中学生の頃、僕はいじめを受けていた。そのトラウマから登校できなかった僕が高校生活を始めたのは、入学式から一週間程経ってからだった。
そんな僕が一番最初に話したのは、退屈そうな顔をした隣の席の女の子。無愛想に見える彼女が昼休みに向かったのは、
立ち入り禁止の屋上。「そこ、立ち入り禁止じゃないの?」そう問いかけた僕を見下ろした瞳は、どこか影を帯びているように見えた。屋上に繋がる扉から見えたどこまでも自由な春空。そして、僕を見つめる空色の瞳。見えない何かに背中を押され、立ち入り禁止の先に踏み入れた時、僕と彼女の人生が交差する──。
※ノベルアップ+、アルファポリスにも掲載しています
※HJ小説大賞2020最終選考作品折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-23 07:00:00
459202文字
会話率:56%
”聖戦”
この世界では、戦争が始まろうとしている
ただの戦争では無い、全てを許される神が生み出した聖戦。
神になるための戦いである。
神が選ぶ6人の魔術師に与えられる
奇妙な力。
──天使の力
──悪魔の力
──魔人の力
──
鬼の力
──魔女の力
──堕天使の力
魔術師はこの力を使い他の魔術師の命を絶たなければならない。
誰が一番神に相応しいかを証明する為に。
自分の欲を満たす、夢を叶える、全てを行えるのは神ただ1人。魔術師はそれを求め、殺し合い、1席の頂点に立つ。
そう、この聖戦という名の殺し合いは”悪魔”
が集う醜い戦いなのだ。
妹と二人、家事をこなす少年がいた。
母は仕事、父は7年間行方不明。
そんな少年はあるお寺に毎日欠かさず訪れていた。小学生、中学生、そして高校生の今でも少年、いや彼は訪れる。
周りの住人は何をしているのかと気になり、彼にいくとどなく聞くが今日も今日とて求める言葉は帰ってこない。
夕暮れ染まる帰り道
そんな彼に1人の女が問いかけた
「この近くに魔術師はいますか?」と。
彼と彼女、そして魔術師。
彼ら彼女らの醜い聖戦物語はその言葉で幕を開けた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-18 10:00:00
28712文字
会話率:28%
青春とは決して美しいモノではない……。高校一年生の仁内武宏はそう悟った。彼は中学生の時、高校生になって青春を謳歌すると心に決めていた。だがしかし、現実は全く違っていた。想像していた理想的な青春とは程遠いもので、彼は期待を裏切られて絶望に打ち
ひしがれていた。そして高校入学から三ヶ月後、彼が屋上で一人昼食の弁当を食べていると二年生の女の先輩がやって来た。どうやら彼女も一人屋上で食べているらしい。先輩は名前を大橋紬といい、生徒会のメンバーであるという。武宏は紬と仲を深めていく。青春の行方を探しながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-26 22:13:03
383文字
会話率:10%
赤宮裕真(あかみや ゆうま)は高校生である――っていうか、むしろ〈勇者〉である。
それも、小学生のとき、中学生のとき、そして高校生になってからと、3回の異世界転移によって3つの世界を救った、筋金入りの超ベテラン高レベル勇者だ。
しか
し――そんな彼に訪れた、故郷日本での『4度目』は、なんと悪役だった!?
まさか、この現代日本に実在するハズもないと思っていた魔法少女――。
その戦いに正体不明の助っ人として加勢した結果、誤解と説明不足……そして正体を隠すのに使った、呪われた防具のいかにもヤバい見た目のせいで、悪の凄腕剣士〈クローリヒト〉と認識されてしまったのである。
……もういい加減に、現代日本の平和で真っ当な生活を~……!
そんなささやかな願いは当然かなうはずもなく――。
〈世壊呪(セカイジュ)〉と呼ばれる謎の存在を巡る、何かザンネンな匂いのする秘密結社〈救国魔導団〉と、まだまだ未熟な魔法少女〈シルキーベル〉(しかも正体は彼女)の戦いに、「結構です」とお断りを入れる間もなく巻き込まれていく裕真。
さらにそこへ、別の勇者やら、小さな変身ヒーローやら、新たな魔法少女やらも関わってきて……!
ユルいミリオタ気味な剣の聖霊をお供に、かつての宿敵の魔王を仲間に、流れでクローリヒトとして戦うことになった裕真の4度目は――。
このまま悪役(っぽい)ポジションで終わるのか、果たして……!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-16 20:33:41
1572003文字
会話率:26%
筑豊の町で、集団自転車泥棒が発生した。白いシャツに学生ズボンの中高生たちが、一斉に自転車を走らせた。旧炭鉱跡地の入坑口に向かっていた。田川警察署生活安全課少年係の白石夏海巡査長は、少年たちを追い懸けた。入り込んだ地下の坑道で二体の射殺体を
発見した。ヤクザと白いシャツ姿の少年だった。
中学生の澤渡健次は、坑道に逃げ込んだ。同級生の木嶋葉菜、先輩の清野順平と一緒だった。高校生の法然明憲を探していた。
突然に現れた暴力団員の瀬山仁朗が葉菜を連れ去った。瀬山は葉菜の義父だった。自分の愛人を自らの手で絞め殺したと噂されていた。地元では〝鳥捕りん男〟と呼ばれる伝説の男だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-16 16:00:00
114033文字
会話率:31%
人殺しと呼ばれたサチ。
中学2年、春。
隣の高校へと向かう足は重い。
古賀島サトルという名前の、
被害者の男に会いに行く。
――――――――――――――――――――
他サイトでも重複掲載。
https://shimonomori.a
rt.blog/2022/04/16/reproach/
文字数:約6,000字(目安10~20分)
※読了目安は気にせず、まったりお読みください。
※本作は横書き基準です。
1行23文字程度で改行しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-16 00:00:00
6026文字
会話率:28%
異能士資格取得を目指す高校生と、とある嘘をつき続けている中学生異能士のお話。貧乏異能士事務所を経営する二人が、小さな事件をショボく解決していく。
最終更新:2022-04-13 12:53:02
15448文字
会話率:64%
とある事情で一人暮らしをしている僕《和泉湊》はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女《真城美桜》を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異
常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「ごめん……なんて言った?」
突然、意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-12 18:36:01
62712文字
会話率:40%
たぶん、俺は淘汰される方の天才だ。
スポ根とかでよく見る突如現れた成長型主人公にボコボコにされるタイプの天才だ。
それを理解したのは、つい最近のこと。
そうと決まれば、全力で主人公の成長を阻止しよう!
なぜなら、俺はモブに成り下がりたくはな
いから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-07 14:30:59
786文字
会話率:28%
好きな人ができました。
桜が咲いたら一緒に歩きたい。
そんなちいさく淡い恋の歌
※香月よう子様企画「春にはじまる恋物語企画」黒森冬炎様企画「恋のリフレイン〜恋歌書いて書いて企画〜」に参加しています。企画紹介順は主催者様のお名前の50音順と
させていただきました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-02 19:53:08
214文字
会話率:0%
『――あなたは神を信じますか?』
◆
この〈四重奏(しじゅうそう)〉というチームを語る上で、最も外せないのがこの言葉だ。何処かの宗教勧誘と勘違いされるかもしれないが。本気で宗教勧誘では断じてない。
ただ、単に。神を信じる・信じない
。の答弁を聞きたいだけで、それ以上の見返りは一切求めていない。
本当、それだけのはずだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-25 19:09:11
56186文字
会話率:45%
主人公のーーには付き合っていた彼女がいた。のだが、振られてしまう。
その後元カノは主人公のことをあからさまに避けるようになる。
掲示板で助けを求めた主人公は貰った助言を実行する
最終更新:2022-03-11 10:19:26
10240文字
会話率:23%
高校1年生の6月。超人見知りだけど友達がほしい私、夏目梨花がいとこである高身長男子、青葉翔太に助けてもらいながら友達を作ろうとしている。でも、翔太は梨花に友達を作ってほしくないらしい。また翔太は過去に何かあるらしく……。
翔太はなんで梨花に
友達を作ってほしくないのか、翔太は過去に何があったのか、梨花に友達ができるのか、2人はどうなるのか。 恋愛小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-22 21:18:36
3970文字
会話率:53%
夏目梨花(なつめりか)は超がつくほどの人見知りで中学では友達が出来なかった。『高校では』と思ったがやっぱり緊張してしまう。そんな梨花はいとこである高身長男子、青葉翔太(あおばしょうた)に助けてもらってるけど……。
最終更新:2021-10-02 23:13:11
1322文字
会話率:63%
中学生の頃、周りの友達や環境のせいで、暴力事件を頻繁に起こしていた女番長、篠原 美咲。
だが、自分のやりたいことと違うという思いが強くなったため、高校では、中学校のときの友達と縁を切り、真っ当に過ごそうと決意する。なので、高校では、鋭い目つ
きを直すためナチュラルなメイクをしたり、ウィッグを被ったりなどをして変装し、「普通の女子高生の篠原 美咲」を演じていた。
そんなある日、高校で初めて作った大事な友達が不良達に絡まれてしまうところを陰から目撃する。友達を助けて自分の正体をバラしてしまうか、友達を見捨てて自分の正体を隠すか悩んだ末、友達を見捨てる決断をする。しかし、その後強い罪悪感に襲われ、耐えきれなくなった彼女は、絡まれている友達を助け、尚且つ「普通の女子高生の篠原 美咲」が暴力を振る人間ということがバレないようにする方法を考える。そこで、美咲は変装を解いて、「普通の高校生の篠原 美咲」としての姿を消し、中学生のときの「女番長の篠原 美咲」として出向くことに。
不良達を倒し、友達を助けるも、彼らから自分の通っている高校が不良校に狙われているという情報を手に入れる。
それには、同じ学校の一年の村雨 裕翔という男が関係しているらしい。
高校が狙われるということは、関係のない生徒たちが巻き込まれるということ。心配になった美咲は、「番長の美咲」としての姿で、生徒たちを不良達から守るためと、自分の平穏な暮らしを守るために活動し始める。
美咲は、不良校に打ち勝ち、「普通の女子高生篠原 美咲」としての暮らしを取り戻すことができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-20 13:00:00
81928文字
会話率:47%
紅井陽(あかい よう)と月野空(つきの そら)は幼稚園からの幼馴染で家も隣同士。
ずっと家族ぐるみの付き合いをしてきた。
幼稚園、小学校と双子のように仲良くしていたが、中学生になって二人の間に恋愛感情が芽生えてくる。
そして中3の夏、
空は陽に好きだと告白した。陽も同じ気持ちだった。
それから二人の恋人同士としての交際が始まる。満ち足りた幸福で楽しい日々。
やがて陽と空は同じ高校、私立青蘭学園に入学した。
高校に入学して暫くはラブラブ生活を送っていた二人だが、夏休みが終わり二学期が始まって間もなく、陽は空に公園呼び出された。
空はうつむいたまま陽と目も合わせず、陽に突然「別れよう」と告げる。
放心状態の陽を置いたまま、空は「ごめん」と一言残して足早に去っていく。
空に突然別れを告げられた陽は為すべもなく、空を失ったショックに、ただただ打ちひしがれるだけだった。
噂によると、空は学校1のモテ男子と有名な1コ上の先輩、碓氷湊斗(うすい みなと)と交際を始めたようだ。
そして陽はようやく事の重大さを認識した。
自分は一般家庭に生まれた平凡なただの男子。
一方相手は金持ちのお坊ちゃんで、しかも文武両道のイケメンモテ男子。
勝てる要素が全く見つからない。
でも・・・
でも、このままでは絶対に終われない!俺を捨てた空を、絶対に見返してやる!
こうして陽の大学生の姉、紅井沙希(あかい さき)や、中学からの親友でクラスメイトの織田大輝(おだ だいき)らの協力を得ながら、陽は心身共に成長していくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-05 12:17:16
80918文字
会話率:37%
中学生の時の彼氏に無理やり襲われた神崎 明日香。
それ以来、男を拒絶し、明日香は心に大きな傷を抱えて生きていた。
女子高校に入学できたものの、その痛みが癒えることはない。
ストレスが溜まると、自傷行為を繰り返し、左腕は傷だらけ。
そんな時、女性しかいなかった高校に、代理の教師が現れる。
よりにもよって、そのセンセイは明日香の大嫌いな男。
男なんてもう絶対いらない。
そう思っていたのに……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-29 11:44:24
7227文字
会話率:25%
父親と二人暮らしの高槻由真(たかつきゆま)は中学3年生の夏休みに、図書館である人と出会った。彼、吉田鷹広(よしだたかひろ)と、ふとしたことから会話をするようになり、偶然だった出会いはいくつもの偶然が重なっていく。淡い気持ちを抱きながらも、周
りの状況から素直になれない由真。変化していく状況に翻弄されながらも、少しずつ歩み寄っていく二人の関係がどうなっていくのか。
第1部出会い編 第2部受験編
短編 図書館で を連載にしました。
*2019/1/10改稿して、投稿をし直しました。それに伴いあらすじなども直しました。
*タイトル変更。(旧題 夏の日のシチュエーション)
*2020/11/25 あらすじ変更。
水曜日更新予定!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-26 09:00:00
89935文字
会話率:59%
中学生から高校生に進級する春休み、親からのお使いから家に帰るとリビングに一人の少女がいた。
「よろしくね和くん! これからは家が隣同士だよ」
そこにいたのは、見た目こそ変わったものの7年前まで俺の好き"だった"幼
なじみ――香織だった。
突然の再会によって空白の7年間を埋めるように二人の関係が動き出す。
買い物に行ったり一緒の布団で寝たりゲームセンター行ったり、そんな二人の何気ない日常のお話。
※本編(第一部)完結済み
※第二部(超絶不定期)連載中
※よく誤字るので誤字報告してくれたら嬉しいです
※この作品の第一部までは『カクヨム』でも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-23 22:05:31
100429文字
会話率:60%
青春《せいしゅん》楽《らく》は、中学生活を陰キャラぼっちで過ごした。
その日々はとても苦痛だった。
ーーそうして高校生活を迎える前、彼は決意した。
自分も高校デビューを飾り、陽キャラ達の仲間入りする事を。
ーーしかし、どうにか陽キャ
ラになるも、陽キャラにも様々な問題はあった。
そんな彼の前に現れた、三鶴城《みつるぎ》姫《ひめ》。
彼女はとても綺麗だった。しかし、その三鶴城との出会いは最悪だった‥‥。
三鶴城は、何故かぼっちを好んでいる。しかし自分は陰キャラではないと、青春に言い張った。
ーースクールカーストを中心に繰り広げる、様々な生徒の争い。リアルな高校生活を堪能してください。
こちらはエブリスタ、カクヨムで同時連載をしております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-21 22:10:44
180332文字
会話率:41%
高校生――高崎恋音は二年前までは中学生シンガーソングライター「光咲レイン」として活動をしていた。
ギターをかき鳴らし、叙情的な歌詞と熱のこもった歌声、優れた容姿から「王子」と呼ばれ、
カリスマ的人気を誇っていた。
中学校卒業を機に引退
した今は、冴えない高校生高崎恋音として素性を隠して過ごしている。
春――、そんなある日に恋音の前に金髪の美少女中野ミネバが現れる。天才中学生歌劇女優として有名な、絶世に美少女にして「妖精」の異名を持つ。
「知ってる? 光咲レイン。マリーゴールドの花言葉はね――、絶望。よかったらあたしにギターを教えてほしいな~」
「僕は光咲レインじゃない。高崎恋音です。ギターは教えられない」
影で覆われた恋音をミネバは執拗に追いかける。ストーカー行為を繰りかえされ、恋音は辟易とする。
「知ってる? あたしはね光の円舞曲を探してるの。弾けばどんな願いでも叶うという、伝説の楽譜」
根負けした恋音はギターを教えることになるのだが……。
音楽や演劇を通して自分を表現する高校生の恋愛純粋ストーリー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-21 12:00:00
81911文字
会話率:68%
長澤愛依子は何度となく自殺未遂をしてきた。支えてきたのは無邪気な少年、優木千尋。二人の体には無数の傷跡。愛依子は杖をついて歩き、千尋の腹部には巨大な裂傷の後。
しかし、それは二人を繋ぐ赤い糸。血と情愛の赤。
これはそんな少年少女の愛憎
物語……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-17 19:18:09
31880文字
会話率:57%