辺境都市デアイドル、そこには腕は確かだが性格が酷いと言われる不良冒険者をする、三人の男がいる。
一人は強力な剣技と何者も恐れない暴勇を持つ、筋骨隆々の不良剣士でありながら、ギャンブルが好きすぎてそこに大枚を注いでしまい、常に無一文に等
しく、そのため酒代を払わず常にツケで飲むしょうもない癖からついた異名をもつ、通称“ツケのヴォルフラム”。
一人はいかなる敵をもその剛腕でもって叩き潰す、ありとあらゆる武器を操る巨漢戦士であるのに、何一つとして突出した技を持たず、また昼行燈な性格をしているためについた異名を持つ、“器用貧乏のフランク”。
そして最後の一人が、豊富な経験と深い知識でもって、すべて計画通りに事を勧める賢者でありながら、酒と女とギャンブルに極めてだらしがなく、魔術師としての異名ではなく、その行動からひどく情けない異名を持つ老人、“好色酒飲み爺ジュゼッペ老”。
彼らは自由に生き、自分の望むまま、好き勝手に冒険者をしていたが、ある日、不思議な出来事に巻き込まれ、その姿を本来のものから遠く離れた少女のそれへと変えられてしまう。
ヴォルフラムは、茶色の柔らかそうな髪の上に赤い帽子を載せて、ひまわりの髪飾りを身に付けた、背の低い、愛らしい顔立ちの少女に。
フランクは、出るところの出たメリハリのある体系をしているが、全体に華奢であり、顔立ちはかわいい、よりかは美しいと評される水色の流行のドレスを身に纏った少女に。
ジュゼッペは、7、8歳と思しき、兎耳を生やした亜麻色の長く滑らかな髪の美しい、獣人の少女に。
そんな彼らが自分の本当の姿を取り戻すために巻き起こす騒動の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-05 12:00:00
39216文字
会話率:25%
「――このままだと、みんな、みんな死んじゃいます」
のちの世に語られる“救世の五英雄”の伝説。
史上最高と謳われた英雄たちの物語は、魔王との相討ちを以て幕を引いた。そう、綴られている。
時は遡り。英雄譚の主人公――帝国最強の昼行燈アイゼンハ
ルトは、自らの末路を知らぬまま旅立ちの日を迎えていた。
そんな彼の運命は、ひとりの少女との出逢いを機に変化していく。
まるで未来を知るかのように語る少女をひとまず信じることにしたアイゼンハルトは、本来の歴史とはまったく違う道筋を辿ることになるのだが――。
これはのちの世に語られる、"救世の五英雄"の伝説。
――その幕開けの物語。 折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2016-11-30 11:00:00
69849文字
会話率:46%
主人公のウィルは、人の面倒見も良くて、迷宮の知識も人並み以上にあるベテラン冒険者だが、
彼は、もう自分の本来の職業が出来なくなっていた。
過去の自分のせいで、犯してしまった過ちに、恋人を救えなかった責務から、昔のように
振る舞おうとすると身
体が言うことを利かなくなってしまうからだ。
そんなウィルは、今日ものどかに自分の生活だけを守るため、迷宮に潜る。
しかし、今日潜った迷宮はいつもとひと味違っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-19 18:00:00
18559文字
会話率:30%
食器を本来の使い方以外の使い方をしていませんか?
これは、ぼくが考えた食器の心の声です。
どうぞ、聞いてやって下さい。
最終更新:2016-11-08 22:06:25
729文字
会話率:0%
天空の村にある森の一つ、『イオラの森』で暮らすウチら霊体の物語にゃん。
ウチらの棲み家があるイオラの森は、『天空の村』の中にある森の一つにゃ。
天空の村とは……、今は生きとし生ける者全てが滅びたゴーストプラネット、惑星ウォーレスの上空
に浮かぶ孤島の名前にゃ。惑星と孤島との間には毒性のある雲海が拡がっていて、もし、ここに墜落でもしようものなら、それこそ大変。天空の村はたちまちぼろぼろに崩れ去ってしまうらしいのにゃん。……と、にゃんともつまらにゃい前置きはこのくらいにして。
天空の村そのものにも精霊が宿っていて、孤島全体を自分の身体としている。名前は『ヴィーナス』。今回の騒動のおおもとにゃ。でもってにゃにがあったかといえば……。
にゃんと! ヴィーナスにゃんの核が本来の棲み家からとんずらこいて、どこかへ雲隠れしたというのにゃん! いじめか? それとも、自分探しか? 理由はさっぱり不明にゃのにゃけれども、おかげで孤島が傾き出す一大事にゃ。
『これは大変にゃあ!』とばかり、ウチら『ミーにゃん同盟』が乗り出すことに。化け猫のウチともうひとり、イオラの木に咲く花の妖精のミーにゃんが立ち上げた、出来たてほやほや、のサークルにゃ。解決出来るかどうかは二の次にして、面白そうにゃし、暇にゃから取り敢えずはやって……にゃんてことはこれっぽっちも考えていにゃいのにゃん。
聞けば、ミーにゃんが創造主の精霊イオラにゃんから手渡されたゼノンのペンダントがにゃんらかの役に立つらしい。とまぁそんにゃわけでにゃ。先ずは四つの宝玉を探すことににゃるのにゃけれども……。
ミーにゃんの口にした『心ときめくものを見たい』という宿題を背負いにゃがらの宝玉探し。果たしてどうにゃる? それは読んでのお楽しみ、ってことでこれにて説明終わりにゃん!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-27 03:47:23
248788文字
会話率:43%
短編として掲載した『観客のいないプロ野球』の焼き直しです。
とはいえ、大枠と、シリアス~幻想パートの一部以外は、一新させます。
【変更点…】
・短編から、連載形式とし、1話の分量の軽減を図ると同時に長期間で、じっくりと練ったモノを卸して
いきます。
・何をじっくりやるのかというと、この創作は実のところ「コント集」でして、そのネタをじっくり、質の高いモノにしていきたいのです。
・そして、この小説のキモはというと、幻想パートの詩的散文であり、テーマもこれです。文体含めこれには私の作家性を押し出します。
・短編では全編凝った文体で読みづらさをあえて強調していましたが、この連載では、説明パートとなる部分は極力読みやすいプレーンな文章になるよう心がけようと思います。
・色彩の名称が、漢字の造語となり、本来の名称はカタカナでルビとなります。
【ギャグに関する禁止事項】
(基本的に)
・ダジャレ禁止
・エロネタ禁止
・有りネタ禁止
でいきます。
【あらすじ】
地球とはパラレル世界、そして未来。
惑星にかつて存在したプロ野球という人気競技が消えていた。
惑星の臍と呼ばれる場所に、かつてのそして唯一のプロ野球の行われていた巨大なドーム型スタジアムがある。
存在していたころのプロ野球に、観客はおらず、それどころか試合結果や練習にかんするそのすべてが、情報を語ることさえ禁じられていた。
そして、未来たる今、プロ野球終焉後、そのドーム球場のグラウンドに突如として現れた直径約20メートルの球体に手を触れることで、当時の記憶と記録の錯綜した情報を、人類に交感する事が可能となっていた。
これは、ひとりの男が遺した、人生の…そしてプロ野球の歴史の結晶である。
【見どころ】
・1回表から始まっていくコント集。
・そして、幻想~シリアスパートの詩的哲学。
・スポーツの精髄とは……
クライマックスで示される意外なその答えを、心して待て!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-13 01:14:52
66565文字
会話率:24%
新暦2027年、大和皇国―大坂で大規模な感染爆発が起きた。人々は後にそのことを【世界大厄災】と呼ぶこととなる。大和共和国はたった1ヶ月、世界規模では3年で、人類が生存し難い環境になった。
その感染爆発は殺人ウイルス【ヴァンパイアウイルス
】によるものであった。【ヴァンパイアウイルス】は早ければ10分、遅くても30分という早さで症状が進行するほどの猛毒なウイルスである。しかし、それには副産物があった。それは、感染し人が死亡した後でも、“死体が動く”ということだ。そう、このウイルスは俗にいうゾンビウイルスだったのだ!
【世界大厄災】により人口は10年間で、10分の1にまで激減した。
そんな中で、人類の中にも【ヴァンパイアウイルス】により変革したものもいたのだった。それが、天城秀一や鍵咲佳純のような存在たち、【ヴァンパイア】であった。
10年後、秀一と佳純はコンビを組んで生き残った人類の生存圏を守るため戦う日常を送る。そんななか、【アンデット】を浄化するシステムがあると噂があり希望を抱くのだった。そんなある日、自分たちが守るパーティーに【アンデット】の侵入を許してしまう。が、発揮したヴァンパイアの本来の力でその危機を乗り越えた。戦いの中、孤児だった頃の一部の記憶を思い出す。秀一と佳純は、その記憶と噂を頼りに、旅に出るのだった……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-11 20:00:00
158250文字
会話率:42%
自分が倒したプレイヤーの装備品やアイテムを奪うモンスターがいた。奪われた宝はモンスターの巣へと持ち去られ、山のように溜め込まれている。金貨や武器、防具、薬、アクセサリー、種々様々な宝を巣から奪い返せる期限は月に一度の大規模メンテ開始まで。そ
して、その宝を本来の持ち主のプレイヤー以外が盗み出せるのも大規模メンテ開始まで。これは、他のプレイヤーが奪われたレアアイテムを巣から盗み出したクズたちの逃走劇。
この小説は「Arcadia」様でも投稿させて頂いております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-08 19:04:26
68337文字
会話率:33%
何の取り柄もない主人公のアインは、通っている魔導学校でクラスメイト達にバカにされいじめられていた。
アインの唯一の才能は既に世界で失われつつある[ゴーレム錬成]のみ。
ある事件がきっかけで本来の記憶を取り戻したアインは、かつて自分の村を蹂
躙した帝国へと復讐を決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-30 00:00:00
278485文字
会話率:51%
聖杖物語(セインステッキストーリーズ)黒の剣編のアフタァーストーリー。
壮絶な闘いの末、魔王ジキムに勝利し、黄金騎士となった虎牙。闘いを助けて共に帰ってきたマコ・ヒナ。しかし、自らを犠牲にした真聖巫女美琴は、全ての記憶を失ってしまった。体の
ケアの為に、病院に入院しつつ、記憶を取り戻す事となってすでに4ヶ月が経とうとしていた。
美琴が入院している間、中学部に転入して来た少女達がいた。彼女達は、「守りし者」聖なる剣士。普通の中学生として、学校に行っているが本来の使命は、「魔獣鬼(ダークホラー)」の討伐。親子揃って「守りし者」である彼女達は、今日も剣を振るって闘うのであった。
その日は珍しく、昼間に魔獣鬼が現れて、美姫が討伐に向う。その時、妹の真姫が来て姉妹対決になってしまうが、時間切れで現世に戻る。そこに現れた不思議な少女に見つかってしまう。
その少女は美姫達の正体を知っていた・・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-29 21:41:04
9421文字
会話率:37%
おとな、という生き物について綴った詩。
最終更新:2016-09-19 23:52:46
242文字
会話率:0%
ハーレムという言葉の本来の意味を遡ると共に現代日本におけるハーレムものについての独自解釈の解説を行います。
キーワード:
最終更新:2016-09-07 00:00:00
2000文字
会話率:0%
数々の文明が栄え滅びた魔法世界、エストヴァルテイル。
闇鍋のようなこの世界に異世界人が攻めてきた。
ーー落ちこぼれの若干17の魔法騎士(学生)は来訪した亡命科学者の力を借り、各国を行き来しながら機械と魔法の融合で人造生命体を相手するーー。
~~~~~~~~~~
EP3に突入。挿絵はEP1コンプしました。
R15は保険です。キャッチコピーは
「俺は、勝ってやる!」
追記・EP3の描写から残酷な描写ありを追加
古き良き冒険活劇とか少年漫画的なのを理想にしています。
本来の最後まで書く投稿用だった1000文字あらすじは長いので改定前のページにありますよっと
HP内に特集を作りました。一枚絵その他を徐々に追加していきます。
各自の立絵もあります。
http://hibiki0dura.web.fc2.com/zs.html
----------------------------------------
作中時系列 レゾナンス・ストライカー(2005)
↓
ゼット・ストライカー(2023)「本編世界」
or
アナザーゼット・ストライカーH゛(エッジ)~召還へのプロローグ~「パラレルワールド」
↓
『異界のクライムファイター』~anotherZS H゛ after story~第三章まで
↓
エヴァネッセンス・ストライカー
↓
『異界のクライムファイター』~anotherZS H゛ after story~第四章から
↓
合流
ゼット・ストライカー第4章!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-04 02:23:35
212868文字
会話率:51%
魔術の解析が学問分野で行われ、多くの人が訓練次第で魔術を扱うことができるようになったころ、進学先の大学にも魔術専攻の学科が生まれ始めた。魔術とは長くも短くも詠唱という方法で世界そのものへと語りかけ、目的の事象を発生させるというものである。
科学的に解明され、魔法という言葉は消滅し、その代わりとして魔術と呼ばれるようになった。
科学が進歩するにつれて、この世から不可思議な現象の多くがその仕組みを根こそぎ解き明かされ、その神秘性を失っていた。
そんな中、主人公、大峰亮介(オオミネ キョウスケ)は不思議な少女に出会う。彼女本来の姿を取り戻す約束が、彼の学生生活を大きく左右することになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-28 00:06:04
25015文字
会話率:31%
大学生になった風ノ瀬 美優ことミルキーは、高校2年から同じクラスになった高橋 遥と仲良しになり、遥が「どうせなら同じサークルに入ろうよ~♡」とミルキーを誘った。
そのサークルはオカルト研究会で通称『オタ研』だった。
都内の大学では珍しく既に
オタ研があり、先輩方が3年前に設立したサークルで主な活動と言えば
皆でホーラー映画やアニメ鑑賞したりオカルトトークにどっぷり浸かって過ごしている様子だった。
本来の活動は心霊スポット巡り、都市伝説、超常現象、魔術、呪術・・・などと言った事柄を扱うみたいなのだが、この「オタ研」は特殊でオタク系でもある為に先輩は全て男性だけだった。
どいつもこいつもイケメンとは言えない。どちらかと言えば「彼女居ない歴=年齢」みたいな感じの面子であった。
このサークルに入会することに何も躊躇してない遥は、可愛らしさ全開で清楚な感じのロリ系女子だ。
スラリと手足が長く顔が小さい8頭身で、体が細身なのにも関わらず豊満な胸を恥じらいながら左右に揺れる胸を隠すかのように歩く虚弱な少女にも見える。決して虚弱体質ではないけどそう見えてしまうのは彼女の肌が透き通るように白いからかも知れない。
そんな遥はこのサークルで次第に「オタサー姫」となる。
一方のミルキーは、平均女子の身長と体重でどこにでもいるような女子大生って感じ。
中・高校の6年間はテニス部だった為に適度に日焼けしていて健康的だ。
そんな彼女には誰にも言えない秘密を抱えている。
普通の人間なら五感と言われている視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚があるのだが、ミルキーには五感の他に第六感と言われる霊感も備え持っている。
霊感があるなんて誰にも言えないと自覚しており、現在まで遥にすら相談した事も無い。
誰かに打ち明けたら、絶対に「人間的に否定される。」「それって幻覚だよ。」「精神科に行ったら?」‥等と言われると判断しているからだった。
何かとミルキーの傍に居た遥にも霊感が伝染してきてるみたいだ。
遥はそんな事とは知らずに、急に霊感が自分に降って湧いて出てきたものだと信じている。
何故なら、「成人になるまでに霊を感じなかった場合、ずっと霊感は湧かないものだ!」との昔ながらの言い伝えを信じ込んでいた。急に高2の夏ごろから何かしら感じる視線・気配や発光体を感じられるようになったので、意気揚々とオタ研に入ったのである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-27 16:04:40
47872文字
会話率:3%
とある理由で自信を喪った青年と、彼に対して辛辣な態度を取る女性部下(年下)の物語。
国家機関・妖魔対策局に所属する山内優乎(やさか)は、3年前のある事件を機に、単独行動を好むようになり、妖魔討伐の優れた技能を持ちながらも、実戦になると
本来の実力を発揮できないイップスに陥っていた。そんな彼に主任・谷村は、新人討伐員・鷹月焦(こがれ)をパートナーとして教育するよう命じる。上司である優乎にも容赦ない毒舌を浴びせる焦。そんな二人のもとに舞い込んだ討伐対象は、優乎に取って因縁の深い相手だった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-24 11:02:25
1800文字
会話率:59%
四つ子の長男として産まれた日暮一成(ひぐれかずなり)。
しかし彼はある時、両親に不思議な話をすることが多くなる。
そこには、彼の2年前に産まれた子供の内容が含まれていた。
怖くなった両親はすぐに一成を病院に連れていくが…。
最近多い転生
モノですが、私はあえて現実(に近い)世界を舞台とし、本来の意味に近い『転生』を描きました。
それではとくとご覧あれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-21 11:27:02
1815文字
会話率:15%
『復讐の味は愛を超えるだろうか――』
日本の神話が描かれている『古事記』を創作した持統(じとう)天皇は夫を裏切ったスパイ――。
日本人の父親と中国人の母親の間で生まれたリー・シュンは両親の復讐を果たすために日本に潜入していた。
日本での作戦は『伊勢神宮に祀られている神・天照大神(あまてらすおおかみ)の本来の姿を暴くこと』だった。父親はその秘密を知ったため日本のスパイに殺されたのだ。
作戦は一班四名で潜入し、日本に潜入したリーの役目は熱田神宮の巫女・椿原葵(つばきはら あおい)と接触することだった。
リーは葵に対してアプローチを仕掛け神社の秘密を暴いていく。葵はリーに疑う様子もなく、熱田神宮の秘密を話し彼と共に行動するようになる。
リーと葵は四季を巡るたび天照に関わる神社に赴き、隠蔽された神を探すキーポイントとなる勾玉を入手していく。
全ての勾玉を手に入れたリーはその全貌を知り、思わぬ行動に出る――。
彼は愛を取るのか、それとも哀を取るか――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-17 23:28:02
194191文字
会話率:51%
ピアニストの水樹(みずき)には指揮者である双子の兄・火蓮(かれん)がおり、彼らは15歳の時に交通事故に遭い、それまでの記憶を失っていた。
事故から10年後、水樹と火蓮はショパン国際ピアノコンクールの会場、ワルシャワで一年ぶりに再会する。水
樹の予選の結果を待つ間、火蓮は年度末にあるショパン生誕200周年記念コンサートの指揮を執れるようになったと告げた。それは二人が夢に見た舞台だった。そしてそのピアノを水樹に任せたいという。
久しぶりに会った二人は一緒に酒を飲み、同じ部屋で寝ることになった。その夜二人は服用している薬が原因で同じ夢を見ることとなる。
その夢は幼少期のもので、母親にピアノの特訓をさせられている夢だった。今まで事故前の記憶はおろか、夢さえも見ていなかった二人は驚愕する。
これを境に二人は酒を飲みながら薬を服用する。次の夢は小学校時代に行った海が舞台だった。そして夢を見終えた後に二人の人格は入れ替わってしまう。
最初は二人とも未知なる体験を楽しむが、何度も人格が入れ替わる度、本来の体に対する違和感を覚えていく。
本当の人格は逆ではないかということだ。入れ替わることによって体が馴染み元の体に戻っても満たされない日々を送ってしまう。
二人とも入れ替わることにほとんど苦痛を感じなかったが、一つだけ決めなければならないことがあった。それは二人の幼馴染であり水樹の彼女である風花(ふうか)のことだ。人格が入れ替わっていたとなると、お互いに10年間彼女と付き合ってきたことになる。これの答えを求めるのは、一週間後に迫った夢のコンサートだと決めた。
二人は肉体との矛盾を抱えながらコンサートを終え風花に迫る。予想通り、風花は戸惑いの表情を見せたが、決断を下す前に二人に話があるといった。
そして彼女は二人が予想していなかった衝撃の事実を告げる―――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-15 22:26:06
160836文字
会話率:43%
人間の少年ソーマは記憶を失い、とあるエルフの一家に引き取られ、森の番人として慎ましくも幸せに暮らしていた。しかしある日、兎として受肉転生した獣の女神を誤って射殺してしまう。
その出来事から神殺しとしての才能を見いだされたソーマは、獣の女神(
霊)に本来の自分の任務であった
神モドキと呼ばれる人工の神々討伐を依頼される。
魔法も使えず、力も人並みのソーマは、ただ洗練された殺しの技術とエルフから与えられた知恵のみで、神の力を手にした者達と渡り合っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-14 00:13:54
5187文字
会話率:40%
特異点修復者シリーズ
かって、広大無辺の宇宙に点在する知的生命体同士を繋ぐための宇宙回廊が存在した。
しかしこの宇宙回廊もエントロピーの法則からは逃れきれず、幾つかの回廊ジャンクションの崩壊から、その全体機能は失われ遺構化しつつあった
。
その回廊ジャンクションの一つである超時空特異点サトゥルヌスは、本来の機能を失しなったまま、無限の宇宙と時空を彷徨った末、辺境の惑星地球に、その中でも更に卑小なる没落国家ニホンに突如停留した。
不完全であるとは言え、神とも思える万能の力を発揮する特異点に対して、世界各国は我先にその独占を望んだが、同時に特異点が有するテクノロジのあまりの巨大さに恐怖を覚え、人間に残されたなけなしの叡智に従い、特異点が制御可能な日まで封印する事を誓いあった。
つまり特異点は、人間に再び与えられた「プロメテウスの火」だと理解したのである。
停留地点であるニホンは、この特異点の管理及び研究を有力国連合より委託された。
幸いにもこの時、ニホンには特異点を包括的に理解しうる双子の亡命天才科学者がいた。
ニホンは国家の再興と存続を掛けて、二人の科学者を中心に、特異点の分析解明とその修復を進める為に「機構」を作り上げた。
この「機構」の中で、特に危険な特異点内作業に当る人間たちを、人々はリペイヤーと呼んだ。
※ この作品は「アルファポリス」にも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-01 07:07:28
145450文字
会話率:30%