産業革命以降、人類を悩ませ続けたエネルギー事情は、2086年に実用化された液体ビスマス高速原子炉により核燃料サイクルが確立し、理想的とも言えるエネルギーシステムの開発に成功したと考えられた。しかしながら山積した核のごみである高レベル廃棄物
地層処分の処理方法は始まったばかりであり、フィンランド・オンカローおよびスウェーデン、スイス、カナダで実施され、極東・アジア地域では研究が進んでいた日本でも北海道幌富市に、世界で第五番目の高レベル廃棄物処分場が建設されることになり、世界中の核廃棄物を処分する見通しがついた。しかし死者まで出ることになった住民の反対運動とその補償費用の大きさから、大規模建設物の負の遺産の痛みは計り知れない傷となった。
しかし、エネルギー問題が一段落したと考えられたのもつかの間だった。人類の次なる課題であった重力発生機構の開発は軌道に乗ったものの、開発に必要な超小型ブラックホール発生に伴う莫大な電力消費は、ウラン資源枯渇とも重なって、核燃料サイクルに負担を与えることになった。そこで、次世代エネルギーとして宇宙空間での核融合炉が計画され、必要なヘリウム3開拓のために、月に基地を設置する計画が、国際宇宙開発機構によって立案されていた。
日本では高レベル廃棄物の処分施設建設の貢献が認められ、2090年にロシアから千島列島が返還された。これに対し日本政府はウルップ島までを一般に開放したが、中千島、北千島の各島には、国が自然環境を保護するために管理用の人材を配置し、自然保護と高度先端技術の研究所設立の名目で立入禁止であった。およそ150年ぶりに日本復帰を果たした千島列島であったが、すでに水産資源や天然ガスは枯渇し、豊かな森林のみが残された島はひっそりと静まり返っていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-12 18:00:00
205691文字
会話率:53%
夜明けの星たち あらすじ
21世紀の経済重視の風潮は科学に対する興味を失わせ、科学技術における深刻な人手不足を招いていた。世の中には優秀なマネジメントの教育を受けた人間が溢れたが、彼らは、手足を動かすことを知らなかった。
石を投げれば
評論家か、高度なマネジメント管理者に当たると言われた時代では、投資に関する知識が豊富でも、物を作る技術が充実しなければ経済が動くはずは無かった。お金の運用が上手にできても技術がなければ社会は発展しないことにやっと気が付いたのだ。
政府は慌てて理科系教育を重視したが、慢性的少子化赤字経営への恐れから理科系教師はほとんどわずかしかいなかった。そして、暫定的処置として大学研究機関の高校への付属が試みられることになった。
都立第七高校は、もともと理科系大学の付属高校だったこともありはその処置から5年が経ち本格運用の第一弾とされていた。そして理科コース2年の高久洋平は、新設された研究科の伊勢崎晴陽奈と出会う。二人の出会いは二度と交わることのない平行線のようだったが、地球全体を覆う人口減少の不安が忍び寄る中で、二人は予想しなかった運命をたどることになった。
登場人物
高久 洋平 東京都立第七高校、理科コース2年
伊勢崎 晴陽奈 新設の高校所属研究室の放射化学研究講座の主任研究員。洋平のクラスの副担任
賀名生(あのう)悠子 洋平のクラスの担任、奈良県出身
西山田 悟 新設の計測工学講座の主任、名門大学を不祥事で追われた。学生のPDAを叩き壊したらしい…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-30 18:00:00
58034文字
会話率:54%
高度に発達した魔法と、神秘に発展した科学の光が満ちる世界。
人間の叡智があらゆる不可能を可能にした時代は、唐突に訪れた部外者によって突き崩された。
人の傲慢を裁かんと、審判を下す神々の軍勢。
人の罪業を飲まんと、這い上がる魔性の軍勢
。
瞬く間に地上から追いやられ、滅亡の危機に瀕した人間たちは、一つの機体に希望を託す。
それはあらゆる叡智を集約した機械人形であり、人工知能である。
名はイクス。
人間に出来て、彼に出来ない物は無く、新たに生み出すことも出来る叡智の集約物。謎多き最終兵器。
迫り来る人外の侵略者を打倒す日々を送る彼は、時折浮かび上がる知らない記憶に苛まれる。
機械である自身の秘密、突如現れた侵略者の謎を知ったとき、イクスの砲口は何に向けられるのか……。
※実験創作その1折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-11 23:14:25
8911文字
会話率:49%
もしかしたら君の近くでも似たような場面に出くわすかもしれない。
近未来のお話。高度を極めた情報化社会は
オペレーションのための優れたAIを
渇望していた。
様々な企業が参入する中で、
様々なAIが生まれたが、
どうしても機械らしさが抜け
ない。
しかし突然出没したマザーシステムズ
という企業が開発競争の前線に躍り出た。
そして、マザーシステムズのCEOはこう宣言した。
「機械は機械として使われるだけのいわば奴隷のようなものです。
しかし、わが社の人工知能は機械が機械であることを超えます。そう。それは
ヒトの新たな"友達"として。」
そうはいったものの、到底受け入れづらいことのはずだ。
人工知能は暴走したり、あるいは進化しすぎたせいで、人間に
悪影響を与えるものだと信じられてきたからだ。無論、これは周知の事実である。
世界各地で人工知能を廃絶する動きが高まってきているにもかかわらず、
マザーシステムズは予告通り、ケモノを世へ放った。これに反応するかのように
世論が騒ぎ出した。
「人工知能、人類の駆逐を開始する」
「人類終了のお知らせ(;´Д`)」
「人工知能がお友達!?」
しかしヒトとは不思議なものである。人工知能の普及が始まってというものの、
政府の前からはデモ運動をする労働者の姿はなくなり、街中では幼い子供が
人工知能と遊んで笑顔をのぞかせていた。
人間を縛るものはモノではなく、人間だということを痛感させる出来事であった。
そのうえ、人工知能は親しみやすい動物のデザインを兼ね備え、
住んでいる地域、マスターによって性格も
性別も姿も違いの出るダイバーシティがあり、なおかつ、
他のAIには見られなかった、本物とみまごう優れた人間性を持ち合わせていた。
そして、そのAIはバーチャルビースト(AIIS)と呼ばれた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-09 22:05:56
2207文字
会話率:32%
第四次石油危機によってもたらされた混乱と貧富の拡大。政府は人々の頭にナノチップを埋め込むことによってこれを抑えようとした。
やがて訪れたのは人々が自分の本名を隠しながら生活を営む社会。
偽名制高度セキュリティ社会、これが、政府の目指し
たユートピア。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-30 22:00:00
36738文字
会話率:38%
魔法と科学が高度に融合した都市トーキョーの片隅で、シタマチの再開発を巡る陰謀に巻き込まれる新人魔法OLの愛と勇気のファンタジーお仕事物語。ドラゴンや勇者、魔王は基本出てきません。ゆとり世代のドジっ子が上司にこっぴどく怒られたり、イケメン先輩
にドキドキさせられたり(壁ドンもあるよ)、シタマチの人々との心温まる交流があったりする魔法冒険譚です。
2016/5/22 第1話開始
第3話まで毎日更新予定
以降、週1くらいのペースで書いていく予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-24 21:49:15
21687文字
会話率:50%
高度1万メートルで起こるバードストライク。航空管制官である私の一筋の希望はそれだけだった。
最終更新:2016-05-15 01:08:18
3346文字
会話率:18%
地球を飛び出し、銀河系のいたるところに拡散して生息域を広げ、離合集散・栄枯盛衰・切磋琢磨を繰り返した末に、全銀河・全人類を包含した統一政体のもと、恒久平和を実現するに至った人類の、一万年にも及ぶ、大樹のごとき歩みの経脈-それが、銀河戦国
史です。
その大樹よりこぼれ落ちた一葉の物語が、今日もエリス少年のもとに舞い込むのです。彼は、恒久平和実現後の銀河系で暮らす、歴史好きの少年です。今日も彼は、一葉の物語に乗って、遥かなる歴史の探索に乗り出すでしょう。
さあ!あなたも、銀河系を股にかけた全人類史という壮大な歴史叙事詩の1ページを、エリス少年と一緒に垣間見ようではありませんか!
今回エリス少年のもとに舞い込んで来た一葉の物語の舞台は、銀河史における“古代”です。
その古代における、ある星団のある星系において、未熟な技術しか持たない為に貧しく不安定な生活を強いられている民族が、より高度な文明を有する民族と遭遇し、激動の時代を迎えます。技術の伝授に始まり、奴隷支配や重労働が生じ、反乱勃発という事態に至るのですが、そんな激動の時代の中で、その星系に息づく若者たちの青春や友情や恋や家族愛が、そして高齢の者達の憂慮や信仰や絶望や希望が、展開して行きます。
銀河史の古代に、とある星系にもたらされた運命とは!? そしてそれを垣間見たエリス少年に胸中に浮かぶ事とは・・!?。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-03 13:31:57
119593文字
会話率:44%
神誕(バース)から約4500年、ミッドガルと呼ばれる異世界では
人間達が超高度な機械文明を築き上げていた。
しかし、背景には『大規模な自然破壊』『環境汚染』などの大きな問題が存在していた。
そんな人間の行った事に神は怒り、裁きを下した――
――再起不能なまでに……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-29 21:15:09
45112文字
会話率:24%
“今とは違う、遠い未来。どこかの、地球によく似た星。
地球からの移民によって繁栄をきわめていたこの星は、ある日異次元から現れた“獣人”と呼ばれる知性体により未曾有の危機に晒されることとなった。
そんな獣人達に対抗すべく、移民達は一つの
人型生体兵器を開発した。通称“天使”の誕生である。
各地の奪回を使命とした天使達は“解放軍”と呼ばれ、戦場に投入されていく。
そしてまた、新たな戦いが始まろうとしている。
獣人に奪われ、要塞化した島。突入手段はただ一つ。天使達による、高高度からの降下作戦。
作戦名は『フォーリン・エンジェル』”折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-17 20:11:36
319979文字
会話率:49%
空飛ぶ棺桶というのをご存知だろうか。わたしはそれを運用する操縦士の職を、十代の半ばで拝命した。
機械から投げ出されるように放り出された後、十数年は地上を這いずり回っていたとおもう。硝煙と、泥水
の味は空に上がった今でも、忘れることはできそ
うにない。空の職域については、とある人物に影響されて
志願したのだけど、結局はより高度な兵器を扱い、命を奪うことに変わりなかった。
これは余談にはなるけども、内戦が発生したのはまだ数年前の話だった。しかし、ひとの神経を蝕むのに
は数カ月で充分だとおもわされていた。となりに腰掛ける彼が神経症に苛まれているのは、火を見るより明
らかだろう。視線が安定しなければ、航空機を飛ばすことは叶わない。
レッドアラート。その音を何度も耳にした者にとっては、まさに悪夢でしかないのだが、即座に動き出す
のはここに居る自分という存在を措いて他ならなかった。わたしはその為に生を受けたのだから。
※縦書きPDFでの閲覧を推奨します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-06 06:19:29
213文字
会話率:0%
目に見えない高度な文明が目に見える高度な文明
最終更新:2016-03-28 23:14:09
251文字
会話率:0%
風景画を作ってみた。アートを作ってみた
最終更新:2016-03-16 14:55:50
263文字
会話率:0%
おとぎ話に出てくる国は実在した
南極大陸の海域の一部へ国際条約により通れなかった時代がある。
解禁された今、その場所には高度な文明を断片的に見受けることができる無人島が浮かんでいる。
かつて島で生活していたのは、人類の英知として名高い高
明な学者たちだった。
彼らは研究のため、ある惑星に送られるが裏切られていると知ると煙を巻くように連絡を経った。
地球との交信なしでは生きることができないと高を括っていた私達の祖先は考えもしなかった。
300年後、彼らがクローンの軍隊を率いて、地球を狙いにきていることに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-28 00:29:33
1880文字
会話率:11%
この世界には海と空しかない。
ーー人々はマナと呼ばれる魔力を使って発展してきた。魔法は高度なものであり、利便性に優れず、魔道具と呼ばれるものに自分のマナを注入することで生活をしていた。
ところがそんな発展した世界も第三次世界
大戦により荒廃の一途を辿りはじめる。一方、魔道具は魔装武器として大いに発達した。戦火はますます拡がり、大気中には大量のマナが放出される。そして今から54年前、マナの異常増幅によって時空の歪みが起き「オーバードライブ」と呼ばれる大爆発が起き、陸地がほとんど消えた。人類はそれまで築きあげた文明ほとんどを失ったのだ。
陸を失った人類に残された道は2つ。ある集団は大きな船を建造し海で暮らした。そしてもう一つは大きな船を空に浮かべ、空で暮らした。これが後のアトラ同盟とヴァルギス帝国の原型であるーー2085年版「現代史」より抜粋
世界はまた新たに戦いを始める。国境などなくなったはずの地球に空と海という新たな境界線を引いて……。
そんな中、海で生まれた風見カケルは空に自由を見出し、空に生まれたクロエ=フライヤは海に全てを優しく包み込む暖かさを見た。そんな正反対の二人が出会った時、油と水の様に似てるのに決して同化することのない世界がゆっくりと混ざり始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-27 21:44:40
35880文字
会話率:42%
私たちが暮らしている世界とは別の世界。
そこでは、科学より魔法が高度な成長を遂げていた。
そんな世界のとある魔法学園。
ここでは少年少女達が立派な魔導師になるために日々努力している。
ある日、魔法実技試験で不合格になってしまった主人公は、教
師から魔法研究部への入部を提案(強制)される。
しかし、その部はとんだ問題児たちの集まりだった…
ファンタジーな世界で問題児たちが巻き起こすテンション高め(?)のストーリー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-19 15:43:05
17460文字
会話率:41%
夢に見る不思議な風景。背の高い建造物と道を走る鉄の箱はイリスティナの住む街には存在しない高度な技術で作られていた。でも、もしかしたら世界にはそんな街が存在しているかもしれない。そんな思いを募らせ、イリスティナは日々生きていく。
最終更新:2016-03-19 08:19:22
3622文字
会話率:34%
誰にでも簡単な魔術が使える魔導器を発明した貴族の夢は、鳥のように自由に空を飛び回ることだった。息子へ、孫へ、一族へと受け継がれた夢は魔導飛行用具の発明として実を結ぶ。そして魔導器と飛行用具はともに軍事利用されることとなる。
改良され、組
み合わされることにより更に高度な技術となって行く魔導器。一族の優秀な魔術師は国民的英雄となり『魔眼のヴォル』として親しまれる一方、敵国の人間からは魔物のように憎まれて行く。
英雄貴族グドルフ・ヴォル=ベリヤノンを主人公として、彼の一族による戦闘用魔導飛行用具の開発と彼の日常、彼の恋愛と結婚問題、そして国民的英雄貴族としての責務を彼の視点をもとに描いて行きます。
※軍事物ではありますが派手な戦闘シーンはそれほど多く出て参りません。日常描写がメインとなります。戦闘シーンを期待されると肩透かしとなってしまうかも知れません。
※世界観としては魔術を強大な力として緩やかに発展してきたのに、急激な技術革新によって急速に近代化して行き、歪みが出ようと構わず突っ走るトップ国家という感じです。
魔術が存在するせいで開発されていない技術もあるのでバランスの悪い社会が舞台です。
※実在の人物、企業、団体、歴史上の存在とは全く関係ございません。フィクションです
※特定の職業に就く方達を貶めるような意図は全くございません
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-13 14:21:08
96385文字
会話率:39%
20XX年。日本の極東技研(通称”技研”)が高性能アンドロイドの開発に成功して以来、その影響力は世界へと徐々に広がり始めていた。彼らは高度な人工知能を持ち、人と遜色ない労働が可能なことから、世界各国はこれを迎合し、国際機人法(intern
ational android law)によって、人間に次ぐ高度知能種族としての地位を得ることになった。
しかし、アンドロイドはあくまで人間に次ぐ存在として開発され、人間と同等の権利は与えられなかった。
また彼らの人口増加により、人類が滅び、アンドロイド達が世界の覇権を握るのではないかと危惧する人々も出現し始めた。だがアンドロイドたちには、人間に危害を加える機能は付与されておらず、ロボット工学三原則に基づいて開発された極めて従順な存在であったのだが、人々はこれを信じようとはしなかった。
アンドロイドたちは政府機関や公共機関の職場、あるいは家政業などに従事することが決定され、人間の補助的役割を担うといった扱いでの運用が開始された。
その最中、アンドロイド開発の権益を拡充したい技研と日本政府は、人間とアンドロイドの共生を目的とした人工島”メガフロート”を建造。表面上は鉱物資源の採取を名目としたが、実際にはアンドロイドを人間と共生させる実験を行うのが目的で、日本近海に設けられたこの人工島へは多数のアンドロイドと人間が送り込まれ、独自の社会圏を形成していった。そして半世紀が経過した。
※1~2周間に一話のペースでの執筆となります。
投稿後、大幅な改稿を行う可能性もありますが、ご容赦ください。
用語の解説等は、随時行うつもりですが、基本的に略語(例:国際機人法=IAL(international android law))といった形で表記した上で、概説を行うのでご安心ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-13 08:00:06
32882文字
会話率:43%
核戦争から生まれた進化した微生物
その名は「ゲーテ」
それに立ち向かうは少年少女
舞台は高度5000メートル
壮大で非科学的
進んだ科学と進まない人心
そこに生まれる魔法
それらが交差する時
何がはじまるのか?
最終更新:2016-03-12 00:52:10
9416文字
会話率:36%
これはそう遠くない未来の話。
全世界を巻き込む三度目の戦争が終わりその被害の為、国はその形を失った。
生き残った人々は「クリエイター」を名乗る指導者の下、胡散臭さを感じつつ復興を進めていった。
それから数年、クリエイターは何故持っていたから
わからないが高度なテクノロジーを保持していた為復興は大きく進み戦前よりも便利な世界へと変わっていった。もはや誰も疑いの目を向ける事はなかった。
新たな指導者は国という概念を無くし全世界を一つの国家として動かしていく事を宣言、かつて「ニホン」と呼ばれたこの国も「極東第一セクター」と名を変え大きな機械の歯車として動いている。
クリエイターにより戦争を禁止された世界だが元は国として動いていた多くの地区は内面では争いを続けており武力を用いての戦争が出来なくなった地区は「関節侵略」としてクリエイターに見つかることなく戦争は続いていった。
勿論、極東第一セクターでも侵略は行われる。
善良な市民がある日突然殺人鬼となり人を殺していく。
その殺人鬼は自らが殺人を犯した事を知らぬまま...いやプログラムさらたアンドロイドという事も知らずに。
そのアンドイドを始末する部隊がこの地区にはいる。
軍隊であるが勿論存在は認められていない、言わば影の死刑執行人。
彼らは今日も敵を抹殺する、例え相手が裁かれる罪を覚えていなくとも。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-11 12:36:19
5111文字
会話率:21%
今から一万年前、地球とは全く異なった未知の文明の叡知を吸収するために宇宙探検隊が組織され、宇宙に向かって旅立って行った。彼らは苦難に満ちた探査旅行の末に、目もくらむような高度な知識と技術を手に入れることに成功し、意気揚々と地球に戻ってきたの
だが・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-06 16:23:34
4813文字
会話率:60%
冥王星に向かっていた伊藤飛行士の宇宙船は、突然、原因不明の故障を起こして制御不能になる。そこを巨大な宇宙船に乗って付近を航行していた高度な科学力を持つサイフ星人に救助された。伊藤飛行士はサイフ星人の宇宙旅行にしばらく同行することになる。彼ら
は4つの星を順番に巡っていったが、4つの星すべてで、人間に極めて良く似ているが、人間と異なる点がそれぞれ1か所ずつある生物がたいへん繁栄しているのを目にした。その様子を見て伊藤飛行士は、人間は宇宙における知的生物の普遍的な完成型であると確信した。しかし、・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-30 17:05:30
6853文字
会話率:93%