セレスティア
その名を聞けば、誰もが表情を暗くしながらこう言った。
「彼女は、亡くすにはとても惜しい人物だった」
セレスティア王妃は、隣国の第一王女であった。そんな彼女が嫁ぎ、子を設けたのは王妃となって早三ヶ月が過ぎた頃だった。
仲睦まじい国王と王妃。
きっとこの王国の迎える未来は安堵のものだと誰もが思っていた。
......セレスティア王妃が自死するその日までは。
セレスティア王妃の死から早十年。
彼女と国王の間に生まれた第一王女のルーチェは十五歳の誕生日を迎えた。
誕生日パーティーは盛大に行われ、父親、貴族に使用人、国民達。皆が心から誕生日を祝ってくれた。
幸せに満ちた生活。
こんな幸せがずっと続くのだと疑いもしなかった。
しかし......幸せとは少しの切っ掛けで崩れ落ちる事を、ルーチェは思い知る事となった。
「これはお母様の......?」
その日記を見つけるまでは。
※ミステリー要素(?)あり
※ジャンル迷子です
※ゆるふわ設定です
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-16 00:15:00
2200文字
会話率:17%
王国の最強戦力であった国王と王妃が、エイフィッド王国との戦争で敗れ、死亡した。
だが、これは本来なら有り得ない事である。
「竜の加護」、それは建国史に語られる古の竜によって、国王と王妃にもたらされた奇跡の力である。
それを持つ国王と王妃は人
の身で竜の力を振るい、それぞれが一人で騎士数百人を殲滅できる力を持っている。
それゆえ、並の戦争で国王夫妻が死ぬ事など万に一つもない。
にもかかわらず、国王夫妻はエイフィッド王国に現れた天才魔道士によって討ち取られた。
国王夫妻の一人娘、ランサス王女。
王都に残された彼女は、王国の危機にあって「竜の加護」を継承する為、戴冠する事を決意する。
だが、先手を打った魔道士によって、それは阻まれる。
燃え上がる王都を背に、王女は一時の逃亡を決意する。
「竜の加護」が失われた今、新たな力を求めて、ランサスは建国史に語られる竜を探す事にした。
同時に、ランサスの持つ王族の血を求め、エイフィッド王国の魔道騎士団が逃亡した王女を追う。
果たしてランサスは竜を見つけ出し、王国を復興させる事が出来るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-21 17:47:28
32587文字
会話率:47%
ある日突然八歳の王太子オリヴェルトは隣国の襲撃に会い国王と王妃である父と母を失った。信頼できる家臣と一緒に遠いヴェルヴァルム王国まで逃れようと旅をするが一人また一人と家臣を失いとうとうヴェルヴァルム王国まであと少しという山道で最後の一人乳母
を失ってしまう。そのショックで魔力を暴走させたオリヴェルトは敵を一掃したもののたった一人になってしまい生きる気力を失う。そんな時岩場で赤ん坊を拾いその赤ん坊を連れて旅をするうちに生きる気力が湧いてくる。やがてオリヴェルトと赤ん坊マリアは孤児院に身を寄せ成長していく。祖国の復讐を誓い親しかった人々の無念に苦しむオリヴェルトを癒し続けたのは成長していくマリア。いつしかオリヴェルトはマリアに癒され……
この話は拙作「竜の国」に出てくる主人公ヴィヴィの父親の話です。この物語だけで独立して話しが完結するのでこの話だけでも意味が分かるように書いているつもりではありますが、その後の話や世界観は「竜の国」に詳しく書いてあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-28 11:01:50
93519文字
会話率:42%
若き女王クレミオン。 父母である国王と王妃を殺され弟も危険に晒される中、彼女の取った方法は突飛なものだった。 少数の協力者の助力を受け、父母の復讐と国の建て直しを図る少女の物語。
最終更新:2023-10-24 15:39:37
25904文字
会話率:17%
「悪女オリヴィア! 白い結婚を神官が証明した。婚姻は無効だ! 私は愛するフローラを王妃にする!」即位したばかりの国王が、宣言した。式典に出席していた貴族たちは拍手をおくる。
近衛騎士に腕をつかまれ、悪女オリヴィアは泣きわめきながら退場した。
「やだやだ。私が王妃よ! 私はえらいのよ〜。うぇーん」
花びらが舞う中で、真実の愛で結ばれた王とその恋人は永遠の愛を誓いあう。
何百回も上演された演劇だ。
国王と王妃の真実の愛の物語。
ハッピーエンドの幕が降り、観客たちはすばらしい芝居に歓声をおくる。
彼らは何も知らない。
そこに大きな秘密があることを。
王に命じられた神官が、白い結婚を偽証したことを。
この時、悪女オリヴィアが娘を身ごもっていたことを。
そして、生まれる娘こそが予言の王女、光の精霊王の契約者だと言うことを……。
第一部 貴族学園編
私の名前はレティシア。前世の記憶を持つ5歳。
政略結婚した王太子と公爵令嬢の間にできた娘なのだけど、真実の愛を叶えようとした父によって、私の存在は、生まれる前になかったことになった。だから、いとこの双子の姉ってことになってる。
この世界の貴族は、5歳になったら貴族学園に通わないといけない。わたしと弟は、そこで貴族の子供と一緒に、契約獣を得るためのハードな訓練をしている。
私の異母弟にも出会った。彼は、私に「目玉をよこせ」なんて言う、わがままな王子だった。
第二部 魔法学校編
失ってしまったかけがえのない人。復讐のために精霊王と契約する。魔法学校で再会した貴族学園時代の同級生。毒薬を送った犯人を捜すために、パーティに出席する。修行を続け、勇者の遺産を手にいれる。
前半は、ほのぼのゆっくり進みます。後半は、どろどろさくさくです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-05 10:25:34
165413文字
会話率:39%
王命で王太子アルヴィンとの結婚が決まってしまった美しいフィオナ。
逃走すら許さない周囲の鉄壁の護りに諦めた彼女は、偶然王太子の会話を聞いてしまう。
「跡継ぎができれば離縁してもかまわないだろう」「互いの不貞でも理由にすればいい」
誰がこんな
奴とやってけるかっ!と怒り炸裂のフィオナ。子供が出来たら即離婚を胸に王太子に言い放った。
「必要最低限の夫婦生活で済ませたいと思います」
だが一目見てフィオナに惚れてしまったアルヴィン。
妻が初恋で絶対に別れたくない夫と、こんなクズ夫とすぐに別れたい妻とのすれ違いラブストーリー。
ご都合主義満載です!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-21 07:00:00
36111文字
会話率:28%
あるところに大変わがままな王子がいた。彼の両親も傲慢だったが、そんな者たちの統治は長く続かない。やがて反乱がおこり、国王と王妃、そしてわがまま王子が乗った飛行船が行方不明となった。これはそんな王子が無人島で一人目覚め、なぜか巻き添えになっ
た赤ん坊とともに生き抜く物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-27 12:06:48
8046文字
会話率:27%
宝石眼を持つ一族が治める王国に黒い軍隊が侵略してきた。
城の奥深くには王国の礎ともいえるクリスタルが眠っている。
国王と王妃は最後の力を振り絞り城を封印する。
封印を解除できるのはクリスタルの最後の後継者の姫だけ。
国王夫妻により異世界に転
生した姫は何も知らずに日常を送っている。
瞳に刻まれた記憶を取り戻し、仲間と共に王国を救えるのか!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-24 20:19:06
175624文字
会話率:31%
戴冠式から一月後。
新しいヴィンセント国王となったウルは、幼馴染ロッツ・フェルデンの一人娘を王妃として城へ召し上げた。
ここに、二十四歳と三歳の年の差夫婦が誕生する。
事情を知る前ヴィンセント国王は、息子のウルが今まで見たこともない
ほど柔らかな笑みを浮かべ、一つ満足そうに頷いただけだった。
対して、大臣達は突然の国王の結婚と王妃の幼さに騒然となり、社交界は混乱を極めることになる。当然、ロッツは娘の嫁入りに大反対した。
「――殺してやる」
ロッツとは生まれた時からの付き合いであるウルも、真っ赤に充血した目で至近距離から覗き込まれてそう凄まれたのは初めてのことだ。
ところが、彼よりも力のある人物――宰相を務める公爵家当主、つまりロッツの父親がマイリの嫁入りをあっさり承諾してしまった。王家との婚姻で、フェルデン公爵家は今後ますます栄えていくことだろう。
こうして、新しい国王と弱冠三歳の王妃による、ままごとのようでいて時々血腥い新婚生活が始まったのである。
※「名も無き者達の幸福」シリーズ第五弾『新しい王様と新しい彼女』のリメイクです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-10 12:23:34
168816文字
会話率:36%
小国の第一王子ステイレックは精霊使いの資質を持つが、如何せん頼りない。国王と王妃は婚約者をあてがって、王子に自覚を持ってもらおうとする。特技だけで婚約者に選定されたケフィナは、精霊を熱く語るステイレックと徐々に心を通わせていく。そんな時に、
王国には危機が迫る。危機を回避するには、経験則のない精霊との契約が必要なのだが……。
本作は、武 頼庵(藤谷 K介)さま主催『第3回 初恋・恋愛企画』参加作品で、ひたすら甘い内容です(当社比)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-24 21:48:47
4999文字
会話率:34%
5年前、クリズノー王国は崩壊した。
国王と王妃は処刑されたが、王女は王都から脱出した。
王女はその後、王国の西部の中心地、セレストでお店を開く。
名は『マイオソティス』。
王国内の戦地から遺品を収集し、遺族に渡すお店だった。
王女は死体漁り
屋≪スカベンジャー≫として、戦場とセレストの町を行き来していた。
これは残された王女が死体漁り屋として生活する物語。
そして残されたものの記録を辿る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-06 18:00:00
62107文字
会話率:26%
男爵令嬢リューズ・グランジェは髪の色が他と違うというだけで不気味だと蔑まれてきた。婚約者にも黒髪は気色が悪いと婚約破棄され、父には災いを招く女だと家から除名されてしまった。
これからどうしようかと迷っていたリューズの元に、かつての学友
で隣国の王太子であるクラウスが追いかけてきた。
クラウスは唯一、リューズの黒髪を美しいと言ってくれた男性だった。そしてリューズも、王族で留学生のリューズに分け隔てなく接する優しい女性だった。
婚約者がいなくなり、家から追放されたリューズにクラウスは求婚し、リューズもこの国から連れ出して欲しいと求婚を受ける。
その後二人は国王と王妃になり、末永く幸せに暮らした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-26 17:33:19
4836文字
会話率:57%
ここは人間と獣人が暮らす世界。様々な婚姻制度と価値観が存在するなか、人間が治めるこのスピレル国では、宗教上の理由で離婚が禁じられている。
結婚相手と別れる場合は、籍はそのままで他人同然に別れて暮らす「結婚破棄」をするのが一般的だ。
保守的な
考えのこの国の貴族社会において、女性の結婚破棄は不名誉なこととされており、理由の如何を問わず醜聞に晒され傷もの扱いされる運命にあった。
ある日、王妃マーゴットは、国王ランドルフから「結婚破棄」を告げられてしまう。勢いよく王宮を飛び出していくマーゴット。
一方、その気もないのに結婚破棄を言い渡してしまったランドルフは、マーゴットと復縁して連れ戻すことを誓うが……。
離婚を禁じられた国の王と王妃の離縁を巡る騒動。王妃と国王の視点で交互に語られます。
じれじれもデレデレもなく、あっという間にサッパリ終わります。
『黒猫魔女リンリンの結婚』のスピレル国が舞台のお話です。
数代前の国王と王妃の設定なので、関連性はありません。単品でお読みいただけます。
11話で完結します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-23 11:54:01
33782文字
会話率:38%
王太子の婚約者である公爵令嬢のエマ。彼女は、婚約者と義妹の密かな恋を応援していたが、派閥内の賛成を得られず、婚約解消をすることができないでいた。
ある夜、東国の行事を真似て願掛けをしたところ、うっかり眠り込んでしまう。目を覚ますと、望み通
り婚約者と義妹は結婚し、国王と王妃になっていた。
ようやく肩の荷がおりたと、自身の夢だった冒険者を目指すエマ。エマの夢を手伝ってくれるのは、従者のリーバイ。実はリーバイは、ずっと昔から一途にエマのことを想っていて……。
家族想いの天然ヒロインと、ヒロインの幸せのためならどんな手段を用いても叶えてあげたい執着心高めのヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-09 20:05:24
7909文字
会話率:71%
オスカー・ヘクトリア王とレミリア・ヘクトリア王妃の仲はすこぶる悪い。しかしそんな二人には誰にも言えない秘密があった。
最終更新:2022-06-27 20:29:52
8449文字
会話率:62%
ただ魔物から人々を救いたかった。平和な国にしたかった。皆の笑顔が見たかった。必死の努力の結果、国内の魔物根絶に見事成功。その結果、魔物退治の仕事はなくなり、冒険者ギルドは倒産となった。さて困ったぞ。明日からどうしよう……。さらに追い打ちをか
けるような悲劇が待っていた。
「きぃーーーーーーっ。希少生物を絶滅させたですって? 許せませんわ。命の重さは、人間も他生物も同じですのよ!」と、串焼き兎肉を頬張りながら憤る王妃。国王も彼女に同意。僕たち冒険者は『希少生物(←魔物含む)絶滅罪』で鞭打ち&国外追放の刑となった。
ところで、僕の特殊スキルは<トランス>。凄まじい破壊力を持つ【ネオ・バーサーカー】と化す。ただし普通のバーサーカーとは違い、人並みの知性を保っていられるのだ。
それでも所詮はバーサーカー。行動は滅茶苦茶だ。いつも余計なことを派手にやらかしてしまう。特に最悪だったのは、最後に魔物軍と戦ったときのことだ。敵将は魔王(超美少女)だった。なんと、瀕死となった彼女を口説いていたらしい。(でも僕、ネオ・バーサーカーのときの記憶は、すべて消えちゃうんです!!)
口説かれた魔王(超美少女)は、三年後に蘇生。僕との再会にやってきた。しかし僕は追放されており、国内にはいない。それを知った魔王は大激怒。冒険者ギルドは倒産しているので、立ち向かう者は皆無。国王と王妃は奴隷にされた。
あるとき、僕のもとに王室からの使者がやってきた。「どうか、ご帰国ください」「帰国? うわっ、めんどくさぁ~」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-17 23:12:20
177793文字
会話率:31%
その日、国民から愛された皇后様が病気で60歳の年で亡くなった。すでに現役を若き国王と王妃に譲りながらも、国内の貴族のバランスを取りながら暮らしていた皇后が亡くなった事で、王国は荒れると予想された。
しかし、誰も予想していなかった事があった
。
「あら?わたくし生まれ変わりましたわ?」
すぐに辺境の男爵令嬢として生まれ変わっていました。
「まぁ、今世はのんびり過ごしましょうか〜」
──と、思っていた時期がありましたわ。
orz
これは何かとヤラカシて有名になっていく転生お皇后様のお話しです。
おばあちゃんの知恵袋で乗り切りますわ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-08 07:00:00
9771文字
会話率:48%
王国へ嫁いできたアマゾネスのお姫様は美人で健康的なグラマラスだが、どうも言葉が悪い。
国王は耐えきれず、縁談を持ってきた外務大臣を召還して、王妃を国元に返すよう伝えるのだった。
最終更新:2022-04-25 08:12:54
5987文字
会話率:39%
大国セレイン王国の国王と王妃マルグリッドは、寝所を別にして3年が経過していた。ところがその年の大規模な宴、観桜会の翌日、二人は突然仲睦まじく共に朝を迎え、侍女たちを仰天させる。そしてさらに驚いたことに、戦争間近まで関係が悪化していた敵対す
る部族が、突然、セレイン王国、そしてマルグリッド王妃への隷属を申し入れてきたという。事情を聞かれ、覚えのないマルグリッド王妃は驚く。
観桜会で何があったのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-20 17:04:38
8213文字
会話率:18%
【コミカライズ企画進行中】
『氷の王子』と呼ばれるザヴァンニ王国第一王子ウィリアム・ザヴァンニ(23)。
自分より弱い者に護られるなど考えられないと、実力で近衛騎士団副団長まで登り詰め、育成を始めた彼には浮いた噂一つ無く、それによって心配し
た国王と王妃によって、ザヴァンニ王国の適齢期である伯爵家以上の令嬢達が集められ……。
視線を合わせる事なく『コレでいい』と言われた伯爵令嬢は、いきなり第一王子の婚約者にされてしまいましたとさ。
……って、そんなの納得出来ません。
何で私なんですか〜(泣)
2020年5月15日、ビーズログ文庫様より書籍化
2020年11月14日、2巻発売予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-29 19:20:18
65244文字
会話率:25%