「人狼」
それは古より存在した「人ならざる者」
人であって人でなし。
狼であって狼でなし。
故に人類は彼らを忌み嫌い、何世紀にも渡って戦争が行われてきた。
彼らは住処を追われ、いつしか人間社会から忘れ去られていった――――。
時は現代。
人狼、吸血鬼など、かつて実在したはずの異形は伝承のみの存在となり、数多の物語の中で語り継がれるようになった。
しかし人狼は、過去より蔑まれてきた記憶を忘れてはいなかった。
人類の目を逃れ、1つの組織として結集していた彼らは遂に蜂起。
侵略を開始したのである。
『我が同胞よ! 今まで虐げられてきた人狼族の怨念を晴らすのだ!』
人間社会に溶け込んでいた人狼は瞬く間に人類の作り上げた文明を破壊した。
人類に対抗する術は無く、世界の殆どを制圧された。
生き残った人類は結集し、レジスタンスとして人狼と戦い続けた。
一枚岩に見えた人類であるが、やがて二分化される。
1つは、完全に人狼を絶滅させる事を目的とした「赤ずきん」。
もう1つは、協力する人狼を擁護する一方で、反抗する人狼の殺戮も行い、地上に『神の大地』を築かんとする「涙の教会」(通称:ティアーズ)。
時に協力し、時に相反する2つの組織は、氷河期を迎える地球上で収束のつかない戦いを続けていた。
舞台となるのは、侵略から10年後の世界。
組織「赤ずきん」の中でも特に異端児として名を馳せていた、24歳の女性ガンナー、ジャンヌ。
別名:赤ずきんの復讐者(The Avenger of Little Red Riding Hood)。
家族を皆殺しにされたジャンヌの壮絶な復讐劇が幕を開ける――――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-06 00:50:11
50016文字
会話率:38%
ママンが死んだのはちょうどボクがハイティーンになった頃だった。お気に入りのレコードを落っことした夕暮れ。聴いてもいないのに頭の中でリフレインするのは遠い旋律。ごった煮した闇鍋はSF的な不可逆性を内包し、秋の夜長に消えていった。そういえば、友
人のハリィが笑っているメンションの603号室からの桜は切り倒されたのだった。導線コイルを巻き直せば慟哭。あのクソったれな共産主義国家に蹴りを入れて、いよいよ「サラバ、同胞よ」と勇ましく銃剣を満月に向け突き刺す。ここは静かな森の湖、赤い赤い幻想の廃水処理場。12年前のあの市民プールでの殺人事件を振り返る。はぁ..,折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-29 17:00:00
9311文字
会話率:31%
私の名は高山行蔵幸隆(たかやまこうぞうゆきたか)である。
かつては陸奥国の役人であった。とはいえ日々の食事にも窮するほどの木っ端役人ではあったのだが。
日々を漫然と過ごしていたがあるときなんの因果か世界の歪みに巻き込まれ異界の扉をくぐること
となってしまった。
こちらの世界へ旅立ち幾星霜、親しきものも出来ず恋仲になるものもおらず。およそ人と関わることなく過ごしてきた。
しかし、ここ最近咳に血が混じり我が生の先が長くないことを感じたため筆を執る。
決して短くはなかったが長くもない我が人生においてこの世界で私が見聞きした内容をここに記す、願わくば我が同胞の一助となることを願って。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-22 07:33:16
3059文字
会話率:0%
最高神・女神マリユカが何も考えずに日本人を召喚して願いをかなえる。
ハーレム、乙女ゲー、勇者、提督、悪役令嬢、魔王。
召喚された人たちは、異世界ライフを満喫していく。
そんな中、石田長道だけはマリユカの役に立つことを望み、マリユカのために
同胞の面倒を見る。
だが無計画に召喚された人たちは徐々に異世界の不条理にさらされて、次々に日本に帰るのだが…。
途中に波乱はあっても基本的にハッピーエンド的な方向で進みます。本人達の望んだラストではないかもしれませんが(汗。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-10 14:46:12
689527文字
会話率:27%
「蝙蝠」と呼ばれる吸血鬼がいた。
かつて同胞の血を吸った裏切り者の吸血鬼。
彼は全ての吸血鬼を敵に回し、人間社会へ姿を隠した。
それから十年後、一人の吸血鬼の姫が人間社会を訪れる。
裏切り者の吸血鬼を殺す為に…
コレは吸血鬼達が織
り成す、夜の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-28 20:00:00
399976文字
会話率:35%
山奥の竜人族の集落に住む主人公アキト。彼は祖父ライゼンから刀術と体術を学ぶ日々を、双子の兄、リクと過ごしていた。
ある日、アキトは竜の群れに集落を襲われ、家族や集落の同胞を失った。
しかし、その竜の群れを率いていた
のは双子の兄、リクであった。
集落襲撃の真実を知る為、アキトは修行の日々を送り、ついにアキトは真実と自らの出生の秘密を知る…。
四獣の主となる為に世界を巡る旅が始まる…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-16 13:02:29
11056文字
会話率:58%
かつて、男はただの人間であった。だが、社会の闇に蠢く影に気付いてしまった事で、彼は人であって人ではない存在―『改造人間』にされてしまう。
それから何十年ものの間、男は戦い続けた。段々と老朽化していき、旧型と罵られながら。だが、男はその度に立
ち上がり、戦いに勝利し、遂には組織を壊滅させた。人としての人生の大半。多くの人々の命。本来ならば無辜なる人間だったであろう、改造人間の同胞達。多くの犠牲を払いながら。
やがて男は、老いに逆らう事も無く力尽き、優しく彼を誘う微睡みに身を委ね―
男が気が付いた瞬間、そこは地球とは違う、何処か別の遠い世界であった。そして男は、本来ならば無関係なこの世界にもまた、因縁の敵が存在する事を知る。
『二度目』の転生を果たした男は、宿命から目を逸らし生きていくのか、それとも…
※本作はアルファポリスでも投稿しています。また、本作と世界観などを共有する神化編も投稿していますので、そちらもよろしければどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-30 15:21:53
8824文字
会話率:48%
敵国と同じ見た目を持つ二世移民、オンズ。外見を理由にした投獄を経験した後、属領の民同士が槍を向け合う戦争に参加することになる。オンズの故国は外見の示す土地か、生まれ育った土地か。故郷と故国は同じ国であるべきか。戦争で殺し合った人間は同胞でも
あるのか。血と国が生み出す葛藤を抱えた男、その生き様を描いた物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-19 14:36:29
1281文字
会話率:54%
とある事件に巻き込まれ、"同胞殺し"の代名詞である"魔族者"の疑いをかけられた主人公『新田ハルト』は相棒であった出水楓に何も告げず学園を去る。
そして、半年後再び学園に通うことになったハルトは自分
が逃げたせいで、楓にも魔族者の疑いをかけられていたことを知ったが、彼女の性格を熟知しているため謝れずにいた。
そんなハルトの目の前に現れたのは半年前の事件で死んだはずのクラスメイト春日雪乃。動揺したハルトは不意打ちに対処できず致命傷を負い気を失う。
ハルトは夢の中で半年前の事件を振り返り、迷いを無くし雪乃を再び殺す。殺した後、半年前の事件に関わっていた『ハーミット』と名乗る仮面の少年が現れ、世界のあり方について問われる。
ハルトは嫌われていても学園の仲間たちと生きることを選び、楓と同じ十字団に入団し、平和な学園生活に戻るのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-14 13:37:47
17176文字
会話率:34%
平安時代、片腕を失った鬼、茨木童子が雨の中を歩いていた。大江山の妖たちの主、酒呑童子の右腕であった彼は、主も、そして同胞も失い、たった一人大江山から逃げ伸びた。冷たい雨の中、平安京の境界、羅城門へと辿り着いた茨木童子は主の仇を討つことを誓う
。鬼たちの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-27 20:43:56
109752文字
会話率:36%
龍がいる世界。
彼は私たち人間という存在が生まれる前からこの世界にいた。
私は彼と出会って、新しい世界の姿を見ることができた。
かなうならば人よ、我が同胞よ、この美しい世界を壊さないでほしい。
最終更新:2016-06-19 15:26:15
4305文字
会話率:21%
悪魔は赤き目の同胞たちから世界を見る。
ノロノロと投稿していきます。初心者の拙い文章でもよろしければどうぞ閲覧ください。
キーワード:
最終更新:2016-03-24 00:00:00
18415文字
会話率:37%
婚約者である幼馴染を、好きな理由が分からない――竜の血を受け継ぐ一族に生まれた竜殺しの少年、金霧桜斗は親友にそう語る。しかし相談に乗ろうとする親友の提案を断り、悩みを抱えたまま幼馴染のエレニアと婚約の儀式に挑む。次期当主の決定を含める儀式
なだけに、反対する同胞達の妨害が。どうにか掻い潜った桜斗は、正規の形から外れつつも儀式を終える。しかし翌日、エレニアの姉であるツェニアから突然の襲撃を受けるハメに。人狼に変化する彼女へ、あくまでも竜殺しである桜斗は歯が立たず、次第に追い詰められてしまう。間一髪のところでエレニアに救助されるが、竜にも変化できる姉の前に、彼女は防戦一方。桜斗の強引な作戦でどうにか勝利を収めるものの、姉妹が裏で通じているとしてエレニアは捕えられてしまう。のちに保護された桜斗と、エレニアを疑う父・桜花。問答の末にエレニアと再会し、彼女の母が囚われの身であることが発覚。エレニアの母を助け出そうと動きを模索する中、何とその本人から電話が掛かってきて……救出劇の末、エレニアは強力な呪いに犯されてしまう。タイムリミットは十二時間。どうにか最善の策を見つけ出すが、状況は悪化の一途を辿り、ついに桜斗も犠牲を前提にした解決策へと辿り着く―― 《カクヨムでも投稿しております》折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-07 22:00:00
111607文字
会話率:38%
今のところはどこかでみたような翻案ギャグ小説。
イスラームのネタを採用し、やりたい放題なのでR15。
最終更新:2016-01-04 02:52:47
7788文字
会話率:53%
二百年前、世界を侵略謎の組織は瞬く間に世界を制圧し、強大な都市国家を築いた。これに対抗するため立ち上がった一人の青年とその同胞達は決死の反乱を起こす。そうして敵を追い込んだ最中、突如リーダーは姿をくらませてしまう。それでも反乱は成功し、世界
には再び平和が訪れた。
だがそれは単なる序曲に過ぎなかった__折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-28 15:00:00
1429文字
会話率:33%
生まれながらに皆に忌み嫌われるその風貌。
恐れ離れる他の生命。
岩影隠れ地べたを這いずり泥まみれ。
願うは一つ「友が欲しい…」
それすら叶わぬ命なら、
地上を制する巨大な体躯に、二つの目玉。
大地に根を張る2本の大木、両方合わせて十指の悪魔
。
危険な同胞助ける為に咲かせて見せるは蓮の花。
悪意無き悪意に逃げ去るものばかり。
哀れ愚かな五体はちりぢり、自慢の百足一つも動かず。
そんな百足の勇気と愚かさを見かねた地獄の閻魔。
百足は一つの願いを叶えて貰うが果たして運命は…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-27 00:43:14
1791文字
会話率:30%
マッチ売りの仕事を主として、何とか食いつないでいる少女。
彼女のその内に宿すのは同胞たちと同じ高き誇り。国の最貧民層が集まり肩を寄せ合い生き抜く、街で、少女の胸に宿るのは、誇りとは別にもう二つ。
彼女の誇りに基づく深い闇と野望。
彼女はその
二つを胸に、ただ燻らせるなんてことはみじんも考えていないかった。
大人しく天に召し上げられるまで待っている?なぁにその足りない発想?お笑い草だわ。そんなのこの街なら三歳児だって片腹痛くて笑い転げるわよ。見ていなさい。私はそんなんじゃ終わらせない。終わらせてなんてあげないわ、、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-16 23:00:00
1443文字
会話率:3%
「食い意地が身を滅ぼす」そう両親に諌められながらも、松茸を探し山へ入った英里は、別の「日本」に迷い込む。
そこは魔法文明が発達し魔物に神様がいる世界。日本はユーラシア大陸を征服した帝国の属国で、前大戦で東京の半分が海になっていた。
「魔力ゼ
ロ」と大きなハンデを持つ英里が、元の世界へ戻る鍵を探す為に、料理の腕と食い意地を武器に港町となった吉祥寺で「みなと食堂」を開く異世界料理譚。
★第二部「営業編」第7章.ドラゴンと同胞(仮) 連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-16 00:59:53
219893文字
会話率:34%
ひょんなことから大陸に派遣される空輸が専門の女性パイロット2人
同胞を守る最後の戦いに巻き込まれていく
最終更新:2015-08-02 21:31:44
13099文字
会話率:24%
(前回までのあらすじ)
第6軍は西方へと向かっていた。政治将校殿の辻説法によれば我々は世界を革命する血路を開いている最中らしかった。
わたしはそんなものにいっさいの興味がなかった。だがモスクワの政変はいかれ屋のアジテーターを救世主に出世させ
、紅軍はブルジョワの搾取から30億の人民を開放するために世界をアイロンがけすることになった。1944年11月、ベルリンで不幸なヤンキーと顔合わせした我らがチェキストの犬どもは、「ファシストは我らが同胞共産党革命政府から不当に国家主権を奪った反逆者である」という猊下の大御心に従い薄汚い帝国主義者に殴りかかった。
むかしこの星では戦争をしていた。そして今は戦争をしている。分断された世界が悲鳴を上げる。だがそんな声は私には届かない。聞こえるものはエンジン音。見えるものは敵の影。私は概念陸軍Echt中隊中隊長、今日も敵のケツを蹴り上げるべく戦場へ向かう―。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-21 18:08:44
1314文字
会話率:0%