一九九X年。世紀末。ニッポン。就職活動に悪戦苦闘する大学生荒木久志は面接の帰り道、正体不明の二つの飛行物体に遭遇する。その一方から放たれた光によって意識が途切れるが、気が付くと眼の前に怪物がいた。久志の中でなにかがそれを敵と認定し、次の瞬
間にはこれを葬っていた。いつの間にか自身の輪郭が曖昧となり、全身が白く光り輝いていることに久志は気付く。その後も久志は次々と出現するUnknownをいとも簡単に一蹴していったが、その間に彼が募らせていったのは正義を守ったという充実感よりも神としか喩えようがない力が持ちながら、多くの人々を救えなかった罪悪感と無力感、自分に対する嫌悪と憎悪を募らせ徐々に精神を病んでゆく。そんなある日、久志は“外からの声”を聞く。“声”は語った。この宇宙には二つの大きな勢力し、そのうちの一方(連合)が手にした“光”なるものの奪取をもう一方(連盟)が謀り、その最中に偶然この主を選ぶ究極の力を手にし、“光の主”に変身したこと、人類を守る為に神に与えられたと信じていた力こそがUnknownを招き、世界平和を脅かしている元凶であることを。久志は罪悪感に耐え切れず自殺を企てるが死ぬことも許されず絶望する。一端は“光”を連合の艦隊に投降するが、人類の根絶を計画していることを知り、再び敵対し人類を救った。それからは平穏な日々が続いたが、久志は再び外からの“声”を聞く。一対一の決闘に応じ敵を瞬殺するが、消滅する間際に彼は告げた。「自らも“光の主”であり、他に十一名自分以上の者がいる」と。久志は覚悟を決め、親しい人達に密かに別れを告げ、最終決戦の地に赴く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 01:17:48
31841文字
会話率:40%
荊州領有をめぐる呉蜀の争いの末に、荊州軍事総督関雲長は臨沮において落命した。
無類の武勇を誇りながらもその生来の傲慢ゆえに人心を失い、味方の裏切りによって戦いに敗れた関雲長は、死を迎える間際において深い失意の底で己の愚かさを悔悟した。
何
故、全てを失ってしまったのか、その全ての責の遠因が己の内にあることを理解したためだ。
「もしも仮に、次の命があるのならば———」
そして戯言のような願望を抱いた。
「今度こそ己が天命を全うしたいものよ」
こうして関雲長は異世界に転生した。
———新たな天命を得て、それを全うするために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 01:15:10
83702文字
会話率:34%
竜樹は32歳のサラリーマン。異世界に転移してギフトの御方という地位を得て、いわゆる王宮住みの自由業となった。
異世界でもスマホが使えるのは便利だが、便利すぎて欲しいと言われても困る。なんか作れないかなーと思ってたら、それっぽい物を作れる人が
いました。
放置された平民側妃の子、ニリヤ王子(5歳)と出会い、貴族側妃からのイジメをやめさせたく、しかし敵にまわすことなく、灰色の解決をするぞーと心に決める。
よし、スマホの機能を真似た魔道具で、TVを作ろう。そしてニリヤ王子を放送して、国民のアイドルにしちゃおう。
敵もいるかもしれないが、味方もいっぱいいるぞ!
とさせたい竜樹が送る、放送事業と日常のごちゃごちゃしたふれあい。出会い。旅もするよ。
最初なかなか王子と出会いません。ふわっとした話で、正確性より更新を重んじるので、柔らかい気持ちで見てやってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 00:19:15
1393132文字
会話率:40%
最強の魔王ソフィが支配するアレルバレルの地、彼はこの地で数千年に渡り統治を続けてきたが、
圧政だと言い張る勇者マリスたちが立ち上がり、魔王城に攻め込んでくる。
残すは魔王ソフィのみとなり、勇者たちは勝利を確信するが、魔王ソフィに全く歯が立た
ず
片手で勇者たちはやられてしまう。
しかし、そんな中勇者パーティの一人、賢者リルトマーカが取り出した味方全員の魔力を吸い取り
一度だけ奇跡を起こすと言われる【根源の玉】を使われて、魔王ソフィは異世界へ飛ばされてしまう。
最強の魔王は新たな世界に降り立ち、冒険者ギルドに所属する。
そして、最強の魔王はこの新たな世界でかつて諦めた願いを再び抱き始める。
その願いとは、ソフィ自身に敗北を与えられる程の強さを持つ至高の存在と出会い、
そして全力で戦い、可能であればその至高の相手に自らを破り去って欲しいという願いである。
人間を愛する優しき魔王は、その強さ故に孤独を感じる。
彼の願望である至高の存在に、果たして巡り合うことが出来るのだろうか。
2020.4【アルファポリス】様にも同作品を掲載しております。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/60773526/537366203
2020.5【カクヨム】様にも同作品を掲載しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896551796
少しの加筆や修正等をして投稿しています。
宜しければお気に入り登録や、閲覧していただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 00:00:00
3738525文字
会話率:32%
ロクサーヌは、かつて婚約破棄を経験した。彼は幼馴染だったロクサーヌではなく、学園で知り合った女性の手を取ったのだ。妹のミュリエルは、逆に婚約者を彼の幼馴染に取られた。その時に妹の味方をした公爵家のジェラールが、ロクサーヌにミュリエルを口説く
許可をほしいと訪ねてきたことによって、ロクサーヌも真剣に自分の結婚相手を探すべく、叔父に相談を持ちかけたのだった。叔父が紹介してくれたのは、叔父の植物大好き仲間である騎士ロラン。叔父曰く、小さな花を愛でる心を持つ繊細で優しい男の子。実際の見た目は騎士らしく体格が良く、鋭い眼光の男性。ついでに鬼教官とか言われている人物。子供さえ作れればいいと考えているロクサーヌと、植物にしか興味のないロラン。叔父の紹介で出会った二人はどうなるのか。「苦い恋」シリーズです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 23:31:23
5909文字
会話率:50%
「お前を愛するつもりはない」、カフェでのんびり本を読んでいたアーダルベルト(アーディ)に聞こえてきたのは、そんな言葉だった。そして、相手の女性の冷静な返答に思わず拍手をしそうになった。話の内容からアーディも無関係ではなかったので、彼女に味方
すると決めて口出しをすることにした。「妻、探しています」に出てきたレオンハルトの弟、アーダルベルトが遭遇した婚約破棄の話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-12 12:00:00
4345文字
会話率:39%
VRゲームで遊ぶつもりであった。
ところが流石はメイドインジャパンのもの凄いゲーム機。
なんと、戦国時代に転生させてくれた。
とほほ。
涙涙涙・・・の物語はじまるよ。
秀吉パパと淀ママの子供に転生した。
そう、豊臣秀頼様。
敵は徳川家康
。
味方は・・・知らんがな。
ほんまに何てことしてくれてんねん。
滅びの人生やろがな。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 22:12:04
9275文字
会話率:16%
国王軍の基本部隊(20名)の部隊の隊長をしているシーク。出世するには、現状、王族の護衛にあたる親衛隊に任命されるしかないのだが、なかなか出世できないでいた。
部下達のやる気を保つためにも、親衛隊候補くらいには挙がりたいところ。さて、彼の
そんな日々は唐突に終わる。
ある日、突然、王に呼び出されて親衛隊に任命されることになった。しかも、護衛するはずの王子は行方不明だという。その上、激しい戦闘民族が住んでいるというリタの森にいるらしい。いきなり、前途多難の予感。
主人公のシークが様々な問題に直面しつつも、真面目に任務をこなそうとする物語。そして、何より不運な王子と心を通わせるようになり、弟のように思うようになる。
だが、王妃が刺客を放っており、謎の組織が暗躍する。一筋縄ではいかない貴族達に、表裏が正反対の王は何を考えているか分からない。
王子にべったり侍るニピ族の護衛は味方のはずだが、常に殺気をあらわにし、王子の宮廷医はかなりの毒舌家で言いたい放題。
この任務は本当に全うできるのだろうか?
真面目で難しそうに思いますが、主人公のシークが戸惑いながら任務をこなす、以外にコメディー要素がある作品です。
『ヴァドサ・シーク隊長の苦闘の日々 ~親衛隊に任命されてからうだつが上がらなかった日々が懐かしい時がある~』を大幅に加筆修正したものです。
かぶる部分もありますが、ばっさり切り捨てた部分や大幅に増やした部分もあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 22:06:27
23685文字
会話率:39%
小説の主人公・桃山里香知はチームゲームである『リーグオブヒーローズ』というゲームを、会社の同僚から勧められてプレイするようになります。
桃山里香知は、今までゲームをあまりプレイしたことがなく、対人ゲームの難しさや、味方からの暴言、トロールプ
レイなど、チームゲームにある困難に直面しながらも、『リーグオブヒーローズ』の奥深さに魅了されていきます。最初は最底辺のランクである「ブロンズ5」で苦労しながらも、個性豊かなプレイヤー達に出会います。ゲームを通じて、里香知はゲームプレイヤーとしても、人間としても、成長していこうとします。
ゲームが好きな人々に贈る、熱血eスポーツ小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 22:00:15
20107文字
会話率:21%
高田栞(たかだ しおり)はごく普通の中学三年生。
ところが、誕生日に小学校時代の同級生である笹ヶ谷九十九(ささがだに つくも)と再会した時から、その生活は一変する。
彼女の平穏な日常は静かに幕を下ろし、波瀾万丈な日々が激しく幕を開け、次々に
起こるハプニングに巻き込まれていく。
「魔法」とか「異世界」とか、漫画や小説の中だけだと思ってたのに、どうしてこうなった?!
……などと、思い悩んでいる暇は彼女になかった。
これは、運命の女神に導かれるように、次々と起こる予想外の出来事を乗り越え、成長していく少女や少年たちの物語である。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
初投稿初作品です。
毎日22時の投稿を心がけておりますが、諸事情により変わることがありますので、ご了承ください。
※ 令和2年10月1日より、文章の体裁を更正中です。
内容に変化はない予定です。
<その他の注意点>
・かなり長いです。
・視点が変わりやすいですが、「○○視点」などの表記の予定は今の所ありません。
・時々、文章の体裁を整えたり、誤字の修正以外に、文章を修正することがあります。
・異世界モノですが、序盤は現実世界が舞台です。
※ 具体的には115話(第7章3番目の話)目にようやく異世界へ移動します。
※ 182話(第10章6番目の話)目から、異世界旅行が始まります。
・「R18」に届かないまでもたまに性的な話があります。
・上記に加え、「R15」、「残酷描写」は突然、割り込んできますのでご注意ください。
上記の点をご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 22:00:00
7754463文字
会話率:33%
当作品は、「運命の女神は勇者に味方する」の番外編です。
表題から分かるように、本編よりはまともに恋愛しているつもりで書いております。
※本編のジャンルは(最近、忘れがちですが)、「異世界(恋愛)」ではなく、「ハイファンタジー」です。
番
外編と銘打ちましたが、当作品だけでもなんとなく分かるとは思います。
本編の節目で投稿していく予定なので、確実に不定期投稿となります点をご了承ください。
それでは、本編主人公たちやその周辺にいる人間たちによる恋模様をお楽しみくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-25 22:00:00
24714文字
会話率:25%
甲子園を目指すプロ注目の高校球児、山田 球太郎(ヤマダ キュータロウ)は夏の地方予選真っ只中という状況で、異世界の王国から勇者として召喚されてしまう。
召喚した王女からは、100年以上続いている戦乱を収めて王国の窮地を救ってほしいと懇願され
るが、球太郎は元の世界に戻って甲子園を目指し、プロになるという夢をかなえたい。
300年前の勇者召喚では使命を果たした勇者は元の世界に戻ったという言い伝えに一縷の望みを託し、球太郎はやむなく戦場に行くことに。
だが、彼が特典として獲得したスキル「野球」は、戦場にいる敵味方を全て仮想空間の球場に引きずりこみ、そこで行われる試合に勝てば戦場の全てを勝ち取れるが、敗者のベンチ入りメンバーは世界から消滅するというデスゲームであった。
球太郎は生き残るため、元の世界に戻るために異世界で野球を全力プレーする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 21:00:00
40240文字
会話率:19%
「おめでとうございます! 厳正なる選考の結果、貴女は死神のパートナーとして選ばれました」
最愛の家族だった猫を亡くし、どこか無機質な日々を送っていた私の前に、突如その男は現れた。自分を死神だと名乗るその男は、新人の死神が一人前になる為の
試験として、私にパートナーを組んでほしいと持ちかけてくる。
いや私、人間なんですけど。
とても優秀なのに何故か訳アリ?どこか不思議な新人の死神くん。
人外引き寄せ体質アリ!何故か選ばれちゃった自称普通の人間さん。
新人の死神くんが向ける異様に強い執着。ただの人間なはずの彼女に隠された秘密。パートナーとして絆を深めて行く中で出会う、さまざまなヒトやモノたち。
死神と人間。異色の二人が手を取り合い、共に笑って泣いて歩んでいく愛と絆の死神道中。
さあさあ!とっとと死神業務、始めてもらいましょうかね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 20:32:39
279560文字
会話率:34%
悪として目覚めたキチガイ厨二病高校生はある日を境に世界から追われる身となってしまった。誰も味方のいない彼は絶望しトラックと正面衝突の事故を起こして死んでしまう。
次に目を覚ましたら知らない天井に知らない身体。どうやら彼は異世界に転生す
るという奇跡を起こしたのだそう。
だが転生先の身体は人ではなく『ウェナー』と呼ばれる寄生型生命体であった。
彼は思う、どうせ人外転生するなら魔王がよかったと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 20:15:38
17584文字
会話率:49%
普通の社会人だった俺こと【三雲 響】は天使の手違いにより死亡し、異世界に転生した。
だがしかしチート能力も何ならスキルすら与えて貰えなかったのである!でも冒険者になりたい!
そこで俺は閃いた。閃いてしまった。
強いヤツを仲間にすれば良いと。
そうして始まった味方頼りの情けない男が送る異世界冒険譚!果たして俺の運命や如何に!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 20:00:00
8666文字
会話率:36%
神社に住む少女は生まれて以来、ずっとその場所から外に出たことがなかった。山の中心部にある神社の中で少女はカタクリという少年と過ごしてきた。彼女にとってカタクリは唯一の友達であり、心強い味方であった。
彼女は神社から出られない理由を知らなかっ
たが、ある日、神社を訪れた一人の男性との出会いによって彼女は真実を知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 19:49:49
19962文字
会話率:34%
キャロラインは前世の記憶と同時に自分が乙女ゲーの悪役令嬢に転生したと気付くも、そこは既に婚約破棄される直前だった。
ゲームと違いヒロインに嫌がらせなど行っていなかったが、婚約者はキャロラインを信じてくれずシナリオ通りに断罪されてしまう。
そっちは散々浮気をしておいて挙句の果てに白昼断罪ショーなんて、2人の経歴に傷が付かないように気を回していた自分がバカみたい!
殺意に目覚めた彼女は濡れ衣を着せた2人に復讐すべく一計を案じる。
ゲームと違う行動をしてもシナリオ通りに婚約破棄されてしまった。この世界にはシナリオの修正力が働いているのかもしれない。
ということは「シナリオと矛盾せずに水面下で復讐の準備をすれば良い」
幸いこの後のシナリオに突ける穴はいくらでもある。それを利用して2人が浮かれて油断してる間に計画を進めてエンディングを迎えたと同時に蹴落としてやる!
あなたにはシナリオが味方についているけれど、こっちだって家族と国王夫妻がバックについているの!戦いはまだ終わってはいない、むしろここからが始まりよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 19:29:19
10688文字
会話率:19%
【コミカライズ1巻好評発売中!】 僕の名前は国分健人、中学二年生です。 授業中に居眠りしていたら、学年丸ごと異世界に召喚されていました。 でも、召喚主である王女様が言うには、勇者としてではなく、不足している兵士を補うための召喚なんだって。
魔力判定では、なぜか僕だけハズレ判定で、危うく追放されそうになって、最後のチャンスをもらえたんだけど……なんだか嫌な予感しかしないんだよねぇ……ちゃんと元の世界に戻れるのかなぁ…… 絶体絶命の危機に目覚めるチートな力? 護衛は最凶スケルトン? 森を抜けたら別の国? 一人放り出された異世界で、チートっぽくない生活が始まります。 ダンジョン? まだ入る許可がもらえません。 今日は倉庫で一日芋運びして、日給350ヘルト。 えーっとギルドからの借金と今月の下宿代が……あぁ、下宿先は食堂なんで、ご飯は美味しいですよ。 書籍(双葉社モンスターノベルス1巻2巻発売中) コミカライズ(双葉社がうがうモンスターとニコニコ静画で連載中) カクヨムでも公開しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 19:20:00
4832721文字
会話率:57%
魔物が出没するようになってから300年後の世界。
祖母や初恋の人との約束を果たすために桜川姫歌は国立聖歌騎士育成学園へ入学する。
そこで待っていたのは学園内Sクラス第1位の初恋の人だった。
しかし彼には現在彼女がいて…
触れたくても触れられ
ない彼の謎と、凶暴化する魔物の群れ。
魔物に立ち向かうため、姫歌は歌と変身を駆使して皆で戦う。
自分自身の中にあるトラウマや次々に起こる事件。
何度も心折れそうになりながらも、周りの人に助けられながら成長していく。
そしてそんな姫歌を支え続けるのは、今も変わらない彼の言葉だった。
「俺はどんな時も味方だから。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 19:00:00
397913文字
会話率:38%
年末に行われる全国ネットの漫才コンクールで、香川県の高校生に通う素人の二人組み(鬼松と福家)が優勝した。
二人には小学一年生の時、全校生徒の前で予期せず辱められた経験があり、それ以来、赤面症と軽い対人恐怖症に陥った共通点があった。
小学三
年に上がる時のクラス替えで同じクラスになった二人は、似た境遇から親友になり、二人して木村サクラという女の子を好きになる。二人してサクラと同じ塾に通いだし、そこで数学講師の三島由紀夫に出会う。
三島は人と話すのが苦手そうな鬼松と福家を贔屓にし、三島を介して鬼松と福家はサクラと仲良くなっていく。
小学五年のクラス替えでも三人は同じクラスになったが、大きな変化としてまーくんという発達障害の生徒が転校してきていた。まーくんは何をするにも他の生徒たちには劣り、イジメの対象になった。まーくんの面倒を見るのはサクラの役目だったが、そんな優等生な振る舞いから妬まれ、サクラは陰口を叩かれ始める。
鬼松も福家もサクラは悪くないと分かっていながら、サクラを批判する言葉に反論できない。それを知った三島は嘆き怒って二人とは一線引くようになる。
ある日、まーくんが教室で排泄物を漏らすという事件が起こり、それを止めに入ったサクラもイジメの標的となった。
事件後サクラは腫れ物扱いされ、お漏らし事件はタブーとされるが、三島だけは意に介せずその話題に触れ、サクラの味方となった。
助けられなかったことを謝る鬼松と福家だったが、三島は許さず、「一日一回はサクラを笑わすこと」というミッションを二人に突きつける。それから鬼松と福家は笑いを研究し、日々サクラを笑わそうと努力する。対人恐怖症を克服し、人前でも研究した笑いの成果を発表するようになっていく。
鬼松と福家が漫才コンクールで優勝した年の大晦日。サクラと三島は、鬼松と福家が稽古に使っていた香川県総合運動公園の屋根がついた休憩所の下に居た。
正午を知らせるサイレンが鳴る。その音が細く聞こえなくなったところで三島が指を鳴らした。大きな柱の陰から鬼松と福家が現れる。人前で赤面することしか出来なかった二人が、六年十一ヶ月試行錯誤したネタが始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 19:00:00
10905文字
会話率:23%
これは、あなたの持つ『正義』のお話ではない。
強すぎる正義感を持った警察官・成田正義は、真の正義が無い世界に絶望して自ら命を絶つ。しかし、正義の境遇を嘆いた神は彼に正義を成すための力を付与し、少女・テミスとして異世界へと転生させる。
しかし、新たに降り立った世界もまた、テミスの望んでいた世界ではなかった。そこは、少数の強者が弱者の犠牲の上に享楽を貪り、弱者は愚かな多数となって正しき少数を蹂躙する世界。
そんな矛盾を孕んだ世界に嫌気のさしたテミスは、自らの『正義』を貫く事を決意する。
様々な『セイギ』がぶつかり合う世界で、テミスの貫く『セイギ』の行方を追う物語。
※毎日投稿の限界に挑戦中。(18時頃予定)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 18:42:16
3789951文字
会話率:44%
俺は『地味豚公爵』と馬鹿にされている田舎の領主。
……今、大貴族のパルベッヘル公爵の目の前で冷や汗を流している。
何でも、王国一の美女と名高いパルベッヘル公爵令嬢が、一度も会ったことさえない俺と何が何でも婚約したいそうで……。
あの、人違い
か勘違いじゃないのですか?
※ちょいエロ・グロあり
※かなりのざまぁあり
※カクヨム様にも掲載しております
※完結保証折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 18:00:00
43983文字
会話率:37%