明治から大正に掛けての変革の時代。勃起不全障害を持つく久賀野親弥は、売れない小説家として執筆活動を続けていた。親弥が目指すのは、田山花袋のような「自然主義文学」だが、親弥の忌み嫌う不倫などの不貞行為を描こうとするも、「妄想の産物」と揶揄さ
れ、作品は一向に認められない。障害の治療も先が見えず、親弥は自身のコンプレックスによって大きな不満を抱え、他人を避ける生活をしていた。妻の宮に対しても極力身体的接触を避け、宮を愛しているものの、夫婦関係はどんどん悪化していく。
同じく自然主義の作家として人気のある友人、田之上兪吉に、「作家活動をやめろ」と言われ、激高した親弥は一度捨てた自分の原稿を読み直すが、田山花袋の模造としか思えないような自分の文章に気付き、執筆ができなくなってしまう。そんな折に、アルツハイマーを患う、親弥の義父である華族の大谷禄太郎氏の邸宅に招かれた親弥と宮は、禄太郎氏の病状の悪化を目の当たりにし、二週間横浜の屋敷に滞在することを決める。その間も一向に執筆活動ができず、禄太郎氏からのストレスも相まって精神を蝕まれていき、親弥は薬に頼るようになる。また、宮は親弥に黙って不穏な動きを見せる。
横浜で兪吉と会い、兪吉の知り合いだという楼主の千寿喜明の案内で「永真遊郭街」に出向く親弥。そこで、宮に瓜二つな「楓」に出会い、宮の持ち得ない色気や、見ず知らずの男に抱かれている楓に嫉妬と精神的情欲を覚えた親弥は、小説内で楓を犯すことにのめり込む。
※直接的な性描写はございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-24 20:00:00
80870文字
会話率:46%
近未来、ロボットの発展に伴って、新たな病が現れた。その病に侵された者は、家族などの本人にとって大切な人に関わる重大な病状があるという。それは人によって異なるらしいが、軽い者なら顔が認識できない、視界に入ると声が出ない程度で済むとのこと。重篤
な者になると、社会復帰が困難なほど何も理解することができないと言われている。詳しいことは本人しかわからないが、同じ感覚を共有できる者は他にいないのだから、何も分かっていないと言えるだろう。
勿論、特効薬や改善方法は見つかっておらず、罹ったが最後、大切な人との別れになる。
この病は巷では、文字通りの意味で『離縁病』と呼ばれている。
────彼の世界には、彼と彼女しかいない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-21 13:00:00
4159文字
会話率:23%
末期の癌を患う僕は、緩和病棟に入院する。緩和病棟スタッフの精神科医がやってくる。僕の病状は日に日に悪化し、譫妄が生じて――。
作者註:内容が重いので、気楽に物語を楽しみたい方はスキップされることをお勧めします。
カクヨム様にも掲載し
ています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-16 18:00:00
4584文字
会話率:20%
大学を卒業後、木下和(きのしたなごみ)は本来希望していなかった東京での仕事を選んだ。それは……。
大学生だったころ、中学時代から好意を寄せていた沢波俊樹(さわなみとしき)がアトピー性皮膚炎にかかり、そのつらそうな姿に困惑し距離を取ってし
まう。一方、俊樹と同学部のクラスメイトで、和と大学で知り合った春田恵美(はるたえみ)は、そんな彼に献身的に寄り沿い続けた。病状が悪化し心身とも極限の状態になった時、俊樹は恵美の負担にならないように、わざと嫌われて離れていくように仕向けた。思惑通り恵美は離れていき、彼は全力で病魔に向き合い克服する。その間に和は、彼の恵美への強い想いと、その想いから起った悲しい企てに偶然にも気づいてしまう。彼を愛する資格がないと罪の意識に苛まれていた和が、いてもたってもいられず二人の間を取り持つことを決意する。
捨てきれない彼への想いと大きな罪の意識、そして自分自身への嫌悪感を抱きながら東京での生活を続け中で、同僚の立花美咲(たちばなみさき)の助けを得て、次第に自信を取り戻していく。
しかしその和に新たな試練が襲いかかる。ついに仕事以外の人とのかかわりを避け、閉じこもってしまうことに。自問自答しつつ友人と交流しサポートを得ることにより、和にも変化が起き、歩き出す。
和という女の子の心の葛藤と成長を描いています。
*本作品は、令和2年11月に出版された『桜舞う春に、きみと歩く』のスピンオフ小説です。
*同一のお話を、『サダ薬局のブログhttp://ameblo.jp/kanpou-sada』にも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-15 18:29:09
140683文字
会話率:37%
第二王子シュツェルツは両親から愛されていない。留学先から帰国したシュツェルツは、出迎えのない港で暗殺未遂にあい、首謀者の調査に乗り出す。
病状が悪化した兄に取って代わる次期王太子として、父王に呼び戻されたシュツェルツ。彼は王太子になるという
決意を抱き帰国した。両親に代わって自分を育ててくれた侍医のためにも。
兄の死を待つという辛い試練。それでもシュツェルツは協力者候補との面会を進め、ついに中立派の巨頭、大法官を味方につける。そんな中、暗殺の首謀者を特定するための鍵となる「毒」について詳しい、シュツェルツの叔父が隣国からやってくる。
果たして、シュツェルツの命を狙っているのは誰なのか?
※カクヨムでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-17 16:01:00
66980文字
会話率:41%
不思議な病に侵された十人の、それぞれの日々。
完治するのか、それとも、このまま病状が進行するのか。
不安の中で互いに関わり合い、共に過ごし、答えを見つける話。
不定期更新
最終更新:2022-02-07 14:29:02
64451文字
会話率:50%
美術大学に通う主人公が、ある女性と出会う。
その女性は、精神病を患っていた。
主人公との触れ合いの中で、病状が安定していく。
このまま、穏やかな日々が続いていくように思われたが、嵐の夜に女性は病気が悪化して、家を飛び出し保護される。
女性は
、精神病院に入院して、家族では無い主人公は会うことができない。
二人が一緒に過ごした、半年間の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-12 21:27:19
6170文字
会話率:32%
大夢は17歳、高校2年生だ。
友達の裕也と近くの廃院への肝試しを試みた夜、香無菜と出会う。肝試しは散々な結果に終わったが、それをきっかけに大夢と香無菜は親密になっていく。大夢は高校3年生の頃から頭の不調を訴え始める。翌年地元の建設会社に就職
したが、失敗の連続で脳の検査を受ける。病名は若年性認知症。香無菜の付き添いの下、大夢は入院生活を送ることになる。病状は日に日に悪化し、大夢は会話も出来なくなる。そんな時、香無菜は「ユマニチュード」という言葉に出会う。若い二人の恋と病への挑戦を描く純愛小説。
この作品は「N4574HJ」の二次創作です。作者より許可を頂いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-25 09:00:00
10260文字
会話率:43%
大夢は17歳、高校2年生だ。
友達の裕也と近くの廃院への肝試しを試みた夜、香無菜と出会う。肝試しは散々な結果に終わったが、それをきっかけに大夢と香無菜は親密になっていく。大夢は高校3年生の頃から頭の不調を訴え始める。翌年地元の建設会社に就職
したが、失敗の連続で脳の検査を受ける。病名は若年性認知症。香無菜の付き添いの下、大夢は入院生活を送ることになる。病状は日に日に悪化し、大夢は会話も出来なくなる。そんな時、香無菜は「ユマニチュード」という言葉に出会う。若い二人の恋と病への挑戦を描く純愛小説。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-20 09:00:00
10260文字
会話率:44%
ーー私たちは、元々一つのものなのだ。
双葉美月は、自分の双子の妹である、美陽を溺愛していたのだが、
美陽は、もう春が終わるまでの命だと医者から宣告を受けていた。
美陽は、病院という監獄に入れられて、自分の体が弱っていくのを感じていても、
後ろ向きな美月と対象的に明るく日々を送っていた。
互いが互いを自らの半身と称し、自分自身よりも大事に思ってきた二人は、
美陽の病状が悪化したことで、ある決断をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-11 20:00:00
18197文字
会話率:23%
発作を起こした際の医療関係者のリアクションや対応の目安なども踏まえた喘息発作と心臓発作の症状まとめです。医学系資料はウィキペディアでさえ読みにくいので創作資料的に使えそうな情報という点を基準に取捨選択し、出来るだけ簡単にまとめました。
患者さん向け資料というよりはインターン向け資料なども含む医学書の情報が多いのですが、個人的な体験や周囲の人の話も踏まえて書いているので一応患者目線の描写にも対応出来ると思います。
もし需要があれば喘息の重症度判定やその区分や喘息かどうかの判定方法、原因や喘息自体の種類についても書きますが……流石にそこまで行ったらマニアックすぎるかもしれません。
せっかく面白い話でも、「これをやったら死んじゃうのでは」とか、「この先生の対応が不自然過ぎる」といった違和感で没入して読んでくれていた読者さんが現実に引き戻されたり、そこで冷めてしまうのはあまりに勿体ないのでそういった場合の対策になればと思い書かせていただきました。
この作品はpixivにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-30 18:02:38
918文字
会話率:0%
結局、持って生まれた才能がなきゃ、ダメなんだ……。
それが、中学時代に野球、高校に入学してからは勉強で挫折を味わった鈴木虎徹が実感しことだった。努力しても現実の壁は超えられない。無力感とあきらめを引きずりながら、彼は高校二年の一学期を
終えようとしていた。
そんな夏休み直前の放課後、彼は担任の教師から呼び止められる。持病の悪化で欠席が続く坂井美雪に、たまった書類を届けてほしい。それが担任からの依頼だった。
坂井美雪。校内でトップクラスの成績を誇る彼女は、その外見の美しさでも有名だった。しかし、誰にも心を開かない。彼女はいつも一人だった。
小さな好奇心から担任の依頼を受けた虎徹だったが、すぐにそれを後悔する。成り行きで家に上がることになった彼は、口数の少ない美雪と対面することになってしまった。
続かない二人の会話。焦った虎徹は、挫折だらけで腐ってしまった心情を自虐的に語ってしまう。さらに気まずくなる空気。そこで意外な行動に出たのは美雪だった。
彼女はリモコンを手に取りテレビをつける。映し出されたのは高校野球の予選大会だった。中学時代の経験を活かし試合を解説する虎徹と、それを熱心に聞く美雪。野球という共通の話題をきっかけに、二人は急速に打ち解けていった。
虎徹が野球を解説し、美雪は勉強を教える。約束を交わした二人はたびたび合うようになった。しかし夏休みの中頃、病状が悪化した美雪は救急車で搬送される。
命に別状はなかったものの、しばらく入院することになった美雪。彼女は見舞いに訪れた虎徹に、病気のせいであらゆる物事をあきらめてきた過去を打ち明ける。
虎徹と同じようにいやそれ以上に、美雪は現実の壁に幾度となく打ちのめされ傷つけられていた。
悲しみに暮れる美雪のかたわらで、虎徹は彼女のために、あきらめていた夢にもう一度挑もうと決意し、告げる。
「――俺が甲子園に連れていくから」
そして高校最後の夏、二人の起こした奇跡が世界を変える。
━━━
当作品はカクヨムにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-01 14:37:07
135956文字
会話率:44%
『エタり』がクセ(快感を得ている方の意味では無い)になりつつある自身の現状を振り返り、『エタっている際の症状』を書き連ねることでよく世間で耳にする言葉【書けないのではない『書かない』のだ】に対抗するわけではないが、【書けない】……もっと言
えば【書けなく『なっていく』】過程を『今』記しておかなければ、自身の振り返りとならないというちょっとした危機感もあり実施するものである。
いじめを受けている『期間内=最中』などの現在進行形の時に『自身の気持ちの《文章化》』を出来た(拙作【ピエロマスター】の時みたく)ら最高なのだが、基本そういった『最中』……特に自身の気持ちがダウナーになってしまう『負のイベント(いじめによる鬱とか)』の最中にはただでさえ気持ちが落ち込んでいるので、それに相対するよほどの『感情の昂ぶり(殺意を超えた怒りなど)』がないと『気持ちの文章化』にはかなりの抵抗が伴うし、一方、『その最中』を過ぎてしまえば、『気持ちをのせた文章(筆者はこれこそ至高と信仰している)』はいっとう劣化し、一気に無味乾燥(むみかんそう)たるモノに成り下がり、場合によっては書き連ねることさえ不可能になる。
また、この『エタり』の最中の公表することで、実際『エタった』時に、他の『作家(プロアマ問わず)』はどういう症状だったか(どう感じていたか、どういう気持ちだったかなど)知りたいのもある。
これを見た方で賛否両論なにか思うことがもしもあれば感想欄に投稿お願いしますm(_ _)m
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-15 21:09:00
4380文字
会話率:2%
男子高校生夢幻・・・彼には彼を愛してやまない妹がいた。とりわけ何のとりえもないのだが、なぜか妹は夢幻を慕い続け、常に一緒に居ようとする。そんな彼が突然原因不明の病気に・・・。
最終更新:2020-07-17 07:07:20
490866文字
会話率:35%
玉木柚子はやる気のない図書部に所属する高校二年生。柚子は隣に住む幼馴染の岡田航多ただ一途に思い続け、このままずっと航多と一緒にいられると信じ生きていた。その航多に長谷川花音と言う恋人ができた。事実を認められない柚子は、今まで通り、航多の隣で
過ごし、航多も柚子が隣にいることを許した。そのことが柚子の大きな自信となり、航多の恋人である花音との間にひずみが生じた。そのひずみと共に柚子を慕う後輩の吉田がいた。吉田は、柚子に現実を何度も突き付け、そのたびに傷つくが、航多からの助けもあり、どんどん航多への想いが膨らんでいく。柚子の親友である真紀と、ひょんなことから家を訪ね、生涯の友人となった加瀬との対話から航多へ思いを伝える決心をする。ただ航多空の返事は、柚子を打ちのめした。後輩の吉田の助けもあり、少しずつ回復していく柚子。そんな時、花音の病気が再発する。花音からの要望を受けて、病院に向かう柚子。そこで花音と初めて本音をぶつけ合った。今まで知らなかった花音の想いに気づき一喜一憂する。そして、航多と花音を思いやり、もう一度航多に近づく柚子。そこで押さえていた想いがあふれ出し、吉田の元を去った柚子。花音の身代わりとなって過ごす毎日が偽物だと知りながら満たされる。そんな毎日は続かず、花音の病状が悪化したことで、航多との脆くも保っていた均衡が崩れ、否応なく現実を知る。自分の気持ちはどこにあるのか分からない柚子を図書部で出会った部長、柚子を見捨てない吉田、友人たち、自分が進むべき道を、回り道をしながら見つけていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-06 18:00:00
63350文字
会話率:76%
「学校を壊したいと思ったこと、ありませんか?」
「もし、あなたが未解決事件の犯人だったら……」
長崎で起きた高校爆破事件。長崎市に住む皮郷隼人は、その犯人として追われる身となる。逃亡を続ける中で皮郷は夢遊病状態の自分が犯行に及んだのではな
いかと疑い始める。本当に病気による犯罪なのか、その真相は⁉︎折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-30 07:00:00
14546文字
会話率:31%
「貴女の余命は後7日です」
医師からそう伝えられた少女・ナノ(仮)は、部屋に突如現れた謎のモヤ・トワ(仮)と出会う。
ナノの病状が悪化していく中、徐々に記憶を取り戻していくトワだったが――
正体不明の謎の黒い影×残り7日しか生きられ
ない難病持ちの少女 の悲しい恋の物語。
※この物語はフィクションですが、差別的発言および暴力、いじめといった残酷なシーンが含まれております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-20 22:35:41
2342文字
会話率:49%
カナン・サガ1と2を繋ぐ、外伝第2弾。ギルモア王国を北上したディーンと九曜は、レテに到着した。その街の特産は〝紫蓮花(しれんか)〟と呼ばれる、人の願望を夢の中で叶えるという幻の花だった。深夜、香りに誘われたディーンは、違和感に気付く。目にし
たのは、夢遊病状態で[千年夜の森]へと向かう人々の列。そして突然、九曜が姿を消す――なにが起こっているのか? 一方、あまり喜べない招待を受けた九曜は、妖魔・流惟(ルイ)の誘いを断り、魔力の雨の檻に捕らわれてしまう。思案する彼の脳裏をよぎるのは、だが現在のことではなく、少し前のわずかな記憶――封印が解けた直後の分身たちとある人間との、短い交流の思い出だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-30 00:00:00
74974文字
会話率:31%
ハルは小説を書くのが趣味の高校二年生。
真面目で勉強では優等生だが、他人との付き合い、特に異性との付き合いはからっきしの劣等生だった
そんなハルに好きな女の子ができた。隣のクラスの菜美だ。
ハルは菜美に告白することを決意する。
告白の当日、
ハルは菜美の目の前まで行くものの、緊張のあまり言葉が出なくなってしまった。
その時、やはり隣のクラスの涼芽がハルが手伝ってくれて、無事に告白することができたのだった。
ハルは菜美とデートの約束をする。
しかし女の子との付き合いの経験が全く無いハルは、デートの方法が全く分からず途方に暮れる。
それを見かねた涼芽はハルにデートのリハーサルをしようと持ち掛ける。
ハルは菜美とのデートの前にリハーサルとして涼芽とデートをすることになるが、ここで二人は喧嘩をしてしまう。
翌日、菜美とのデート本番に臨んだハルだったが、デートは大失敗に終わる。
涼芽はその後もハルが女の子に慣れるようにといろいろと教えてくれた。
そしてそんなハルはだんだんと涼芽に心を惹かれていく。
自分が本当に好きなのは菜美ではなく涼芽だということが分かったハルは涼芽に告白をする。
しかしハルは涼芽にあっさりとフラれてしまう。
ひょんなことから二人は一緒に学校をサボって海へと遊びに出かける。
しかし、そこで涼芽は心臓の発作を起こして倒れてしまう。
救急車で運ばれる涼芽。
その時に彼女が生まれつきの重い心臓病であることを知らされる。
涼芽の病状は悪化し、大きな手術を受けることになった。
手術の前日にハルは涼芽の病室を訪ねる。
二人はお互いの今までの気持ちをぶつけ合う。
そこでハルは、なぜ涼芽が自分の恋の手伝いをしてくれたのか、なぜ自分のことをフッたのかを理由を知る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-04 23:06:17
114489文字
会話率:32%
愛乃歌子(あいのうたこ)は14歳の誕生日に母から代々魔法少女の家系である事、地球の侵略を狙う魔族の組織アックヤーク軍と戦う使命がある事を告げられる。
戸惑いの中、相棒の精霊、ダヨンの力で魔法少女ラブリン♡メロディへと変身を遂げる歌。
そし
て激闘の末、とうとうボスの息子であるドン・アックヤークとの戦いが始まる。
幾度と戦いを重ねる中、お互いの意外な一面を垣間見る瞬間に、二人の中に少しずつ敵意とは相反する気持ちが芽生え始める。
それが恋だと気がついた時、二人は戦う事をやめた。
大混乱、猛反対の両家を何とか説得し、交際をスタート。
後に再び大混乱の中何とか結婚。
数年後双子の姉妹を授かる。
そこから三年の時が流れ現在。
アックヤーク軍は解散状態だが、世界征服を諦めきれない軍の残党が新たな組織を築いていた。
仕方がないので魔法少女(?)に変身し、さっさと片付けるという日々。
一方の旦那(やっくん)は時々現れる魔族返り(酷い厨二病状態)を抱えながらも人間界で人として生活を続けていた。日々激務でほぼ家にいない状態だが、子どもを愛しすぎていて色々やばい。
続いて両家からの「お世継ぎ」問題が勃発。
双子が3歳になったばかりで決断は先送りされているものの、じわじわと圧力をかけられている。
家事に、育児に、両家の親、厨二病の旦那、そして時々魔法少女(?)目まぐるしい毎日の中で、歌は自分の「幸せ」とは何かを模索していく少し変わった何でもありの日常ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-03 19:42:38
11151文字
会話率:35%
諒輔はある日、八王子郊外の山間の道で、崖から車ごと転落した老人を助ける。諒輔がアルバイト先の運送店の車で病院に連れて行く途中、謎の二人組による襲撃があり、危機一髪のところを、不思議な現象により難を逃れる。
しばらくして、諒輔は都内の病院に転
院した老人の見舞に行く。老人は安倍忠彬と名乗り、穏の長者である事を打ち明ける。そして安倍晴明を始祖とする、裏土御門家に纏わる話を聞かせ、諒輔に頼み事をする。それは血の繋がる唯一の人である孫娘を探して欲しいというもの。また、忠彬を襲ったのは、阿修羅教団の手の者であること、忠彬が末期がんに罹患している事などを知らされる。
数日後、忠彬の息子の妻が住む京都に行き、彼女から孫娘の東京の連絡先を入手する。
東京に戻った諒輔は、神楽坂の三味線教室に孫娘の理紗を訪ね、忠彬と会うよう説得をするが、理紗は会うことを拒む。
忠彬にその旨伝えると、ひどく落胆し、病状が急変する。忠彬は瀕死状態に陥るが、最期の願いとして、穏の長者を引き継いで欲しいと諒輔に迫る。諒輔は良く分からないまま承知する。諒輔が穏の長者を継承したことを知った阿修羅教団は、諒輔と理紗に襲撃を仕掛ける。これに危機感を抱いた諒輔は、阿修羅教団の内偵を進め、その頭領が凌霄院月瞑という赤い瞳を持つ異能者であることや、コンサルタント企業を経営していることなどが判明する。しかし油断していた隙を突かれ、理紗は彼等に拉致されてしまう。
六本木の高層ビルの三十五階にある敵の本拠に深夜、単身で乗り込んだ諒輔は、激戦の末に理紗を連れ出し、屋上ヘリポートに辿り着く。諒輔と月瞑の壮絶な呪術による闘いが、四十五階の上空で開始され、諒輔たちはその死闘に勝利する。
この作品はPuboo(パブー)https://puboo.jp/book/68216 にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-29 10:57:28
68006文字
会話率:49%