私と隆弘は毎年のように第九を歌う。
だって誕生日が大晦日と元旦なんだもの。
誰からも「お誕生日」おめでとうと言ってもらえない私たちは、お互いに「おめでとう」をかわし、毎年のように歓喜の歌を歌うのだ。
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最終更新:2019-12-02 01:10:53
4048文字
会話率:12%
音の消えた世界で、誰にも聞こえぬ歌を歌う少女がいた。
最終更新:2019-11-07 02:18:26
642文字
会話率:0%
以下のジャネットの日常風景が、タピオカに侵食されていきます。→→→
「カモノハシではありません、郵便局へお越しください」
中納言さまの決めゼリフが終わり、テレビのスイッチを消したジャネットは、シ
ャワーを浴びに行った。
サッポー時計が十二回歌って、時を示す。合わせて、ジャネットも鼻歌を歌う。今日は気分がいいのか、ショコラの入浴剤を使って、ルートヴィヒの『クロイツェル・ソナタ』を歌っている。
リー、リー、リー。
玄関のベルが鳴って、ジャネットは慌てて葉巻を身につけて、ドアを開ける。
「どちらさまあ?」
入ってきたのは、隣国の大使、サラセニア火山隊長だった。
「やあ、ジャネット。さてはお風呂に入っていたね」
「やだ、どうして?」
「間違えて煙草を着てる」
「あ、あら恥ずかし」
サラセニア火山隊長は、桜餅を持ってきてくれたのだった。
「あらやだ、やあだ、美味しそうな桜餅だや」
ジャネットは葉巻姿のまま彼女を招き入れると、ふたりで一緒に桜餅を食べることにした。
ジャネットが包丁を持ってくると、
「サマになってるね」
「え?」
「まるで、サスペンス映画だ」
ジャネットは顔を真っ赤にしながら包丁をふるって、「ていやー、あちょう!」と桜餅を切った。
すると、どうだろうか。
「きゃー!」
なかから出てきたのは真っ赤なマグマに似たツブアンたち。
「きゃー、美味しそうっ」
こうしてジャネットとその友人である大使は、大人のひとときを過ごしたのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-23 00:30:49
5254文字
会話率:50%
わたしが住む田舎町で行われる、奇妙な祭り。
満月の夜に火の周りで子供を踊らせ、大人たちは不思議な歌を歌う。わたしはその夜、一人だけおかしなことに気づく。子供が一人、入れ替わっている!
その日から、わたしは別人となったその同級生に執拗ないじめ
を受ける。しかし、それは「向こうの世界」と関わる最初の出来事にすぎなかった。
自分の住む街とは違う、もう一つの世界があったら。そんな空想から生まれました。怖いかは微妙。
※ブタヲさんとの競作用作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-08 21:00:36
20736文字
会話率:0%
魔界の統治者、大魔王の下に生まれた魔王だったが、魔法が苦手なせいで人間界に単身で放り出されてしまった。
もとの世界に帰る方法は1つだけ。それは人間界を征服する事。
そこで魔王は持ち前の歌唱力で、人間界でいま最も流行っている存在『歌い手』とな
ることで、世界征服をしようと目論んだ。
魔法がダメダメな魔王さんが人間界という見知らぬ地で歌を歌うお話です。
イラストはお友達に書いてもらっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-09 21:24:48
3575文字
会話率:19%
ショートコメディ〇〇くん
歌唄くんは、歌を歌う。
最終更新:2019-07-14 22:31:52
1339文字
会話率:42%
虫を食べることで強くなれる『調虫師』の職業を持ったハンター、カリンは、今日もダンジョンへと潜る。
そのダンジョンでレアな虫を見つけ出し、その虫を食べることによってより強くなろうとしていた。
一流ハンターになって金を稼ぐことで家族を養い、名声
を手に入れる。
そんな目標のあるカリンにとっては、虫を食べることはとても重要なことであった。
そのダンジョンで、カリンは大きな虫の魔物と出会う。
彼女はそして、歌を歌う……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-12 05:26:04
1665文字
会話率:5%
「ホルベックの奇妙なレストラン」
これは、日本人が1人もいないデンマークの小さな田舎町ホルベックで、大浦健が暮らした10年間の物語である。この地では、暗く長い冬がやっと終わって、凍りついた大地に春のそよ風が温もりを与える頃になると… 町
の周囲に広がる深い森や野山に、春を告げる花々が一斉に咲き始める。やがて、ツグミの一種でとてもひょうきんな鳥、ソールソートが町中いたる所で、美しい春のさえずりを始めると…
この小さな町の中央に立つ、セントニコライ教会の鐘の音が青空に響き渡り、長い冬から開放され再び笑顔を取り戻した人々が、一斉に町に繰り出し始める。
そんなのどかな初春の頃、健はそれまで住んでいたコペンハーゲンから、この田舎町「ホルベック」に引っ越して来たのだった。
デンマークの首都コペンハーゲンから、西へ60キロ程離れた所にそのホルベックという田舎町がある。町の周囲には、うっそうと茂る森、なだらかな丘の上の牧場、蛇行して流れる小川、そして麦畑がどこまでも広がる。それらの間に、おとぎ話に出てくるようなかわいらしい家々が点在している。まるで時の流れを感じさせないような、とてものどかなメルヘンの里に彼は迷い込んでしまったのだった。
妙な縁でデンマーク人の女性と一緒になった彼は、妻の父親がオープンし、伯父さん夫婦が経営することになっていたレストランの補佐役を任されることになってしまう。
このレストランは、まるで古城の内部を思い起こさせるような立派な造りで、当初は食事客だけを受け入れる、高級レストランとして出発するはずだった。
ところが開店の日、お祝いパーティーで酔っぱらった健が、酔った勢いでギターを取り出し、日本のフォークソングなどを歌い始めてしまったからさあ大変。未だかって日本人など見たこともなく、日本の事情など、ほとんど知らない人々が大多数の田舎町。奇妙なエスキモーが、奇妙な歌を歌う店としてのうわさが、たちまち町中に広がり、このレストランは、音楽好きな人々が集まる歌声酒場にと、徐々に変わってしまったのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-26 13:00:00
1042文字
会話率:0%
戦争で、父さんも、かあさんも、亡くした、10歳の、マリアは、弟のデーブと、難民キャンプの夜の食堂で、歌っている。 マリアが歌うと、人々が、泣いている。 マリアが歌うと、マリアとデーブは、肉入りのスープが、食べられる。 マリアが歌うと、お金が
もらって、友達とお菓子を食べられる。 だから、マリアは、みんなの前で、歌を歌う。 ある日、知らない人達が、マリアとデーブの歌を聞きに来た。 マリアとデーブは、カメラの前に。 パソコンの前で、歌っている。 その何か月たって、マリアは、デーブは、外の世界に、いくことに……。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2019-06-23 23:00:11
28821文字
会話率:35%
エリザヴェートは辺境伯の娘として王太子殿下の婚約者として立派に生きていたつもりだった。
王立学院であの女に出会うまでは。
彼女の名前はフローリア。おとなしく控えめでかわいい平民の女の子。
その娘に酷い嫌がらせをした罪で婚約破棄を言い渡され、
時を同じくして裏帳簿などの悪事が見つかり辺境伯家は没落。エリザヴェートは借金の形として奴隷になった。
そして鳥かごの中で歌を歌う日々を送っていた彼女は、一人の男に見いだされる。
彼女を女神(ディーヴァ)と呼び、世界一の歌姫にすると誓った男と
男から逃れられないことを知り、世界一の歌姫になると願った少女の恋物語。
※アルファポリス様にも掲載しています※
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-22 22:12:35
29064文字
会話率:51%
真夜中、ワゴンを走らせ、旅に出る。アコースティックギターを携えた僕は、たったひとつ、君の歌を歌う。終わりも目的のないこの旅の先で出会うものは。
最終更新:2019-04-21 21:44:22
2490文字
会話率:0%
夜中の駅前で毎日歌を歌う1人の女の子の歌声に心惹かれていく空汰。彼女の歌声は空汰に生きる希望と癒しを与えていた。歌姫の声に遠くから耳を傾けているだけで、空汰は十分幸せだった。
しかし、突然彼女の歌は消えた。
次に出会った彼女は歌を忘れ、自分
を忘れていた。
彼女が歌を失った理由を空汰は追いかけていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-05 11:41:22
328文字
会話率:0%
かつて、この世界には様々な種族が存在していた。魔法使い、妖精、神獣など。その中でも特に力を持っていたのは天使族「アモル」。彼らは“平和の子守唄”と呼ばれる歌を歌う事ができ、その歌で人々に平和を齎したとされている。しかし、科学が台頭してきて、
宗教や神話は古いものとされていた。次第にそれらの存在は伝説上のものとなっていった。
そして現在、「アルタナ帝国」という世界屈指の軍事国家を中心に世界で戦争が起きていた。そして、そのアルタナ帝国と戦争をしていた「マーロット連邦共和国」の兵士、オスカー・シックザールという青年は、戦争によって日常を失われていた。非日常だった“戦争”が日常となり、生きる目的を失っていた。
そして、オスカー・シックザールは1人の少女に出逢った。伝説上の存在とされていた「アモル」の生き残り、オリヴィア・アモル=フィロテンスに。
少年と少女は世界を平和にするべく、世界に抗う──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-26 15:41:26
10217文字
会話率:43%
退屈な毎日を送っていたマリーベル。
夫の無関心に耐えながらも、心は何処か鬱屈と晴れることはない。そんな彼女の趣味は歌を歌うことだった。
その歌を、ガルーダと呼ばれる鳥の姿を持った青年がたまたま聞いた。歌がへたくそな彼は、その歌がとてつもなく
魅力的に感じてならなかった。
二人の物語は、そんな偶然から始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-25 12:39:38
6592文字
会話率:2%
私の名前はマトイ。
呪(まじな)い師の弟子として、歌を紡いではお師匠様に落胆させる毎日。
恋歌(れんか)を歌えば花を咲かせることができるのだけれど……まだまだ半人前。
早くお師匠様に褒めてほしいのに。
最終更新:2019-03-21 13:41:17
6497文字
会話率:45%
彼らは歌で繋がった。
そして彼らはそれぞれ何かを抱えていた。その何かは白昼夢の中で混じり合い、ぶつかり合い、その絆を愛情を結ぶ。
そんな不思議に選ばれてしまった彼らの物語。
少女と青年の、一夜という檻の中に閉じ込められ、奇跡の再会を
果たす物語。
鏡合わせの青年の、自分と自分を想ってくれる人への願いの物語。
忘れてしまった過去の出来事を取り戻すかのように、過去の自分に戻り辿る物語。
過去に取り残された想い人を待ち続ける物語。
すれ違っていた二人の想いが、やっと伝わる物語。
紡がれる物語はどれもまるで白昼夢のような時間の中で始まり終わる。
歌は言葉を超える、歌は気持ちを超える。彼らは歌で繋がり、歌に救われ、歌で救い続ける。
願い願われ叶った彼らは不思議な物語の中でどんな歌を歌うのだろうか───?
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※作者が歌い手好きなので大分作者が好きな歌い手さんをベースにした登場人物が出てきます。他にも歌の歌詞に似たような文が出てくる場合があります。
※ベースにした歌い手さんたちはこの物語に関係ありません。
※オリジナル作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-13 14:58:25
153322文字
会話率:55%
怖がりで友だちの居ないクマさんと
明るくて歌を歌う事が大好きなコマドリさんが
見ると願いが叶うという「逆さ虹」を探して森を探検するあったかいお話
最終更新:2019-01-16 21:08:59
21621文字
会話率:45%
昔々、空から降りてきた虹色の竜によって豊かな水を約束された小さな国。この国が竜神の加護を受け続けるには、伝説に習ってカナリアとナイチンゲールという二人の姫が美しい歌を捧げる儀式が不可欠だった。この国の姫である私は、ある日突然カナリアとして儀
式で歌う役目を言い渡される。ナイチンゲールを務めるのは、絶世の歌姫である同い年の異母妹。しかし私には、歌姫の血を引き継いでいるにもかかわらず音痴だという誰にもいえない秘密があった。――儀式までは残り三日。果たして竜神を満足させる歌を歌うことができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-29 14:42:02
55329文字
会話率:33%
"そうなのです。確かに私たちは善良なる目的をもって旗を掲げたのです。
ただ、掲げ続ければ泥や埃、時には血で汚れてしまうのは当然のことでありましょう。
しかるに騎士たちは剣を取り、乙女たちは栄光の歌を歌うのです。"
――
―皇帝は、神に訴えた。
(喜劇 いにしえの皇帝たち より抜粋)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-18 02:02:43
4043文字
会話率:9%
私を愛してくれなくてありがとう。私を嫌ってくれて。ありがとう。やっと私は気が付いた。ここは私のいるべき場所ではないと。私はやっと人間を捨てることが出来ました。ありがとう。人の皮を破り捨て私は黒きドラゴンとなり断罪の歌を歌う。
最終更新:2018-11-05 00:00:00
7042文字
会話率:14%