「音楽は独りで奏でるもの」――そう教えられ育ったヴァイオリニストの少年シド。友人から村で異変が起きてる事を知り、彼は原因を突き止めるために掟を破って『五線譜の大樹』の周りに広がる『無音の森』に足を踏み入れる。
そこで彼が出会ったのは、笑
顔が絶えない少女ミソラと、彼女が奏でる見たこともない楽器。ふたりは共に演奏し、音楽が生む奇跡の力を目の当たりにするが、それは大樹のさらなる異変の兆候でもあった。
ふたりの冒険の中で明かされるのは、音楽がもたらす祝福と呪いの歴史。そして大樹が抱く「奏者たちへの真の願い」。シドとミソラは、音楽の力で世界を繋ぎ直し、調和を取り戻すことができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 20:06:17
22366文字
会話率:34%
十八世紀ヴェネツィア。病床の母と貧しい家族を救うため、才能ある少年マルコは「マリア」として女装し、名門音楽施設ピエタへと足を踏み入れる。
そこで出会ったのは、赤毛の神父ヴィヴァルディと、青い瞳の貴族の娘ベアトリーチェ。
天性の才能を見抜
かれたマリアは特別レッスンを受けることになるが、同時にベアトリーチェとの間に芽生える感情に戸惑いを覚える。女性として生きる日々の中で、彼女は徐々に自分自身の本質に気づき始める。
しかし真実は隠し続けられない。仮面舞踏会の夜、マリアはベアトリーチェに秘密を打ち明ける決意をするが――
二つの魂を持つヴァイオリニストと貴族の娘は、身分と性別の壁を越え、音楽だけが知る真実の愛を追い求める。
水の都ヴェネツィアを舞台に、ガラスのように透明で繊細な、そして力強い魂の旋律が今、響き始める――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 12:00:00
37434文字
会話率:43%
水の都ヴェネツィア、18世紀初頭。
「ピエタ」と呼ばれる孤児院で、二人の少年が運命的な出会いを果たす。
金髪で活発な天才ヴァイオリニスト・レオナルド。
翡翠の瞳を持つ謎めいたヴィオラ奏者・サビーノ。
彼らの奏でる音色は、やがて二つの魂の対話
となり、ヴェネツィア中を魅了していく。
春の出会い、夏の共鳴、秋の別れ、そして冬の再会――四季の移ろいと共に深まる絆。
「私たちの友情は、音楽のように永遠だ」
しかし彼らを待ち受けるのは、時代の壁と厳しい試練。
貴族の庇護、別離の痛み、そして再会の喜び。
ヴィヴァルディの「四季」が奏でられる中、二人の少年は生涯をかけて証明する――
真実の絆は、死さえも超えて響き続けることを。
歴史に埋もれた、二人の魂の調べが今、甦る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 18:00:00
36455文字
会話率:40%
中学2年生のヴァイオリニスト・月島ひかり。音楽室で見つけた不思議な古時計によって、彼女は400年前のバロック時代へとタイムスリップしてしまう。
フィレンツェではモンテヴェルディとオペラの誕生に立ち会い、ヴェネツィアではヴィヴァルディの「四季
」初演のソリストと親しくなる。厳格なバッハの家庭で音楽理論を学び、ヘンデルと共に「水上の音楽」でテムズ川を航行し、ラモーのオペラの創作過程を目撃する——。
偉大な作曲家たちとの出会いは、ひかりの音楽への理解と情熱を深めていく。しかし懐中時計の針が速く回りはじめるたび、彼女は次の時代へ、そして最終的には現代へと戻らなければならない。
作曲家たちは気づいているのだろうか?彼女が未来からやってきた少女だということに——。
バロック音楽が生まれた瞬間に立ち会う少女の冒険が、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 16:15:09
47411文字
会話率:45%
──かつて、ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニの魂と引き換えに、彼を伝説的名手にした『音楽の悪魔』は、現代に降り立ち、ピアニスト、呉島 勇吾の魂を買い取った──
ある評論家は、呉島 勇吾(くれしま ゆうご)を19世紀の伝説的ヴィルトゥオ
ーゾ(名手)に重ねてこう評した。
15歳のピアニスト呉島 勇吾は、所属事務所の意向で日本の普通科高校へ通うこととなる。
しかし、登校初日、その激しい気性から上級生と争い、傷を負ったところに、隣のクラスの剣道部員、篠崎 寧々(しのざき ねね)と出会う。
3歳で両親に捨てられて以来、突出した超絶技巧それのみをもって聴衆を魅了してきた、天性のヴィルトゥオーゾである勇吾は、その鼻先に絆創膏を貼ってくれた篠崎の、他意のない優しさに触れると、自分と他人の心に関心を持ち始める。
一方で、女子剣道部員、篠崎 寧々は、中学生最後の大将戦で、怪我のため不戦敗を喫して以来、完治するも心の傷に苦しみ、闘志を燻らせながら戦う勇気を持てずにいた。
ある日、互いの胸の内に燻る闘志に共感を見出した2人は、それぞれの戦場で戦いながら、心を通わせていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 18:50:38
559484文字
会話率:31%
“壇上の天使”
音楽業界でそう呼ばれる四宮奏楽は、世界でもトップクラスの事務所、スターホープ事務所の若き天才ヴァイオリニスト。
観客を惹きつける、甘美な笑みに超人越えした高い演奏スキル。
彼はまさに、天使と呼ばれるにふさわしい人物だった。
しかし、ある日彼が活動を休止することを発表。
世界中のファンはが復帰を心待ちにしている中、本名逢沢空は、母親が決めた高校に通うことに。
そこで偶然であった担任教師は、昔の幼馴染、駒田美空。
「お願い、聞いてくれるよね?」
「好きだよ、空くん」
久しぶりに再会した幼馴染に、想いがあふれる美空。
「ピーピーうるせえ小鳥だな。一回黙らせてやるよ」
「なんのためにヴァイオリン弾いてるのか、わかんなくなった」
世界の舞台を無双した彼は、学校でのクラスメイトや勉強、恋に悩むようになる。
「俺が演奏する理由、それはーー君だ」
そして伝説の彼が、再び弦を手にとったとき、世界は熱狂する。
止まったはずの時間が、彼をとりまく環境により動き出す。
そしてこれから、彼の舞台(人生)が、変わり始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-09 18:37:48
25722文字
会話率:41%
『イル・カノーネ』
それは前世の俺、ニコロ・パガニーニが終生愛用したヴァイオリン、グァルネリ・デル・ジェスのことだ。
それまで使用していたヴァイオリンを賭博――いや、不幸な出来事によって失ってしまったのだが、リヴロンという商人が俺のため
に家宝ともいえるこの名器を無償で譲ってくれたのだ。
俺はその恩義に報いるため、このイル・カノーネは俺以外の奏者には絶対に弾かせないという誓いを立てた。
そして演奏家として引退した際、俺は生まれ故郷であるイタリア・ジェノヴァ市に『他人に譲渡、貸与、演奏をしない』という条件でこのヴァイオリンを寄贈した。
だが俺の死後、約70年後にその遺言ともいえる約束は突如として破られた。聞けば現在に至るまで多くの演奏家に貸与・演奏されてきたというのだ。
……ふざけんじゃねえ。
その昔、人間が天まで届く塔を作らんとしたとき、神もいいかげんキレた。それぐらい俺も怒っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-01 21:31:38
37920文字
会話率:49%
幼かったその日、ハシメは鶴羽の前から姿を消した。
月日は流れ、鶴羽は各地を旅するヴァイオリニストとなる。
人を疑うことでしか生きられない老婆や、最愛の妻を見捨てた男−−−−鶴羽は旅の中で、たくさんの過去や想いに触れる。
そして明か
される、鶴羽とハシメの物語。それは、ハシメとの再会を決意した高校時代まで遡る。
※基本的に一つのエピソード(2〜4話程度)でお話はひと段落します! 隙間時間に読後感の良いお話を届けられたら幸いです!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 22:35:10
15204文字
会話率:25%
【魔法の音楽で傷ついた世界に安らぎを】
『音のマジシャン』と呼ばれている、プロヴァイオリニスト音鳴響は、アメリカで演奏をしていると女神様に呼ばれた。それをドッキリだと思っていた響は、本物の女神様と話が食い違い、争いが絶えない異世界に、相棒
のヴァイオリンと転移をすることになった。最初こそ戦争に恐怖を感じていたが、日本に居る両親に親孝行がしたい響は、ふと見上げた同じ碧色の空に絆され、世界を平和にする覚悟を決める。覚悟を決めた響は、最初に鎮火させた戦場で出逢った、とある少女エミリーと、音楽で世界を平和にする旅へと出るのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 12:00:00
8354文字
会話率:32%
都内のお嬢様学校に通う金益アリス。旧華族の家系として投資家の父とイギリス人ヴァイオリニストの母を持つハーフであり、容姿、家柄、血筋、全てが完璧であったが父のスキャンダルによって一転する。迎えにきた母と共にパパラッチから逃げていた際に、首都高
でトラックと接触した弾みでアリスは『天国と地獄の狭間』の場所にやってきてしまう。事態を見かねた場所の主は、アリスを異世界に転移させる。異世界転移したアリスはお嬢様としての気品を忘れずに、大好きなゲームなどの知識を使って賭け事を生業とする仕事を行い大活躍する!……そんなお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-07 18:00:00
120362文字
会話率:40%
地方公務員としての第一歩を踏み出した熊谷蒼(あお)22歳。
配属されたのは市が運営する音楽ホール。
どうやらそこは「流刑地」と呼ばれていて――。
慣れない毎日は目まぐるしく過ぎ、やっと音楽ホールの職員としてやっていこうと心に決めた蒼の目の
前に現れたのはドイツ帰りの生意気ヴァイオリニスト関口蛍(けい)。
二人は反発し合いながらも少しずつお互いのことを理解し、そして過去を乗り越えて未来を切り開いていく。
さあ今日も二人を巻き込んだ群像劇のスタートです!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-19 13:48:54
150569文字
会話率:53%
とある県立高校に通う平凡な高校2年生の牧本光輝。彼はある才能を隠しながら淡々と高校生活を送っていた。そんな中、突如として入学してきたお嬢様ヴァイオリニストの更科恵理。入学早々有名人となった彼女を見て、何故彼女がこんな学校に?と思いつつも、
関わることはないだろうと日々を過ごしていた牧本だったが、ある放課後に彼女と出会い、牧本の高校生活は大きく変わっていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-11 23:48:50
2660文字
会話率:30%
ソロコンサートを終えた天才ヴァイオリニストは、舞台の上でその短い一生を終えた。
次に目を覚ました時、見覚えの無い場所、見覚えの無い容姿に変化していた。
文化も状況も、言葉すらも分からない中で一枚の手紙を見つける。
『初めまして、わ
たしの魂の片割れ』
「魔法使い」が恐れられる世界で、「魔法使い」として生きる子の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-19 21:42:52
105474文字
会話率:37%
国際ショパンコンクール日本人初優勝。若手ピアニストの頂点に立った斎藤奏。世界中でリサイタルに呼ばれ,ワールドツアーの移動中の飛行機で突如事故に遭い墜落し死亡した。はずだった。目覚めるとそこは知らない場所で知らない土地だった。夢なのか? 現
実なのか? 右手には相棒のヴァイオリンケースとヴァイオリンが……
知らない生物に追いかけられ見たこともない人に助けられる。命の恩人達に俺はお礼として音楽を奏でた。この世界では俺が奏でる楽器も音楽も知らないようだった。俺の音楽に引き寄せられ現れたのは伝説の生物黒竜。俺は突然黒竜と契約を交わす事に。黒竜と行動を共にし,街へと到着する。
街のとある酒場の端っこになんと,ピアノを見つける。聞くと伝説の冒険者が残した遺物だという。俺はピアノの存在を知らない世界でピアノを演奏をする。久々に弾いたピアノの音に俺は魂が震えた。異世界✖クラシック音楽という異色の冒険物語が今始まる。
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この作品は,カクヨム,アルファポリスのサイトにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-03 19:11:02
83816文字
会話率:69%
蒲生夏惟は、音大附属高のしがない雇われピアノ講師。
指導にさしたる情熱もなく、ただなんとなく毎日を過ごしていた。
そんなときピアノ専攻の新入生として入学してきた藤森結。
ヴァイオリニストである結は、音楽の神様に愛された子どもだった。
結曰く
「ど下手くそ」な演奏を、講師特権で密かに満喫していたが、ある日学生時代からの親友吉井梓に「わたしはお前の音を知っている」と、ふいに言われ……。
かつて天才ピアニストと謳われた夏惟は「俺の音」の在る「あちら側」へと足を踏み入れる……。
クラシック音楽学園ものシリーズ、「アマデウス」番外編です。
主人公結の担当講師蒲生夏惟のエピソード。
文学フリマ東京35にて「アマデウス総集編1~3」を販売します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-07 19:26:17
11837文字
会話率:43%
藤奏調(ふじそうしらべ)は、音楽が好きな高校二年生の男子。
ヴィオラというマイナー楽器が趣味だけれど、ネット上では、大人気VTuber集団『ファントムナイツ』の楽曲制作を一手に引き受ける超有名クリエイター、『メロ』として活躍中だ。
幼馴
染との失恋の傷みを音楽で忘れようとする中、調は同い年の美少女ヴァイオリニスト、月島美音(つきしまみおん)と出会う。
共に音楽を愛する二人。
弦楽四重奏(カルテット)活動で一緒に曲を練習する中、二人の仲はだんだんと近付いていって……。
音楽が流れる青春恋愛劇、開幕。
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(作者注)
この作品は、拙作「『ざまぁ』される俺たちにも救済を!」のスピンオフとなります。
本編を未読でも全く問題ありませんが、同作の第4章に当たる部分の、いわばIFストーリーとなります。
全24話、8万字程度の中編です。
>本編既読の方へ
表現や文章にかなりの重複があること、ご了承ください。本編との違いをお楽しみいただければ幸いです。
>本編未読の方へ
本編はメタファンタジーのような作品で、本作品とは毛色が全く異なりますが、興味があれば是非、本編の方にも足をお運びください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-11 21:00:00
81237文字
会話率:47%
人生に落第して死んだと思ったら異世界に飛ばされた挙句、スパイ容疑をかけられた藤堂 真澄。不審者ではないと説明するも、一ミリも信じてもらえず嫌疑を晴らせと詰め寄られ、右も左も分からないまま働かされることに。
そんな異世界の労働環境は面倒事が次
から次へと降って湧く、まさかの超絶ブラックだった。
騎士は騎士でも人材不足にあえぐ残念騎士と、一度はその道に見切りをつけたヴァイオリニストの、目指せ待遇改善でこぼこコンビ奮闘記。(※自サイトにも掲載)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-15 16:25:31
1078193文字
会話率:32%
「竜王の契約者」スピンオフ。
竜と魔法の王国リヴィアニア。
筆頭公爵令嬢であるユーリア・リリエスタは幼い時に王宮内で見て聞いた宮廷楽団の音色が忘れられず、両親を説き伏せてヴァイオリニストを目指している。
16歳となり成人したあとも夜会やお
茶会などは『病弱』を理由に断り、宮廷楽団に入るため「姿変え」の魔法を使い「平民のアイル」として日々練習を重ねている。
公爵令嬢という肩書のため、王太子妃候補でもあるが、いかに断り、ヴァイオリニストとして生きていくか、を考える日々。
そんな中、宮廷楽団で弾けるチャンスが巡ってきたが………。
長編連載中の『竜王の契約者』の主人公の義姉上の話となります。
この話だけでもわかるようには仕上げてありますが、『竜王の契約者』本編も一緒に読んでいただけると、より一層楽しめるかと思います。
是非とも本編『竜王の契約者』の方もよろしくお願いいたします。毎日21時過ぎに更新しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-01 20:37:25
21044文字
会話率:41%
平凡なサラリーマンである夢に敗れた有斗君と天才ヴァイオリニストである夢を叶えた桐須さん。
道がすれ違ったはずの二人がまた出会う時、きっと何かが変わる。
夢に敗れた人も。争い続ける人も。誰かの応援が出来ると信じて。
最終更新:2021-12-25 17:34:39
10938文字
会話率:29%
一人暮らしをしている大学生岸谷友樹(きしたにともき)
ある日、年の離れた幼馴染みである一之瀬立夏(いちのせりっか)から連絡が来た。
疎遠になっていた年下の幼馴染みからの突然の連絡の内容は一人暮らししている友樹のマンションに来ると
のことだった。
久しぶりの再会にソワソワしていた友樹の前で美少女が不良に絡まれていた。
その美少女を助け、その場を後にしようとするが……実はその美少女が幼馴染みの一之瀬立夏だった。
ずっと男だと思っていた幼馴染みが美少女になっており、友樹は困惑する。
そしてスランプ中の天才ヴァイオリニストになっていた立夏を救い、全国放送インタービュー中に告白されるまでの話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-16 18:13:59
9382文字
会話率:40%
一人暮らしをしている大学生岸谷友樹(きしたにともき)
ある日、年の離れた幼馴染みである一之瀬立夏(いちのせりっか)から連絡が来た。
疎遠になっていた年下の幼馴染みからの突然の連絡の内容は一人暮らししている友樹のマンションに来るとのこ
とだった。
久しぶりの再会にソワソワしていた友樹の前で美少女が不良に絡まれていた。
その美少女を助け、その場を後にしようとするが……実はその美少女が幼馴染みの一之瀬立夏だった。
ずっと男だと思っていた幼馴染みが美少女になっており、友樹は困惑する。
そしてスランプ中の天才ヴァイオリニストになっていた立夏を救い、全国放送インタービュー中に告白されるまでの話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-10 18:17:52
9030文字
会話率:45%
【君と共に過ごした季節は、僕の心をあざやかに彩った】
幼い頃、僕は君と出会った。
初対面で受けた歓迎の挨拶は──突然のキス。
僕──鷹司克己(たかつかさ・かつみ)は、自己評価の低い気弱な音楽好きの少年だ。
君──柊紅子(ひいらぎ・べにこ
)は、ピアニストを目指すひとつ年下の少女。
僕は、君の親友──神童と呼ばれるヴァイオリニスト・月ヶ瀬美沙子(つきがせ・みさこ)とも親交を深めていく。
才能ある音楽家の卵である、幼馴染の少女二人から翻弄される日々を送る僕だ。
いつの頃から抱いていたのか──君へと向けた不可思議な感情から目を背けた僕は、自分の心に蓋をした。
臆病な僕は、その気持ちの正体を知るのが怖かったから。
音楽という絆で結ばれた幼馴染三人は、これから先もずっと、『音の世界』で一緒にいられると思っていたのに──。
※僕と君が出会い、結ばれるまでの二十余年に渡る純愛の軌跡を描く本作『くれなゐの』は★★★中学生時代から徐々に糖度が増して行きます。苦手な方はご注意ください★★★←ご留意いただけますと幸いです※
【完結保証】執筆完了しております。
全46話。毎日更新予約済みです。
どうぞ宜しくお願いいたします。
小学生時代まで(〜9話)は毎話2000文字前後
中学生時代から(10話〜)は毎話3000文字前後
↑例外もあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-16 08:56:07
111448文字
会話率:16%
ヴァイオリニストの母親と一緒に小さな頃からお稽古に励んできたマヤは、決められた結婚、決められた人生なんていやだと思っていた。「ヴァイオリンの技術を高めることで人格を高める」方針の母親に、意味はわからなくともしぶしぶついていく。お友達との友
情を育み、運命の人との出会いに発展する。思いもかけないところでヴァイオリンが役に立った。彼は、マヤのヴィブラートが美しいと言ってくれた。
努力が実を結ぶことの素晴らしさ、美しい音楽と、それを共有できる相手にめぐり会える幸せ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-04 23:45:34
45422文字
会話率:32%
ピアニストで音楽大学の講師をしている僕と、同じくピアニストの妻との間に産まれた息子は、ヴァイオリンが好きだった。多くの男の子がそうであるように、息子は妻のことが好きで、殊更妻のピアノが好きだった。成長し、ヴァイオリニストを目指すかどうか、
僕達は見守る側となった。早熟な息子に適した指導者をつけ、必要な技術は身につけさせた。人間と関わり、様々な出来事の中で感じたことを生かし、人生の指揮者になり、自由に人生を描いてほしい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-30 12:04:14
40789文字
会話率:45%