神々の遺産《アーティファクト》に選ばれたエリートだけが集う《神遺学園》。
その片隅で、俺、神凪湊は「不適合者(イレギュラー)」と呼ばれていた。
俺に与えられた遺産は、他人の能力を不完全にコピーするだけの《模倣(イミテート)》。実技は万年最
下位、強力な遺産を持つ同級生からは嘲笑われ、落ちこぼれの日々を過ごしていた。
ーーどうせ俺は、英雄にはなれないただの背景だ。
そう諦めかけていたある日、学園を襲った絶望的な危機。
仲間が、友が、強大な敵《神話喰い》の前に倒れていく。
無力な自分に何ができる?
焦燥が頂点に達したその瞬間、俺は気づいてしまう。
ハズレだと思っていたこの能力の、本当の使い方に。
「ーー悪いな、エリート諸君。ここから先は、俺の独壇場だ」
これは、落ちこぼれの俺が、誰にも真似できない発想と組み合わせで唯一無二の力を創造し、学園の序列と世界の常識をひっくり返していく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 09:00:00
16164文字
会話率:33%
裕福な商家に生まれ、何不自由なく育った少年ティリオ。しかし、商売敵の陰謀によって実家は潰され、家族とも引き離される。行き場を失ったティリオは、借金のカタとしてゼレク=カルのコロッセオ──悪徳と暴力が支配する奴隷闘技場に売られてしまう。
戦
いとは無縁だったティリオは、最初から"魔狼の餌"として殺される予定だった。誰もがそう思っていた……彼自身さえも。
だが、彼は死ななかった。
気がつけば、目の前に倒れる対戦相手。
「えっ!? なんで目が覚めたら敵が倒れてるの……?」
その裏には一人の天才の存在があった。
名をゼイド──下級貴族にして、祖父の遺志を継ぐ冷酷な科学者。
幼くして神童と呼ばれた彼は、転生者の祖父から受け継いだ"異世界知識"をもとに禁断の技術を完成させ、ティリオの肉体を遠隔操作し始める。
祖父を殺した貴族たちへの復讐。
国家そのものを揺るがす計画。
──そのために、ティリオは"英雄"という虚像として利用されていく。
気弱な少年と冷酷な天才。
二人の歪な共闘が、やがて国家の運命をも変える――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 08:37:41
28160文字
会話率:26%
自らを普通のおじさんと名乗る男『シスイ』は交通事故に遭い、異世界へ不法投棄されたサラリーマンである。
……というのは表向きの話。
彼の本当の正体は不慮の事故によって死んだ男のスワンプマン。死んだ男の記憶、癖、体の構造まで全く同じの別人
だ。それがスワンプマンという存在だ。
そんな彼は死んでしまった男の心残りを探す為、魔術やモンスターが住まう異世界で旅をする。転生してフェンリルとなった高校生『フェリー』とエルフの少女『シルワア』と共に。
「証明してみせるよ。人の善意という仮説を」
巡るは五人の英雄が治める五つの街。
人や文化、魔術、モンスターに出会い、触れ合っていく。
その中で一方は自分の在り方を見出し、もう一方は問われることになるだろう。
そして、この世界の巨大な運命にも巻き込まれていくことになるだろう。
シルワア「ゴブリンの耳、食べる」
シスイ 「え、それって本当に食べるものなのかい?」
フェリー「ルックス最悪だな、おい」
※この作品はカクヨムでも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 08:30:00
208827文字
会話率:33%
魔族と人間が住まうこのロミナ大陸でかつて戦争が始まり、両者は深く傷つきながら休戦という形で終わりを迎えた。
その戦いの中でバラバラだった魔族たちを導いた白い狼族のラギナはその仲間も含めた四英雄として称えられていた。
戦争が終わり、大陸に引か
れた境界線を越えないことで争いが終わったこの時代にラギナは人が住む村でひっそりと暮らしている中でケガをした少女を見つけると保護することになる。
しかし少女の肌は青く、見たことのない種族に疑問を持つ暇もなくラギナは村から追われる身となってしまった。
かつての仲間たちに再会し、そして助言を貰う中でラギナは人間が魔族と共生を目的とした村の存在を聞くとその希望に縋るようにそこへ向かうのだった。
・カクヨムでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 07:33:16
17833文字
会話率:51%
クラスが丸ごと異世界に召喚されてしまい、クラスメイトをこよなく愛する主人公、新納魁世は愛するものを守る為に行動を開始する。召喚された二十三名は立ち塞がる全ての敵、軍事大国、天災、星間国家、全てを飲み込むみ、世界を回天させていく——
異世
界!国盗り!愛憎!宇宙艦隊!主人公つよい!
新たなる戦記、蒼空と群像の列伝、ここに始まる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 07:28:04
516373文字
会話率:36%
グレミィル半島と呼ばれし領土には、旧き時代より多種多様な種族が混在していた。
南部で暮らす純人種達――『人の民』。
北部に棲息する亜人種達――『森の民』。
大別して二つの民に分類される領民達は、互いに生活圏を隔てて対立し続けてきたが
英
雄ベルナルドが半島を統治する大領主に封じられたことを皮切りとして徐々に諍いは静まり、二つの民は融和への道を歩み出そうとし始めた。
然れど、英雄は焼却された。
冬の居城。多くの者にとっては突然に。謎と呪詛を撒き散らす怪死を以て、歯車が狂い出す。
英雄ベルナルドは、ハイエルフの妻との間に二人の子供を設けていた。
即ち、英雄とその妻が成した『人の民』と『森の民』による混血の双生児。
双子の姉、ノイシュリーベは父の持つ高潔な精神と大領主の座、そして母に似た脆弱な身体と莫大なる魔力を継いだ。
双子の弟、サダューインは父に似た優れた身体と脆弱な魔力、そして己の手を汚してでも二つの民の融和を願う母の理念を継いだ。
英雄亡き後の時代を託された双子達は半島で生きる者達を護る為に奔走する。
足元で燻る対立の火種。蔓延する呪詛。大国の思惑が絡み合い、やがて双子の絆を蝕み始めた頃、
一人の女性の亡命を受け入れることにより大きく物語は動き出す。
歪に絡み合った因縁と恩讐。半島が抱える紫棘の開花を以て、歯車は更に狂い尽くす。
其は後戻りの利かぬ宿痾の清算。
刻曜の翠擲<グラナグラム>は誰の掌に――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 07:10:00
371874文字
会話率:29%
辺境の村に生まれた少女、ノエル。
その魂には、彼女自身も知らぬ、百戦錬磨の男性軍人の「意思」が宿っていた。
才能を「異端」として恐れ、心を閉ざした彼女から、戦争は家族も故郷も、全てを奪っていく。
生きるために選んだ「冒険者」という道。
しかし、そこは「女性は後方支援職」という固定観念が支配する世界だった。
剣も、強力な魔法も持たない彼女が、唯一持つ武器。
それは、魂に刻み込まれた、戦場の論理――【戦術】の知識。
これは、不遇な受付嬢が、その知略だけで世界の理不尽に抗い、生き別れた姉との再会を誓う、静かなる英雄譚。
――無名の少女が、やがて『辺境の軍師』と呼ばれるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 07:00:00
177870文字
会話率:24%
幾度と繰り返された輪廻の果てに、英雄達の魂の前に神への道が開かれた。
だが、とある神様がそこに待ったをかける。
「荒ぶる魂のままじゃ、どう足掻いても君達は羅刹、修羅、はたまた鬼神にしかなれないよ。まっさらな魂に付いて、穏やかな人生を過ごして
みてはどうだい?」
これは三人の元勇者達が守護霊となって、一人の少女の人生を時に生暖かく見守ったり、時にやり過ぎなまでに色々介入したりする物語…
「殺しの技術に特化し過ぎた君達が、いくら頑張ったとしても…殺伐とした結果にしかならないだろうけどね」
え?
そんなの聞いてない!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 06:30:00
1122630文字
会話率:36%
魔王を倒した今、世界では【異世界転生者】と【異世界転移者】が溢れかえっていた。強大な力に膨大な知識。奇跡とも呼べる生産をする者や、武神とも呼ばれる武の頂きに達もの、その全てが彼等だった。魔王を倒した四大英雄の二人が結婚し、身ごもった子供は双
子。兄として産まれた方は父と母の力を完璧に引き継ぎ、加えて転生者と言うハイブリッド。
だが、弟は転生者でも何者でもなかった。兄と同じく、何種も同時に魔法を扱えるスキルを持ちながらも、弟が扱える属性は【炎】のみ。英雄の産まれカスと呼ばれ迫害される事となる。
「なら、俺はこの属性を極めてやる」
ダンジョンにこもっている時、一つの声が頭に響く。
「命を捨てる覚悟はありますか?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 06:20:00
35325文字
会話率:48%
【こちらは、長編作品のタイトル回収までを短編としたものです】
この世界は、遂に【異世界転移者】と【異世界転生者】の力を借りて魔王を討ち果たす事が出来た。平和を謳歌し、魔王を倒した四大英雄の勇者と聖女が結婚し、双子の子供が産まれた。兄は聖女
と勇者の力を完璧に引き継ぎ、しかし、弟は──
欠陥品とし、差別を受けていた弟は成人の儀の際、最悪な事が起きるのだった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 18:18:50
15338文字
会話率:46%
皆が知る英雄譚の傍らでは、死を覚悟して闘う者達が居る。
最終更新:2025-05-03 21:15:24
3227文字
会話率:37%
これは偽りの、しかし美しい夢に閉じ込められた者たちの物語――
どこまでも広がる空と海、浮かぶ島々、多様な種族が交わる雄大な世界『アルケミア』。
NPCはプレイヤーと見分けがつかないほどの知性を持ち、誰もがこの世界こそが「現実」だと信じて生
きていた。
ある日、全てが変わった。
プレイヤーたちから現実の記憶が霧散し、この仮想世界が唯一の真実となった。
そんな中、僅かに“外の記憶”の残響を抱える者たちがいた。
ステータスが完全ランダムで決まるこの世界で、文字通り「ハズレ値」を引き当てた者たち。
彼らは現実を直視できぬ哀れな『夢迷い人』と嘲笑され、社会の最底辺へと落とされた。
しかし――彼らだけが知っていた。
この世界が“ゲーム”であることを。
閉ざされた檻からの脱出手段が、ただ一つあることを。
罵声と嘲笑に晒されながらも、彼らは動き出す。
脱出への鍵を探す旅路で、出会うのは温もりと絆。
偽りの世界だと知りながら、心に芽生えるのは紛れもない“幸せ”。
最弱のステータスを背負った夢迷い人が、英雄と呼ばれる日は来るのか?
そして、この素敵すぎる夢の終わりに、彼らは何を選ぶのか――
笑いと涙が交錯する、閉ざされたVRMMO世界の決断と成長の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 06:00:00
40579文字
会話率:52%
シマ・ユウト、17歳。
合気道三段、人助けが癖の高校生。
事故で命を落とした彼が目を覚ましたのは、魔物の棲む異世界だった。
右も左も分からない森の中、助けを求める少女の声が響く。
気づけば体が動き、異形の魔物を素手で叩き伏せていた。
――
だがそれは、無自覚に発動していた“魔力”のせいだった。
本人は「ただ助けた」つもり。
だが周囲は「高位の冒険者」「選ばれし者」と、勝手に盛り上がっていく。
勘違いが勘違いを呼び、無自覚のまま称賛され、頼られ、巻き込まれていくユウト。
これは、何の自覚もないまま英雄扱いされていく男の、“実は最強かもしれない”物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 05:50:00
18432文字
会話率:21%
『剣と魔法の王国戦争』というゲームで繰り広げられる英雄伝
最終更新:2025-07-25 05:00:00
78435文字
会話率:10%
ラランは平凡な毎日に飽き飽きして村を飛び出した。
名をあげるため参加した英雄祭で、フルアーマーなのに
見るからに弱そうな少年騎士アリエスと出会う。
悪漢からアリエスを助けた(?)ラランは、
ヘルメットに覆われたアリエスの素顔を垣間見るが……
。
疾風怒濤の冒険ロマン活劇、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 04:10:00
202510文字
会話率:33%
かつてそこに存在した「帝国」が崩壊して、幾星霜の年月が経った。
ここは、「メルカッタ」。ウロラ大陸南東部に位置するドメロン山脈を隔てた先に存在するメロウ大湖畔地帯の恵みによって発展した平原地帯である。
帝国がまだ存続していたころ、ここ
は「竜騎兵(ドラゴンライダー)」たちの一大拠点であったが、今やその姿はなく、「七大連盟(セブンス・ドミネーター・コネクション)」によって設立された新たな竜の背にまたがる少女兵。「飛竜兵(ヴィヴィアーナ)」たちの教育・育成が盛んに行われている。
しかしこの地では、今も噂が立つ。「この地の夜には、いまだ亡霊が空を飛ぶ」と。
主人公、オーレリウス・ベルベッドは彼らが言うところの「亡霊」であり、黒殻の魔竜「ストルム・ブリンガ」へ自らの肉体の一部を捧げ「契約者」となった
かつて「竜騎兵」と呼ばれた者の一人だ。月と夜の世界を飛び、表向きはただの冒険者として過ごすオーレリウス。
平和なこの世界では既に「竜騎兵」の居場所なぞどこにもない。当然、竜へその身を捧げ、超常の力を人の身に宿した契約者ともなればなおのことである。
それでも、なぜ生きているのか。
これは、英雄譚として謳われるものではない。
これは、帝国の興亡を謳う鎮魂歌ではない。
これは、一人の敗残兵を取り巻く日常。
死ぬ理由を失い、ただ生きている一人の契約者を謳う哀れな喜劇。
それでも生きる、竜騎兵の歌である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 02:51:30
143892文字
会話率:15%
蘇生された古代の王たち、美少年少女6人の王。
主人公はその中の一人であるヴィゴ。
唐突な復活、昔の記憶は一切なし、右も左も分からない。
加えて何と素っ裸、そして同じ状況の五人と物語は開始する。
彼らはかつて王だった。
確かに隆盛を極めし大
国の覇王だった。
だが、これから何を成すのかは、まだ誰も知らない。
圧倒的自由度で始まる。にぎやかワイワイ英雄譚の始まり始まり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 01:19:22
342944文字
会話率:30%
勇者レバンは魔王の息子だった。
そうとは知らず打倒魔王に気炎を吐く勇者。
旅の強敵も魔界へ入るアイテムも全ては魔王の手の平の上、
魔王と勇者が相まみえる時、何が起こるか。
世にある英雄譚の裏側を少し覗きこむファンタジー冒険譚。
最終更新:2025-05-16 12:56:09
113142文字
会話率:42%
「俺は恋なんかしていない。
ただたまたま“日本の未来”と、少し近すぎる距離に座ってしまっただけだ」
神田吉兵衛、三十五歳。
月給で暮らす、ごく普通のサラリーマン。
誰かに注目されるような人生なんて、一度も考えたことはなかった。
ましてや、相
手が“日本の総理大臣の娘”だったなんて。
伊豆原真澄。
経済学博士号を持つ、致命的な美貌と知性を兼ね備えた若き女性。
彼女はただ世界を理解しているだけじゃない。
“世界そのものを変える”つもりでいた。
だが、その第一歩に必要だったのはもう希望を捨てたのに、まだ鋭く物事を見通せる男。
艶やかな笑み。
カフェ缶を片手にした軽い雑談。
気の抜けたような冗談。
その奥には、国家の権力構造、政策のベクトル、そして崩れかけた日本の未来が隠されていた。
彼女が差し出したのは恋愛でもなければ、英雄譚でもない。
それは、言葉にはされない“契約”だった。
愛人でも、救世主でもなく。
思考する“兵器”として、彼女の隣に立てるか。
そして神田は、人生に染みついた疲れた皮肉とともに、
誰も検索できない問いに向き合うことになる。
「もし“未来を与えてくれる”と言われたら、
自分にそれを持つ資格があるのかも分からないのに、君はどうする?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 01:08:03
44005文字
会話率:25%
世界唯一の“ダンジョン”が多くの冒険者の犠牲と共に攻略・崩壊してから6年──。世界各地で新たなダンジョンが発見され、それと同時に全ての人間になんらかの“スキル”が発現した。ダンジョン攻略で稼ぐ冒険者やダンジョン配信を行うライバーが現れる中、
かつて史上最難関ダンジョンを攻略した“英雄”達もまた、攻略を楽しんでいた── ただ一人を除いては。
大学生の工藤優希は名もなき“英雄”だった。新しく出現したダンジョンやスキルには興味を示さず、普通の日常を送る…………はずだった。
政府からS級冒険者の認定書が届き、他の冒険者と共に政府公認のクエストを受けることになってしまう。そのクエストの生配信で優希の規格外の強さと最凶の相棒リヴァドラムの姿が反響を呼び、ダンジョン配信をすることになる──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:00:00
281153文字
会話率:46%
エイレティア、それは四つの未踏破ダンジョンに囲まれたダンジョン都市である。
神々の住む山「霊峰ウィミン」
生きる森「リベルタム大森林」
英雄の墓場「戦艦群島イーロス」
幽世の入り口「海底神殿ポータム」
文明の発達、魔術の探求、才能ある
数多の冒険者の死を持ってしても、これらのダンジョンは未だに人類の手を振り払い続けていた。
だが、それゆえに世界中の人類を魅了し、エイレティアは夢見る者達が目指す地球最後のフロンティアとなる。
この物語は、そんなダンジョン都市で繰り広げられる特別でもあり普通の日常である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 23:03:47
114345文字
会話率:45%
とある日、高校生ノア=フォーレリアが駅に訪れると、そこに人類の最悪の敵である「アビス」が現れる。数多のアビスの襲撃に、一瞬にしてその場は阿鼻叫喚の地獄の沙汰へと変化し、そんな中をノアも生き延びるために必死に足掻く。
しかし、それでも逃げ切れ
なかったノアを助けてくれたのは、幼馴染のライカ=オルガノスであった。幼馴染が必死に戦ってる中、自分だけが逃げることの惨めさと情けなさにノアが自己嫌悪を通り越して怒りを抱えると、脳裏に響くのは一つの声。
その声の主は、人類の敵たるアビスの中でもとりわけ次元を超えた強さを持つ七体の王の一体――「傲慢」のアビス王シェナルーク=スペルビアであった。シェナルークによって唆されたノアは、その身にアビスに対抗するための魔力を宿すと、高潔なる意思を持ってボス級アビスを撃破する。
その後、精神世界でシェナルークと対面したノアは、アビス王にあろうことか一つの提案をする。それ即ち――「自分を信用させて、シェナルークに自殺してもらう」こと。
そのあまりに暴挙な発言に対し、「傲慢」のアビス王はあまりの愚かさに笑い、そしてノアにチャンスを与えた。それにより、ノアはシェナルークから魔力を借りるという契約の元、シェナルークの信用を得るための戦いが始まる。
しかし、その願いも全ては、子供の頃のライカとの約束――全てのアビスを倒すという約束を果たすため。
これはノアがシェナルークの信用を得て自殺してもらうまでの、全てのアビス王との戦いを綴る英雄譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 22:53:31
133977文字
会話率:24%
神々に祝福された者が居た。
人々に恐れられた者が居た。
偉大なる王が居た。
不条理に抗う英雄が居た。
其処は剣と魔法の世界、魑魅魍魎が跋扈し…数多の英雄達が名を馳せる世界…輝かしき英雄譚の世界。
そしてコレは……誰も見向きすること
の無い…英雄達から追放された、勇者の友の…誰も知らない〝英雄譚〟…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 21:35:48
133282文字
会話率:52%