カテドラル王国で旧王都と呼ばれる街、アルベイル。アルベイル大公が治めるこの街には景観に馴染まぬ不思議な食堂がある。
『名代辻そば』。通称『ツジソバ』と呼ばれるその店では、黒髪黒目という珍しい容姿をしたヒューマンの店主が、ソバというこれまた珍
しい料理を出してくれる。
驚くほど安い値段で驚くほど美味いソバの数々、酒場よりも上等で美味い酒、そしてこの店に通う皆を魅了してやまないカレーライスなどが食える最高の店だ。
ある日突然、何の前触れもなく旧王城を囲う城壁の一角に現れたこの店は、瞬く間に旧王都で一番の食堂になった。
ヒューマンだけではない、エルフも、ビーストも、ドワーフも、魔族でさえもこの店の美味に魅了されている。アルベイル大公や騎士団長が人目も憚らずこの店に通っているのがその証拠だ。噂では国王までもがこの店に来たことがあるらしい。
転生者、夏川文哉が営む『名代辻そば異世界店』。
そこでは今日も訪れた人々が美味なるそばに舌鼓を打っている。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 11:21:31
744578文字
会話率:29%
地方生まれの貧乏男爵貴族の令嬢であるルフェルミア・イルドレッドは、婚期ということでお見合いをさせられ、そして大王都カテドラルの中心部に屋敷を構える筆頭公爵家であるグレアンドル家の嫡男ヴァンと婚約関係になる。
両家の了承のもと、婚前同棲を
始めたルフェルミアはグレアンドルのお屋敷で住み込むことになった。
だが、同棲から一ヶ月。突然ルフェルミアは婚約者のヴァンから婚約破棄を言い渡される。
しかしその婚約破棄はルフェルミアが計算した通りのものであった。
何故なら彼女の目的はグレアンドル家の次男、リアンにあったからだ。
その事に激怒したヴァンの母、ミゼリア・グレアンドルは家族会議を開き、当主のドウェイン・グレアンドルらを交えて話し合いを始めるものの、結局ヴァンとの婚約は無くなり、代わりにリアンとの婚約を家族内で発表し、その日はそれ以降話が進展することなく終わりを告げた。
……が、その数日後の深夜。
ルフェルミアのもとにひとりの老紳士のケヴィンが現れる。彼女は彼に『本来の仕事』を終えたことを話した。
ルフェルミアの本来の仕事。それはリアンと懇意になり、犯罪に関与している可能性があるミゼリア・グレアンドルのことについて調べることだった。
実はルフェルミアたちは裏稼業の人間で、任務の為にグレアンドル家へと潜入したのである。
リアンからそれらの情報を聞き出し、今回の仕事を終えたルフェルミアは最後の仕上げとして婚約関係となったリアンを処分して大王都カテドラルを離れようと考えていた。
そんな中、そのやりとりの現場をヴァンに見られてしまう。
仕方なくルフェルミアとケヴィンはヴァンを始末しようと行動するが、ヴァンは想定以上の強さでルフェルミアたちを圧倒してしまった。
気を失ったルフェルミアはその時、前世の記憶を取り戻し、自分が何者だったのかを思い出す。
それからヴァンと共に数奇な運命を乗り越えるための日々が始まるのだった。
※不穏なタイトルですが、どちらかというと痛快ラブコメに近いです。また、ジャンルは恋愛ですがミステリー要素やサスペンス要素も含んでおります。グロ描写や性描写などはありませんが念のためR15指定としております。
※不穏なタイトルですが、めっちゃハッピーエンドです。
※この作品は『アルファポリス』様と同時に投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-03 22:30:00
171789文字
会話率:49%
眞神郡シリーズ#6
変わり者の天之哥舞伎。彼は〝ゴシック建築の大聖堂〟のような魅力の「薊さん」に恋するが、彼女はナンパな「斉木」に夢中。嫉妬と正義感とで葛藤する哥舞伎が最後にしたせめてもの抵抗は、……虚しいものだった。
カテドラルの構築感、
芸術の探究。
『-人間存在の実存的分析による存在論考-「空」』に登場した斉木が再登場。
天之哥舞伎の初登場する物語。
2003年に書いた小説。天之哥舞伎(あまのかぶき)は創作当時は彝哥舞伎(いのかぶき)だった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-13 01:17:24
31038文字
会話率:23%
ある日、突然アニスに縁談の話が持ち込まれた。
相手は勇猛果敢で知られる黒獅子騎士団団長のフィリックス=グラント。
名門カテドラル伯爵家の長女として生まれたが、両親は出来のいい兄と美しく愛らしい妹を溺愛している。
これといって優れた所もな
い私になぜ?
そう思っているアニスに、「君に妻の役割を求めることはない」とフィリックスが告げる。
勘違いとすれ違い。
両片思いの夫婦の恋物語。
「はよ、くっつけや!」(使用人、騎士団団員の心の叫び)
不定期更新です。
この作品は「エブリスタ」さんにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 16:39:45
12116文字
会話率:33%
哲学者を育てるアカデメイアで出会ったサテュロスとデーモドコスの若い二人は、偶然見つけてしまった部屋へと興味本意で向かうが、その興味が彼ら若き哲学者の運命を決めてしまう。
最終更新:2022-05-18 07:45:06
6414文字
会話率:44%
主人公アマディスはガウラ国王ペリオンの息子として生を受けるも、とある事情から産まれて直ぐに捨てられた為に、己が出自を知る事無く、エスコシア王国の騎士ガンダリンに拾われ育てられた。
後にブリタニア王リスアルテに仕える騎士となったアマディス
は、王女オリアナとの激しい恋に落ちた。
オリアナ姫との愛や擦れ違い、彼女と主君リスアルテへの忠誠との板挟み等に苦悩しながらも、アマディスは遍歴の騎士として、邪悪なる魔法使いが支配する城、凶暴な巨人達の潜む山、血生臭い戦場や異国の土地、裏切りと陰謀の渦巻く宮廷、醜悪な魔物が跋扈する絶海の孤島等を舞台に数多くの冒険を繰り広げる。
そして何時しかアマディスは、後に大陸全土をも巻き込む壮絶なる戦いへと其の身を投じる事となる。
数奇な運命に翻弄されながらも、愛と勇気と誇りを胸に秘め、一途に騎士道を貫くアマディスの波乱万丈、驚天動地の物語が今、幕を開ける。
◇◇◇◇
この物語は、1508年にスペインはサラゴサにて発行されたガルシ・ロドリゲス・デ・モンタルボ Garci Rodrigues de Montalvo 著の小説『アマディス・デ・ガウラ』 Amadis de Gaula の、(原文に必ずしも忠実で無く、付け足したる部分は多々有るが)翻訳である。
原典は、1987年初版のカテドラ Catedra 社刊のフアン・マヌエル・カチョ・ブレクァ Juan Manuel Cacho Blecua 編の物を用いたが、その他にも、仏語版、独語版、英語版、様々な注釈書等を大いに参考とした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-05 13:04:43
12680文字
会話率:26%
(本作品は、『神聖祓魔師 二つの世界のエクソシスト』のスピンオフ作品です)
突如、城塞都市に現れた少年を保護することによって、悪魔との戦いに巻き込まれることになった、修道司祭のドミニク神父は、大天使聖ミカエルが開いた平行世界への転移門に誤
って触れてしまい、右手に聖なる力を授かることになった。
しかし、その力はまだ覚醒しておらず、その意味や本当の力を探るために、巡礼の旅にでることになる。
当時の欧州では、聖ミカエルの出現した場所がすでに3か所あり、聖地巡礼が盛んであった。巡礼は、モンサンミッシェル、聖ミカエル山を端緒として、イタリアの2か所を回るものであった。
ドミニクは、聖ミカエル山で、大天使の啓示を受け、特別な力を得る。次の巡礼地に向かうドミニクは、護衛の騎士とはぐれ、フランス東部を彷徨うが、そこで悪魔に襲われている女性を助け、その女性のために奔走することになる。護衛騎士と再会したドミニクは、一旦城塞都市にもどり、カテドラルの祓魔師ベルンハルトとともに、いつ終わるともしれない、悪魔との戦いに飛び込んでいくのであった。
そして、仲間とともに、いくつもの死線をくぐり続けることにより、彼らは、聖戦士として育っていくのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-11 09:14:45
35163文字
会話率:39%
王立カテドラル学園
そこで半年に1度開かれる学園内の大会で
優勝を目指す主人公達
優勝者は禁忌の研究が公的に認められる為
主人公達はある目的の為に出場する
しかしその中で様々な事件に巻き込まれていく
王道学園バトルファンタジー!
最終更新:2019-04-25 16:14:20
373文字
会話率:100%
自由・平等・博愛の矛盾を解決するのは、神ではない
最終更新:2019-04-17 05:00:00
374文字
会話率:0%
愛は大きければ大きいほど苦しみであることをやめない
最終更新:2017-11-16 12:05:47
535文字
会話率:0%
ターボ=レンジは地球に来て強くなりました。
最終更新:2019-04-01 06:00:00
3899文字
会話率:3%
喫茶カテドラル。
ある雨の日、古ぼけた小さな喫茶店に何やらワケありの二人の老人が入店してきた。
店の客たちは、二人の様子に興味津々だが……?
他サイトのリライト短編企画にて参加させていただきました作品です。
オリジナルは 戸松秋茄子さんの
「喫茶カテドラル」です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-05 00:19:52
3390文字
会話率:66%
【※本作は、2015年10月13日投稿「短編版」を加筆・修正した、連作長編版の第一話です】
マインド・スイープ。それは、人間の精神世界に潜り、内面世界に巣食う怪物・ガルキゲニマを駆除する技術。
超オカルト科学都市「オクタ・カテドラル」を舞台
に、
なぜか美女・美少女ばかりに取り巻かれる悪運を持つ
マインド・スイーパーの凸凹コンビ、ジグザとアリグラの
冒険と日常を描くファンタジー・SFアクション小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-19 12:00:00
81789文字
会話率:31%
マインド・スイープ。
それは、人間の精神世界に潜り、内面世界に巣食う怪物・ガルキゲニマを駆除する技術。
超オカルト科学都市「オクタ・カテドラル」を舞台に、なぜかワケアリ美女・美少女ばかりに取り巻かれる悪運を持つマインドスイーパーの凸凹コンビ
、ジグザとアリグラの冒険と日常を描くファンタジー・SFアクション小説。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-13 07:10:26
37617文字
会話率:42%
拙作『太陽と海のカンテ』の番外編(後日談)です。
本編未読の方でも読めますが、ネタバレを回避したい、という方は本編を先に読んでいただけるといいかと思います(笑)
情熱の踊りフラメンコ発祥の国トレスタ、ルロンサの街は今日聖週間――セマナ・サン
タの真っ只中。だがバイラオール(踊り手)のディオンはそれどころではない。大切なパートナー、兼、恋人のエスメラルダが何者かによってさらわれてしまったのだ――架空国での、フラメンコと恋の物語、短編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-20 17:11:39
7857文字
会話率:37%
その塔は太古から存在していた。未だかつて誰も登りつめた事がないその塔の噂は絶えることがなかった。人々は塔の頂上に夢をみて、塔へと挑戦する。そして、塔に挑戦するものを『塔頂者』と呼ばれた。
最終更新:2013-10-07 22:34:13
4092文字
会話率:31%
十年前、突如として崩壊、消滅をした六本木は、現在は閉鎖区域と名を変えて存在している。何者も立ち入る事の許されない閉鎖区域。その中で、物語は始まる。
今、無情な運命の歯車が回り出し、抗いようのない力で相澤瑞希を動乱の渦中へ引き込んでゆく
。
六本木崩壊。
カテドラル。
最初のひとり。
複雑に絡まり合う日常と非日常が交わる瞬間に瑞希を待っているのは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-27 17:34:56
81635文字
会話率:43%