愛を誓い合った相手と、子を成してから3年。できる限りの愛情を込めて妻と共に育ててきた。
困難も多かったが、幸せだった。これからもその幸せが続けばと願っていた、というのに。
なぜだろう?思えば、幾度か我が子からの衝動に辟易し、父親としての責務
から逃げ出したいと思ってしまったからか?
様々な疲れや、すれ違いから妻と衝突し、夫婦としての終わりを夢想してしまったからか?
僅かに見つけた暇に、流行りの小説を読む過程で心を踊らせてしまったからか?
わからない。この運命に選ばれる理由なんてどこにもないのかもしれない。運が悪かっただけなのか…。
どうすれば我が子の成長を助け、見守り続ける事が出来たのだろう。
妻に残してしまった荷物の多さを思うと、何と詫びれば良いのだろう。
そう思う度、締め付けられるような胸の痛みに襲われる。
何が己を満たしてくれるのかもわからず。あてどもなく掴めないものを探し求めて歩き続ける。
最も手にいれたいものはもうどこにもない。
だが、日々を生きていく糧はそこかしこで見つけられた。
もう多くは望まない。少しずつ、大切なものを増やしていこう。
これは空っぽになった、虚しい男の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 23:26:15
155712文字
会話率:31%
★“道具”になりたい薄幸少女とお嬢様とメイド達で送る、ダンジョン経営ライフ!★
「ファイさん! わたくしのエナリアで、働いていただけませんかっ?」
「うん、いいよ、ニナ」
「即答っ!? よ、よろしいのですか? わたくしのエナリアは今も
絶賛、経営難。いわば沈みかけの船……。いえ、泥船なのですがっ!」
「うん、大丈夫」
「迷い無しですわっ!?」
そんな、何とも締まらないやり取りで始まる、異世界人2人によるダンジョンの経営。
ファイとしては、自分を“道具”で居させてくれるのなら誰でも良く、ニナに至っては、
(ファイさん! 顔が……いいえっ! 存在が、天才すぎますわぁ~~~! はい、採用っ!)
ただの思いつきだった。
しかし、そうして始まったそれぞれの“幸せ”を探すその日々は、2人にとってかけがえのない思い出になる――。
●あらすじ
白髪金眼の剣士『ファイ』。幼いころに誘拐されて戦闘の道具として育てられた彼女は、幸せだった。必要としてもらえる。生きていて良いのだと言ってもらえる。それだけで、ファイは心の底から幸せを噛みしめることができた。自身を誘拐した人々でさえ、ファイにとってはかけがえのない“恩人”だった。
しかし、ある時。『エナリア』と呼ばれるダンジョンの中で、彼女はそんな恩人たちと離れ離れになってしまう。
戦闘しか能のない自分は、これからどうなってしまうのか。このままでは、何もできない“人間”に戻ってしまう。そんな彼女の前に現れたのは、エナリアを管理していると名乗る異世界の少女――『ニナ』だった。
彼女は、自身のエナリアを「ウルン人とガルン人の両方が幸せになれる場所にしたい」と夢を語り、その夢にファイを巻き込もうとしてくる。
本来、両者は狩る・狩られるの関係であり、共存など不可能だ。
しかし、ウルンで最強の証である白髪のファイと、能力を持たない最弱種――人族でありながら最難関のエナリアの経営を任されているニナ。そして、2人を支える個性豊かな使用人(メイド)たち。
彼女たちの力が良い感じにまとまりさえすれば、夢物語も現実になる……かもしれなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-16 12:14:33
25559文字
会話率:34%
俺はレン。大学生だ。
巫女さんのエリカの隠れファンをしている。
遠くから一目見れるだけで幸せだった。
ある日、俺はエリカの置き忘れたスマホを拾った。
そこに表示されていた検索結果は⋯⋯彼女代行の始め方。
エリカは先祖が悪魔と交わした契約
に縛られ、普通の女の子として生きられないことに不満を抱えていた。
これは、悪魔に縛られたエリカを俺が救い出す⋯⋯そんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 12:11:39
353788文字
会話率:30%
普通の毎日。私――鏡原優希にとってこれ以上もない幸せだった。
あんなことが起こるまでは。
ずっと続くと思っていた普通の毎日が、幸せが、
――壊れた。
これは、絶望と戦った少年少女の物語。
⚠…投稿間隔が開くことがあります(で
きるだけないように頑張ります!)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-14 18:10:11
5890文字
会話率:72%
「いつかさ、あの星、落としてみたくない?」
星奈の親友、和泉りこが言ったその一言から、全ては始まった。
お星様という得体の知れない存在、星奈とりこのお互いへの想いとすれ違い、2人を取り巻く環境。
ありきたりな毎日こそが1番
の幸せだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 12:56:55
33081文字
会話率:59%
様々な惨い環境で育った6人の男子高校生の学園生活は幸せだった。しかしある日、皇克己という6人のうちの1人が動き出す。「謎の男」と出会った6人は怪しい薬を服薬。そこから始まる”異能力バトル_”!悲しみ、怒り、絶望、苦悩などの様々な感情の葛藤に
苛まれた男子高校生達はどう生きていくのか。青春・友情・恋愛・ダーク・異能力ストーリー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 12:07:52
13986文字
会話率:41%
冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった。
最終更新:2024-11-09 00:10:00
7997文字
会話率:34%
不吉なスキルを得たばかりに生まれてすぐ捨てられたシュテンだが、ハイエルフの少年に育てられた彼は幸せだった。三歳にして永遠に兄の脛を齧り続ける人生を目指すほどに…。
型破りな奔放さとアニソンの熱唱で幼馴染と霊峰歌撃団を結成し、シュテン(五
歳)は不老の方法を探すべく仲間とともに王都へと旅立つ。
主人公は転生者ではなく、頭でっかちな幼児ゆえ通常運転で常識や正道を踏み外します。また、幼児ゆえに少々お見苦しいシーンもありますが、寛容の精神で目を逸らして頂けると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-05 08:33:55
155358文字
会話率:40%
私は毛玉、小さな毛玉。親にも見捨てられた私はカァと鳴くカラスの爪に引き裂かれようとしていた。
そんな時、ヒロという男の子に助けられて拾われたんだ。
私はモモという名前をつけられてすごく幸せな時間が流れたよ。
一緒に遊んだり、一緒に寝
たり、とても幸せだった。
このままずっと、ずっと一緒に楽しく暮らしたい。
でも不幸が訪れてしまった。悲しいことに、私と御主人は病にかかってしまったんだ。
私の願い、御主人の願い、互いを助けてほしいと神様に願ったよ。
訪れてしまった終わりの時。
目を閉じた先に見えたのは真っ白な翼が生えた天使様だった。
お願いは叶えられないと告げられて、その代わり、私と御主人は異世界に転生しないかって誘われたんだ。
御主人と一緒ならきっと楽しい、そう思って頷いたよ。
生まれ変わった私は人の体に、御主人は猫の体になっちゃった。
何だかよくわからないけど、ちょっと楽しそう。
飛んで跳ねて、ご飯を食べて。
お友達を助けたり、お友達に助けられたり。
お腹ペコペコファンタジー。
猫の私が勇者様?
ワクワクする冒険も、胸躍る活躍も、感動だって与えちゃうんだ。
ねえ君、そこの君、ここは楽しいんだよ。
ちょっと覗いて見ていってね☆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-24 06:00:00
1054810文字
会話率:37%
クラウディア・ウォルトン公爵令嬢は幸せだった。
優しい両親に、仲睦まじい婚約者。そしてその婚約者はこの国の第二王子であり、とても優秀な魔法使いでもある。誰が見ても幸せな人生だ。
あと一年で、二人は結婚する予定だった。
しかしそれがある日突然
全て崩れてしまう。何者かに屋敷を襲われたのだ。そこで両親を亡くし、婚約者からも離れてしまってーーーーーー。
全てを失ってしまったクラウディアが、幸せになるまでのお話。
※R15は念のためです。完結まで構想出来てます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 21:30:00
201185文字
会話率:47%
愛する妻と、愛おしい娘。
笑顔の絶えない毎日が、堪らなく幸せだった。
そんな日常が、ずっと続くと思っていた。
当たり前だと思っていた。
失うことなんて、考えたこともなかった。
大切な家族を、ただ愛していたかった。
それだけで、幸せだっ
たのに―― 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-19 20:00:00
11071文字
会話率:49%
幼馴染でもある桜町碧(さくらまち あおい)と付きあい始めたのは中学二年生の時。俺から告白しカップルとなったが、お互いあまり派手な人間ではなく、よく周りから地味カップルとからかわれていたが、それでもお互いとても幸せだった。
しかし、高校
二年生の春。彼女は高校デビューに成功し垢抜けた美少女へと変貌を遂げていた。比べて俺は中学のまま地味な男子高校生。そんな俺に愛想が付きたのか、理由も告げずに一方的に振られてしまう。
地味な俺が悪いんだと反省し遅めの高校デビューを決めるため俺、月見里夏己(やまなし なつき)は奮闘する!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 22:00:00
22981文字
会話率:43%
『私はシンデレラである』
『嘘だ、シンデレラじゃない。嘘ついた。ごめん』
ドロシー・ルーズルースは子爵家の長女。
母の妹である叔母の元で、妹二人と共に暮らしている。
彼女の生活は物語の灰被り(シンデレラ)そのもの。
けれど、まだ救われない
はずの彼女の暮らしは、シンデレラのそれとは違っていた。
前世十七歳まで生きた記憶があるドロシーが、物語の世界へと転生して願ったことは、意地悪なはずの義母の幸せだった。
『絶対私が幸せにしてやるんだから!!』
元演劇部のなんちゃってシンデレラは、ツンデレ義母をハッピーエンドへと導けるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-11 20:25:25
16887文字
会話率:16%
コンビニで買ったラーメンにはあたりはずれがあり、久野誠はあたりを手に入れる。ラーメンの精霊が居て、願い事を1つ叶えてくれるのだった。
誠は願いを口にし、精霊は消える。残ったのは幸福感で、誠は幸せだった。
最終更新:2024-07-08 10:42:55
2127文字
会話率:56%
主人公の小山内美穂には入社当時から憧れている柳浩太と言う先輩がいる。好きな食べ物が共通して【パン】だったこともあり2人は自然と仲良くなり、色々なパン屋さんを一緒に巡るようになった。すでに美穂は浩太のことが大好きになっていたので、そんな日々が
幸せだった。しかしあるときを境にその関係性が崩れ去り、失恋してしまう。悲しみの中、予想外の人物が美穂に救いの手を差し伸べた――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 10:59:41
8684文字
会話率:48%
ずっと推し続けていたノアとようやく付き合えることになったミア。ノアと付き合えてからはすべてが幸せだった。
しかしそんな幸せな日々の中にミアは事故にあって記憶をなくしてしまう。
自分が追いかけて付き合ってもらったのなら記憶のない状態の私と付
きあってもらうのは申し訳ないと別れることを提案するミアだったがノアはそれを拒否した。
「思い出さなくても一緒にいたいし一緒にいたら思い出せるかもしれないから」と
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 20:54:58
15013文字
会話率:76%
「お前を愛することはない」
そう冷たく言い捨てる目の前の美丈夫、わたくしの大好きなリヒト様。
リヒト・デ・オウラ・リーエールシュタイン侯爵。
この婚約が政略婚的なものだというのは重々承知している。
そもそも、成り上がりの男爵家の令嬢程度の
わたくしが、若くして侯爵位を継いだリヒトさまのお相手に選ばれるなんて普通だったらありえる話ではない。
お金で爵位を買ったと蔑まされているレイニーウッド男爵家はそれこそほんとうにお金だけはある家で、歴史あるリーエールシュタイン家を支えるためにと、リヒト様の後見人であるロックマイヤー公爵様の口添えのおかげでこうして彼のパートナーとなるべく婚約式にまでこぎつけた、のだけれど。
やっぱり彼、リヒト様はそれを快くは思ってくださらなかったみたい。
わたくしはリヒト様が大好きだ。
それこそ、生まれる前から好きだ。
最初にこのマギアクエストの、私が大好きだったゲームの世界に生まれてきたと理解した時には歓喜したものだ。
あのリヒト様に会えるかもしれない。
お近くで一目見る事ができるかも、そう思うだけで幸せだった。
私の最推し、薄幸の美少年、リヒト・デ・オウラ・リーエールシュタイン侯爵。
若くして両親を事故で亡くし、愛を知らずに育った少年。リヒト様。
悪いおじさんにお家を乗っ取られそうになったところでロックマイヤー公爵に助けられて、侯爵となった彼。
そのどことなく影を背負った姿に、私はメロメロになって。
そんな彼、ゲームのヒロインの男爵令嬢のことを憎からず思っていたけれどなかなか恋にまで発展しない、というジレジレキャラで、私もけっこう攻略に苦労した記憶が残ってた。
このルートのヒロインは、男爵令嬢という情報しかない、そんなキャラだ。
マギアクエストは自キャラの名前も容姿も全部自分で決められる。
私は雨森亜里沙という本名をもじって、アリティシア・レイニーウッドって名前でゲームをしていたから……。
てっきり自分の事をヒロインだって思い込んでいたのだ。
でも。こうしてやっと婚約者にまでになれて喜びすぎて肝心の彼の気持ち、好感度も含めて、考える事ができなくなっていた。
なのに、ほんと、どうしよう。
彼の人生を狂わせてしまうような真似、したくない。
だったら……。
もうわたくしにできる方法はたった一つしか、思い浮かびませんでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 09:36:58
6038文字
会話率:18%
フェリーナは王女だ。勇者エフィルに昔から恋をしていた。だが、彼には伯爵令嬢マリリーナという婚約者がいる。
無事魔王を倒してきたエフィル。国王陛下に頼んで、そんな彼と強引に婚約を結んだ。結婚したフェイレーナ。とても幸せだった。だが、とある日、
邪悪に笑ってエフィルは言うのだ。
「これが何か解るか?時を一年前に戻せる砂時計。この日をどれだけ待ったことか。私はマリリーナを愛していた。いや、今も愛している。マリリーナはお前との婚約が成立した後、すぐに馬車の事故で亡くなった。お前が殺したのか?邪魔なマリリーナをっ!」
そんなマリリーナなんて殺しなんていない。
そう言う、エフィルはフェリーナの胸に刀を突き刺した。
時が巻き戻って……エフィルとフェリーナは記憶をもったまま一年前をやり直すことになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 22:03:32
5918文字
会話率:23%
遥彼方様主催の共通恋愛プロット企画参加作品です。長岡更紗様提供のプロットを元に執筆した作品です。
聖女マリアーゼは毎日、神殿に閉じ込められて辛い日々を送っていた。
唯一、慰めてくれていたのが、神官長の息子、アルレイド。結ばれる事はない恋なが
らも、彼といる時だけは幸せだった。
しかし、隣国の魔族ゼイムにある日、さらわれてしまう。
ゼイムはエフェル帝国の皇帝すら操る悪い魔族だ。マリアーゼはどうなるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-12 14:06:45
4377文字
会話率:32%
皇女ヘルディーナは、愛するディーアルトとド派手な結婚式を挙げて幸せだった。
だが、夫であるディーアルトの態度が何だかよそよそしくて。何で?どうして?
耐えきれなくなったヘルディーナは例のごとく、夫の部屋に突進する。(夜這いとも言う)
男は
美しさよ。美しさ。欲しい物は手に入れろ。強欲皇女の恋物語。の続き。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-02 14:19:32
4632文字
会話率:37%
子供の頃に婚約した二人は、ぎこちないながらも手紙や贈り物を送りあって心を通わせていた。
学園で二人の距離は縮まり、本人同士の気持ちも固まって婚約指輪と腕時計の交換をした。
穏やかに時間は流れて二人は幸せだった。
二年生になった時、一年生に可
愛い子が入学してきたと噂になり、二人はその一年生を見かけてしまう。
すっかり心を奪われてしまった婚約者にひと時の心の移ろいくらいは寛大な心で受け止めようと思っていたが、全く相手にされなくなってしまって、ある人に言われてこのまま婚約者と結婚しても自分の幸せはないと気がつく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-06 12:00:00
12403文字
会話率:13%
貴方と二人で過ごすのが幸せだった。
貴方を起こすと、優しく頭をぽんぽんしてくれる貴方。
貴方以外はイヤよ。
キーワード:
最終更新:2024-04-04 22:33:03
3034文字
会話率:33%