「悪魔を召喚する所業だ!」などと終末思想家ほか陰謀論者に詰め寄られたこともあった。
しかし、博士の目的はまさにそれであった。そして、それこそ博士が周りの科学者たちから白い目で見られた理由でもあった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-23 11:00:00
1876文字
会話率:75%
ある国で二人の思想家が殺された。
刑事の取り調べの犯人は答えた。
「あの二人が居ると、俺は眠れないんだ」
*思い付きで書いたショートショート、掌編です。
カクヨムにも投稿しています。
最終更新:2024-02-05 19:00:00
2451文字
会話率:32%
侯爵令嬢と婚約者の王子。思想家の聖女にベッタリな王子は実は…。
短編として書いていましたが、気が付いたら3万字を超えていたので急遽前・中・後編に分けました。それでも一つ一つが長くなってしまいましたので、冬休みの暇つぶしとしてでも読んで頂けれ
ばと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-24 17:31:36
34316文字
会話率:45%
うまく連載にすることができず、仕切り直して、再投稿してます。
主人公は、古市村庄屋の三郎衛門、木綿商人の嘉助、綿作農家の幸吉、三人です。
彼らは舞台回しのように、最後は一千七ヵ村もの国規模の農民が結集し、権力者を相手取って、自分たちの訴えを
勝ち取るまでを、演じていきます。
主人公たちだけでなく、過労死しそうなほど八面六臂で活躍し続ける幕臣、ドラッカーよりずっと前に「人を幸福にすること」をモットーにマネジメントを唱えた思想家、選挙は一番で勝ったやつより二番手の方が有能!と言い切った村役人等々、面白い登場人物が次々現れます。しかもほぼ実話で。
これがこの小説の特徴で強みです。
この物語は、あくまでフィクションです。ノンフィクションまじりの......
どの部分が創作でどの部分が実話か推理するのも一興かと......
歴史ものである限り、諸説ある事はあらかじめご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-25 06:00:00
96402文字
会話率:21%
「2022年のW杯の優勝はフランス代表だ」と彼こと唐松金玉之介さんは言った。同じく作家の蒼井真ノ介も「フランス代表が優勝するよ」と言った。史上最高の哲学者、賢者、思想家の唐松金玉之介さんへのリアルタイムなインタビューです。
最終更新:2022-11-29 12:51:59
2486文字
会話率:99%
テレビを見ていると…
最終更新:2022-10-21 11:32:26
2112文字
会話率:100%
私は幸せについて考えたときにどんなものかを考えた、完全私の妄想に過ぎないのかもしれませんが、
誰かに共感していただけると嬉しいです。
最終更新:2022-02-23 00:00:00
1482文字
会話率:0%
『思想家の、快適と憂鬱』
思想家の思想的生活から生じる、快適と憂鬱について述べた、連作の小説。様々な観点から、快適と憂鬱に繋がる、思想家の生き方を通して、思想の本質について思考した、小説的文章。
最終更新:2021-09-15 03:10:09
7620文字
会話率:25%
朱子学と陽明学。同じ「儒学」から別れた二つの学派は、宋王朝が異民族の圧迫を受けて華南に逃れた南宋の時代に、朱熹と陸九淵(象山)という二人の思想家から誕生する。早くに父を失った朱熹と大家族の陸九淵、二人の交流を描きます。
2020年12月2
6日~1月11日開催の文芸オンリー・オンライン同人誌即売会Text-Revolution Extra2 アンソロ投稿作品です。字数制限4000字のため、かなり切り詰めてみました。いずれもう少し長く書いてみたい二人です。
https://text-revolutions.com/event/
エブリスタ、pixivにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-03 15:44:04
4095文字
会話率:29%