わたしには生まれつき、ちょっと変わった力がある。
それは何かを主人公と設定すると、他の人の頭の上に、主人公となった人にとっての立ち位置が見えるというものだ。
家族などはファミリーだったりメインキャラ、友人ならフレンドと表示される。
わたしは物心ついてからずっとこの能力を持っていたので、特にそれが可笑しなことだとも思わずに使っていた。
でもある日を境に、わたしはこの能力が嫌いになった。
それは小学校の頃、一番仲の良かった友達が自分をどう思っているのかが気になってしまい、こっそり能力を使って友達を主人公に設定してみたことだった。
友達がフレンドなら親友とかはなんて表示されるのだろうかと軽く考えて自分の頭上を見たわたしの目には。
〝モブ〟
という2文字だけが浮かんでいた。
そう。わたしにとっての友達にとって、わたしは友達ですらなかったのだ。
勝手に友達だと、一番の親友なのだと勘違いをしていただけだった。
目にいっぱいの涙を溜めたわたしは、わたしのことをモブキャラとしか認識していない彼女の隣で、なんとか泣かずに愛想笑いを浮かべることしか出来なかった。
その夜1人で泣いた後に、わたしはこんな力は二度と使わないと心に誓った。
そうしてこんな能力とあの事件のせいで、わたしは酷く内向的な性格に育ってしまった。
使わないと誓っておきながらも、少しでも仲良くなった子がいると本当に自分を友達と思ってくれているのか気になってしまって、結局は能力を使ってしまう。
それで自分が願っていた表示が出なくて落ち込んで、もう傷つきたくないから使わないと考えながらも能力を使わないと本当の友達かどうか信用できない。そんなジレンマに苛まれる続けて、わたしの人生はいつもどこか薄暗かった。
でも中学生のある日、わたしは出逢ってしまったのだ。
絶対に運命だと感じられる、どうしたって運命だと信じたくなる。
そんな、わたしの王子様に。
そうして珍妙な眼を持った少女はこの世界の主人公と出逢い、彼の好みや過去を知るうちにバンドをやることに。恋する少女のバンド【+α】(プラスアルファ)のメンバーたちとの青春の中で、朝比奈萌亜はただ一人の運命の人に届くようにと、貴方にだけ捧げると――――彼のヒロインになるために、恋を歌う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 17:20:49
464165文字
会話率:56%
『開幕バフしたら後は要らない子、それが最不遇職といわれるバッファーだ。』
―――――――
勇者パーティでバッファー(バフスキル専門の後衛職)をしていたケースケ=ホンダムはある夜、結婚を誓い合った幼馴染アンジュが勇者と全裸で結合している所
を見てしまった。
「ごめん、ケースケ。あなたのこと嫌いになったわけじゃないの、でもわたしは――」
勇者と乳繰り合うアンジュの姿を見てケースケの頭は真っ白に。
さらにお前はもうパーティには必要ないと言われたケースケは、心を病んで人間不信のヒキコモリになってしまった。
それから3年がたった。
ひきこもるための資金が尽きたケースケは、仕方なくもう一度冒険者に戻ることを決意する。
しかしケースケは、一人では何もできない不遇の後衛職。
ケースケのバフを受けて戦ってくれる仲間が必要だった。
そんなケースケの元に上がり症なエルフの魔法戦士がやってきて、一緒にパーティを組むことに――。
―――――――
カクヨム併載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 21:00:00
364849文字
会話率:49%
秀介は普通の高校生として、普通に生きていた。
トラックにはねられることも、
通り魔に刺されることも、
うっかり魔法陣に飛び込むこともなく、
しかし幼馴染が神様の手違いで死んでしまったことにより、運命は一変する。
その幼馴染はあろう
ことか、
秀介の転生までを要求した。
それが受け入れられ、秀介まで乙女ゲーの世界に転生させられてしまった。
攻略キャラの鷹尾秀介として。
幼馴染はこの世界を謳歌し、
秀介は自分を変えずに普段どおり生活していたのだが…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-22 00:16:34
32305文字
会話率:25%
転校生「別府えにし」が幼馴染を嫌いになったきっかけとは。
小学校編です。
※他サイトからの転載になります。
最終更新:2023-08-30 12:20:53
29070文字
会話率:33%
茹だるような暑さの中、砕けた口調の、砕けた姿勢の彼女が此処に訪れた。
彼女の口から出されるのは、氏神様の話。
手厳しい、氏神様の話。
でも根が善性な彼女にとって、これくらいが良いのかも知れない。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐
欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
昨日の梅香の君が手厳しかったので、通常に戻しました。
平常時はこんな感じ。
でも底を見ると、とても人間らしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-22 07:35:44
946文字
会話率:63%
秋という季節が嫌いだった。
真っ赤な紅葉と共に降り注ぐ、虫けらが大嫌いだった。
でもそれ以上に嫌いになった理由が一つ。
幼少期の記憶。木が燃える季節になると蘇る。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません
。
注意事項2
毛虫いなけりゃ、もっと好きな季節ですよ。
久方振りの耽美奇譚です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-06 19:43:30
1220文字
会話率:42%
シュヴァルツ王家第一王子であるアルフォードの誕生祭。その公の場でアルフォードは、公爵令嬢で婚約者でもあるセシリアに、いきなり婚約破棄を告げる。
その顛末を、セシリアの妹であるフィーネは、物陰で心を痛めながらひっそり見つめていた。
実は
フィーネだけは知っていた。アルフォードが突然セシリアとの婚約を破棄した理由を。
そしてアルフォードが、実は何度も死に戻りを繰り返しているという事も……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-21 07:00:00
6843文字
会話率:33%
別れ話をした。
いつも通り小さな机を挟んで、二人で、談笑をしながら。
そんな中で、まるで出かける誘いでもするかのように。
嫌いになったわけじゃなかった。でも、私も彼も終始穏やかで。
ただの男女になった私たちは、どこかで空いた穴を埋めるように
コンビニへ歩き、久しく吸っていない煙草を買った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-10 02:32:45
3960文字
会話率:47%
この作品は『星すくい』から始まる「星と海」シリーズのまとめ、加筆版です。
とある海辺の町に、
星に手を伸ばした少女がいた。
星を尊い思い出として胸にしまう男がいた。
星を好きな少女に恋した少年がいた。
星を嫌いになった少女がい
た。
星が好きではなくて、けれど嫌いになることもできない少女がいた。
いつだって、星は天に輝いていて。天空の星は、星を模した地上に光る星々は、そっと人々を照らしている。
そうして、星は人と人をつなげ、物語を紡いでいく。
これは、星がつなぎ、紡がれていく、死と孤独と愛と人の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-31 20:00:00
188331文字
会話率:20%
男性とも女性とも恋をしながら生きてきた人生。
この年齢になって、今私は女性に恋をしている。
結婚して、家族として共に過ごしたい。
そんな望みも、あることで諦めなきゃいけなそうだ。
嫌いになったわけでもないのに、大好きなのに。
だから、私
は一緒にいれる違う形を作ろうと色々考える。
考える。考える。考える。
きっと、これなら一緒にいれるかもって、あることを思いついた。
行動あるのみ。
私はすぐに行動にうつした。
一緒にいれる時間を作れますようにと願いながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 17:03:21
2200文字
会話率:0%
親分と一緒に傭兵任務を共にする見習い傭兵の話。
お酒が好きなダメ親分だけどたまにカッコイイ、そんな親分を好きになったり嫌いになったり。
クレアは初めて親分と離れて任務を行うことになって……。
短編連載作品です! 他の話はシリーズ一覧か
らご覧ください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-03 16:48:06
6485文字
会話率:40%
親分と一緒に傭兵任務を共にする見習い傭兵の話。
お酒が好きなダメ親分だけどたまにカッコイイ、そんな親分を好きになったり嫌いになったり。
最終更新:2023-04-14 18:29:08
6985文字
会話率:44%
類まれなる魔法の才能を持ったせいで親に捨てられ、人間が嫌いになった。
でも、そんな私でも本気で困ってる人を見捨てることは……さすがにしない。
令嬢に言い寄られてる噂の金薔薇の貴公子を助けたことで……どうやら彼に懐かれたようだ。
女難
のワンコ系美少年x人間嫌いの女密偵
名前などに別の言語が使われておりますが完全にただの趣味ですのでそういうものとご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 11:50:54
11887文字
会話率:34%
2026年今まで多くの人から愛されてきた音楽しかし今年に入ってから理由が分からないが人類の大体が音楽を嫌いになった。音楽の良さを知ってもらおうとしたが親にも家を追い出され行き場をなくした れいかわ げんど しかし突然楽器の妖精と名のるものが
現れる。トウラ大陸というところで不思議な能力をもった楽器を使って仲間を集めてもう一度人類に音楽の良さを知ってもらう旅に出る はずだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-23 22:30:29
6437文字
会話率:60%
お土産という文化が嫌いになった日
最終更新:2022-12-22 12:03:05
2779文字
会話率:6%
赤い魔女と呼ばれた悪名高い母を持った侯爵家の三兄弟は、幼い頃からご婦人方から苛められ蔑まれ続けられたために、女嫌いになった。
ところが父親が事故死したために若くして侯爵位を継いでいた長男が、ある日突然、第三王女と結婚を前提した顔合わせを
申し込んできたと告げた。
それを聞いた弟達は仰天した。
その第三王女は結婚相手に、絶対に不可能だと思える数多くの要求をしていたからだ。
そんな相手に何故?もしかして白い結婚を望んでいるのか?
弟達はなんとか兄に申し込みを辞退させようと説得を試みるが……
要求の多過ぎる第三王女と、女嫌いな三兄弟との愛の溢れたお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-19 22:18:38
17811文字
会話率:19%
私達は些細な出来事でトラウマを抱えたりします。その反動で好きだった事が急に嫌いになったり、見るだけで気分が悪くなる事があります。時が経つにつれて現在の生活に何の意味もなさない出来事に成り果てても、呪いのように心を蝕みます。それをもう一度やり
直せたら…。主人公キロは、ダンボール工作が大好きだった。けれどとあるきっかけから何も手に付かなくなる。そんな時、不思議な事が起きた。自分の中にもう一つ人格が宿った。それは未来からやってきた自分だと名乗る。過去を変えにきたと言う彼は二キロ。その出会いは壮絶なミッションの始まりに過ぎなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-07 17:06:45
16582文字
会話率:47%
夫トウイ・アロークは13年間も連れ添った妻エラに別れを切り出す。
『…すまない。離縁してくれないか』
妻を嫌いになったわけではない、ただもっと大切にするべき相手が出来てしまったのだ。どんな罵倒も受け入れるつもりだった、離縁後の生活に困らない
ようにするつもりだった。
新たな幸せを手に入れる夫と全ての幸せを奪われてしまう妻。その先に待っていたのは…。
※この作品は、アルファポリスにて投稿完結済みです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-05 13:58:03
51264文字
会話率:10%
「他に好きな人ができちゃった。だから私と別れてほしいの」
ああ……どうしていつもこうなるのか。
急に彼女に呼び出されたと思ったら、いきなりこれだ。
俺の付き合う女の子は、何故か俺の以外の奴を好きになる。そしてそれを理由を別れを切
り出されてしまう。
彼女達に嫌われるようなことはしていない。今まで俺のことが嫌いになったから別れたいと、言われたことさえない。
毎回あいつに寝取られてしまうのだ。もう女なんて信用できない。彼氏を差し置いて簡単に他の奴を好きになるなんて、俺には理解不能だ。
今回もきっとあいつが唆した違いない。俺の彼女を寝取るのが趣味な俺の幼馴染のあいつが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-10 09:53:15
4971文字
会話率:34%
好きなものが、嫌いになったその瞬間。
最終更新:2022-10-09 23:09:50
1008文字
会話率:95%
言い訳が必要な時もある。だけど、言い訳は、無意味な時が多いのではないだろうか?
キーワード:
最終更新:2022-09-22 01:12:23
388文字
会話率:0%
高校1年生になった僕は、過去のトラウマから音楽が嫌いになった。
今まで音楽しかしてこなかった僕は友達や恋人なんていない。
モノクロの世界で一人の僕に光が指した。それはとても下手くそな歌声で聞くに堪えないものだったが、とても楽しん
で歌を歌っている姿に気づけば僕は目を奪われていた。
僕は音楽は嫌いだ。だけど彼女の歌声は不思議と嫌いではなかった。
彼女とならもしかして…
そんな彼女とともに、また音楽の世界に入る僕と彼女の物語だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-04 12:00:00
22362文字
会話率:30%