イーリス公爵家、長女のローザと次女のルナは顔も背格好もそっくりな年子。
舞踏会に初めて参加した夜。ルナは庭園でウィクトル王太子に出会い、魔法植物の話で大いに盛り上がった。
博識で心優しいウィクトル王太子とのひと時で、淡い恋心を抱いたルナ
。自分も社交界にデビューすれば、またお会いできるだろうかと思っていた翌日。父親とローザ、ルナの三人は王宮に呼び出された。
待っていたのは国王と王太子。
なんでも、イーリス公爵家の令嬢に話があるという。
「それにしても本当にそっくりだ。レディに失礼なことをたずねて申し訳ないんだけど、昨晩僕と魔法植物の話をしてくれたのはどちらかな?」
王太子にたずねられ、ルナは自分が名乗り忘れていたことを思い出した。
そのわずかな間に――
「それは私ですわ。昨晩は名乗りもせず申し訳ありませんでした」
素早く口を開いたローザを後で問い詰めるも、「ああ言えば王太子妃になれるんじゃないかと思って」と返され。その晩、王宮から帰ってきた父に「ローザを王太子殿下の婚約者に望まれた」と告げられてしまう。
ローザの思惑通りに事が進み、王宮へと移り住む姉を見送ったルナ。
侍女たちをさがらせ、人目を忍んで涙しているかと思いきや……
――うふふっ……ここまでは順調ですわ!
くつくつと笑うこの妹、悲壮感の欠片もない。
「ルナ! 私を騙していたのね⁉」
「いやだわお姉様ったら。ご自分そっくりの妹が何でも言う事を聞く子に育つなんて都合の良い話、あると思いまして?」
似たのは外見だけじゃない。
何でも欲しがる腹黒姉に、腹黒妹の復讐が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 18:21:48
459567文字
会話率:49%
五歳で魔力痩躯帝の儀式に臨んだ私は魔力を制限する腕輪を外したとたんに前世が蘇り、測定器具を破壊するほどの魔力を得た。
前世は山登りが好きな二十歳の女子大生。
五歳の私も二十歳の私も、辺境の男爵家でのんびり暮らしたのに……
最終更新:2025-05-17 08:00:00
783497文字
会話率:37%
王国で権勢を誇る大公家の次女アデールは、母である女大公から嫌われて育った。いつか温かい家族を持つことを夢見るアデールに母が命じたのは、悪名高い辺地の子爵家への政略結婚。
わずかな希望を胸に、華やかな王都を後に北の辺境へと向かうアデールを待
っていたのは、戦乱と過去の愛憎に囚われ、すれ違いを重ねる冷徹な夫と心を閉ざした継子だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 07:20:00
116412文字
会話率:44%
両親が立て続けに亡くなったロミアの元に『伯爵』と名乗る男から手紙が届く。その伯爵は、何とロミアの実の父親であると名乗り出た。
自身が養子に出されていた事実を知ったロミアが伯爵家に戻ると、公爵家長男レドの誕生パーティーへの参加を提案されたロミ
アだったが……。
「おい、誰かこの娘を摘み出せ!」
なんとレドに不審者扱いされ、追い出されてしまう。
屋敷の外に放り出されたロミアが夜風に震えて呆然としていると、そこに一台の馬車が遅れて到着した。
ロミアを心配し手を差し伸べたジュリと名乗る彼は、不審者だと誤解されたロミアから事情を聞き、彼女を伯爵家の屋敷まで送っていったのだが……。
──俺の初恋の人が、何故こんな扱いを受けているんだ……?
……素性を隠していたジュリが、幼い頃にロミアと出会っていた隣国の皇帝【氷獣の帝王】ジュリウスである事を、彼女はまだ知らない。
これは三姉妹の【いらない子】として養子に出され親に捨てられたはずの貴族の次女が、長年の初恋を拗らせたイケメン皇帝に全力で溺愛されながら、互いに支え合って生きていく恋物語です。
どこまでも顔が良く、物理的に強く、誰よりも愛が重く、一族の宿命がしんどい系の男がお好きな方の心に刺されば嬉しいです。
※この作品はカクヨム様で先行公開していた作品を、大幅に改稿したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 07:13:59
113079文字
会話率:37%
クレヴァーナは公爵家の次女であった。
ただし家族からは疎まれ、十八歳の時に嫁いだ先でも上手くいかなかった。
嵌められた結果、離縁され彼女は隣国へと飛び立つことにした。
――これは離縁されてから始まる、一人の女性の第二の人生の物語。
最終更新:2025-05-11 11:55:11
180256文字
会話率:25%
私の名前はメリッサ・フロネア。
フロネア伯爵家の次女である。英雄の娘として生きている私は、十四歳の時に小さな王子様に出会った。これは小さな王子様と私の物語。
※女騎士が~のマリアージュの次女の話です。
※「女騎士が~」「冤罪をかけられ~
」、「伯爵令嬢が~」、「出戻り~」などと同じ世界観の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-11 21:32:18
40785文字
会話率:30%
彼女はまさに安楽椅子探偵ならぬ、安楽御簾探偵!
平安時代、権大納言 花房家には、変わり者の次女がいた。
華やかな姉、可憐な妹に比べれ、地味な顔立ち。女だてらに漢詩を読みこなす彼女は、皆から、頭でっかちな「土筆(つくし)」姫と呼ばれ
ていた。
ある日、野心家な父が、今をときめく近衛中将、藤原時峰(ときみね)を婿にしたいと、「家に招いて、しこたま酒を飲ませ、三女の菫の寝室にぶち込んで既成事実を作る」という、とんでもない謀略を企てた。
男嫌いの菫に泣きつかれ、菫の代わりに時峰と対峙する土筆。色男と名高い時峰に警戒する土筆だったが、会ってみると、時峰は意外と紳士的だった。それどころか、土筆に悩みを打ち明ける。
その悩みとは、友人の姫が何者かに殺されたらしいーーーというもので……
中将の話を聞いていた土筆の頭に、ある考えが浮かんだ。
事件を解決に導く探偵は、御簾の向こうにいる。洞察力優れた彼女の平安探偵譚を、ご覧あれ。
※R15。一般的な推理小説レベルの描写が出てきます。
※5〜7話で一つの話となるように書く予定です。
※区切りの良いと頃までは、なるべく一気に更新しましすが、話の切れ目(章の区切り)で更新があきます。ノンビリ更新、ご容赦ください。
※時代考証甘めにてご容赦ください。参考文献は完結後に掲載の予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 23:04:58
218347文字
会話率:40%
悪役令嬢として社交の場で噂される、とある家の次女エリザベス。
ある日、婚約者ロバートから告げられた婚約破棄の言葉。そして、乱入者。
悪役令嬢と呼ばれたエリザベスは、この婚約をどうするか……。
適当設定で、ゆるりと書いています。
最終更新:2025-05-10 21:12:16
2866文字
会話率:41%
侯爵家の次女として生まれながら、姉にだけ与えられる愛と称賛に耐えてきた令嬢エリス。
無実の罪で家を追われた彼女が辿り着いたのは、“変人”と噂される孤独な魔導士のもとだった。
拒絶型の魔力を持ち、誰からも誤解されてきた彼女は、そこで初めて“必
要とされる”日々を手に入れる。
これは、冷遇され続けた少女が、自らの力を認めてくれた人と出会い、愛されていくまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 18:10:00
7920文字
会話率:52%
フレンズ・テクノロジー社が提供する、ショッピング×アミューズメント×サーカスがテーマの次世代型ショッピングモール「サーカス・フレンズモール」
そこでは日々動物ロボットによるサーカスショーが行われ、西多摩地域の山中に位置するにも関わらず、休日
は家族連れや若者で賑わっている。
ゴールデンウィークを利用し、そこに遊びにきた父の羽山直樹、母の舞、長女の奈美、次女の翠、次男の圭吾、そして留守番をしている長男の隆太からなる6人家族の羽山一家。
楽しくて幸せな1日を送れる…と思いきや、動物ロボット達が店内の客を虐殺する大事件に巻き込まれ、家族がバラバラになってしまった。
整備主任の御池蓮に救出された直樹は暴走したロボットを倒し、巻き込まれた人々を、そして家族を救うために立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 02:42:22
4080文字
会話率:52%
この作品は「N0055HE」の二次創作です。作者より許可を頂いています。
"薬術の魔女(ウェネーフィカ)"と"呪猫の悪魔(マレーフィコ)"の次女の、小さな思い出のおはなし。
最終更新:2025-05-05 08:19:03
1033文字
会話率:42%
血が繋がってない暴力系ヒロインとその姉を許した~だって俺の人生その後も続くし~
昔小学生高学年の頃、長女に下着泥棒の冤罪にされる。
また小さい頃から高校生まで次女は、何かある事に蹴って来る。
父親は仕事の忙しさから、あまり家庭を知らない。
母親と妹は俺の味方でいてくれた。
これは俗に言うざまぁ系の話って奴だ。
でもな……俺は人様を創作物の様におとしいれられなかった。
だってやり過ぎると、その後の俺の人生に悪影響出るだろう
※この話は四話で終わります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 18:11:17
7266文字
会話率:50%
実弟の、狂気に近い片思いです。
二話目、結構グロテスクです。
連れ去られそうになる二羽を守る為、三羽と四羽が、ボロボロになるバトルシーンです。
本編『浮雲九十九番地』で活躍中の三羽《みつば》たちの姉、二羽《ふたば》の過去話です。
次女
に恋していた五羽《いつば》と六羽《むつば》のストーリーです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 22:44:30
7533文字
会話率:45%
井原正(いはらただし)は肩身の狭い生活を送っている。
妻の佑莉(ゆり)、長女の七海(ななみ)、次女の美雪(みゆき)から空気のような存在として扱われているからだ。
自分に存在価値はあるのだろうか?自分は捨てられてしまうのではないか?
そ
う思うようになった頃、正に転機が訪れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 00:00:00
6327文字
会話率:32%
三条家の長女【三条菜乃】は異能を持たず身体に毒を宿していた。そんな菜乃の両親は菜乃のことを疎み。次女である菜乃の妹【三条結月】が生まれてから菜乃を離れの部屋に隔離した。
侍女と共にしか外へ出ることを許されない自由のない生活を送る日々。そ
んな中、菜乃の妹【結月】が17歳を迎える誕生日の日に【結月】に縁談の話が持ち出される。
相手は名家のご子息【如月家】
【結月】は三条家の跡継ぎの為に、縁談を受け入れるが。
疎まれ育った少女【菜乃】が異能を持つ名家の当主の青年【湊】と出会い少女【菜乃】の世界が少しずつ変わっていくお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 10:32:36
4564文字
会話率:46%
転生者リゼラは、公爵家の次女として生まれながら、とある理由から冷遇されていた。前世の知識と経験を元に生き延びていたが、成人を数日後に控えたある日、公爵家からの除籍を告げられ、第二皇子の専属の護衛騎士となることを命じられる。
刀使いの黒髪美
少女×眼帯の銀髪美青年、滅亡した古代魔術帝国など――――厨二設定満載の上、ご都合主義です。合言葉は『この世界ではこうなんです』!
どうか寛大な心でもって、暇つぶしにどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 02:38:17
1062766文字
会話率:39%
眠り姫第2弾。最初に目覚めたことになる次女アリアーナ。その結婚相手は通った後にはぺんぺん草も生えないと言われる破壊王。催促でトラップを攻略したエドウィンはアリアーナをドキドキさせる。
恋が走り出す。
最終更新:2025-04-28 11:11:19
42839文字
会話率:60%
ランズベル伯爵家の次女として生まれたメリルローズは、初めての社交界で出会った公爵家の令息クリスを見た時に前世の記憶を思い出す。
前世で皇太子の婚約者候補であった彼女は、同じく婚約者候補だった親友のクリスティーナと皇太子の裏切りによって悪役
令嬢にされ、命を落としてしまったのだ。
過去の悲しみと恐怖を思い出し失神したメリルローズは、クリスから手厚い看病を受けたことをきっかけに2人は婚約した。
「今世では過去を忘れて幸せになる!!」
そう息巻いていたのも束の間。
婚約者のクリスが、前世でライバルのクリスティーナだと告げられて!?
「この婚約はキャンセルよ!!!」
どうしても婚約破棄したい主人公と訳あり風な婚約破棄したくない元ライバル令嬢・現婚約者のドタバタラブコメディ。
※以前載せていた連載版の修正作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 07:14:41
19255文字
会話率:39%
「わたしには、誰もいてくれないの?」
魔王の次女・アリサは、姉のグレイスから陰で虐待を受ける日々。
そんなアリサはさらに、魔界と人間界の覇権をめぐる争いに巻き込まれ、実の父である魔王のため、危険な取引きに身を投じる。
魔王への反逆者を抹殺し
た代償に、逃亡生活を余儀なくされるアリサだが、アステラス王国の第2王子・ローランと出会い、恋に落ちる。
陰謀と愛の狭間で揺れ動くアリサが、やがて魔王(ダークロード)へと成り上がる、異世界ダークファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 21:10:00
124710文字
会話率:41%
私はその日、静かに息を引き取った。
日本で、ひとり暮らしのソロ活を楽しみながら、本とコーヒーに囲まれて生きていた私。介護の仕事は大変だったけど、誰かの役に立てる喜びも知っていた。
そんな平穏な毎日が、ある日突然終わりを迎えたのだ。
気づけば、私は知らない世界にいた。
青い空、緑の大地、そして石造りの重厚な屋敷。
新しい名前は――エリシア・フォン・ラントベルク。辺境の地を治める、ラントベルク辺境伯家の次女だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 14:43:58
23836文字
会話率:22%
※初めての投稿になります。よろしくお願い致します。
※この小説はフィクションであり、実在する人物・団体とは一切関係ありません。
あの日、あの時あの選択。全てが繋がっていた。悪人はまとめて成敗致しますーー。
エミリアーナは侯爵家の次女だっ
た。
聖女の力を発現したことにより、彼女の運命は変わっていく。
第1王子との婚約解消――。そして2度目の婚約。
前向きに生きていこうとする彼女の邪魔をするのは……。
そんなエミリアーナに、侯爵家の使用人が近づく。彼にはまた別の目的があるようで……。
運命に翻弄されながらも、彼女は人の縁に恵まれ道を切り開いていく。
母の死、聖女の力……。次々と明らかになっていく事実に、エミリアーナに衝撃が走る――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 07:10:00
228681文字
会話率:54%