高校二年の穂高千歳には、妖怪が見える。
夏休み、千歳の家に住み着いていた一匹の座敷童子が、人間は短い命だから幸せに生きてもらいたいと思い、千歳に寿命を千年分贈ったのが始まりだった。
人間が不老不死ではないことに気づいた千歳は、せめて百年まで
寿命を減らそうと寿命配りをすることにした。友達の犬、駄菓子屋のおばあちゃん、病院で暮らす男の子。人間に片思いしている妖怪に逆に寿命を渡されたりと、寿命は減ったり増えたり......。
そして夏休みが終わり、千歳のクラスにいずみという少女が転校してきたのだが、彼女は寿命一年を切っていた。妖怪達の力を借りていずみの命日を特定し、それまでになんとか寿命を渡したいと思うがなかなか上手くいかない。少しずつ距離を縮めていくことになり、千歳は次第にいずみに惹かれていく。しかし予想された命日当日に、千歳は妖怪に寿命を奪われてしまう。寿命僅かの千歳にいずみから助けを求める電話がかかってきて、千歳はいずみのもとへ向かう。燃えている美術館の中で、子供を助けるために寿命を渡した千歳。残った一年をいずみに贈り死ぬ覚悟をしたその時、いずみが千歳を抱きしめて、自分と千歳の寿命を千年ずつ増やした。実はいずみは、成仏したはずの座敷童子の「イヅミ」だったのだ。
イヅミはずっと千歳のことが好きだったが、それは叶わないと分かっていたので思いを断ち切って成仏しようと千歳に寿命を渡したが、失敗してしまう。気づかれずに千歳を見守るためと自分に言い聞かせていずみに取り憑くも、近くにいてほしいという欲に勝てず嘘の寿命の数を千歳に信じ込ませた。
迷惑をかけたことといずみの体を利用したことを謝るイヅミ。千歳はそこで初めて、自分がずっとイヅミのことが好きだったと気づき、イヅミの思いに涙する。「好きだよ、イヅミ」千歳がイヅミの名前を呼ぶと、「うれしいです。うれしいです。千歳さまが、だいすきです。名前を呼んでくれて、ありがとう」と言ってイヅミは成仏するのだった。
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最終更新:2019-06-19 23:00:00
4666文字
会話率:36%
文加のまちには、人ならざるものが棲んでいる――。
「今日ね、あたしくもの巣に引っかかっちゃったの」
娘が告げたこの言葉を発端に、幽霊が、鬼が、座敷童子が繋がっていく。それらは時にざらりと肌を撫で、人の胸に苦さを残す。北の山の谷間にある地
、文加に住む人たちと『不思議』が交錯する短編集。
※一部自サイト『R-g-a-O』からの転載、頒布終了した同人誌の再録です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-11 15:09:53
36513文字
会話率:50%
事故で死んだ筈のオレ、山本勇吾は気が付けば大嫌いだった同級生の娘になっていた。なんでだよ!…しかしなってしまったものは仕方がない。奴の「大きくなったらパパと結婚する」って言って貰いたいとかいう馬鹿気た夢を粉砕してやる。その為には奴より顔が良
くて金持ちの相手を摑まえる必要がある。なのにオレの周りに居るのは自称座敷童とか親より年上の元先輩とか…オレは玉の輿に乗って奴を凹ませることができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-17 00:06:45
34056文字
会話率:18%
人気VRMMOアークオンラインを幼馴染3人とプレイしていた中学生、灯。
エンドコンテンツを少数でクリアしている4人のみのクランで、ある日黒龍討伐のクエスト戦闘中にノイズが走る。
どうにか黒龍を倒し皆次々にダンジョンを出て行く、最後に灯が脱出
魔法陣に足を踏み出した瞬間、激しいノイズが走り視界が暗転する。
世界が変わる、何もかも、もう戻れない・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-23 12:00:00
513666文字
会話率:67%
ここはゲームの中ではない。異世界だ。
異世界の神が退屈な平穏を壊すために召喚した旅人(プレイヤー)たち。しかし彼らは喜んで召喚に応じた。だって、これゲームだ(と思ってる)から。召喚に応じ(ログインし)ては、冒険に明け暮れ。眠くなれば、帰還
(ログアウト)する。一年後には完全に異世界転移(ログアウト不可に)させられるとも知らずに。
そんな危険な未来が待つとも知らず、キャラクターメイクでやらかした旅人がいた。種族は支援特化の【座敷童】、職業が攻撃型の【桃太郎】とかみ合わず。種族特性で攻撃力は0、攻撃魔法も覚えられずに武器の性能頼み。職業との兼ね合いで支援魔法も充実しない。でも座敷童だから気配はないし、運はいい。レアドロップはレアじゃないし、クリティカルなんて出て当然。マイホームなんて持った日にはどうなるか。とりあえず、職業は桃太郎だし鬼退治に鬼ヶ島を目指して一人旅。
異世界転移させられるまでに、どこまでやらかしながら強くなれるのか。
これは現地の人と交流(クエスト)し、神々の遊戯(イベント)に付き合わされる旅人たちの物語。
……彼らはきっと、神々の思い通りには動かない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-17 12:32:58
278870文字
会話率:37%
生まれつき馬鹿みたいに霊感が強い霊感少年の弥白は、馬車馬のように扱き使われる日常から脱却するべく、高校生に上がってから憧れの一人暮らしをすることを決意した。しかし、義理の身内より『無料で提供できる家がある』というおいしい話を鵜呑みにした結
果、辿り着いた先にあったのは、まず人が住めるような場所ではないオンボロ屋敷。明らかにコケにされた仕打ちに若干の苛立ちを覚えるも、意地を張ってそのボロ屋敷に住み着くことを決心した。そして屋敷内を見回ると、白装束の着物に身を包んだ世にも珍しい妖怪の美少女、座敷童子――ではなく、座敷荒(ざしきあらし)という先約がいて……。ツンデレ猫又、ドジっ子鬼娘、メンヘラ雪ん子、etcと様々な妖怪達と異常な日常を描く妖怪ラブコメディ開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-19 23:00:00
778389文字
会話率:57%
【神谷家の猫叉主催 妖怪大戦争参加作品】
※先に投稿した『妖怪・・・観察する』の世界観を引き継いでおります。こちらは先の作品の読後にお読みいただけたらと思います。
妖怪達が小料理屋兼居酒屋でワイワイガヤガヤと呑むお話。
最終更新:2019-01-12 17:00:00
3368文字
会話率:62%
ゴスロリ童女が主人公で出てきますが、溺愛お兄ちゃんは出てきません。普通の妖怪?やらロリ傾向な妖怪が出てきたり、虫やら爬虫類やらが出てきたりする、摩訶不思議系の物語です。
螺旋(らせん)は空腹で動くこともできない。そこへやって来たのは佐
藤家長男、大地(だいち)。大地の奉納してくれたお札のおかげで九死に一生(?)を得た螺旋。
螺旋は座敷童子だが、普通とちょっと違う。ご飯(週一のお札奉納)が必要だし、家から普通に出ていく(散歩)し、得意技は切ること(ピコハン)だし。
佐藤家の初代からのほほんと存在する螺旋。その周囲に起こり始める異変。それが何を意味するのか───誰もまだ分からない。
基本ほのぼのですが、念のためR15です。
*6/12 題名を「童女に注意」から変更しました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-31 12:00:00
129188文字
会話率:27%
あぁ、薄れゆく意識の中で僕は
最期に目に映るものがあの子の泣顔でなくて良かったとそう思った。
耳は生きてる、心臓は止まってしまったけれど
僕の耳には君の声が聞こえてる
あぁ、結局泣かせてしまったね。
最終更新:2018-12-29 04:01:20
329文字
会話率:0%
摩訶不思議な店でバイトをしているハズミとマミヤ。
彼等はソウマに頼まれ、街に買い物に行きました。
そこにはたくさんのモノがいて…。
【マカシリーズ】になります。
最終更新:2018-12-19 05:19:17
3123文字
会話率:61%
優しいだけが取り柄の普通の高校生拓哉は、意を決して幼馴染の夏穂に告白しようとして失敗。失意の帰り道にトラックにはねられ、危うく死にそうになるが、座敷童の少女妙子と愛犬(愛龍?)ルゥに時の狭間にある里に連れてこられ一命をとりとめる。
不死の体
と無限の時間を手に入れ、妖達を従えた少年の巻き起こす、ちょっぴりエッチなハートウォーミングラブコメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-18 15:47:59
41026文字
会話率:34%
主人公『リュージ』はセラー服を着た合法ロリっ子と出会う。
そのロリっ子の名は『ワラシ』。どうやら何百年と生きている座敷童子出そうだ。そんなワラシだがどうやら好物のハンバーグが食べたいらしいのだ。そうして喫茶店に入ろうとするがその入り口は
江戸の都と繋がっていた。それも運の悪事に一方通行。
帰る方法を探しつつも、江戸でどうにかしてハンバーグを作れないか? そんなグルメな冒険が今ここに始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-09 16:50:24
7842文字
会話率:64%
本に囲まれた「図書館」という空間が大好きな「わたし」が、引っ越し先で訪れた「図書室」でちょっと奇妙な女の子と出会う……あまり怖くないホラー小説です。
最終更新:2018-09-18 07:00:00
4403文字
会話率:34%
座敷童子は家に憑くが、座敷笑子は人に憑く。お願いをきいてくれる座敷笑子だけど、お願いにはちゃんとルールがあって、そのルールを守れないと……。都市伝説のように広まっている座敷笑子と、それにまつわる人々の、精一杯の物語。
最終更新:2018-08-09 11:21:16
52793文字
会話率:54%
とある大学生、純は高校時代の同級生に『座敷童』とあだ名をつけ、親友たちと共にいじめていた過去を持つ。
いじめていた彼女が自殺したのは三年前のこと。ところが、苦い思い出として胸の内に残っているそのいじめを改めて思い出させようとするかのように、
ある日純の元には一通のメールが届いた。
差出人不明のそのメッセージの内容は、座敷童がイメージキャラクターの占いサイト。純の占い結果は「シンセツな行いができるあなたには、きっと素敵なシンセツが返ってくるでしょう」とのことだった。
不気味に感じた純だったが、ただの悪戯メールだろうとあまり気にしないことに決める。
しかしこの占いをきっかけに、三年前自殺に追い込んだ座敷童の復讐劇が始まることなど、このときの純は知る由もなかったのだった……。
※本作品は小説家になろう公式企画「夏のホラー2018」参加作品です。
※杞憂かとも思いますが、念のためグロ注意の回には◆マークをつけています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-29 21:13:54
51197文字
会話率:33%
空き家の探索が趣味の僕はある平屋に行った。
最終更新:2018-06-30 18:00:00
888文字
会話率:39%
住み憑いた家に幸福をもたらす妖怪【座敷童】
いくつもの家を渡り歩く着物姿の少女は、現代で新たな住処を見つける。
彼女の眼は何を映し、なにを映してきたのだろうか。
最終更新:2018-05-16 00:31:35
10853文字
会話率:30%
主人公の尸 刻は昔から怪異など不思議なものが見える体質だった。そんな彼がとある事情で一人暮らしをすることになり、その住まいが見た目は普通のアパートだが、裏は怪異を退治する集団「怪枯」のアジトだった。メンバー全員主人公と同じ体質を持ち、成り行
きで怪異退治に協力することに……。刻は死後にてその時起こった奇妙な出来事を語って行く…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-25 18:00:00
44220文字
会話率:61%
「こんにちは! おいらは座敷童! あなたに幸福を届ける者です! ―――そういう訳で、助けてくださいっ!」
ある日、突然部屋の押入れから侵入した一人の少女。座敷童を自称するその少女との出会により、休学生・草原歩の怠惰な日々が急転する。
―――訳も分からず襲ってくる妖怪ども。謎の組織SDD。パートナー契約をしたはいいものの、戦闘において何一つ役立たない座敷童の少女。武器は孫の手。いやMAGONOTE。徐々に増えていく馬鹿。変態になった隣人……etc
居候と化し、何一つ生産的な行動をしない頭のおかしな座敷童。休学生と化し、何一つ生産的な行動をしてこなかった草原歩。
二人の間抜け者と怠け者の出会いから始まる、痛快妖怪ギャグ戦記。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-18 09:22:30
29704文字
会話率:35%
悪魔には管轄がある。
海外で活躍する悪魔、日本で活躍する悪魔。
そんな日本で活躍する悪魔のことを、我々は妖怪と呼んだ---。
※妖怪の設定ガバガバです。雰囲気でお楽しみください。
最終更新:2018-03-09 21:00:00
6458文字
会話率:47%