五年前、大陸南方に位置する騎士と魔術の国、ブレスティア王国は、四方に隣接する国々から宣戦布告を受けた。
後に大戦と呼ばれるその戦争は、四方を守る四人の英雄たちにより、僅か三年で終結した。
南を守った『英雄王』は、その呼び名の通り、ブレ
スティアを治める国王その人である。
我が身を賭して国を守る王の姿に、民は忠誠を捧げる。しかし家臣たちの心労は如何ばかりだったであろうか。
然れど、王に不安はなかった。彼は傍らに、王を守護する一振りの短剣を忍ばせていたのだから。
戦争は終わった。それで、平和は訪れるのだろうか?
否。盗賊に身を窶した傭兵、犠牲者の成れの果てであるアンデッド、人と人が争う間に力を蓄えた魔物。終戦の後にこそ、王は頭を悩ませる。
心せよ。国を荒らす者共よ。
夜に眠るなかれ。背後の戒めを怠るなかれ。見慣れぬ者を、安易に受け入れるなかれ。
物陰から、闇より昏い瞳が汝を覗く。
王の短剣は嘯き嗤う。隙あらば、その喉笛を掻っ切ると。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-06 18:04:33
618436文字
会話率:59%
まだ世界の勢力図が固まっていなかった頃に生まれ、やがて地図から消滅した小国、ムール。川と外敵に四方を囲まれた国はしかし、困難と脅威にさらされながらも一度だけ、その名を歴史の中に刻み込んだ。
ある日見つけた手記と共に、エルフの青年・カリンは不
思議な小国ムールの軌跡を追うが…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-13 16:08:19
767文字
会話率:0%
神話の世界より遣わされたのは村人。その名も村人Fであった。超巨大国家に世界が滅ぼされようとする時、1人の村人が矮小国家の窮地を救い、世界をも救う。 ※不定期更新ですがよろしくお願いします。スマホ執筆のため、基本1話1500文字程度で投稿
していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-07 02:17:13
1529文字
会話率:40%
いじめられて山に逃げ込んだ『私』は、 他の人には見えない大きな狼『母さま』 に抱きついて泣いていました――。
『見つけた―― 』
そんな声が聞こえて、 木のウロから出てきたのは炎咒(えんしゅ) という男の人……。
『我が唯一の王よ
』 と言われ、 異世界に連れ戻された『私』 は四方聖界(しほうせいかい)で『西の王』 をやる事に。
成体になるのが嫌で未分化のまま性別の無い『私』 が恋をしたのは宰相の炎咒で、 炎咒が好きなのはまさかの男性――?
この物語は宰相である炎咒の手のひらの上で転がされる『西の王』 のお話です。
※最初の3話投稿後、 最低月イチ更新となります。 ご了承ください※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-31 15:47:06
74855文字
会話率:34%
深海系SF百合 完結
遠い未来。人類は8000メートルの深海へと生活圏を移していた。若くして人類存続の一端を担う少女シリウスは、親友のベルからある一言を告げられる。
「ねぇ、シリウス。太陽ってやつ、見に行かない?」
※カクヨムでも投稿
しています。(kakuyomu.jp/works/1177354054885247029)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-26 18:07:27
172652文字
会話率:43%
生を受けて千年の間に初めて欲しいと思ったのは、たった一人の人間の男だった。
国が一つしかない異世界には異形の主達が存在しており、東西南北の四方から静かに世界を見守っていた。
西の沼の主である紅螢は人魚に似た異形の姿をしており、美しい沼
地で静かに暮らしていた。
平和だが少し孤独を感じていた紅螢の生活は、一人の人間の男によりかつてないほどの輝きに満ちた生活へと変化した。
*
前作『刹那』と同じ世界での話で時間軸は前作の3、400年前です。単品で読めるよう書いたつもりですが、多少話が繋がっているので前作含めて読んでいただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-11 16:13:48
9942文字
会話率:51%
凍てつく大地。空は重くたれこんだ雲により陽の光が遮られ、地表は常に氷点下。
地吹雪は四方八方より襲いかかりブリザードは嘲笑うかのように吹き荒ぶ。
旧暦5534年。蒼い空と海、緑が生い茂っていた理想の星。これが現在の地球の姿だ。
氷
河期に突入した地球では、寒さで人が死に、飢えで人が死に、奪い合いで人が死に、今では大半の人類が潰えた。
そんな極限状態の中追い打ちをかけるように現れた黒の物体『グロウ』によって生き残った人類も駆られていく。
これに耐えるべく数少ない人類が集まり形成された叡智の結晶であり最後の砦である最終要塞集落[アビスネスト]
対グロウ用に研究されていたコアビーストプロジェクトにより力を得た4姉妹は『グロウ』に対して反攻作戦を開始する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-22 00:02:32
28346文字
会話率:52%
出るでると言われると見たくなるのが幽霊、
イヤ、わたしは特に進んで見たくはありませんが、
夏になると、どうしてもああいう番組が増えるんでしょうね。
好奇心だけで訪れる心霊スポット。
心霊ホテルとか、幽霊が出るトンネルとか、潰れた病院
とか、
いかにも出そうな雰囲気を醸し出してはいますが、
実は、
幽霊は、
そういう所に態々出掛けなくても会えるんじゃないかと、
これは、人間の想いというモノが
死してなおこの世に止(とど)まりたいと思ったら
留(とど)まれるんじゃないかという[仮説に元ずいた物語]です。
[想い]ということにスポットをあてての毎回読み切りの短編集になる予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-11 19:57:06
4751文字
会話率:55%
ツォン大陸唯一の独立国、ムサシ連邦共和国、四方を海で囲まれた季節感が豊かな国、そこに6年前に越してきた少年。シンドバット・アル。そんな彼の異常的日常は彼とその周りを巻き込み崩れていくのだった。
最終更新:2018-07-08 16:08:34
19423文字
会話率:64%
魔術の出現によって|楽園からの使徒(モーヴェ・アンジュ)という集団が暴動を起こし、世界が戦火に包まれた。しかし四方家と呼ばれる黒木、白野、赤城、蒼生の四つの家の介入により戦争は終結し、そして|加護の領域(サンクチュアリ)を開発し未来ある世
代のために死なない学区――日本二十三学区を創り上げられた。そこでは死なないことを利用し、魔術と共に現れた魔物と戦う力をつける戦闘学科――通称、戦学といわれるカリキュラムが組まれている。
そこに住む少年――黒木矯平(くろききょうへい)は通り魔確保の依頼を受諾し、探偵事務所のメンバーと共に通り魔を捕まえるため現場へ向かう。しかし、現場に向かうと通り魔は何者かの手により戦闘不能状態に追いやられていた。その状況を見て不思議に思っていると追われる少女――白雊(しろな)に出会う。
現在書いているものが止まってしまっているのでその合間にということで過去に書いたものを上げます。
すでに完結まで書いてしまったのでコメントで指摘をいただいても意見を反映できません。
また、かなり昔に書いたものなので質問にも答えられるか怪しいですのでご了承ください。
毎日20時に更新
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-10 20:00:00
68042文字
会話率:57%
気がついたらジェットステルス戦闘機だった。
日本に暮らす女子高生、永瀬恵(ながせ めぐみ)は、突如自分が最新鋭のステルス戦闘機になっていることに気付く。空気を切裂く翼、力強いエンジンの振動――彼女は全身完膚なきまでに戦闘機となっていた。
夢かな、などと思いつつノリと勢いで突然機関砲などぶっ放して四方八方から叱られる恵だったが……
一方で、最新鋭戦闘機・F‐37ヘイルストーム搭載型高度戦闘判断航空制御ニューラルAI・カムイは、突如自らが女子高生になっていることに愕然としていた。ひどく脆く有機的な肉体に何故かAIであるはずの自分が宿っていることに戸惑うカムイ。
やがて、二人はお互いの身体が、意識が、入れ替わっているのではないかと気がつく。古今の有名作品よろしく入れ替わり現象に翻弄される二人は、やがてひどくまずい事実に気付く。既に実戦投入されつつある戦闘機と女子高生の入れ替わり――これは、非常に、とんでもなく、まずい。
* 第二回書き出し祭り参加作(同タイトル)からの連載作品となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-09 10:41:47
72435文字
会話率:17%
この世にあって、この世に非ず。
江戸であって、江戸に非ず。
そこにある掟も、時の流れも、外界とは異なる場所。
四方を塀と堀で囲んだ、江戸唯一の幕府公認の遊里。そして、浮き世の極楽として闇夜を照らし続けている不夜城ーー遊廓・吉原。だが、
そこには江戸八百八町を、そして世界を欺く、畏怖と狂気に満ちた秘密が隠されていた。
江戸を震撼させる連続無差別殺人の裏に潜む宇宙的恐怖の影。同時に妖異なる魔人・凶人が入り乱れ、裏切りと陰謀が錯綜する。そして、ついに闇に蠢く異形の邪神たちが江戸世界を侵食する!
江戸の人々曰く「昏夜(こんや)に邪なる神を談ずる事なかれ。談ずれば怪至る」ーーと。
(一昨年、昨年とクトゥルー神話小説アンソロジー本「混沌」&「妖神」にそれぞれ寄稿した同名タイトルの連作短編シリーズを加筆修正させたリブート版です)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-17 12:07:17
55331文字
会話率:38%
――その日、大陸一の帝国の皇帝の首が飛んだ。 四方八方からのきな臭い情勢から、700年前の“聖女”を異世界から呼び戻して挽回しようとした。
聖女の部屋で、聖女と悪友が笑いあう。そうして、始まる帝国の大改革。幼い末皇子は乗り切れるのか! ※一
応、メインに恋愛がくる可能性は低いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-16 16:14:52
1645文字
会話率:39%
「魔王が恋をして世界はしっちゃかめっちゃかに?」
賢者ヌルによってカルムオリゾンと名付けられた、神と魔法と精霊に満ちあふれた世界。
二本足で歩く者、ウォカは魔族と呼ばれる歪なる者の脅威に怯えておりました。
特に強大な力を持つ魔族、魔王により
四方を囲まれて、ウォカは過ごしておりました。
それは、北に陣取る最強の魔王、シャイタンの収める領土内にある村から始まります。
村民達が魔王に捧げるべく選んだ供物は、余所者の娘でした。
身分違い、サイズ違い、種族違い、etc...障害の多すぎるひとつの恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-05 02:03:22
59025文字
会話率:36%
私の名前は"四方 魔ノ"。
普通のJK…のはずなんだが、とある日の登校中に謎のちび女に出会い私の人生が変わり始める!
まぁ、あまり書くとね、ネタバレになるね。読めばわかるって!
最終更新:2018-03-04 00:00:00
1316文字
会話率:58%
1941年(正和16年)12月7日。亜細亜唯一の列強、朝日帝国は当時世界最大の工業力と最強の軍事力をもったチート国家、アルム合衆国に宣戦布告を行おうと準備を完了するも開戦前夜、宣戦布告を目前にして原因不明の閃光を伴う大地震に見舞われ海外との
連絡が途絶する。状況を解明すべく四方に軍艦、航空機、有らゆる手段を用いて現在の状況を探る中、海軍の偵察機より『我、謎ノ陸地ヲ発見セリ。ナオ、極メテ高度ナ文明ヲ確認ス』との報告を受け取る。
※日本をモチーフとした国家が同程度の文明を築いている異世界へと飛ばされればどうなるのか。と言う話です。(なお設定ガバガバ、文章構成力皆無、絶望的駄文、これらのことを踏まえてお読みください。作者の軍事知識に関しましては一般の方より多少知っている程度ですので可笑しなところが御座いましたらぜひご指摘下さい。ただ豆腐メンタルですので優しく教えていただきたく思います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-06 00:41:28
3631文字
会話率:45%
卯木島善は、普通の高校生であった。――家庭問題でメンタルは引きこもり寸前、学費問題で退学寸前、クラスの面々からは避けられ、おまけに転移の前日には唯一の娯楽であったスマートフォンもぶち壊れたというどうしようもない状況、そして、かつて異世界を一
つ、救ったことがあるという事を除いては。
そんな彼が転移する事になったのは、四方八方を敵に囲まれた上、内部に反乱陰謀王宮騒乱と完全に碌でもない状況下にあるかつての大帝国(戦時下)。
彼を召喚した第六皇女(彼にベタ惚れ)の一派によって救い主に祭り上げられた彼は、一世一代の大逆転劇として立ちはだかる逆境を跳ね返し、権力と栄光と女の子(ついでに元の世界に戻る方法)を手に入れる事が出来るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-30 17:56:38
100267文字
会話率:43%
2020年、あの冬に私たちの日常は崩れ去った。
最終更新:2017-12-19 05:17:49
902文字
会話率:7%
毎夜のように、ナナミは夢を見る。
炎に包まれる中で、大切な物も人も、すべてが燃えてしまう夢。
現実のように、記憶のように、まるでその場にいたかのようにはっきりとしたそれが一体何なのか、分からないままナナミは今日も目を覚ます。
ナナミ
は『月の国』の王宮に勤める使用人だ。『月の国』の王子ランスが他国の視察中に倒れているナナミを拾い、身寄りの無い彼女を引き取ったのだ。
「『穂の国』の視察中に倒れている君をみつけたんだ」
その言葉を信じ、恩を返そうとナナミはナナミなりに一生懸命に働いた。
けれど次第に、この国の歪さをナナミは知ることになる。
『月の国』は四方を砂漠に囲まれている。オアシスを中心に建てられたこの国は、国土こそ小さいものの、交易の要所として栄える豊かな国だ。軍を持たず、城を警備するのは二十人ほどの兵士のみ。交易の要所を、もしくは水源を欲しがる国は後を断たない。軍事的に脆く、しかし笑顔の絶えない『月の国』を今日まで守りきってきたのは、ランス王子と三人の使用人だった。
ときには人を殺め、ときには己が傷つき、苦しみながら戦う四人の姿を知って、そしてナナミは思う。
こんなのは間違っていると。
そして、守りたいと。
たった5人の戦争が始まる。
ちっぽけな平和と真っ黒な地獄を胸の内に抱えながら。
そしてナナミは、ひとつの決意を抱く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-07 17:00:00
205793文字
会話率:48%
物心ついた頃から戦場を点々とする傭兵、志摩軍旗はある日、父親から任務を告げられる。
内容は、『色々見ておけ』
任地は日本、北海道。
叔父の家に預けられ、中学校に転入した彼は、1人の少女に恋をする。
彼女の名前は、四方原瑞希。園芸部の部長に恋
をしている。
それは問題ではなかった。四方原に横恋慕をする存在は、もう1人いた。
周防楓。バレー部女子。裏の顔は殺し屋だった……!
※『雪の日の林檎』の続編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-25 14:00:30
4253文字
会話率:16%
冬の初めのある日、西宮君の下駄箱に『果たし状』が入っていました。
差出人は周防さん。ラブレターではなく紛れも無い『果たし状』。
西宮君は戸惑います。意味は分からないし、何より彼は、園芸部の四方原さんに恋をしているのでした。
戸惑いながらも、
『果たし状』の場所に赴く西宮君。
そこに現れたのは……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-24 19:06:14
11895文字
会話率:15%