千年王国には、語られざる物語がある。
封じられた扉。禁じられた言葉。越えてはならない境界。
騎士たちが歴史に押し流されようとするさなか、
川べりにひとつの屍体が流れつく。
運命の子が、その血の記憶に触れる時──
異言者。
生まれきたる世界
の胎動が、静かに聞こえだす。
* * *
結界の中で一千年の歴史を紡いできたイリアストラ王国。
人々は魔の力に怯え、時代の波に翻弄されながら生きている。
若き女性騎士マイテは、川辺に流れ着いた屍体の捜査を命じられる。
しかし、それは国家の根幹を揺るがす秘密の場所へと繋がっていた──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 21:26:26
11140文字
会話率:27%
―― 若者に向けて。「生きた屍体」としての人生、とならないための注意事項。
最終更新:2025-05-10 13:06:06
1096文字
会話率:8%
霧雨煙る呪われし集落。忌まわしき因縁を、生贄の慟哭を断ち切るのは、今。
一九七七年、晩秋。深夜、一人の女が寺の門を叩いた。女は集落の異様さを訴え、そのただならぬ様子に住職は弟子を調査に向かわせる事を約束する。
そして初冬、霧雨で煙る山深い
集落に黒衣の青年、カナメが訪れた。
次代の巫女とされるシヅクに亡き婚約者の面影を見たカナメは、集落の呪縛からシヅクを必ず救い出すと誓う。
降り止まぬ雨、神の封じられた湖、狂った巫女、鳥居に吊された物、幽閉された女、死なぬ屍体、隠された地下室、山に潜む怪──。呪詛と因縁と愛欲が渦巻く集落の隠された謎が、今、明かされる。
※猟奇的、性的、差別的な表現が含まれますが、それらを肯定・助長する意図はありません。
※同じ作品をカクヨムにも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 20:10:00
181638文字
会話率:43%
次代の聖女候補である証が現れたファウスティナは、聖女選定の儀式に参加するため、他の四人の候補者たちと共に大神殿に集められた。ところが儀式の最中、聖女候補たちが次々と惨殺されるという事件が起こる。
とうとう最後の一人となったファウスティナ
は、聖女候補殺しの犯人として投獄された。うち一人の遺体から、ファウスティナが殺したという証拠が見つかったのだ。
処刑しろという声が上がったが、残る聖女候補はファウスティナただ一人。聖女が空席になれば、この国を守る大結界を維持できない。神官たちが揉めていたところに、この国の王太子が現れた。次代の聖女との婚約が定められていた王太子は、「よい方法がある」という。
こうして生きたまま磔刑に処され、結界維持のために聖女の力だけ搾り取られることになったファウスティナの前に、再び王太子が現れた。彼は「お前のおかげで真の想い人と結ばれることができた」と嘲笑う。さらに家族が処刑された事実を知ったファウスティナは、絶望の中で自ら舌を噛み切った――。
――ところが。目覚めると、一年前の朝だった。だが選定の辞退はすでに不可能で、ファウスティナは誰も死なないように奔走した。すると今度は自分が殺された。
繰り返し続けて四度目。次が最後だと気付いたファウスティナは、必ず運命をくつがえすと決意して自決する。ラスト一周を迎えたファウスティナは最後の望みで、加護なしの屍体収集家であると悪名高き公爵のもとで『検屍術』を学び、選定の儀に臨むことにしたのだが――。
※ハッピーエンドです。
※検死要素は少しだけ、かつ魔法ありの世界観です。ループ聖女物としてお楽しみいただけますと幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 15:11:50
109658文字
会話率:48%
誰もが金さえ払えば、別世界に別人として異動できる時代。その異動先には魔法が使えるファンタジー世界も存在してた。
森脇道貞は、長身イケメンにして魔法100個を扱えるそんな貴族と聞いて異動サービスを受けるが、それは死にかけの老人にして、最
低ランクの魔法が100個使えるだけの魔法研究者のカダベル・ソリテールだった。
元の世界に戻る術もなく、ただ人生に絶望する毎日を過ごしていた彼は、ある少女を助けるため、荒くれ者の屍体を匿うこととなり……
魔法使いとしては最弱とも言えるカダベルが、低級魔法を駆使し、ミイラとして復活を果たしてゾンビやスケルトンなどを率い…やがて“死を従える王”となっていく話を描いたミイラ・ライフ・ストーリー。
※1〜3話は金土日と連続アップいたします。それからは週2〜3話を目安にアップできれば良いと考えています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 16:42:26
787188文字
会話率:48%
死は消失を意味しないが
それでも失われるものは確実に存在する
最終更新:2024-12-27 17:48:07
858文字
会話率:30%
どんな世界にも存在するであろう『墓場』。その墓場で働くのが『墓守』であり、少女はとある墓場で墓守をしていた。
屍体が動き回るのが当たり前の世界で、墓守の少女は今日も墓から起き上がって動き回る『不死族』の方々の安全を守っていた。
墓場で
の事故・事件を解決したり、しなかったりする異世界コメディ。
注意、少女も屍体です。
※当作品は〈カクヨム〉にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-29 00:00:00
19886文字
会話率:41%
十八歳の僕は屍体が埋まった櫻を探しに出た冬に「私を埋めて」と言う何も読めない魔性の女性に出逢う。これはそんな僕が彼女に美しさを持たせ生きてもらう話。
最終更新:2024-06-26 23:49:21
892文字
会話率:34%
明は屍体性愛者だった。私はそれを用意する連続殺人者だ。そんな関係でも私は明に必要とされていたかった。
最終更新:2024-01-15 05:12:38
200文字
会話率:0%
村田貴之と山川静子は同じ高校に通うクラスメイト。貴文は静子に告白し二人は付き合うことになった。その日の下校時に一緒に帰って居たが、路地で壁を擦り抜けてきたトラックにツブされて二人仲良く即死。たまたま二人の様子を覗いていた人外の少女、ツング
ースカ・花子によって二人はニコイチされて、卯月という名の雌雄同体の生ける屍体となって復活。何だかよく分らない状況のまま、よく分らない共同生活をする羽目になったのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 20:00:00
135941文字
会話率:20%
人類が滅亡して二十年。突如現れた〈怪獣〉によって人々は食い荒らされ、人の屍体で蔓延した疫病により怪獣も絶滅の一途を辿った。
終わった世界で生き残りを捜す男は、〈対怪獣用兵器〉を搭載したメイド型機械人形と終末の旅をする。
目的地はメイドを造っ
た〈研究棟〉。
メイドの記憶が戻る時、二人の関係は一変する。
※二話完結型の短編SFです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-19 18:18:59
6630文字
会話率:36%
曰く、人間は死ぬと生前の記憶が肉体から抜け落ちていってしまう。そのせいで、人間は正しく死ぬことができなくなった。
正しく死ぬためにはその人生の名前が必要だ。その人生において最も価値のあった記憶を認識させること。人間に正しい死を与えること
。
屍体を正しく塵に還す。
死した魂を在るべき処に送る。
それが、『死霊の運び屋』の仕事だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-05 00:03:17
88587文字
会話率:38%
どこか中世のヨーロッパを思わせる剣と魔法の世界。死霊術師ギルドの陰謀によって面倒な話を押し付けられた主人公は、浄化も弔いも埋葬も終わって半月ほども経ってから、屍体も何も無しに降霊を行なってくれとの依頼を引き受ける羽目に。駆け出しの三下に押
し付ける依頼じゃないだろうとむくれるが、よくよく話を聞いてみると、いまわの際に故人が残したダイイング・メッセージの謎さえ解ければ、死霊術に拘る理由は無いという。自分のような下っ端に対しても丁寧な口調を崩さない依頼人の態度に好感を持った事もあって、それなら努力の余地もあるかと話を聞く事に。
そこで明らかになったのは「七つの人形の濃い物語」とでもいうべき曰くありげな逸話と、その逸話にまつわる七体の「オーガの像」の存在で……
「デュラハンの首」・「飽食の餓死者」・「化かし合いのダンジョン」・「片腕の証言」・「震える指」・「溺死人」・「死霊術師のお仕事」・「マコーレー子爵の災難」・「花瓶の冤罪」・「スケルトン・パズル」・「声無きものの訴え」・「墓室の闖入者」・「貴方はだぁれ?」・「死者の神像」・「斥候職のお仕事」と同じ死霊術師シリーズです。宜しければ前十六作もご覧下さい。
R15と残酷描写は保険です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-25 21:00:00
5194文字
会話率:35%
どこか中世のヨーロッパを思わせる剣と魔法の世界。厄介な屍蝋鑑定(前話参照)も何とか済ませた事だし、いざ祝杯でも挙げようか……としていたところへ、依頼人の貴族から再び呼び出しが。聞けば屍体の身許について、心許無い心当たりがあるという。自分の
勘違いかも知れないので、先入観の無い目で屍体の身許を洗い出してくれという依頼を改めて受ける羽目になる。
手懸かりらしきものは幾らか見出せたものの、何れも決定的な根拠とは言いづらいものばかり。万策尽きた主人公は、死霊術による復顔に活路を見出すのだが……
今回は前話「墓室の闖入者」の続編になります。
「デュラハンの首」・「飽食の餓死者」・「化かし合いのダンジョン」・「片腕の証言」・「震える指」・「溺死人」・「死霊術師のお仕事」・「マコーレー子爵の災難」・「花瓶の冤罪」・「スケルトン・パズル」・「声無きものの訴え」・「墓室の闖入者」と同じ死霊術師シリーズです。宜しければ前十三作もご覧下さい。
R15と残酷描写は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-08 21:00:00
8831文字
会話率:63%
どこか中世のヨーロッパを思わせる剣と魔法の世界。駆け出しの死霊術師にして斥候職である主人公、今日はギルドマスター直々の出頭命令を受けて冒険者ギルドに顔を出していた。聞けば納骨堂に屍体があったという。
墓室に屍体があるのは当然だろう、どこ
に問題があるんだ……と、一旦はむくれかけた主人公であったが、何でも墓所の持ち主は、件の屍体に心当たりが無いのだという。家代々の納骨堂に見知らぬ屍体が放り込まれていたとあっては、これは確かに問題だろう。だがしかし、わざわざ死霊術師を呼び出すほどの事でもあるまいに――と、不審な思いの主人公であったが……どうもこの屍体、一筋縄ではいかないようで……
「デュラハンの首」・「飽食の餓死者」・「化かし合いのダンジョン」・「片腕の証言」・「震える指」・「溺死人」・「死霊術師のお仕事」・「マコーレー子爵の災難」・「花瓶の冤罪」・「スケルトン・パズル」・「声無きものの訴え」と同じ死霊術師シリーズです。宜しければ前十二作もご覧下さい。
R15と残酷描写は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-04 20:37:25
7506文字
会話率:62%
櫻の樹の下には屍体が埋まっている。
なんともおぞましい話だ。
最終更新:2023-04-14 22:44:05
2984文字
会話率:31%
十年前、私は人を殺しました。
皆様は、どうかご注意ください。
最終更新:2023-01-15 20:31:34
5000文字
会話率:20%
儀式をすると別世界に行く。小坪結乃と辻堂千佳の街にはそんな怪談話が
あった。誰も成功したことがないはずの儀式が成功し、彼女達は知らない地
へと来てしまう。
当てもなく歩いていると、皮膚が焼け爛れ異臭を放つ屍体に襲われる。ここ
は人を喰らうゾ
ンビが蔓延る世界だった。
近くの洋館にこの世界から脱出する手段があったと出て行ったきり、戻って
こない辻堂千佳を探すために、小坪結乃は身を潜めていた廃屋から外に踏み
出した――
女の子二人が頑張る話です。
※カクヨム様にも投稿中※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-25 06:00:00
102004文字
会話率:43%
前半部(第一章〜第三章)
真戸善生(まとよしき)は屍体性愛者である。
善生は幼少時から、自分自身と宗教にのめり込む家庭環境に疑問を覚えながら、極めて自己否定的な、猜疑的な、もしくは歪曲的な自己愛を持った、神経質な人物として育つが、或る日
を境に始まった性徴の過程で、善生は自分自身が屍体にしか情慾を感じない倒錯者であることを悟る。
彼の存在の根源的理由、または価値、個性そのものであるべき性癖は、社会では到底受容されるはずがないと知りながらも、善生は自己洗脳的に社会からの不当な疎外感と孤独感を背負わずにはいられない。
このような奇異な精神世界を持つために、善生は「人生とは壮大な自殺である」という信念を持ち、究極には自殺してでもいいから、自分自身がそうなりたいと思うほど、屍体に憧れを寄せる。
しかしそんな善生が高校2年生になった春、彼は人生で初めて、僅かにでも魅力を感じる女生徒と偶然知り合うことになる。彼はこの出会いを表面的、自己洗脳的に半ば受け入れながらも、しかし彼女との情緒的接近の度に、自分が本質的には彼女を愛することが出来ないことを悟り、その瞬間を皮切りに、善生の運命は坂道を滑落するように動き出す。
後半部(第四章〜第六章)
未公開
***
主人公善生の主観的、日記的、独白文的な構成で、この物語は進行する。 人間の破綻、愛の破綻、そして幸福の破綻を、正常者と異常者の狭間の視点から記した、この世の暗がりを歩むことしかできない孤独な少年の物語。
※本作品は完全なフィクションであり、ストーリー設定の都合上、現実世界に即する時代背景・情勢・描写を含みますが、本作品に登場するキャラクター、団体、組織、機関等は全て架空のものであり、また作中に登場するあらゆる表現についても、表現の自由の範囲内において、筆者は如何なる責任も問われないことを保障されます。
※本作品は、他小説サイト上にも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-31 21:00:00
80015文字
会話率:21%
屍者。それは屍体をテクノロジーによって蘇らせた存在。彼らが操る超常の力は、先の〝大戦〟で敵国に甚大な被害をもたらした。
だが、その力ゆえに彼らは終戦後、禁忌の存在と見なされ、ネクロポリスと呼ばれる大都市――異貌都市に運び込まれた。
ノエル・
ルインは全ての記憶を喪い、屍者として都市にやってくる。
時を同じくして街にはびこる屍者連続破壊事件。ノエルは事件解明に乗り出すが、そこには大国の陰謀と、愛憎が絡み合った悲劇が潜んでいた。
二つの国家によって委任統治され、軋轢が絶えない都市。そこに喪われたはずの命を取り戻した亡霊たちが跋扈し、策謀が入り乱れる。
一騎当千の屍者たちによる暗黒と祝祭が幕を開け、涙と鮮血が都市に流れる――。
喪われたものと、喪われなかったもの。二つの相剋を巡る暗黒ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-23 19:29:51
119914文字
会話率:33%
櫻の木の下には屍体が。知ってるよ。だってその人は私の友達だから。名前は櫻子さん。昔自分を殺した人を待ってるんだって。
推理小説としてはあまりにもライトですが、風情優先で……よろしくお願いします。
最終更新:2022-04-30 23:06:15
2607文字
会話率:16%
桜の季節になると「僕」は思い出す。一年前に出会った後輩と一人の殺人犯を。桜の樹の下で首に桜の枝を突き立てる血桜事件に巻き込まれた「僕」は犯人を考えます。
最終更新:2022-04-18 07:05:32
12376文字
会話率:35%