ふわふわで、ふっかふか。
天蓋つきのベッドで、私はすやすやと眠っていた。
お部屋はほんのりとお花の香り。枕元には、執事のノアが選んでくれたラベンダーが置かれている。
「お嬢様、お水をお持ちしました」
お水なんて今はいらない。眠たいんだ
もの。もう少しだけ、この夢みたいな世界に浸っていたい。
……夢みたい?
本当に、夢の中みたい――でも、なんだか少し違う。
さっきまでいたふわふわのベッドではなくて、私は今、見たことのない場所にいた。
真っ白な床。白い壁。私以外なにもない。
しん…と静まり返った、不思議で音のない空間。
「ここ……どこ?」
ぽつりとつぶやくと、その声がやけに澄んだ音で響いた。
そのとき――足元に何かが落ちる音。
見ると、そこには一冊のノートがあった。くすんだ金色の文字で、表紙にはこう書かれている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 02:48:52
2214文字
会話率:35%
「千世様には、世界を救っていただきたいのです」
胡散臭い天使にそう言われ、半ば強制的に転生することとなった異世界。
勇者?聖女?英雄?いえいえ、そんなのまっぴらごめん。
せっかくもらったこの命、他人のために消費するなんてナンセンス。私
は今度こそ、自分のために生きてやる!
決意新たに異世界生活をスタートさせるチセだったが、そうは問屋が卸さない。
あれ、私めちゃくちゃ美少女じゃない?
え、精霊の加護なんていらないんですけど?
うそ、魔法属性ぜんぶ使えるって普通じゃないの?
無自覚チートの超絶美少女って、違う違う、私そんなんじゃないんだってぇええ!!
これはとあるお人好し少女が、自由に生きようと奮闘しながらも、結局色んなことに首を突っ込みつつ、その果てでちょこっと世界を救っちゃったりする、そんな奇跡のようなお話。
※この物語はフィクションです。実際の団体、人物名とは関係ありません。
※前作の『薄幸少女と英雄騎士』と同じ世界線ですが、それぞれ単独で読めます。
※更新情報などは活動報告をご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 23:38:22
203621文字
会話率:57%
悪役令嬢に、私たちに恋物語は必要ない。
生まれ変わりの自覚を持つ少女グレイモアは、友人であり主である令嬢カルディアを敬愛している。
そして——己の他にも生まれ変わりはいる、と気付く。
どうやらこの世界は前世の恋物語の舞台らしい。
それ
から、我が主が悪役として描かれていることも!
グレイモアは決意する。決してカルディアを悪役にはさせないと。
「我が主」を持つ他の前世持ちとともに、彼女らは「我が主」の為だけに物語を攻略し破壊を行うだろう。
という感じの物語です。今のところ。よしなに。
※果たして明確にガールズラブと言えるかはわかりません。風味。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 18:00:00
8425文字
会話率:40%
普通の人生を望む高校2年生の小嶋裕吾は幼い頃からファンタジーが苦手だ。ありもしない出来事を綴ったものが大々的に作品として発表され、それに影響されて厨二的な幻想を抱くのが気に入らなかった。しかし、彼は裏世界へと巻き込まれ、そういったものが跋扈
するような世界を目の当たりにする。彼はそんな世界にどう対処していくのだろうか!折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-27 13:09:15
1238文字
会話率:24%
俺は西条オサム警官辞めて公園で飲んだくれてたら
いきなり異世界にけど王様にいらないと言われ旅に出た先で出会ったのは……
最終更新:2025-04-27 10:18:05
17921文字
会話率:95%
花の栽培・輸出により栄えた国、サイヴァージ国。
国民みんなが花を愛し、花に愛されている国。
ーーーそんな国で起こった出来事ーーー
「社交界のローズ」呼ばれるほどに容姿端麗であり、厳しい公爵家での教育をこなし、剣術、勉学においても
優れている公爵令嬢、ベラ。
美しい容姿と、決して天才なわけではなく、人一倍の努力によって剣術、勉学ともにトップクラスまで上り詰めた秀才、王太子、ジオラス。
ジオラスは18になったらベラにプロポーズするつもりが…。
『こ、婚約破棄.......!?』
そして、ベラが亡くなったとの連絡が!
信じられないジオラスは、ベラを探しにでる。
しかし、ベラへの手がかりがつかめないまま1年が経つ。
そんな中、思い出の地へ向かったジオラスは、ある一輪の花と一枚の花びらを見つけ……
花が咲き誇る美しい国の、完璧に見える2人の辛く切ない恋、そして幸せな愛の物語。
※絶対にこの2人が結ばれるハッピーエンドです。
※結構長くなる予定です。
※(私はハピエン厨なので)悪役以外はハッピーに終わります。
※ただひたすら私の読みたかった物語を書きます。
なので、所々爪の甘い設定があるかもしれません。
※実るまではシリアス多めかもしれません。
※それを乗り越えたら甘々です。
「溺愛」「両片想い」「恋のライバルはいらない!」など、幸せな小説を探してる人にオススメです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 13:52:04
188619文字
会話率:14%
シードとフラン。二人の魔法使いの闘争から物語は始まった。激闘の末に生き残ったフランはシードの意思を尊重し、シードの理想の世界を作るという決意を自らその手に掛けたシードに誓った。
舞台の時代は二人の魔法使いの闘争の後の千年後まで下る。シー
ドは没後千年で復活すると言い伝わっており、この現代に生きる人々は皆、シード復活を喜ばしく思う者疎ましく思う者や様々複雑な心境を持つ者で様々であった。
そんな時代の転換期を六人の魔術師の卵たる若者達がそれぞれの理想の魔術を追い求めながら前途多難ながらも群雄割拠する群像劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 23:43:20
128093文字
会話率:14%
17歳、伯爵令嬢、そして“悪役令嬢”。
王子との婚約、宮廷での暮らし、そして冤罪――
すべてを奪われた少女は、名を変え、顔を変え、魔法だけを頼りに生き延びた。
彼女の新しい名前はティナ。
平民として生き直せと命じた神の言葉を、彼女は静かに
拒む。
「黙って終われる人生なんて、いらない」
王宮に舞い戻ったティナは、誰にも気づかれぬまま策略を張り巡らせる。
だが、唯一その正体に気づいたのが――
黒髪の第一王子、シリウス・フェルナンド。
冷徹なはずの彼が、なぜか彼女にだけ優しい理由。
過去の誤解、胸の痛み、消えない罪。
ティナは「悪役令嬢」としてではなく、“自分”として未来を歩むために、真実と向き合っていく。
復讐、再生、そして赦しと恋。
これは、名前も立場もすべて失った少女が、
ひとりの女性として“人生を選び直す”物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 19:00:00
29069文字
会話率:27%
「サンカヨウって知ってる?」
転校生のひいろに、不思議な呪文を唱えた颯。
友人などいらないひいろは無視するが、颯は毎日その呪文を唱えにきた。
その正体が、雨に濡れると透明になる花だと知って。
「雨に濡れるひいろが綺麗で、その花みたいだなって
思ったんだ」
颯のまっすぐな言葉に、傷ついたひいろの心が動かされていく。
恋に臆病になってしまったひいろと、想いがまっすぐすぎる颯の、優しい恋のお話。
※ノベマ!にも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 17:52:08
17428文字
会話率:47%
「レティシア、獣国の王へお前を嫁がせる。我が国との国交がより良いものとなるよう、勤めを果たせ」
「……は?」
他に豊穣の聖女が現れたという理由で王太子に婚約破棄、国を追い出されたレティシアは、野蛮で残忍と言われる獅子王のいる獣国へと足を
踏み入れた。
嫁入りのために獅子王に謁見すると、困惑の末にこんな言葉をかけられた。
「余には妻がいる。勝手に来られても困る」
その上で「国に帰してやる」と同情までされ、レティシアはあんな王子のいる国には帰りたくない! とひどく絶望する。
帰還まで獣国でのんびりするがいいと小さなもふもふ護衛騎士をつけられ、噂とは真逆の過ごしやすい獣国に心地よさを感じ始めた頃だった。
「豊穣の聖女はいらない。獣国で好きにしてくれ」
「獣国は今の実りで満足している。豊穣の聖女はそちらへ返す」
なんだか押し付け合い、厄介者のような立場になっていて……?
私をないがしろにするバカ王子のいる国には帰りたくないけれど、人の善すぎる獅子王に「帰りたくない」とわがままも言えない。
どうしたら獣国に残れるの、私を貰ってくれませんか騎士様……。
そんな願いを小さなもふもふ騎士に冗談で言ったつもりが、気づけば思わぬ展開に発展していて――!
可愛いレッサーパンダ騎士とのハッピーエンドストーリーです。
※氷雨そらさま主催「モフモフヒーロー企画」参加作品です
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-26 20:30:30
10105文字
会話率:44%
着ぐるみに包まれるのが好きだった。
そのふわふわの中でなら、自分を忘れられる気がした。
ある日、バイト先で出会ったのは、大きなクマの着ぐるみ。
そして、それを優しく、けれど確かに“脱がせない”よう導いてくるアテンドの女性・ノノ。
密閉さ
れた空気、布越しの音、擦れる感触。
少年はしだいに、着ぐるみを“着ている”のではなく、“着ぐるみそのもの”へと変わっていく。
名前もいらない、素顔も戻らない。
ぬいぐるみとして動き、笑い、見られる存在――
“くまちゃん”として、少年は静かに人間であることを終えていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 10:48:25
5418文字
会話率:13%
着ぐるみフェチの青年・ハルは、初めての着ぐるみバイトで興奮を抑えきれず、アテンドの女性にその秘密を見抜かれてしまう。
密閉されたスーツの中で、羞恥と快楽に支配されていくハル。
「もう中の子、いらないよね?」
着ぐるみの中で、彼の人格は静かに
溶けていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 08:29:01
3992文字
会話率:26%
勇者の抱き合わせ?
はぁ?
ある日突然異世界に召喚された長谷見 優弥(はせみ ゆうや)。しかしそこには彼一人だけではなく、ジャパニメーション気触れのアメリカ人、エリヤ・スミスもいた。
エリヤの称号は『勇者』。
優弥の称号は『勇
者の抱き合わせ』。
単なる抱き合わせのいらない方として無能と罵られ、挙げ句に少しの金を渡されて城を追い出されてしまう。
日本に帰ることも出来ず途方に暮れた彼だったが、すぐに自身の異常なステータスに気づいた。それから始まる美女と美少女との三人での生活。
果たして優弥は異世界で生きていくことが出来るのか。
◆本作はカクヨムにて70万字で完結しており、380万PVオーバー、☆3700オーバー、フォロワー(ブクマ)8500オーバーを頂きました。だからなに? って言わないで(^-^;
一度更新をカクヨムのみにしましたが、連載を再スタートさせて頂きます。
※カクヨムでは第一章と第二章の一部をカクヨムに合わせました。
◆口に出さない心の中の呟きは()で囲ってます。
◆ 通貨単位は以下の通りです。
金貨1枚10万円
小金貨1枚1万円
銀貨1枚1000円
銅貨1枚100円
銅貨1枚100円
鉄貨1枚10円
◆通貨単位以外は説明を省くため、現代のものをそのまま使ってます。
◆一部全角(一桁)または半角(二桁以上)のアラビア数字表記があります。
◆あらすじはいつか改編する可能性があります。
Twitterのフォロー歓迎です。
@blue_kisa折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 19:15:38
934543文字
会話率:73%
もうね、編集者とかいらないんじゃね?こんなん無料で使ってOKとか。
最終更新:2025-04-18 19:10:27
3369文字
会話率:0%
前世の記憶を持つ魔女アトキンは、新大陸の強力な瘴気に当てられて、三〇歳にして老婆のような状態に。
せっかく人類未踏の地を発見したのに、このままでは死んでしまう。
そこで、新天地で手に入れた魔物の破片と自分の融合して、「新大陸でも平気な肉体」
として生まれ変わろうと画策する。
できれば幼女に。
魔女は女神に転生してもらう際に、高すぎるプライドのせいで「幼女の姿にしてくれ」といえなかったことをずっと後悔していた。
弟子に止められたが、欲望は押さえられない。
他者から与えられた幸せなんていらない。欲しいものは自分で手に入れる。
新天地で、魔女は幼女モンスターとして生きていく。
そして三〇年間、魔女は幼女のまま生き延び、かつての弟子と再会する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 18:18:15
91361文字
会話率:41%
王に政略結婚の道具として迎えられた女王・レティシア。容姿端麗、気品あふれる王妃でありながら、政略が終わると同時に「もう君はいらない」と離縁され、王宮を追われることに。
落ちぶれた元王妃が持っていたのは、完璧なテーブルコーディネートのセンス
と、人の心をつかむ絶品の料理技術。
王妃時代、晩餐会で客人をもてなすために独学で磨いたそれらの技術を活かし、古びた洋館を改装してレストラン《プルミエール》を開店する。
「王冠を失ったって、私は私の世界を美しく飾れる」
次第にその店は、味と美しさの噂で上流階級や芸術家たちの間で話題となり、やがて社交界の中心に。
しかしその成功の裏には、冷静沈着な文官・カイルの影があった。かつて王に仕えていた彼は、密かにレティシアに想いを寄せ、彼女の再起を静かに支えていたのだった。
王宮からも、かつての政敵からも妬みと羨望の視線が集まるなか、
レティシアは「愛される」ことの本当の意味と、自分の人生を再定義していく——。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 16:52:17
5363文字
会話率:43%
Aはひねくれた男で、高校生ながら友達なんていらないという考えを持っている。本当は友達が欲しいと思っているが、自分自身に嘘をついてるため、その本心に気づけない。そんなAがふとした関わりの中で自分を変えるきっかけを得るというお話。とにかく登場人
物の気持ちを想像したり、それを表現する練習として書いたお話ですので、もし読んでくださる優しい方がいらっしゃれば寛大な気持ちで読んでください。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-15 00:09:32
2085文字
会話率:30%
遺産、父親、婚約者の王子……妹にすべてを奪われた伯爵令嬢アトラ。妹は奪うだけでは飽き足らず、いらないものを押し付け、果てには危険な魔獣の世話さえ丸投げする。
死にかけながらもなんとか魔獣の世話をして心を通わせていくアトラを、魔獣の生息地とし
て名高い地域の公爵が見初め……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 00:00:00
145523文字
会話率:41%
あらすじなんていらないさ
最終更新:2025-04-12 10:44:50
1699文字
会話率:60%
大財閥の総帥である俺の祖父は自分の息子、つまり俺の親父とよその有力者の娘を結婚させる約束をしていた。
しかし放浪癖のある親父は いつのまにかふらっと居なくなった挙句10年後に帰ってきてさらには結婚して子供(俺)まで作っていた。
だから
って俺とその子を結婚させる!? そんなのあり? えっ妹も付ける? いらないよ!?
カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 03:04:04
37540文字
会話率:34%
「お前は一生、レベル1のままだ。そんな無能はいらない——ギルドを去れ」
人類は魔物を倒し、経験値を稼ぎ、レベルを上げて強くなる。
それが「この世界のルール」だった。
しかし、レオンは "レベルが絶対に上がらない" と
いう呪いを持ち、最低ランクの雑用係としてギルドにこき使われていた。
だがある日、彼は気づいてしまう。
「俺、レベル1のままなのに……経験値を"好きなものに変換"できるじゃん?」
スキル進化 → 初級魔法を "神話級魔法" に錬金
装備強化 → ボロ剣を "伝説の神剣" へ進化
経験値転送 → 仲間のレベルを一瞬でカンスト
時間停止、無敵、運命操作……? → 経験値があれば何でも可能!
最強のスキル 【経験値錬金】 を駆使し、彼は無能の烙印を押された世界で "レベルの概念を超越する"。
しかし、彼が強くなりすぎたとき 神々は気づいた——
「まずい……こいつ、この世界の理を壊せるぞ……!」
経験値=魂のエネルギー。レオンは「神々の支配するシステム」そのものを変えられる存在だった!
世界中の王国、英雄、魔王、聖女、そして 神々すら敵に回る戦い が始まる——!
「お前は、世界の敵だ!」
「は? 俺、レベル1なんだけど?」
「でも……"レベルなんて必要ない"って、もう分かっただろ?」
「レベルが上がらない無能」だった少年が、"神殺し"へと進化する! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 19:50:38
11856文字
会話率:39%
「雪のように白い肌も、血のように赤い唇も、黒檀の黒い髪もいらない」の続きです。
突如として王子を喰い殺し、暴れ出した姫。弟王子クラウスは解決に乗り出す。
同じ頃、クラウスの婚約者となったアマーリエが謎の失踪をして――?
前作と雰囲気が変
わっていると思います。化け物となった姫の真相編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-09 09:40:31
9771文字
会話率:34%
王子が雪のように白い肌の姫を連れ帰ってきた。
王子の婚約者だったアマーリエは、婚約破棄をあっさりと受け入れる。
彼女には、「王妃になる」という定められた運命があったが――。
最終更新:2025-03-26 00:59:42
5190文字
会話率:32%