主人公・灰野シロウと愛犬・トトは、突如発生した巨大な竜巻により、家ごとはるか彼方へ吹き飛ばされ、気がつくと見た事の無い煌びやかな王国へと漂着していた。
特に怪我も無く家も家具も無事に降り立ったと思われた━━が、家の下敷きになっていたのは、な
んとこの王国の主・大魔法使いオズだった。
そう、オズは死んでしまったのだ。しかし魂だけは残ったもよう。
生きていた頃の大魔法使いオズの力を借りなければ、元の世界には帰れないことを聞いたシロウ。
オズを生き返らせる為・元の世界に帰る為に、超絶自由奔放なオズと不思議な魔法の世界を旅することになった。
━━ドシロートの君に、僕がこのオズの国の歩き方を教えてあげよう。
……シロウはとても不安だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-11 13:00:00
17320文字
会話率:43%
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C5T1FDCZ
某転職サイトが転職経験のある男女1000人に「転職時に何が不安だったか」アンケート調査を実施したところ、
結果は圧倒的に「職場の人間関係」だった。
「新しい職場で
うまくやっていけるか」「仲間に入れて貰えるか」人間関係に関する不安は誰もが一度は感じたことがあるだろう。
孤独、不安、緊張、そして失敗、、、真面目であればあるほど、徐々に蝕まれ、弱っていく精神、
そんな弱った心に付け込まれ、、、、散らされる高嶺の花、屈服する才女、堕とされる美貌の人妻。。。。
これは始まりの物語。
~2巻の本文から~
社員食堂の喧騒の中、同僚たちが僕のスマホを覗き込んでいた。
ウェディングドレス姿で佇む妻の画像を皆が食い入るように見るさまは
転職したばかりで失敗続きの僕にとっては、何とも言えない優越感だった。
「完堕ちしたよ」
そう聞かされたのは、それから僅か1ヶ月後だった。
かつて社員食堂で見せた妻の画像は
きりっとした涼しげな美貌に優しい表情を浮かべていた。
しかし、今、スマホに映し出された妻の画像は、とても見るに堪えない姿だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 15:20:04
486文字
会話率:9%
「えー、今日は転校生を紹介する。さあ、自己紹介して」
「は、はい、田中実といいます。よろしくお願いします」
「「「よろしくー!」」」
ホッ、よかった。
みんなイイ人っぽくて。
初めての転校で内心凄く不安だったけど、これならやっていけ
そうだ。
「田中の席は窓際の一番後ろの席だ」
「あ、は……い!?」
その時だった。
僕の目は、僕の席の隣に座っている、一人の女の子に釘付けになった。
その子がまるで絵画に描かれている女神みたいに綺麗だったのもあるが、それ以上に僕を驚かせたのは、その子が鋭い二本の角が生えた兜を被り、背中には真っ赤なマントを羽織っていることだ。
どこの覇王様ですか!?!?!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 21:07:39
5001文字
会話率:36%
精霊と自然が信仰される世界アルマトリア。精霊を見ることのできない私たち兄妹は、孤児として平野の国プラトーへやってきた。
精霊現象との出会い、古代遺跡の調査、
アルマトリアでの生活は、新しいことばかりで最初はちょっと不安だったけど、お兄ちゃ
んとクララと一緒だから頑張れたよ。
やがて私たちは、『伝い手』と呼ばれる一族の人たちと出会い"スヴィウィタリフの雨"という伝承を聞く。
その日からアルマトリアには、妖精や獣人、妖怪、死霊…本当にたくさんの不思議な存在が現れるようになったんだ。
私たちは知識と平和を探求する「ホシワタリ」として、古代の魔術や遺物、歴史について関わっていく……。
この物語は、そんな私たちが巻き込まれていく神話のお話し。
---
本作は日本語と英語で執筆を進めています。
日本語版はアルファポリスで掲載したものを加筆修正し、こちらに掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 18:17:44
24495文字
会話率:20%
木下茜は失くしてしまった携帯ストラップを探していた。
仲良しの住永奈美からもらったお揃いの誕生日プレゼントで、銀色のクマが肩を組むようになっている。落し物届やゴミ捨て場を探すため、奈美に掃除の係を押しつけ、パン屋へ行く誘いも断った。探
しても見つからないまま帰っていると、公園で他の女子と遊ぶ奈美を見かける。
翌日から、奈美や他の女子から距離を置かれるようになった。話しかれられず、携帯メッセージの返信もない。一緒に帰っていた道も、離れて歩くようになった。
孤立して一人で携帯のゲームをするようになったある日、男子から対戦型ゲームに誘われる。初めは奈美達にどう思われるか不安だったが、徐々に男子と遊ぶことに楽しさを覚えていく。
しかし男子が急にサッカーをするようになり、遊ぶ相手がいなくなった茜は再び孤独感に襲われる。その夜、家でストラップのことを思い出し、再び探し始める。仲直りのため携帯メッセージを送信するが、奈美のメールアドレスが変更されたことを知らせる通知が届く。
絶望して過ごす翌日、またゲームをやろうと男子から誘われた。茜は自分が嫌われたのだと思っていたが、事情による思い過ごしであった。距離を置かれただけでふさぎ込み、相手と向き合おうとしなかった自分に気がつく。奈美と話し、仲直りする決意をした。
翌日の帰り道に呼び止め、掃除の係を押しつけたことや、放課後の誘いを断ったことを謝った。すると奈美は・・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 05:52:09
23950文字
会話率:29%
200文字超えるのかが不安だったな
キーワード:
最終更新:2024-03-05 21:40:21
229文字
会話率:0%
風間凛は父親の転勤に伴い、高知県竜太刀高校にやってきた。直前に幼なじみの峻から告白されたことをずっと心に抱え、ぽっかりと穴が開いた状態。クラスにもなじめるか不安な中、話しかけてきたのは吉原蓮だった。
蓮は凛の容姿に惹かれ、映像研究会に誘い、
モデルとして活動してほしいと頼み込む。やりたいことがなく、新しい環境になじめるか不安だった凛は吉原の求めに応じ、映像研究会に入るが——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-23 08:52:40
27878文字
会話率:39%
機械のように仕事をするのがレジ係だと思います。思いますけれど……。
最終更新:2023-12-06 12:17:40
2039文字
会話率:0%
よくわかんないけど、異世界とかに突然呼ばれてしまったアタシ。何が起こっているのかぜんぜん理解できないアタシの前には、好みのドストライクの極上イケメンが、これまた極上のスマイル。何がどうなってるのー!このイケメン誰ーっ!
あっ、知ってる!コ
レ昔に流行った召喚モノってやつだ!ってことは、このイケメンと恋が始まるのかな?
でもこのイケメン、なんと人の気持ちを持ち合わせない、「感情欠落」の王子様なんだって。楽しいも悲しいも自分ではわかんないから、他人の気持ちも全然わかんないらしい。そんなあ〜。せっかくの顔面偏差値が!私のトキメキが!
だってさ、よくわかんない場所に一人で放り込まれて、いくらそのうち無事に帰れると言われても、寂しかったり不安だったりするじゃない?そういう気持ちが全然分かんないとかさ、極上イケメンでも、なくない?いや、ないわ。ムリだわー。
だからこの人は、総合点では「ちょっとイイかも」ぐらいかな?
とにかく、こんなのに愛着でも湧いちゃったらたいへんだ、「役割」とかいうのを、とっとと果たしてさっさと帰ろう。うん、そうしよう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 20:00:00
37226文字
会話率:49%
犬飼樹は女系家族の中で女の子らしく育った男の子。
幼馴染の龍崎歩がいなければ男を知るのが遅かっただろう。
そんな樹は今、学園の王子様の有馬涼に恋をしている。
涼は男子と間違える程にカッコイイ女子で、学年や男女問わず人気である。
文化祭を
きっかけに仲良くなって行く樹と涼。
涼から向けられる好意にドキドキしていく日々だったが、樹は涼が自分の事を女だと思っている事に気付く。
そんな樹への想いを隠している幼馴染の歩は、樹と涼が仲良くなっていく事が不安だった。
『樹への想い』と『樹と涼が付き合う事』のどちらを優先するべきか、まだ答えは出ない。
涼は樹への想いをどうしたら伝えられるのか親友であり生徒会長の白鳥月に相談する。
月は涼の事を親友で成績学年1位を争うライバルだと思っているが、誰かを好きな涼を見るのは初めてだった。
月は自分が涼の事をどう思っているのかさえ気付けずに、空回りしていく。
そうしてすれ違って、複雑に絡まり合う想い。
誰かを好きになる事はこんなにも苦しいけど、でも好きな気持ちに素直になりたい。
男女4人のそれぞれへ向ける想いの葛藤が始まる――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-26 12:37:00
32887文字
会話率:40%
卒業式に感じた想い。
せいせいした。涙出なかった。不安だった。
それから……
最終更新:2023-10-25 18:09:45
1183文字
会話率:5%
「あらぁ、熱心ね。でももう帰り支度していいわよ。お客さんもいないし」
「あ、じゃあ、最後ここだけやったらそうさせてもらいますねっ」
この本屋でアルバイトを始めて二週間が経ち、仕事にも慣れてきた。
前までちょっと引き籠り気味だったから対
人関係が不安だったけど
店長はちょっとしたことでもすぐ褒めてくれたり『そろそろポップ書いてみる?』
なんていつも笑顔で優しい。
まあ、一人しかいないアルバイト。逃したくはないのかもしれない。
居心地は良い。……でもこの夜、エプロンも何もかも捨てて逃げたくなった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-15 12:00:00
1438文字
会話率:31%
約五か月前、私は15歳になりスキルを授かった。
そのスキルは人を作れるスキルだった。……私は危ないと思った。こんなスキルをもし国や貴族様に知られたら、戦争が起きると思った。だから、私の恋人である人と、家族、親友にしか話していなかった。
最初はスキル至上主義のこの世界でスキルを隠して生きていけるのか不安だった。……でも、そんな不安はすぐに消し飛んだ。
楽しかった。幸せだった。……ただ、その幸せは偽りだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-17 18:10:25
67974文字
会話率:44%
とある事情で一人暮らしをすることになってしまった水野優。12歳で全てをひとりから始めなければいけなかった。6畳間のリビングがある普通のマンションに引っ越す。
不安だった、怖かった、しかしそれを見てくれるものはいない。表に出しても仕方がな
い。これから頑張ろうと気持ちを落ち着かせ寝付く。
夜中にトイレに行きたくなり目を覚ます。一人暮らしの部屋、当然誰もいるはずのないトイレのドアを開けると、そこに学校の怪談で出てきそうな赤いスカートを身につけた幼女がいた。
幼女・彼女いわく、優の髪に地縛霊を実体化させる力があるらしく、毎日コツコツプツプツ抜かれていく。気づけば最初は成長期前の優よりも遥かに小さかった彼女も大人というには少し小柄だがお姉さんといえるくらいの風貌にまで変化していた。
彼女・愛川詩子は地縛霊。優と同じ部屋に昔住んでいて幽霊になった。突然生前の世界に舞い戻されたが、やりたいことが特になかった。同居人はまだまだ子供、彼女は母性本能をくすぐられ優くんをお世話することに。
突如として始まったオネショタ生活物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-13 09:00:00
70939文字
会話率:42%
トトラサという世界のとある地方に、ヌミミコベリアという町があった。
そこにはリサとウェンディ、ステファニーの職場仲間でもあり友達の三人が仲良く住んでいた。
ある日、ゴレムマタの職人がヌミミコベリアで店を開くことになった。
それを聞
いたリサは足に不調を抱えているウェンディにゴレムマタの入手を進める。
ゴレムマタがあれば自由に歩けるというけど、ウェンディは渋っていく。
通貨のブレットが足りるか不安だったようだけど、制度による補助で容易に受け取れると安心させ、新しく出来た店に3人は向かう。
入店すると、店内はゴレムマタ本体やその他部品が陳列されていた。
そして店の奥から一人の男性店員が姿を見せる。
そして肝心のゴレムマタはまだ売れる状態でないことを告げられる。
どういうことか問うと、ゴレムマタの動力源である、マジコアを中央都市エヴェツから届けてもらう予定だけどまだ届いていないという。
店員は嘆いていると、リサ達は少し様子を見てくるという。
申し訳なさそうにし店員は遠慮するけど、ウェンディの問題を早く解決したい思いもあると、リサ達は強く主張していく。
リサたちの主張に折れた店員は彼女たちにエヴィツとヌミミコベリアを繋ぐ道の確認をお願いする。
店外に出た後、ウェンディに負荷をかけたくないということで、リサとステファニーは彼女に留守番をするように言う。
しかしウェンディは自分の問題で迷惑をかけたくないと、一緒についていくと強い意志を見せる。
衝突したくないリサは、ステファニーと一緒にウェンディを補助しながら町の外に出ていく。
リサ達が道を歩いていると、エヴィツ兵と敵対国ヘーユノム兵が争っている現場に遭遇してしまう。
エヴィツ兵は惨敗し、その場で息を引き取っていく。
ヘーユノム兵が次に目を付けたのは、リサたちだ。
彼らは武器を構えながら彼女たちに近づいて行った。
ウェンディの足のこともあり、逃げることができない三人は、持ってきた武器で抗戦する。
しかし人数差があり、苦戦を強いられた。
必死に戦っているウェンディとステファニーとは違い、リサは勝ち目のない戦いだと察すると戦意喪失する。
そんな彼女に兵の攻撃が襲い掛かろうとした。
その時、リサ達の後方から銃撃音が鳴り響いていき、リサを襲おうとしてた兵の腕に銃弾が命中する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-24 08:15:38
14632文字
会話率:53%
読みやすくするために単話にました。
ローデンハイム王国のコンモドゥス王は不安だった。
混沌勢力からマータイル平原を堅守しても、弟のリキニウスに王座を奪われるのではないかと猜疑の中にあった。
リキニウスには『英雄』と呼ばれるギガ
テスがいて、その人気がコンモドゥスには疎ましかった。
そんな彼の前に現れたエルフのヘイミルは、国内の高名な勇士達を決闘させ、最後の一人を『英雄』に祭り上げ、リキニウスを牽制する策を、進言する。
マドッグ、レイチェル、ベルリオーズ、ブローデル、ボガート、ミュルダール、異世界人・白矢。
強さで国のために貢献していたはずの勇士たたによる『勇士決闘』がはじまる。
事情があって全話を先にアップしていますが、おそらく長くて大変だろうと思うので、単話版を上げます。
楽しんでいただければ幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-11 18:00:00
116891文字
会話率:25%
ローデンハイム国王コンモドゥスは不安だった。
混沌の軍勢を退けたというのに、弟のリキニウスに王座を奪われるのではないかと猜疑の中にあった。
何せリキニウスの配下には武勇で名をはす『英雄』として人気のギガテス伯がいる。
そんな
彼の前に現れたエルフのヘイミルは、国内の高名な勇士達を決闘させ、最後の一人を『英雄』に祭り上げる策を進言する。
『英雄』に目が眩んだコンモドゥスはそれを入れ、『勇士決闘』を宣言する。それはマドッグ、レイチェル、ベルリオーズ、ブローデル、ボガート、ミュルダール、異世界人・白矢と、名と功績のある者達を戦わせる行為だった。
こうして、多額の金と領地と『英雄』の名を懸けたサバイバルが始まる。
生き残り真の『英雄』となるのは誰か?
本格ダークファンタジーです。以前投稿したものを直して、完結させました。
シリアスでハードな内容ですが、楽しんでいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-03 08:12:14
116910文字
会話率:25%
就職を機に都会に越してきた楓。彼女が住むのはマンション「楽園」。
「一人はみんなの為に、みんなは一人の為に」集会場に大きく掲げられた言葉通り、ここの住人は皆優しく親切で、何も分からない楓に親身になって接してくれた。不安だった新生活に希望を見
出した楓は、ここから新しい人生をスタートするんだ、そう決意するのだった。しかし……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-19 20:00:00
29333文字
会話率:49%
寂しかった時
悲しかった時
不安だった時
僕の側にいたのは[ゆうくん]でした
最終更新:2022-12-31 00:04:39
1038文字
会話率:10%
――私の婚約者は完璧だ。
伯爵令嬢ステラリアの婚約者は、将来の宰相として期待されている筆頭侯爵令息のレイルだ。冷静で大人びていて文武にも長け、氷の貴公子などと呼ばれている完璧な男性。
でも、幼い頃から感情と表情が読み取りづらいのレイルの態度
は、婚約者として可もなく不可もなく、ステラリアはどこか壁を感じていた。政略なこともあるが、引く手あまたな彼が、どうして平凡な伯爵令嬢でしかないステラリアと婚約を結び続けているのか、不思議で不安だった。
だが、そんなある日、偶然にもステラリアは見てしまった。
レイルが自室で○○○○○○○○をしながら、ステラリアへの愛を叫んでいる瞬間を。
婚約者のことが大好き過ぎるのに表情筋が動かな過ぎて色々誤解をされていた実は残念な侯爵令息と、残念な事実を知ったうえで知らんふりをすることにした伯爵令嬢のラブコメです。
ヒーローとヒロインのどちらかの視点で基本お話が進みますが、時々別キャラ視点も入ります。
※一応のネタバレに当たる伏字は、4話目掲載と共に解禁します。
※お話に合わせて後々タグ追加します。
※ほぼ書き終わっているので毎日1話ずつ、16時くらいから22時くらいの間で投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-10 18:16:13
104035文字
会話率:36%
十年前、君は死んだ。謂われのない罪を着せられて。
それから私は長いこと君と再会する方法を探してきたのだけど、悲しいことに私は人間だ。
このままでは君と再会する前に寿命が来て死んでしまう。
君を蘇らせるのに必要な時間を得る為、悪魔と契約するこ
とにした。
代償は、私以外の人間と悪魔の契約を仲介すること。
魔法以外に取り柄のない私にそんなことが出来るか不安だったけれど、いいことを思いついたんだ。
人間を絶望に追いやってから素知らぬ顔で救済の手を伸ばせば、きっと誰でも縋るよね。
……私のように。
君と再会する為に必要なことだから、頑張って人間達を絶望させようと思う。
もう一度君に会うためなら、王も聖女も勇者も、天使さえ利用してみせるよ。
悪魔は人を騙してはいけないそうだけど、私は人間。
君に冤罪を掛けた養母が罪に問われなかったように、人はどれだけ嘘をついても許されるからね。
ああ、そこの君。
悪魔と契約して、命を延ばしてみないかい?
大丈夫。私の言葉を聞き入れても、何も怖いことや痛いことは起きないから。
―――君が死にかけているのは、私のせいなのだけどね。
※以前投稿していた小説の改訂版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-18 20:15:16
866209文字
会話率:23%