祖母の葬儀に田舎の実家へ向かう女性の主人公が、幼少の頃、囲炉裏端で祖母から聞いた民話を回想します。それはm岐阜県高山市民話岩滝(いわたき)地区に伝わる昔話「峠の送りオオカミ」、「岩井の荒神様」松倉城にまつわる伝説「小糸坂」(こいとざか)とい
う3つの民話を新しい解釈で再構成した物語。
悲しくて切ない昔話を思い出したときに、主人公は自分をつけてくる足音に気づきます。その足音は伝説の「送り狼」なのか。それとも・・・
ボイスドラマ形式で環境音などの設定も含めて表記した短編小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 09:50:23
1919文字
会話率:8%
短編集。
単独、独立したお話で繋がっていません。
現代の同じ世界の異なる時間・場所・年代の男女が悪魔と契約した事で織り成す少し奇跡が起こるかも?
しれない物語。
Thanks20th企画応募作品。
指定テーマは勇気。
最終更新:2024-02-02 16:00:51
6280文字
会話率:16%
むかしむかし、ある雪の夜。とある山付近の、かやぶき屋根の小さな家。
そこに住む一人の男。宗兵衛は真っ赤な顔をして己の陰茎をただひたすらにしごき続けていた。
額に汗をにじませ、まるで木と木とこすり合わせて火を起こそうとしているかのように
、随分とまた必死に手の皮陰茎の皮。肉と肉を擦り合わせ、せっせとしゅっしゅと自己研磨。見開いた目は血走り、歯茎を剥き出しにし、囲炉裏の火が揺れ影が退いてはまた戻り、ものの怪のような様。
そう、この家には、ものの怪がいる。むろん、それは宗兵衛のことではない。
あの女だ。宗兵衛がしきりにチラチラと目を向けるあの女こそが妖怪である。そのことは宗兵衛自身も気づいていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-25 11:00:00
4275文字
会話率:21%
むかしのこと。猿に親を殺され復讐に燃える子蟹は
同じく猿を疎ましく思っていた者たちに助力を求めました。
集まったのは栗と臼と蜂と牛糞です。同じ志を持つ仲間。敵討ち隊の結成です。
さあ、まずは作戦会議。彼らはぞろぞろと子蟹のお家の中に上
がり込みました。
「えっ」
戸が閉められ、囲炉裏を囲む子蟹と栗と臼と蜂。声を潜め、作戦を練ります。
「いや、待って!」
「ん? どうしたの? 牛糞さん」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-24 15:00:00
2288文字
会話率:61%
種火がある限り、希望も危険も残されている。
最終更新:2023-07-07 07:00:00
323文字
会話率:0%
囲炉裏の火がちらちらと燃えくすぶる薄暗い部屋で、
二人の男が話していた。
「三角川にかかる淀み橋の、お札をはがしてはいけないよ。」
最終更新:2022-12-29 20:46:48
995文字
会話率:43%
山奥のあばら家で、旅の遊行聖と商人の二人が、嵐が過ぎ去るのを待っていた。二人の周りには、か細い炎を上らせている囲炉裏と、静かに眠る少女の姿があった。
最終更新:2022-02-07 22:32:53
3579文字
会話率:45%
アニメに出てくるごはん、だいたいうまそうに見える説(*´-`)
最終更新:2021-11-25 20:00:00
1720文字
会話率:4%
岐阜県、雪深い飛騨地方で先祖代々、受け継いできた広大な土地と築100年の時を刻む「お家」。祖父母は古き伝統田舎の生活様式を守り続け、山岳信仰を敬い。釜戸、囲炉裏に火を焚べ井戸水をくむことから一日が始まる。そこで、生まれ育った私くしの「実話奇
譚」たった「一つ」の間違いが何代も続きし一族が崩壊してゆく記録物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-21 14:51:07
3166文字
会話率:2%
お題【粉雪、かき氷、囲炉裏】
最終更新:2021-06-13 23:32:25
694文字
会話率:35%
拡張現実技術の進化により、専用の≪デバイス≫を持つことで、誰もが気軽にいわゆる≪超能力≫と呼ばれる力を扱えるようになった20××年。人間を評価する指標として、知力、体力のほかに≪能力≫——つまりはどの程度のレベルで超能力を扱えるかが重視
されるようになっていた。
ある事件をきっかけに能力の値が最上級にまで至った男子高校生——姫宮 奈緒(ヒメミヤ ナオ)は、周りから「最強の能力者」と呼ばれていた。
≪能力≫の育成・研究・活用のために設けられた、太平洋上に浮かぶ人工島であるこの≪能力特区≫第一の高校、瑞洋高校においてさえ、彼の力に並ぶものは居ないかに思われた。
しかし、ある小柄なクラスメイトによって、奈緒の地位は一日にして崩れ去る。囲炉裏 璃位(イロリ リイ)は「最強」さえも足元に及ばない、「規格外」の能力者であった。
触らぬ神に祟りなし。璃位には決して近寄るまいとする奈緒だが、しかし璃位はなにやら奈緒にご執心の様子。
何かと奈緒と璃位と三人で行動したがる春久すみれ(ハルヒサ スミレ)の策略もあり、結局、奈緒は近くで璃位に力の差を見せつけられ続けることになる。
そんなやり取りが繰り広げられる学園の外では、文字通り規格外である璃位の能力をめぐり、≪能力特区≫が不穏な動きを見せていた——
そんな超能力SFローファンタジーです。あ、SFは例のごとくすこしふしぎの略です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-03 17:58:01
1448文字
会話率:4%
魔素をあふれ出してしまうほど宿している男の話。
あふれ出した魔素はまわりの生物を蝕む毒となる。
生きるためだけに、旅を続ける。
最終更新:2020-04-14 22:31:12
1400文字
会話率:0%
囲炉裏のお宿。
僕のおじいちゃんとおばあちゃんは、宿をやっている。
人が来そうにない、山奥にあるお宿。
最終更新:2020-04-06 03:00:00
1621文字
会話率:41%
都会の喧騒に疲れた30歳独身イラストレーターの大八木創太は、格安で田舎に古民家を購入した。
ほのかに憧れていた自然豊かな里山での生活にルンルン気分で引越し作業を進めていると、家の奥で閉ざされた部屋を発見する。
興味本位で開いたそこには、なん
と血みどろの少女の地縛霊が立ち尽くしており、しかも創太はとり憑かれてしまった!!
しかしこの地縛霊、まったく実害もなければ家事の手伝いまでしてくれる始末。結局そのまま同居?することになった創太と幽霊の少女だが、田舎の生活に不慣れな彼にとっては平穏な里山スローライフも驚きの連続。
都会育ちの創太が少女とともに囲炉裏で料理を楽しんだり、納屋に眠っていた桶風呂を修復したり、地元の祭りに参加したりと古民家での暮らしを満喫しながら、やがてパートナーとなっていく里山日常コメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-03 23:31:30
190599文字
会話率:31%
登山行、夕闇の中、遭遇した不思議な雰囲気の山小屋で、小屋番人の老人の話を聞く。
最終更新:2019-11-24 10:50:12
1490文字
会話率:10%
自身の卒業しの日に登校途中に交差点でトラックに惹かれて死んだ主人公、田中亮は神の暇つぶしで転生する権利を得た。
そして、彼は転生先に…
最終更新:2019-10-30 03:14:01
1229文字
会話率:31%
庇って事故で死んだ主人公風見和人は女神に呼び出され魔王と邪神を倒すことをお願いされる。
和人はそれを条件付きで了承してレクルスと言う異世界にクロトとして転生した。
そして、数々の苦難を乗り越え二十二年という年月をえて魔王と邪神を倒したクロト
は約束を果たした為、条件としていた日本に帰ると言う条件を果たしてもらうが再び女神からお願いをされクロトはれべるやステータスを日本でも引き継ぐと言う条件で受け、日本に転生した。
しかし、転生したクロトこと和人は、男ではなく鳳城院と言う由緒正しきお家の令嬢、鳳城院白亜として転生してしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-27 08:15:43
10071文字
会話率:37%
無限の時を生きて死に、あらゆる世界を旅する旅人はまた新たな世界に旅をする
そして、たどり着く。地球に
最終更新:2019-02-09 01:43:39
4728文字
会話率:33%
小柄な体躯(たいく)と、それに見合わぬ食欲を合わせ持つ男、遠回理道草(とまわり・みちくさ)はそれ以外に特に目立ったところのない優男であるが、実は、生まれもっての鋭い観察眼と推理力を持つ、人の心を見抜く特殊な能力を持っていた。
しかし、そ
の才能を発揮する機会もさほどないまま時が過ぎる。
……しかもいとこであり、親もいなくなってしまった筋金入りの不良だった少女、山野辺(やまのべ)タンポポを守るために、《ある事件》から彼女を解放した際、彼の幼馴染であり、今は亡き人となっている想い人である女性、《囲炉裏薪(いろり・まき)》の存在によって、彼は、自分の趣味である『散歩』と、それを一緒に歩くことによって、己の能力である観察力や推理力、直観力といった力をつかい、依頼人の心の奥にひそむ闇や、わだかまりなどを『やさしく』解決することによって報酬をえる仕事、――『散歩屋』――という変わったものを始めることとなる。
彼に依頼してくるひとたちは、みな、表面からは見えない、ちょっとした些細な過去の傷や、または、大きなおおきな埋められない痛みの空白によって、縛られている。
そこに、相手を弾劾(だんがい)するでもなく、追求をするでもなく。――ただ、一人の人間として、その人ときちんと寄り添おう、聴かせてもらおう、という心地よくも温かい姿勢によって、今日も誰かが、彼のその『力』によって、こころを軽くしているのであった。
ささいな〝棘〟を散歩の途中に気がつけば抜いている男、遠回理道草の、ほんの少しだけ変わった『散歩屋』事件ファイル集。
今日も誰かと、彼は道を歩いている。
はじまり、はじまり。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-12 10:13:52
56777文字
会話率:30%
雪山の怪奇霰(あられ)姫と、雪山に住む醜男鄙吉(ひなきち)。
二人が偶々出会ったその夜(よ)、雪国の怪談は毛色を変えた。
これは怪談にもお伽噺にもなれない、拙筆桜雫あもる的『雪女』。
最終更新:2016-01-06 13:58:26
6547文字
会話率:20%
昭和の時代の中ごろから、生まれ育った里山での子供時代の生活が、季節、季節に感じられる風、土、雨、雪、夏草、花の様々な空気の匂いと、囲炉裏で「パチパチ」と爆ぜて大薪が燻り燃える火の音や、催事に灯す神棚や仏壇で和蝋燭が「ジッジッ」と炎が揺らめき
ながら燃える音や、風が木々を揺らす音や、隙間風が「ゴトンゴトン」と帯戸を揺らす音、雪に閉ざされ待ち遠しかった春に茅葺屋根の不揃いの茅の先から春の暖かい風で雪が溶け滴り落ちながら積もった雪に穴を開けるしずくの音や、大量の積雪に隠れていた小川に雪融け水が流れる音が今も鮮明に懐かしく思い起されるのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-11 14:22:50
81601文字
会話率:3%
合掌造りの古風な家には、四代にわたる家族が住んでいる。
大晦日の今日は、囲炉裏の周囲に布団を敷き詰めて皆が枕を共にする慣わしだった。
家族とともに夜明かしすら許される大晦日は、一番年下の椛にとって、年に一度の楽しい行事なのだ。
夜が更けて
、眠りを促す祖母に椛は昔話をねだった。
困惑げな祖母に代わり、曾祖母が話をすることにした。
「雪うさぎ」の話を望んだのに、曾祖母はなぜか「雪女」の話を始める。しかも、子供をおいて山へ姿を消した、その後の物語だった。
妹の椛、姉の楓、そして曾祖母の三人は頭から布団をかむり、真っ暗な中で話に引き込まれていった。
話が終わったとき、曾祖母の双眸が赤く光っていた。
姉の楓がギラギラと、妹の椛も淡いピンクの光を放っている。
二人の娘が初めて目を光らせたのだ。
それは、二人の由来を示しているのだが、それを証明するように母も祖母も赤く光る目をしていた。
神棚の横に納めた鏡を覗けば先祖に会える。
照明を落とした室内に、五対の赤い光が蛍のように乱れ飛ぶ大晦日の夜だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-21 09:28:59
5747文字
会話率:47%
生きた人形はパリの古びた雑貨屋にて今日も忙しい街行く人を小馬鹿にしている。
しかしある雨の日に来店した男によりその日常は僅かに変化を見せる。
最終更新:2014-12-16 16:23:21
1551文字
会話率:22%
普通の女の子の初恋のお話。
素敵な紳士が大好きです。
最終更新:2014-10-13 22:13:13
515文字
会話率:23%
どうということはない、ただ眠たく怠いお話です。
最終更新:2014-10-13 21:35:23
724文字
会話率:0%