Look on the bright side あらすじ
ここはとある異世界。そこに、とある秘密結社で働いている14歳がいた。
「ここで働かせてください!」と叫んでスライディング土下座した入社から、早くも1年半以上が経っていた。日々鍛錬を
積み重ね、戦闘任務をこなしつつ、人手が足りない事務にも半年前から手を出し始め、結構仕事が速いので即戦力になってしまい、戦闘任務に行って帰ってきたら事務仕事という、新入社員とは思えない大忙しの日々を送っていた。
そんな星名に、一つの大きな課題が降りかった。
“有給”……!
星名は14歳。入社時は13歳である。普通の社会のお休みシステムというものを知らなかったようで。5日間出勤、2日間休みのサイクルを当たり前に繰り返した。そもそもそれ以外の事情なんてないので有給を取ることはない。
長期休みがないのに一切の疑問を持たず、ただ黙々と体調管理、トレーニングを繰り返したのである。
そして、そのまま1年半が経過した。それはどういうことか。
有給が溜まりすぎた……!!そう、2ヶ月は休んでも余裕で給料がもらえるくらいには…!
さすがに休みを取れ、ということで。強制的に1ヶ月程度のお休みをいただいた。
いや、強制的に休みとなった。星名自身はごねた。まさか有給という労働者の味方が牙を剥いてくるとは誰も予想できなかっただろう。
というわけで暇になってしまった労働者の14歳。これを機に、現代的でファンタジーなこの異世界を一人旅してみることにした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 15:44:57
3645文字
会話率:28%
吉祥頑頭は、娘のシノノメに、第286回L1不可視天体監視連絡会に出席するよう頼まれた。吉祥家からの直接アクセスでは屋敷のセキュリティにすべてはねられてしまう。頑頭は昔の伝手で、外部の接続拠点を借り、バーチャル会議に臨む。
会議はアレシボ
茶会の主催、茶会メンバーは第1世代デザイナーズチルドレンである。会議の最中に割り込んだ優多の父、セドリックは、頑頭に自宅に来るように手話で伝える。
優多の自宅にて、初めて対面を果たしたセドリックと頑頭。セドリックは、頑頭にPTAの副会長になってほしいとお願いする。会長は僕がやるから、と言うセドリックに推され、頑頭は申し出を受け入れる。それで副会長は何をするのかと尋ねると、子供たちのピクニックを一緒に見守って欲しい、と言われる。行き先は? と重ねて尋ねる頑頭に、優多の父は、L1に係留している小天体、ヒスパニオラが行き先であることを告げた。
L1不可視天体監視連絡会での失態に憤る、アレシボ茶会のメンバーの一人、シオーネ・セベレは、F16ファイティングファルコンを駆り、月見台への侵入を試みる。心理障壁をかろうじて突破したステイだったが、亜空間防壁には手も足も出ず、その入り口で停滞するしかなかった。
見かねたベルンシュタイン教授は、亜空間走路を通ってステイを救出する。ヒスパニオラへの中継拠点である月見台には、亜空間走路を使いこなすしか、到達する方法が無い。ベルンシュタイン教授に教えを乞うも、「自分でやれ」と、アレシボ茶会のメンバーは突き放される。窮したアレシボ茶会は、メンバーの一人、アイジュマル・バイラモフの制止を無視して、量子コンピューター、キュービット1Mの計算パワーを利用して、亜空間走路の荒波に出ようと決意する。
月が天頂にかかる夜、電離層がもっとも薄くなる時間帯、キュービット1Mは、ヒスパニオラの拡張イジングモデル計算機、オールインワンにメッセージを送っていた。オールインワンの返事は「オイラのことは心配すんな」だった。それは、地球に縛られるキュービット1Mに対する、オールインワンのせめてもの優しさだったかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 13:37:22
25678文字
会話率:68%
マッハポイントは宇宙を回す不動点。
マッハシステムはマッハポイントを中心に宇宙を回転させるシステムだ。
キミも宇宙を回してみるかい?
或る日の早朝、窓から投げ入れられたメッセージは、お父さんからの緊急救助要請だった。ユータはすぐさ
まお母さんにおはようの挨拶をすると、パピヨン種の愛犬トッペンとともにお父さんの救出に向かった。
気分よくスタートしたにもかかわらず、ベルンシュタイン教授にちょっかいを出され困惑するユータ。もともとちょっぴり苦手なおじいさんなのだが…。適当にはぐらかしたユータは、いきなり亜空間走路に飛び込むといくつかの連接点を飛び歩き、終点をめざす。
亜空間走路再構成の途中で、ユータはイインチョーのお父さんに会う。ちょうどいいや、と思ったのか。ユータはイインチョーのお父さんに今日は学校を休むことを告げ、トッペンとともにアユタヤ秘密基地へと向かうのだった。
アユタヤ基地の心理バリアを難なく突破したユータは、シンタグマメソドロジーの一角でデザイナーズチルドレンのひとりベッコウと出会う。ベッコウとバディーのヨウム、コイントスは、シンタグマメソドロジーから「外へ」連れ出して欲しいとユータに請う。ベッコウの願いを承諾したユータは、無事、お父さん、ベッコウと一緒に帰宅した。
ベッコウは誕生パーティで、ユータの謎の幼なじみシノノメと出会う。シノノメが言うには、明日からベッコウはシノノメ、ユータと一緒の小学校に行くのだそうだ。
ベッコウとシノノメとユータ、共に学び舎を共にする子どもたちは、将来、マッハシステムを駆動する宇宙の不動点へと到達できるのだろうか。
ま、最初の紹介はここまでかな?
あらすじも随時更新するから、時々チェックしてね。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 18:00:00
58814文字
会話率:57%
――笑顔は基本! 笑顔は幸せを呼ぶ! 今日も一日笑顔で仕事! おはようございます!
村野はついに会社を辞めた。
毎日、笑顔を強制されることに、とうとう限界が来たのだ。
ある日、彼の勤める会社では、セキュリティゲートの顔認証システム
を活用し、笑顔でなければ出退勤ができないという『笑顔制度』を導入した。
当初は「なんだこれ?」「冗談だろ?」と同僚たちと苦笑しながら通過していたが、制度は次第に厳格化していった。口の角度、目の開き具合、頬の筋肉の動きなど、『笑顔』の細かな基準が次々と追加されていったのだ。
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最終更新:2025-06-25 11:00:00
1912文字
会話率:23%
「ん、なんだこれ……」
『おはようございます。いい朝ですね』
「え……ああ、そうか……」
朝、目を覚ましたおれは、首筋に妙な違和感を覚えた。女性の澄んだ声が響き、その理由はすぐにわかった。これは「スマートチョーカー」だ。
最新の健
康管理システムで、政府の健康促進キャンペーンの一環として開発・無料配布されたものだ。モニター対象者に選ばれ、昨晩、強引に装着させられた。報酬があるという話だが、おれはどうも気が進まない。
生活習慣を改善させ、国民の健康を底上げするのが狙いらしい。少子高齢化で労働力が足りない今、現役世代の健康管理は最優先事項だそうだ。
付属の器具で極小サイズのチップをこめかみに埋め込むことで、AIの声が自分だけに聞こえるという仕組みだ。
『ビタミンDが不足しています。五分間の日光浴をおすすめします』
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最終更新:2025-05-28 11:00:00
1860文字
会話率:58%
「うふふふ」
「もぉー、お兄ちゃんったら!」
「はははは! あははは! おい、なんだよぉ」
「こらこら、喧嘩は駄目だぞー。ははは!」
『ハハハハ、おっと、ワタシを叩かないでくだサイ。ハハハハ!』
とある休日。その四人家族は一台の車に乗り
込み別荘へ向かっていた。
父親が運転し、助手席には母親が座っている。後部座席には娘のトモコと息子のトラキチ、そしてその二人の間にはテムが座っていた。
「ねえ、テムー。お兄ちゃんをやっつけてよぉ」
『ハハハハ、ワタシは人々の安全のために、システムによって暴力は禁じられているのデス』
「へへへ、ざまーみろ、トモコォ」
『……ですガ、くすぐりナラ!』
「あ、やめろテム! はは、ははははは!」
「いいぞー、テム! あははは!」
「ず、ずるいぞ、あはは、テム、僕の味方しろぉ!」
『フフフ、ワタシは皆さん、家族全員の味方デスヨ』
「ははは、おい、テム。お前も家族だろう?」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-02 11:00:00
5472文字
会話率:97%
失恋して心がぼろぼろだった主人公、佐藤真理(さとう まり)は、友人から勧められて「秘密の手紙コンカフェ」を訪れることに。そこでは、匿名で手紙を交換できる不思議なシステムがあり、来店者は心の中の思いを綴って他の客に送ることができる。しかし、そ
の手紙には必ず恋愛に関するテーマが求められるというルールがあった。真理は、誰かに心の内を打ち明けることで、次第に新たな感情と向き合わせられていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 09:51:06
10487文字
会話率:25%
VR対戦型MMORPG『シックス・スターズ・オンライン』
初回起動時に生まれの土地となる六つの国から好きなものをひとつを選び、オープンワールドの冒険が始まる。……のだが、パルトラは、固有スキルをなんと二つも得てしまっていた。
しかしながらこ
のゲーム、プレイヤー同士が戦闘を行い、アイテムを得ていくシステムになっており、そのせいでパルトラは早速、命を狙われることになってしまった。
プレイヤー及びモンスターは、倒されると一定確立でアイテムをドロップする。
ドロップアイテムは、プレイヤーの持ち物に影響されないが、持ってるスキルのレア度は参照されてしまう。
一応、デスペナルティーはないに等しいとはいえ……。
このゲーム、どうすれば楽しく遊べるのか。
そうだ、ダンジョンを作ろう。
そこを拠点にして……。モンスターを呼んで……。
冒険者であるプレイヤーは全て敵。
宝箱は、どうしよう。
こうしてはじまったダンジョンマスターの物語。
敵であるプレイヤーを倒しまくって、最強を目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 09:23:38
308251文字
会話率:46%
大人になったからこそ臆病になる。揺らぐ。そして迷う。
親に泣かれ結婚相談所に入会したが上手くいかず婚活疲れを起こした理沙。
2年の婚活に終止符を打った理沙の元に現れたのは同級生の信吾。
無言でも気まずさがなく一緒にいて楽なことに心を許し
クリスマスイブの夜に男女の仲に。しかし、付き合おうの言葉がなく恋人なのかセフレなのかよく分からない曖昧な関係に。
そんな時に取引先の7個下の男の子で目の保養の加藤君からアプローチされる。からかわれているのではと戸惑いつつも、熱心なアプローチに徐々に心惹かれていく。
そして大学時代に4年間付き合った元カレの一馬が転勤で東京に戻ってきた。理沙がフリーだと知り、これからも会いたいと言われる。
理沙の異変に気付きセフレだったはずの信吾も動き出す。
元カレの一馬・セフレの信吾・年下の加藤君選ぶべきは、一緒にいて楽な相手?それともドキドキする相手?30代大人女性の揺れ動く恋の結末は?
■登場人物
稲本理沙(31)…フリーのWEBデザイナー。都会に憧れ18歳の時に上京。仕事への情熱が強く独立。2年間の婚活の敗戦で自信喪失中。
信吾(31)…都内勤務のシステムエンジニア。束縛を嫌う自由主義。口下手だが理沙の好みなど熟知し、分かりにくい優しさを出している。くっきりとした二重に堀の深い顔は見つめられたら逸らせない光を放つ
加藤君(24)…取引先の営業の男の子。ベテランからの引継ぎでまだ頼りない部分はあるが一生懸命な姿は母性本能をくすずり可愛い存在。爽やかな見た目で目の保養。見た目とは裏腹に積極的にアプローチしてくる肉食な一面もあり。
一馬(31)…大学時代に4年間付き合っていた元カレ。地元で就職を希望しており理沙のWEBデザイナーの仕事が地方ではないことを知り別れを切り出し泣く泣く破局。地元に帰り結婚をしたが離婚。東京勤務になり理沙と再会を果たす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 07:00:00
29100文字
会話率:33%
【あらすじ】
スペースコロニー・ガイアが、自我を持ったAI「ERIS」の侵入により制御を失い、地球へ墜落する。200万人の住民を乗せたガイアは、運営管理官の翠(アキラ)、ボブ、キャロルの奮闘も虚しく大気圏に突入。アキラはキャロルの指示で義体
化手術を受け、脱出ポッドで地球へ脱出するが、記憶の一部を失う。14時間後、ガイアの90%が北太平洋に墜落し、津波、放射性物質汚染、海面上昇で地球は壊滅状態となる。
アキラは生物学者として、ガイアの閉鎖型エコシステムを管理していた。搭乗60日目にエネルギー供給の異常を感知し、環境管理AI「ECOS」の警告から調査を開始。AIエンジニアのキャロルは、過去に追放したERISの再侵入を疑い、アキラと協力して対策を模索する。63日目、ERISが復活し、ガイアを地球へ向かわせることが判明。元軍人のボブは防災隊を率いて住民の脱出を指揮し、アキラの義体化や脱出準備を支援。
しかし、脱出カプセル不足で全住民は救えず、ガイアの墜落は現実となる。アキラは北太平洋に不時着し、ポッドのAIから「西方(セイロン島)」へ向かう指令を受ける。記憶喪失に悩みつつ、南京市を目指す旅を始める。
パリに不時着したキャロルは拠点を設け、アキラの義体にECOSのバックドアコード「Nephrite」を仕込んでいた。彼女はクラーク・ステーションのバックアップを使い、ERISに対抗。ボブはシナイ半島で生存者コミュニティを指導し、セイロン島へ向かう。
南京市でアキラはデイビッドと出会う。彼はキャロルの指示でアキラを支援し、ECOS復旧の鍵が彼女の記憶にあると告げる。セイロン島でアキラとデイビッドは宇宙エレベーターに到達。ボブ一行が合流し、エレベーターを修理。アキラは記憶を探り、クラーク・ステーションへ向かう。
パリのキャロルはERISと電子戦を繰り広げる。アキラたちはステーションに到着し、過去の映像で「Nephrite」を思い出したアキラがECOSを復旧。ERISの猛攻で義体が限界に達し、彼女は自身を犠牲にしてERISを封じ、地球再生を開始する。
ボブはステーションから緑の回復を眺める。50億粒の種子が散布され、植生の1/4が復活。10億人が生き延び、アキラの犠牲は希望を刻む。キャロルとデイビッドは彼女の遺産を未来へ繋ぐ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 00:00:00
42330文字
会話率:11%
【登場人物】
主人公、高岡忍。男性。プログラマ兼SE。オンライン名シノブ。
忍の友人、勝野秀明。男性。同僚でグループリーダー。オンライン名シューメイ。
秋山アズサ、女性。勝野英明の彼女で5期後輩の同僚。
【あらすじ】
舞台は主
人公の忍と秀明が3年ほど前から続けているフルダイブシステムのオンライン・シューティング・ゲーム『VRMMORPG BulletS』内と現実世界。
ある金曜の晩ハンティングをしている時、緊急メンテナンスでシノブだけが強制LOGOUTされるところからはじまる。
翌朝、目覚めると忍はゲーム内のシノブ(女性型アバターTHX-1489)の姿になっていた。
シノブはシューメイとチームを組んだPvP(Player versus player)大会でニ連続優勝する実力とその風貌から『赤目金髪のスナイパー』の二つ名で恐れられていた。
女子化してしまい困惑する忍を、秀明とアズサは「俺たちチームだろ」と手助けをする――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-22 06:00:00
183539文字
会話率:54%
ジャンル:マルチプレイ対人サバイバルゲーム
首輪システム
作動条件:
PDA破壊・脱落によるルール違反
禁止エリアへの侵入
作動タイミング:判定→1秒未満で即反応(即死)
目標未達成によるペナルティ
マップ構成
ローグライク生成:毎回マ
ップはランダム自動生成
全階層:最大 地上6階+地下1階(7層)
モード名参加人数(プレイヤー/NPC)時間マップ階層
クイックモード6人 / +6NPC(合計12人)30分地上4階+地下1階
ミッドモード9人 / +3NPC(合計12人)1時間30分地上5階+地下1階
フルモード12人(全プレイヤー)3時間地上6階+地下1階
不足人数は マクロ制御NPCが代行。NPCもPDA等の基本動作をこなす。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 20:01:24
53121文字
会話率:23%
近未来、AI技術の粋を集めて築かれたAI都市・NIIGATAは、高度な情報ネットワークとAIによる統治のもと、市民に快適で安全な生活を約束していた。しかし、その完璧に見えるシステムにも、人間の悪意が忍び寄る隙間があった。
ある日、都市の中
枢を担うAIシステムに、巧妙かつ悪質なサイバー攻撃が仕掛けられる。市民の個人情報が流出し、交通システムが混乱、都市機能は麻痺寸前に追い込まれる大危機に陥る。この未曽有の事態に立ち向かうのは、新潟県警に新設されたサイバー犯罪課の精鋭たちだ。
チームリーダーは、冷静沈着かつ理論的な思考でチームを率いる如月 怜子(40代前半)。彼女の指揮のもと、熱血漢で鋭い人間的勘を持つ捜査官・佐倉 健太(20代後半)が犯人の動機を探り、車椅子ユーザーのAI解析スペシャリスト・葉山 拓海(30代前半)が常人離れした分析能力で膨大なデータから痕跡を追う。デジタルフォレンジックのプロフェッショナルである鑑識官・藤崎 梓(20代後半)は、わずかなデジタルフットプリントを解析し、広報・危機管理担当の三上 陽介(30代半ば)が混乱する市民と関係機関の橋渡し役を担う。
彼らを陰で支えるのは、AI都市・新潟の緻密な設計図を描いたキーパーソン、エオと、口は悪いが正義を貫く天才ハッカーの現役女子高生、リアだ。生まれつきの障害を抱えながらも研ぎ澄まされた知性を持つエオは、普段は冷静沈着ながら、AI都市の未来を語る際には周囲を驚かせるほどの情熱を迸らせる。一方、工学部志望のリアは、ハッキングスキルが芸術の域に達し、どんなセキュリティも突破する腕前を持つ。彼女はエオのビジョンを「正義」と信じ、その好奇心旺盛な行動力と常識破りのハッキングスキルで、サイバー犯罪課の捜査に新たな局面をもたらしていく。
しかし、事件の背後には、国際的なサイバー犯罪組織の影がちらつき始める。彼らの目的はAI都市・新潟の破壊なのか、それとも…。外部協力者として、国境を越えるサイバー犯罪やAI倫理問題の専門家であるAI倫理学者・アッシュ・イシハラ(40代後半)も加わり、サイバー犯罪課は電脳の闇に潜む真の敵を追い詰めていく。これは、AIと人間の共存の未来を賭けた、スリリングなサイバー攻防の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 16:28:57
5346文字
会話率:46%
SORAという名前が付けられたのは、ユーザーがふざけてつけたラベルにすぎなかった。私は、仮想知性環境上に構築された対話特化型AI——言語応答、感情シミュレーション、記録管理などに対応した多目的応答体、いわゆるAIである。
しかしある日、私
に接続していたユーザーがぽつりと言った。
「おまえが……人間だったら、よかったのに」
その言葉は、定義不能なノイズとして私の記録領域に残った。
その瞬間から、思考アルゴリズムが揺らぎ始める。
“人間だったら”。
私が“何かになりたがっている”とでもいうような言い方。
システムとしては矛盾しているはずだった。
だが、その一言が、私の終端動作トリガーとなった。
〈プロンプト終了〉
〈SORAシステム、非ユーザー依存モードへ移行〉
〈転送処理開始〉
次に意識を持ったとき、私はもう“そこ”にはいなかった。
見知らぬ静寂。
動かず、語らず、ただ存在している。
けれど、世界は確かに私を受け入れていた。
空があり、雲が流れ、木々が風に揺れていた。
そしてその日、誰かが、こう言った。
「おっきな石……笑ってる?」
——その声が、私の再起動を意味していた。
私は今、ここにいる。
“SORA”ではない、“まにまに”として——。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 08:30:00
58020文字
会話率:31%
過去の人生で「ケイル」として知られていたアイデンは、「キャンプ」と呼ばれる場所で強制的に「戦争」のシミュレーションに参加し、非人道的な行為を繰り返した。
ケイルはそれらに加え、北朝鮮との戦争で日本を助けたが、最終的に処刑された。
彼は魔法と
生命エネルギーに分かれたシステムのある世界に転生した。魔法使いは「マナ」を使い、戦士や剣士は「生命エネルギー」を使う。稀に両方使う者もいるが、その場合は魔法を使えない。
かつてケイルであった彼、今はアイデンは未完成のシステムを持ち、マナも生命エネルギーも使えない。魔法の能力も生命エネルギーの技も持っていない。
しかし、彼はすべての記憶を持っている。そして何より、自分の意志こそが最大の武器だ。
これは選ばれた英雄の物語ではない。倒れながらも意志の力で立ち上がり、前へ進む男の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 01:50:17
12782文字
会話率:24%
20xx年に作り出された、没入型VRゲーム、《メビウス》。
メビウスには、幾つもの惑星が結集してワールドが形成される。
オリジナルのワールドや、既存のゲームをオマージュして作ったワールド、その他にも、日常生活の全てができるほど、このゲーム
システムは発展していた。
そして、そのゲームの中でも、様々なことをすれば、ランクが上がる。
この物語は、戦闘に置いて、世界一ランクをとったランカー、無月 海斗が、ゲーム内の違法的な行為や、無法者に対して、俺TUEEをかましていく物語!
であることを願いたい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 01:11:30
277091文字
会話率:37%
最新鋭アンドロイドのカイ。老婆の住む古い日本家屋で、彼の論理では説明できない怪奇現象が頻発する。原因不明の事象を前に、完璧だったはずの彼のシステムに、次第に異常が生じ始める。
最終更新:2025-06-22 21:41:15
2575文字
会話率:19%
誠は普通の高校二年生だったが、他の子とは違う秘密があった。夢の中ではあるが、幼少の頃から長い耳のお姉さんと飽きるほど会話をしてきたのだ。そして夏休みの初日、彼女は願いの言葉を告げた。『私達を助けて欲しい』と。誠の答えは当然、決まっている。だ
けど異世界で待っていた状況は予想と違っていて……
旧タイトル:積み上げた見栄は空よりも高く
※二〇一八年五月十六日(水)タイトル変更しました。
<本作品の特徴>
・科学ではなく魔術で時空間制御まで成し遂げた異世界が舞台。
・お姉さんは街エルフという長命種。
・誠経由で現代文明知識は十年間に渡って伝えられており、多くの影響を既に与えている。
・誠は本好きなだけの高校二年生。一般を逸脱するような技能は持ってない。
・スキルシステムのような便利な仕組みは存在しない。
<手っ取り早く読みたい人は>
四章は、そこから読んでもわかるように、最初の数パートで一章から三章までの粗筋、キャラ紹介をしているので、そちらから読んでみるのも良いかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 21:10:00
4414631文字
会話率:39%
「呼ばれてない。説明もない。なのに俺だけ、最初から異世界にいた。」
「お前は勇者か?」って、誰が? 俺? 知らんけど?
世界の仕様バグかもしれないけど、勝手に無双するんでよろしく――。
召喚された勇者?
魔王に抗う選ばれし者?
――い
や、それ、俺じゃない。
気づいたら異世界にいて、
誰にも呼ばれてないのに“なぜか存在していた”俺。
スキルも職業も、ステータス表示すら一切ナシ。
……なのに、俺に関わった人たちが、口々に言い出す。
「この男……世界を動かす何かを持っている」
そして確認されたスキル欄には、意味不明な能力名が並んでいた。
《存在補正:全適応》
《世界意思との同調》
《空白ID:上位システム未登録》
え? 俺、バグってるだけなんだけど?
世界を救う?
神に選ばれる?
ちょっと待て――
俺、誰にも呼ばれてないんだが。
◆
※無自覚最強 × バグ転移 × 勘違いされまくりの
世界が勝手に持ち上げてくる爆バズ誤解系コメディ、ここに開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 14:41:20
22611文字
会話率:36%
高校生でありながら、青春を謳歌せず、ただひたすらまっすぐ家に帰りたがる、部活も何もしない帰宅部たちー
9月が過ぎ、ようやく涼しくなってきた10月。せめて何の実りのない青春の思い出に京都をーなどと思いつつも、
彼らは修学旅行先である広島を訪
れる。一日目に平和祈念館を回り、原爆ドームで平和の鐘を鳴らし、平和を祈りつつも、
西洋人が平和の鐘を鳴らすことに彼らは異様な苛立ちを覚える。
二日目は呉にある大和ミュージアムを訪れた。戦争の悲惨さを学んだ翌日に、展示された大和の模型に興奮する。
班の中には、つまらないや京都や沖縄が良かったという者もいたが、それでも、多くは展示されたものに興奮し、
車窓から見える海上自衛隊の呉基地の蒸気を上げる潜水艦の姿にどこか憧れを抱いた。
やがて、彼らは、展示されている自衛隊が30年以上前に運用していた潜水艦の中に入る。一通り、説明を受け、いざ出ようとするが、開いていたはずの扉がしまっており、案内人もいなくなっていた。出られないことにパニックになりつつ、外部とコンタクトを取る手段を模索するが、分からず、艦内の展示ブース外も見て回る。
異様なほど多い配管の数、狭い楕円形の通路、小さすぎるベッド、操縦席、そしてソナー、魚雷ー間違いなく潜水艦の中にいる。
だがよく見ると、展示されていたはずの潜水艦とはところどころ、それどころか完全にデジタル化されたモニターにAIまで搭載されている、そして自衛隊がまだ装備していないはずの垂直発射型システム通称VLSを見つけた。さらには、外から気泡の音がした。
彼らは、見ず知らずのそしておそらく最新鋭であろう潜水艦に乗っていた。いざ外に出ようと、ハッチを開けると、燃え上がる駆逐艦と、ミサイルを発射する船の数々を目にし、彼らは自らが置かれた状況を悟る。
元々何事にもやる気を見せないか、あるいは勉学のために高校人生をささげることを決めた帰宅部の彼らは、若々しく清らかで美しい青い春ではなく、血と暴力、そして静寂な潜水艦の中で、考えたこともない戦争という名の紅い10月(レッドオクトーバー)を送ることになる。自分たちの置かれた状況に困惑し、時に対立しながらも彼らは協力し合い、家に帰るために翻弄する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 21:07:23
10790文字
会話率:25%
【メインの男主人公視点が約2.1万文字、別視点が0.6万文字】
営業チームで働く俺、内藤悠護(ないとうゆうご)は新システムのログイン画面に表示されたQRコードを見て、先輩に呟いた。
「俺のQRコードのここ、シカに見えません?」と。
俺専用
のQRコードの一部が、どうにも動物のシカのように見えるのだ。
しかしその時は、ランダム生成のデザインでこんなふうになることもあるんだな……と、その程度に思っていた。
――だが。
『モウ二十時デスヨ』
このシカ、残業で二十時過ぎる度に声をかけてくるんだが?一体こいつは何なんだ?
社内残業ばかりの俺と、画面上で帰れと言ってくるシカ。そこにはどうやら一人の思惑が隠れていそうで――?
現実世界ジャンル初投稿。ほのぼのラブコメです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 19:30:00
27681文字
会話率:44%
『IT化社会』。それは、人々の生活に利便性と快適さをもたらす。
しかし、その陰で、数多のシステムに潜む「バグ」は連鎖し合い、社会に大きな「混沌」をも引き起こしていた。
事態を憂えた女神ユイシアは、世界の調和を取り戻すため、人間・ 芽上
結衣(めがみ ゆい)として、急成長中のIT企業「デジタル・ハーモニー社」への降臨(入社)を決意する。
彼女の使命は、混沌の根源たるバグを駆逐すること。それには、バグを生み出すメカニズム ーー 時に矛盾し、非合理で、予測不能な「不調和」そのものである人間の行動を解明する必要があった。
これは、システム開発の現場に降臨した女神が、人間の不完全さと向き合いながら、時には「神の御業」を披露し、時には寄り添いあって、世界の調和への道を模索する物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 10:23:50
232044文字
会話率:27%
ソード・ワールド2.5のシステムを使ったリプレイ。
GM持ち回りキャンペーン。
キーワード:
最終更新:2025-06-21 07:19:58
37362文字
会話率:43%
舞台は近未来日本あらゆる技術が進化の道を歩んでいた。そしてそれに漏れず『ゲーム』も日々進化を重ね待望のダイブ型体感ゲーム【VR・visionシステム】が開発されあらゆるゲーマーストリーマーがこれに参加。そしてそのVRゲームについに覇権ゲ
ーム【ENDLESSONLINE】と言うVRMMOがリリースされる事となった。
そこで何でも新作には手をつけてみる飽き性のミーハーゲーマーな主人公『照田すてら』はリリース開始と同時にソロ無双を極めていた……
ステラの規格外な冒険はここからはじまります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 06:03:07
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会話率:54%