魔力はあるものの魔法が使えない“黒江ダリア”は世間からの冷たい風に耐え抜きながら生きていた。
高校の3年生になってもなんの変化も無く、自分にだけ降る槍の雨は勢いを増す一方だった。
高校3年と言えば進路を決める時期。彼は魔法が使えると
いう証明をする為に、最後の望みをかけ、召喚魔法を使用する。
その召喚によって呼び出されたのは、規格外の者達だった。
PS.
エブリスタに全く同じ作品を上げております。こちらより進んでいますので先が気になる方はどうぞお越しください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-19 22:00:22
250279文字
会話率:44%
それは、ある晴れた日のことだった。
穏やかな日差しが教室の中へと差し込まれている中、少女は生まれた。
生まれた、というのには少しだけ誤りがあるのかもしれないが。
けれども、一人の少女からもう一人の少女が生まれた。と、そう説明する以外に良い
表現は無かった。
「ねえ、これでもう分かったでしょう?」
「……何が?」
「あなたは私の中から〝出てはいけない〟ってこと」
「……そうね。でも、一つだけ、……いいかな?」
冷たい風が彼女たちの声を塞いだ。
「———私の——は、どこにあるの?」
そう、涙ぐむ少女は言った。
「〝ここ〟よ。ここならもう、誰も居ることが出来ないはずだよ。あなたならもう、分かっているでしょう?」
そう言って少女は、その場所をぽんっと叩いた。何もなかったその空白は、そうして埋められた。
こうして二人は幸せになった———
のだろうか。一人の少女たちはどうしてこんな結末を迎えたのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-14 18:44:31
5799文字
会話率:39%
真砂国の都が深い雪に包まれ早数年。
大納言家の菜月姫が剣を手に立ち上がる。勅命を受けて単身、北の砦に着任するものの、砦を守っていたのは男子だけ! 雪に囲まれた僻地で、あやうい共同生活の開幕。
冷たい風を切って春を呼び戻したとき、出遭ったもの
とは。菜月の剣と、出生の秘密も明らかに? 菜月を巡る、強引男子カズヤと無愛想青年のリヒトとの恋の鞘当ても見逃せな……い、はずの平安風恋愛ファンタジーです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-17 23:03:10
100231文字
会話率:58%
――夜中、ふと君は寒さで目を覚ます。左を見ると窓が開いていて、冷たい風を君のもとまで運んでいる。
どこにでもあるような一文で始まる、短い小説。近くの誰かに、はたまた自分の身に、起こりそうで起らない、だからこそ怖い、そんな小説を眠れない君
に送ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-17 00:43:17
973文字
会話率:15%
サァッって来る、あの冷たい風が好きなんだよね。
最終更新:2018-06-27 06:00:00
421文字
会話率:0%
中之島公会堂と川を挟んだ向かいの場所画廊を構える鴨井陸は自分の画廊主催の公募展に寄せられた一枚の絵に思わずうなる。それはフランスで活躍した画家ユトリロの風景画「白の時代」ととても似ていたからだ。そして冷たい風が画廊に吹いてそちらを振り向く
と女性が立っていた。それは隣のカフェの女主人だった。思わぬ人の訪問に鴨井は少し驚きながらも、彼女と話をしてゆくうちに過去に生きた二人の男女の青春に触れる。今ではもう別々の人生になってしまった若い二人の青春、それに思いを馳せながらしんしんと雪は静かに音も無く降り積もり、やがてかかわりあうすべての人々の思いも姿も雪が白く消し去ってゆく。これは降りしきる雪に過ぎ去った青春に思いを馳せる、そんな人々の心の情景をえがいた作品である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-12 23:10:37
7341文字
会話率:32%
春は近いようで遠い。まだ冷たい風が吹く2月の東京。また一人、友達が花嫁になる。羨ましいけど新しい恋はどこか気後れがする。夜の東京は今日も時を刻む。
最終更新:2018-02-24 22:25:03
857文字
会話率:0%
冷たい風が吹き付ける街の中、一風変わった男が歩いていた。彼は帽子を深くかぶり古びたコートのえりを立て、顔を包帯で覆っている奇妙な姿だった。と、風の悪戯で通りかかった馬車を止めてしまい、怒った御者に鞭を振り下ろされそうになる。それを止めたのは
馬車に乗っていた美しく若い貴婦人だった。
その姿ゆえに裏稼業をしている男と、どこまでも純粋潔白な娘との遠距離な恋愛冒険物語。
※『Love of an invisible man』から『ある透明人間の恋』に変更いたしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-01 12:58:59
146728文字
会話率:42%
寝落ちしている間に、ネトゲのマイキャラクターの姿で異世界に召喚されていたイチノ。目を覚ますと、イチノが『俺の嫁』と言って憚らないお気に入りの女の子(NPC)がいて。
夢にまで見た嫁との共同生活に浮かれるものの、そこは生まれ持った『レアリティ
』次第で、個人の価値が大きく変わってしまう理不尽な世界だった――
何かのバグか、己のレアリティがまさかの0(ゼロ)だと判明したイチノは世間の冷たい風に身を曝されながらも、必死に"今"を生きるのでした。
「大丈夫、君が隣にいてくれる。それだけで、異世界に飛ばされた価値があるってものさ」
自他共に認めるヘタレのイチノは、異世界にて己の性根を鍛え直すべく、逆境に立ち向かっていく(誇張)。
おや? 何やら地面にメッセージが書いてある。読みますか?
→YES
NO
『心が折れそうだ…』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-26 13:00:00
96861文字
会話率:33%
手を伸ばしてもそこには
冷たい風が吹いているだけ
最終更新:2017-08-24 01:30:33
224文字
会話率:0%
高校生の秋の日。私が教室に入ると、冷たい風と、カナがいた。
綺麗なの、と紅葉を指差すカナの笑顔は、とても澄んでいて……。
これは、私とカナの、日常な非日常。
最終更新:2017-05-30 20:11:12
1385文字
会話率:63%
少し冷たい風が吹きつける秋の季節。
高校二年の金持ち一家の元に生まれた1人っ子、太田紅季は転校することになった。
そんな転校先で、出会ったどこか悲しげな表情をした少女ましろとの、青春ラブコメティー。
最終更新:2017-02-12 11:48:41
2877文字
会話率:31%
ある冬の日のこと。少女ルーツィンデは森で困っている小人を助けた。小人はお礼にどんなに冷たい風が吹こうとも、どんなに凍えた雪が降ろうとも暖かく包んでくれるコートを一着くれた。
最終更新:2017-01-16 07:45:18
8452文字
会話率:21%
自殺志願者の男は、目的を達成できず海の浜辺を歩いていた。冷たい風が吹き、この季節にコートも羽織らないで歩いていたが、それを気にすることはなかった。代わりに、たまたま同じ空間にいる女性が男に話かけてくる。「こんなに寒いのにコートも羽織らずに
歩いていらっしゃるから、幽霊かしらと思って」
男は女性と話すうちに自分の心が溶けていくのを感じていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-06 09:42:50
3829文字
会話率:50%
11月、それは昼と夜で全く違う顔を見せる季節。
昼は暖かな日差しが振りそそぎ、
夜は冷たい風が吹く。
そんな季節の恋模様は昼と夜では全く違う顔を見せると僕は思います。
最終更新:2016-11-04 00:15:29
548文字
会話率:100%
「今日の稽古も、がんばった、けど……」
冷たい風がそよぐ中、女子中学生のマユミは、道をとぼとぼと歩き、一軒の駄菓子屋を訪れる。
「お腹がすいたっす。暖かいものが欲しいっす」
店先であたりを見回す。
「こういうときは、一人で過ごすのが一番
っすね」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-08 18:37:28
22193文字
会話率:61%
妻が風邪をひいたので、冷たい風のなか、オレは薬を求めドラッグストアーに行った。
妻はひどい冷え症である。薬のついでに、冷え症対策の靴下も買うことにした。店員にすすめられ、膝小僧まで隠れるという長めのものを選ぶ。
最終更新:2016-09-16 06:44:18
417文字
会話率:10%
マサトが死んだ。その言葉は、まるで、洞窟の暗がりを覗き込んだときの冷たい風みたいで、または氷の張った湖に落としたピンボール1個の響きみたいで、とにかくそれが非現実的な響きをもって、リビングでソファーに深く腰掛けテレビ画面へぼうっと視線をむ
ける僕の耳のなかへと確かな輪郭をもって落ちた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-31 18:48:49
10983文字
会話率:25%
主人公の有は...見習いモンスター狩り。そこまで聞くと普通なのだが、皆とちょっと違った所がある。 昔、そう...あれは6歳の時、黒くて冷たい風を感じたことがあるらしく、当時皆に言ってばかりいた。 「すごいの、見たの!あのねー.......
..」 しかし、それは受け入れてもらえず、1人嘘つき呼ばわりまでされたこともある。
そんな主人公、有が...風の正体を探っていく2話完結ショートストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-02 07:57:35
2031文字
会話率:35%
ある日突然空から降ってきた雷によって世界が滅ぼされた。
太陽は厚い雲に覆われ、大地は渇いた冷たい風が吹き荒れる荒野と成り果て、生き残った人々は寄り集まって町を作った。
周囲に滅びをもたらす呪いを身体に刻まれた少年は、死の荒野を放浪しながら、
自分の意思とは関係なく生き残った人々を滅ぼしていく・・・・・・
絶望に浸りきった彼が、とある街で少女に出会い惹かれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-29 23:51:56
35770文字
会話率:36%