空が燃えるように真っ赤に染まった夕刻。強烈な向かい風を受けながら地下鉄の駅から一人の女がカバンを片手に、一段飛ばしで出てきた。スマートフォンの画面を灯して時間を確認する。十八時を少し回ったところだ。お腹が少し空いてきた。何を食べようか?な
どと思いを巡らせながら家路に着く。
玄関を開け、呟くように「ただいま」と言いながら靴を脱ぐ。返事がないことは分かっていた。なのに、習慣というものは、なかなか抜けないものだ。
彼女は着替えもせずにベッドに横たわると、スマートフォンの画面を灯した。一度スワイプして、あるアイコンをタップする。『Over Land』と書かれた『それ』は画面を暗転させると、パーセンテージが添えられたゲージを増やしていく。
彼女はふぅ、と一度呼吸を吐き、天井を見つめる。
「………、何食べよっかな」
リモコンで部屋の電気を消し、眠るように目を閉じる。スマートフォンの画面は、百パーセントを示した。
同時に、彼女の姿はベッドから消えた。
2017年5月28日:ようやくプロローグを終えました。
2018年6月15日:ようやく『Over Land』が始まりました。
2019年12月29日:最近、蓮くんが主人公っぽくないので、長期休暇(年末年始、GW、お盆など)限定で『OverLand〜How toWalk〜』というものを書き始めました。https://ncode.syosetu.com/n1857fy/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 09:18:10
881053文字
会話率:46%
文武両道、容姿端麗。ツィマ=ニイカという人間を表す言葉はその2つ。しかし彼女には大きな欠点があった。一つは庶民であること、二つ目は彼女自身が生まれ持った『スキル』。そして三つ目は彼女の『夢』だった。
向かい風を特に気にせず日々を過ごし
ていく中、彼女はあらゆる事件に巻き込まれていく。世界を支配するためニイカは今日も歩き続ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-25 01:42:07
1354文字
会話率:55%
手に入れたものの価値は人によって違う
最終更新:2023-07-07 21:43:00
242文字
会話率:0%
魔法によって発展したとある世界で、魔法使いを目指している天才の少女が最低ランクの使い魔を召喚してしまった話。
順風満帆だった学園生活とは打って変わって、向かい風にさらされた彼女は諦めずに夢へと進む。
最終更新:2023-05-18 18:11:34
86048文字
会話率:51%
それでも風は吹き続けた
キーワード:
最終更新:2023-05-02 14:02:36
251文字
会話率:0%
ナンパされている女の子をかっこよく助けたくない人向けの講座です。これをマスターして、女の子からドン引きされましょう。R15は保険です。ほとんどグロくもないし、エロくもないと思います。
最終更新:2023-01-30 15:49:31
5942文字
会話率:47%
リヴァイスという、ほどほどに剣と魔法の世界。
用心棒先生は、冒険者として、日々修行中。
吹き荒れる乙女嵐は、追い風だったり、向かい風だったり。
最終更新:2022-04-20 15:00:00
17235文字
会話率:17%
寿命は燃やして余命スコアを減らすことが人生だ。僕らはみんなそう教えられて生きてきた。人間関係、夢への壁、色んな向かい風や雨がそれを邪魔する。主人公の松田も燃やし方がわからなくなってしまった一人。それから歯車がかみ合わなくなり、周りや過去の自
分とのギャップに悩ませられることに。しかしある日を境に新しい歯車がまわっていくことに。彼を待ち受ける運命と選択にぜひ自分ならこうする!など読んだ人も主人公になってほしいと初作品ながら頑張って最後まで書いてみました。拙い文章、もっとこうしたら良いなど感想をぜひお願いします!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-10 03:07:45
5027文字
会話率:40%
周瑜と黄蓋は苦肉の計を用いて、自軍に偽って投降してきた蔡仲、蔡和の兄弟を、ひいては曹操をも欺くことに成功する。
勝利への布石を着実に積み重ねてきた周瑜だったが、ここにきて大きな壁に突き当たる。
風向き・・・自軍にとって今は向かい風となる北西
の風しか吹かないこの時期、火を放っても自軍に被害の出る恐れがある。
苦悩する周瑜に、諸葛亮が献策する。
自分が東南の風を秘法を用いて吹かせてみせよう、と・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-25 04:01:36
10772文字
会話率:1%
向かい風の中自転車で走っていたら、足がパンパンになり
詩が浮かびました。
最終更新:2021-04-30 19:59:02
269文字
会話率:0%
黒猫は不幸の象徴と言われる存在。
いや、言われてるだけ。
ネコと出会った少女は風を受けながらも大切なネコを守ろうとする。
一枚のポスターへの落書き。
他の人にはほんの小さな出来事。
でも少女にとってはとても悲しい出来事。
そんな優しい少女の
小さな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-19 18:00:00
327文字
会話率:0%
とあるところに、旅する二人の少女がいた。
クールで毒舌家だが、どこか抜けてる白髪少女のプラ。
クレイジーで楽天家だが、どこか器用な金髪少女のチナ。
「プラよ。クレイジーはひどくないか?」
「あたしの毒舌家よりはましでしょ、チナ」
「そうか
ぁ? まあ、自己と他者の評価は重ならぬもの、これまた一興か」
「流石は楽天家。前向きなこと極まりないわね」
「そちらこそ。毒舌家の名に恥じぬ辛辣さよ」
二人は今日も、野に咲く花の様に明るく、大空を舞う鳥の様にどこまでも、向かい風をBGMに、月が出るまで歩き続ける。
この物語は、そんな二人の旅の日々をまとめたものである。
※1話完結の短編集です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-10 14:36:36
80223文字
会話率:83%
「ふん、行くに決まってるだろ? 向かい風へ進むってのが私たちオークなのさ」
ノルス共和国は国土の大半が高い山々に覆われていた。一年の半分は雪に包まれ、畑になり得る耕地など限られていた。そのため、狩猟や牧畜や、僅かな鉱山から産出される鉱石
の加工が産業の中核となる貧しい国であった。しかしそれ故に、近年もう一つの産業が発達していった。「人」の輸出、傭兵業であった。
かつて十年戦争と呼ばれた戦乱の中で、故郷を追われたヒュームとエルフは先住民であったオークとドワーフに出会い、ノルスの地でともに国を興した。そして生存のため、国を挙げて傭兵業を営むこととなった。
建国から二十回目の冬を迎えるころには「ナーマッド」「血に飢えた餓狼ども」「神々への反逆者ども」「ブロッデーショナリー」など、他にも数え切れないほどの蔑称がノルス傭兵団に付けられていた。そして、いつしか人々は畏怖を込めて、オークやドワーフやエルフたちが住むノルスを、彼の傭兵たちが住まう国を、こう呼ぶようになっていた。「蛮族の国」と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-27 18:55:17
36653文字
会話率:40%
舞たちボート部の部員は合宿で本荘海水浴場に来ていた。初日は親睦会みたいなもので自由に過ごしていると、部員の一人が沖に流されてしまう。二次被害を恐れて救助に迷う舞。
そんな中、リン子の乗ったヨットが通りがかる。リン子が颯爽と部員を救出するが、
浜から向かい風が吹いている状況でヨットの性能を活かして岸まで無事に送り届けることができるのか。
★二次創作について★
F0023-5 黄桜すいプロジェクト様
これは『黄桜すい物語』から派生した二次創作です。以下のURLの利用ガイドラインに沿って投稿しています。
https://kizakurasui.jp/dl/#i
★登場人物★
【 黄桜(きざくら) すい 】
東京から秋田県東由利に引っ越してきた、鳥海高校の一年生。
後に、水の女神として覚醒して活躍するがそれは別の話。普段はのほほんとした天然系。
【 浜梨(はまなし) リン子 】
すいと同じ高校の二年生。ヨット部所属。公式の小説で、すいの鞄に付けた自作の牛のマスコットをブタだと主張して曲げなかったため泣かせた前科がある。
【 霜下 舞(しもした まい) 】
ボート部所属。リン子の幼馴染。しっかりしたお姉さん的な性格。リン子がすいを泣かせた現場では優しく介抱した。
【 ミキ 】
リン子のヨットパートナー。スキッパーを担当。リン子とは高校で知り合った。リン子の帰りを舞が待っていたりするので二人のことはよく知っている。
【 ミカサ 】
鳥海高校二年生、ボート部。ポジションは調整。ボート部で一番力がある(物理)
★ヨット用語★
登場するヨットは『セーリング・ディンギー420』を想定。
クルー:まわりを見たり艇のバランスを保つ。リン子はクルー
スキッパー:方向を決める舵取りと風を受けるセールの管理をする
ハイクアウト:艇にしゃがんでバランスを取る状態
トラピーズ:艇から身を乗り出してバランスを取る状態
沈(ちん):艇が横転した状態。沈没のように逆さまではなく横倒し
クローズホールド:風上に斜め45度に向けて進む
タック:進行方向が風上時の方向転換。右方向クローズホールドから風上に艇を向け、そのままの勢いで左方向を向く。するとセールが風を受けて左方向クローズホールドになる。この一連の流れをタック(タッキング)という。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-24 20:58:12
11341文字
会話率:45%
突然異世界に転移されてしまった主人公、和泉宗一。道で通りがかった二人に声をかけてみるも何と言葉が通じない!!異世界モノ的にそれで話が進むの?って思った人、大丈夫です。作者が何とかして見せましょう!
おきまりのチート魔法、特殊能力、知識マウ
ントなどなど特別超人じみたことなどこの和泉宗一にはない!(断言)
異世界モノ的に大丈夫なの?て思ったひと、安心してください。作者が何とかましょう。(2回目)
世界からハリケーン並みの向かい風を吹かれながら翻弄されながら生きていく宗一の明日はどっちだ!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-31 22:46:19
8943文字
会話率:21%
自転車に乗って向かい風に抗い続けたけれど、もう限界。電車に乗って探しに行こう。自分だけの『いつまでも幸せに暮らしました』を見つけるために。
最終更新:2018-06-21 19:18:26
3636文字
会話率:16%
君との距離を気にかけながら、すすむ
最終更新:2018-04-18 20:54:40
396文字
会話率:50%
容姿、頭脳、運動神経が平凡、平均、人並みの人間、久保 正敏(クボマサトシ)。そんな自分を変えたいと願ってはいるが、具体的な努力をせずに日々を過ごしてきた。趣味であるネット小説を読み、自分も小説の主人公のように特別な存在になりたいと夢想しな
がら眠りにつく。目が覚めたとき彼がいたのは木々が生い茂る森の中であった。まさかと思いながらも「ステータスオープン」と唱えてみるとそこにはステータス画面が表示される。そう、彼は異世界に転移し、ありがちなチート能力【想像】の能力を手にした。
マサトシは異世界でなりたかった自分になるために異世界でなってみせると誓う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-12 21:25:09
125786文字
会話率:38%
「北風と太陽」のパロディ。
追い風と向かい風が喧嘩をしたら。
最終更新:2017-11-14 10:01:22
1148文字
会話率:39%
日常生活の中で訪れる困難を風として捉えた詩。
最終更新:2017-04-08 00:26:14
215文字
会話率:0%