歴史上最高の戦術家とされるカルタゴの名将ハンニバルに挑む若者の成長物語。紀元前二一九年、ハンニバルがローマの同盟都市サグントゥムを攻撃したのをきっかけに、第二次ポエニ戦争が始まる。ハンニバル戦争とも呼ばれるこの戦争は実に十八年もの長き戦い
となった。
アルプスを越えてローマ本土を攻撃するハンニバルは、騎兵を活かした戦術で次々とローマ軍を撃破していき、南イタリアを席巻していく。
一方、ローマの名門貴族に生まれたスキピオは、戦争を通じて大きく成長を遂げていく。戦争を終わらせるために立ち上がったスキピオは、仲間と共に巧みな戦術を用いてローマ軍を勝利に導いていき、やがて稀代の名将ハンニバルと対峙することになる。
戦争のない世の中にするためにはどうすればよいのか。何のために人は戦争をするのか。スキピオは戦いながらそれらの答えを追い求めた。
古代ローマで最強と謳われた無敗の名将の苦悩に満ちた生涯。一人の若者の目を通して戦争の悲惨さを描くとともに、力押しではない戦術や戦略による知的な戦いが展開されていきます。
異世界転生ご都合歴史改変ものではありません。いわゆる「なろう小説」ではありませんが、歴史好きはもちろんハイファンタジーが好きな方にも読み進めやすい文章や展開の早さだと思います。未知なる歴史ロマンに触れてみませんか?
二十話過ぎあたりから起承転結の承に入り、一気に物語が動きます。ぜひそのあたりまでは読んで下さい。そこまではあくまで準備段階です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-11 21:20:00
191650文字
会話率:27%
古代の人々が暮らす世界、アクロポリス。
約2000年前から存在しているこの世界は、『竜族』と呼ばれる魔法使いが、人々の目を逃れて暮らしていた。
彼らが暮らす街は、「壁」の中にある。
ブロック塀や電信柱、路地裏のフェンス、—
—学校。
その、どこにでも。
世界にはもう一つの「世界」があり、それは別名“裏のチャンネル“と呼ばれていた。
その世界では、地球と瓜二つの世界があり、魔法がまだ現存していた。
“瓜二つ”?
いいや、それは似て非なるものなのかもしれない。
『古代の人々』というのは、かつてローマ帝国を率いていた軍勢のことである。
彼らは魔族を率いて、地中海沿岸全域に加え、ヨーロッパはヒスパニア、ゲルマニア、ガリア、ブリタンニア、クリミア、北アフリカ一帯。
西アジアではメソポタミア、シリア、アルメニア、ペルシア西部などをはじめとする広大な地域を中心とした大規模な領土を支配していた。
ハドリアノポリスの戦いでゴート族と呼ばれる人々に敗退したローマ軍は、以後、トラキア地方をはじめ、各地の領土を占領されることになった。
『中世』の始まりである。
戦争に敗れ、滅亡の危機に追い込まれたローマの人々は、世界の「影」になることを決意した。
影は「光」の速度を越えることはない。
同時に、人は自らの影を“捕まえる”ことはできない。
世界の影になるということは、互いに干渉することのない絶対的な境界を敷くということでもあった。
永遠に交わることのない、『事象の特異点』を。
それ故にローマの人々は、「今日」という時間にたどり着くことができなくなった。
あの日から空に飛び立つための翼を失い、世界の「外」へと触れることができなくなっていた。
壁の中の世界は、人々の記憶の断片の中にしか、“存在することができなかった“のだ。
「影」が、光をなくして存在することができないように。
いつかまた、世界の「外」に出る。
その夢を願って、壁を打ち破れる方法を探している。
誤って裏のチャンネルに紛れ込んでしまったある少年。
彼もまた、人間界に戻れる方法を探していた。
竜王の娘、『イヴ』と出会い、人間の心を教えてくれとせがまれながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-11 17:52:44
2207文字
会話率:8%
大ローマ帝国が最盛期を迎えていた時代。その西、砂漠を越えた先には、女系の帝国パルテミラがあった。男人禁制の帝都テシオンには、魔法から生まれた少年の姿の生命――幼精と女たちがともに暮らし、独特な文化を育んでいた。
ローマ属州スパルタクスの
将軍――ベテルギウスは、将来を見込まれてパルテミラへの遠征軍に加わった。地中海で無敵を誇ったローマ軍の勝利は間違いないと思われたが……
異国に恋した将軍が綴る物語――神秘と哀愁漂うオリエンタル・ファンタジー
※この物語はフィクションです。登場する人物・地名・団体等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
※カクヨム、小説家になろう、エブリスタ、幻想歴史資料館(自作HP)に投稿しております。カクヨムがメインですので、最新情報はそちらでご確認いただければと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-15 19:26:26
120173文字
会話率:29%
傭兵団長の息子がだんだん成り上がり、最後には大陸統一を成し遂げるところまでを書きました。いわゆる架空戦記です。前作「オークの賢者」の世界と同じ世界でのお話です。「猪人」もしくは「Torc」とはオークが自分達のことを呼ぶときに使う呼称です。
現実の世界の農耕民は盾と槍を装備し、弓で援護するのが一般的ですので(西洋、中東、インド、戦国以降の中国、古代の日本、南部アフリカのズールーランド等)、この世界でも盾と槍が一般的です。現実世界では銃器が活躍するまでそれに騎兵を足して戦争してますね。それの頂点がマケドニア式のめちゃくちゃ長い槍で長槍は日本の戦国期でも西洋中世でも流行りました。が、それをも打ち破ったのがローマ軍団の頭のおかしいやり方です。なのでそれをします。
そしてその後に付属してどういう政府を作るかのお話があります。こっちは基本的には問答形式で書いています。
この物語も基本的にご都合主義で主人公にとってハッピーエンド方向に進ませたいと思っています。今回は三人称で書いてみました。あと戦争ものなので残酷描写もあり、R15にしました。
原稿は完成していますのでエタることはありません。全部で5章39話あります。あと後日談が三話あります。
もしこの世界の細かい設定等に興味がありましたら前作をご覧ください。
https://ncode.syosetu.com/n8309gg/
この作品はカクヨムでも掲載しています。
ブックマーク・評価・感想の方もよろしくお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-28 19:00:00
123735文字
会話率:75%
故郷の未来を一身に背負い、男は強大な大国ローマに交渉を持ちかけた。
自分(首領)の命と引き換えに故郷を攻めず見逃してほしいと・・・
しかし、ローマ軍指揮官オド二ウスは、彼との交渉を、楽しむかのようであったが、それを拒絶
交渉は決裂したかに思
われた。
その時、天啓が男の脳裏に閃光としてはしった。
大国の軍を率いる指揮官には、やはり油断があったのかもしれない。
オド二ウスは、男の剣に、あえなく倒れることとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-08 22:59:20
3511文字
会話率:79%
ローマ軍の若き司令官レノス・クレリウス・マルキスは、おのれが女であることを秘して、辺境の島に着任した。
属州化を推し進めるローマに対して、蜂起する島の氏族。血で血を洗う戦いの果てに、レノスはひとりのケルトの少年を捕えて奴隷とする。
オオカミ
のような髪を振り乱して、少年は叫んだ――オマエヲ イツカ コロシテヤル。
それがふたりの断ち切れぬ絆の始まりだとも知らずに。
(自サイトの連載とは一部構成を変えています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-09 12:35:53
495361文字
会話率:53%
転移魔法を使い、異世界に派遣されたエルスランド帝国陸軍の松村里秀陸軍大将率いるI軍集団改めローマ軍集団。
たどり着いた世界は乙女だらけの三国志!?
三国志の世界を様々な時代の兵器や外交を駆使して生き残れ!!!
異世界に国ごと転移!
?の方もよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-02 02:35:53
34034文字
会話率:51%